天皇杯JFA第98回全日本サッカー選手権大会3回戦 試合詳細

天皇杯JFA第98回全日本サッカー選手権大会3回戦
日時:7月11日(水) 19:04 会場:味の素フィールド西が丘(北区)
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関西学院大学
試合結果
0 - 1
AWAY
東京ヴェルディ
0前半1
0後半0
入場者数
1,668人
天気
晴れ
気温
31.3度
主審
谷本 涼
副審
作本 貴典、蒲澤 淳一
得点 (43分)5 平 智広
(66分)18 林部 晃己 ⇒ 33 山見 大登
(73分)4 海口 彦太 ⇒ 14 藤原 樹 
(84分)20 岩本 和希 ⇒ 31 安羅 修雅
交代 (36分)13 比嘉 祐介 ⇒ 15 林 昇吾
(54分)14 澤井 直人 ⇒ 9 ドウグラス
(79分)29 森 俊介 ⇒ 20 井上 潮音
(73分)【警告】14 藤原 樹 警告・退場
13 SH 11
11 GK 13
7 CK 8
13 直接FK 11
1 間接FK 1
1 オフサイド 1
PK
背番号Pos.選手名選手名Pos.背番号
1 GK 妻鹿 寛史 柴崎 貴広 GK 1
11 DF 南島 彰人 若狭 大志 DF 2
3 DF 竹本 将太 永田 充 DF 19
24 DF 降旗 光星 平 智広 DF 5
19 DF 宇都木 峻 比嘉 祐介 DF 13
10 MF 中野 克哉 橋本 英郎 MF 27
5 MF 仲原 潤也 李 栄直 MF 17
20 MF 岩本 和希 梶川 諒太 MF 38
4 MF 海口 彦太 森 俊介 FW 29
29 MF 山本 悠樹 澤井 直人 FW 14
18 FW 林部 晃己 アラン FW 7

背番号Pos.選手名選手名Pos.背番号
21 GK 稲垣 佳祐 武田 博行 GK 31
7 DF 藤田 大輝 林 昇吾 DF 15
9 MF 藤本 裕豪 田村 直也 DF 23
8 MF 橋本 泰志 井上 潮音 MF 20
31 FW 安羅 修雅 森田 晃樹 MF 36
33 FW 山見 大登 菅嶋 弘希 FW 28
14 FW 藤原 樹 ドウグラス FW 9

古塚 恵太郎 監督 ロティーナ

試合詳細

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【試合展開】

リーグ戦連敗中と流れが悪いヴェルディは、連戦の真ん中で天皇杯3回戦を迎えた。前回もリーグ戦の悪い流れを天皇杯で止め、そこから連勝街道を走ったように、大会が違うとはいえチームに勝利の雰囲気を生み出したいところ。そんな状況で対峙したのは、2回戦でガンバ大阪に勝利し、立て続けにジャイアントキリングを目論む関西学院大学。OB3選手が所属ヴェルディとしては関係浅からぬ相手との一戦となった。

前回のカターレ富山戦に続き、メンバーはリーグ戦で出場機会が少ない顔ぶれとなった。GKには柴崎貴広、