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MATCH試合情報

皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会 5回戦 - 日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs スフィーダ世田谷FC

マッチレポート

監督コメント

松田 岳夫 監督

試合を振り返ってください。
相手は一戦一戦を勝ち進んで今日この場に来て、我々は本日が初戦でした。やはり、リーグは普段から戦っていてもこういう一発勝負のトーナメントではまた違った空気があります。そういう意味で1回戦の難しさというものを選手に十分に伝えて入りました。ちょっと強風や芝が深いといったマイナス要因はあったのですが、それでもみんながしっかりと気持ちを持ってゲームに入れたかなと思っています。ただ先週の(WEリーグ)ちふれASエルフェン埼玉戦からやはりゴールを奪えないというところでは、最後のゴール前の迫力であったりアイディアの物足りなさは否めないですし、本当に勝つことの大変さというものを改めて感じた、そういうゲームだったと思います。

0-0のスコアで時間が進むほどベレーザの方に心理的プレッシャーがかかったと思いますが、スコアが動くまではどのようは心境でしたか。
スフィーダ世田谷FCの皇后杯4回戦のゲームを見ました。裏へパワーを持ってロングボールを蹴ってくる。そしてセカンドボールを拾う。本当にこの繰り返しで、その力強さというものを前面に出し、チャレンジしてくるチームだという印象がありました。まずそこに対してしっかりとセカンドボールを拾うこと、そしてカバーを徹底すること。そしてその前にロングボールを蹴らせないことを確認していました。やはりズルズルと下がって自分たちのゴール前にボールが来ることがないように守備の部分ではこうしたことを徹底しました。 攻撃のところでは、相手のDFラインが結構高いので、その裏を狙うということは最初からずっと言っていました。ただその攻撃が単発になってしまい、相手のロングボールと同じような攻撃をむやみに繰り返してしまいました。裏を狙う意識は悪くないですが、例えば2列目が突破するであったり、3人が連係して3人目が飛び出すなど、そういう工夫がなかった分だけ相手に対応されてしまったというところが前半の反省であり課題です。 後半になって少し高い位置で起点を作り、ボールを追い越す動きを増やせるようにしました。前半はほとんど追い越すシーンがなく、前の選手が裏を狙うだけで縦の入れ替わりがありませんでした。最初のスタートポジションからずっと前後しているだけだったので、縦の入れ替わりを増やすようにイメージを共有して、ゲームを進めていけるようにしました。

失点を許した後にすぐ追い付けたところが大きかったと思います。
そうですね、やはり(藤野)あおばの突破力やゴールへの意識はこのチームの中でも抜けていますので、そこに助けられた部分もありますが、ただチーム全体としてもう1点とにかく取りに行くんだというところで、最後の最後まで集中して戦えたと思います。そこは評価すべきだと感じています。

野田・樋渡・池上3選手などがフィットしてチームを押し上げているように感じます。
今日のメンバーは相手によって決めたのでなく、代表活動で数名はチームから離れていましたが、我々の現時点でのベストメンバーです。コンディションや選手の組み合わせを考慮した上でベストメンバーで臨みました。その中に(池上)聖七が入っていたり、途中から(樋渡)百花が入ったりということです。純粋にチーム力が高まっているといいますか、若い選手の突き上げですごく競争力がついてきたと言えるのかなと思います。

後半から出場した選手が活躍したように思いますが、監督はどのように評価していますか。
ハーフタイムでチームとして意識したことをそのままグラウンド上で表現してくれたと思います。こういうサッカーをしようということが少しずつチームとして共有できている部分が多くなってきたのかなと思っています。頭ではなく体でサッカーをする。考えながらプレーするとどうしても1歩1歩が遅れてしまいますが、それを天然で少しずつ自然とできるようになってきたっていうところでは成長を感じています。それぞれの選手のイメージを形一辺倒でプレーするのではなく、状況に応じた連係が取れているのかなと感じています。

守備が安定した時間帯に失点しました。ただそこから逆転したことで結果的に若い選手たちの経験になったと思います。
相手が長いボールを蹴ってきて、それをヘディングで跳ね返し、セカンドボールを拾う。この回数が多ければ多いほど相手に繋がってしまう確率も高まります。跳ね返すのはもちろんですが、もう少し高い位置でプレッシャーをかける。守備のところでボールの到達点ではなく、その前の部分をチームとして強化していきたいと感じています。

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選手コメント

MF 7北村 菜々美

難しい試合を勝ち切りましたが、試合を振り返ってください。
前半から多くチャンスを作れている中で、決め切るというところでチーム全体として得点がなくすごく苦しい展開になってしまいました。後半も積極的にゴールを狙い続けて、最終的に2-1で勝てたことはすごく良かったと思います。

決勝点となった自身のゴールを振り返ってください。
「こぼれてこい」と強く思っていて、実際にこぼれてきたので、瞬間で打つしかないと思い、決めき切ることができて嬉しかったです。

前半を0-0で終え、焦りのような気持ちはありましたか。
WEリーグのちふれ戦でチーム全体で得点がなかったので、同じような展開になってしまうのではという、焦りではないですけど、得点がほしいと思っていました。その中で失点してしまったので、正直、ちょっと気持ち的にマイナスになりかけたところで、(藤野)あおばが決めてくれたので良かったです。

相手は前から奪いに来ていましたが、やりにくさはありましたか。
スフィーダ世田谷FCの選手は全体的に体つきが良く、WEリーグのチームとはまた違う強さみたいなのがあり、足が速い選手も多く、やりにくさはありました。

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DF 22坂部 幸菜

難しいゲームになりましたが、試合を振り返ってください。
相手がロングボールを蹴ってくるということは最初から分かっていた中で、一人が競った時のカバーを意識していました。失点シーンも声かけがあったら裏の対応もしっかりとできたと思いますので、そういう声かけの少しの部分をもっと意識していかないといけないと感じました。

今日はCBとGKが若い選手で構成されましたが、誰がリーダーシップを取り守っていましたか。
誰がリーダーというものはなかったですが、センターバックをやっている以上は(池上)聖七も年下ですし自分がリーダーとしてやっていかないといけない中で、もう少し声をかけて、周りのディフェンダーを動かさないといけない部分もあったと思いますので、そういうところは足りなかったと思っています。

相手のロングボールに対しての役割分担はどのようにしていましたか。
基本的に(池上)聖七の方にボールが飛んできていましたし、聖七も高いボールを得意としているので、自分はカバーにしっかり入るように意識していました。

失点後にはどのようにモチベーションを立て直しましたか。
ボールを持っていたのは自分たちでした。自分たちの声かけミスからの失点だったので気分が下がることはありませんでした。ボールを前に繋ぎながら、裏も狙いながらということを意識してゴールに向かっていました。

相手はなでしこリーグの中でも強度が高く、序盤からプレッシャーをかけてきていましたが、どのように感じていましたか。
ロングボールや守備意識の高さは試合前から分かっていました。それでも前からずっとプレッシャーをかけてきていて受け身になる時間もありましたが、その中でも自分たちのサッカーもやりながら、相手のDFラインも高かったですし、前から奪いに来ている分、その裏というところは意識しながらビルドアップしていったと思っています。

ご自身のプレーの手応えはいかがですか。
相手が前から奪いに来ている中で裏へのパスコースを見つけ出せていました。ただ失点シーンなど守備の声かけの部分で課題が出たので、そういうところをもっと意識して次に向かっていきたいと思っています。

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GK 31野田 にな

試合を振り返ってください。
トーナメント方式で相手はカテゴリーが違うチームですが、やはり気持ちも入っていたと思いますし、難しい試合になるだろうなというのは、監督がミーティングでもおっしゃっていました。その中で結局後半に先に1点を決められてしまって本当に厳しい展開になりましたが、チームメイトがなんとか2点を決めてくれて、本当に助けられたなと思っています。

メニーナ時代に皇后杯で強豪チームに挑む経験もされましたが、今日の試合をどのように感じていましたか。
自分が感じていたことは、(メニーナの時に)皇后杯ベスト4に進出してこのカンセキスタジアムでジェフに負けてしまって、それが試合前にとても思い返されました。もちろん自分のいるチームも違いますし、相手も全く違いますけど、個人的にはリベンジという思いがありました。DFの池上聖七ともちょっと懐かしいねと話していました。

先制点を許したことでチームの真価が問われる展開になりました。逆転することができましたが、どのように評価していますか。
WEリーグの前節・ちふれ戦は0-0でした。本当に押し込んだ展開の中で引き分けてしまって点を奪う難しさを感じました。先制点を許して全員がゴールを奪わないと負けてしまう状況になりましたが、そこからさらに気持ちが強くなりゴールに向かっていったかなと思います。

リーグ戦から出場が続いています。良いゴールキーパーがたくさんいる中で選ばれていますが、責任の重さのようなものを感じていますか。
そうですね、まだそんなに出場していませんが、やはり練習の中でもモモさん(田中桃子選手)は代表の選手ですし(西村)清花さんもいますし、本当に全員が意識高く取り組めていると思います。その中で自分のことを選んでもらっていることは自信にも繋がります。 でも試合に出るとベンチやバックアップに良いキーパーがいるということは間違いないので、本当にプレッシャーがかかっています。一つのミスで変えられてしまうというプレッシャーは大きく、今日の試合でも細かいところですけどミスに近いものもあり、そういうプレーで次がなくなる可能性もあるので、それは自分の中ですごく大きなモチベーションになっています。

初めて組むDFラインでもあり、ラインコントロールの難しさはありましたか。
相手がどんどんボールを前へ放り込んでくるスタイルのチームでした。どのタイミングでも蹴ってくる感じでしたので、(ラインコントロールの)タイミングを合わせなくてはいけいないというところは話し合っていました。

後半は失点するまで守備が改善された印象ですが、ハーフタイムではどのような話し合いをしましたか。
ハーフタイムでは攻撃面の話が多かったので、守備についてはそこまで詳しく話していませんが、監督からもこの状況で先に失点すると本当に苦しい展開になるという声を掛けられ、そういうところでもう1回しっかりと声を掛け直そうと確認していました。

ここ数試合で自分らしさを出せている手ごたえはありますか。
チームのスタイルもあるので自分の色をどこまで出すかは、GKというポジションの特性もありますし難しいです。現時点ではプレーしながらという感じなので、すごい自分らしいプレーができているかは分からないです。GKとしては点を与えないことが一番大事だと思いますので、そこから逆算して自分の良さを出していきたいです。まだ自分のプレーをやれているとは思っていません。

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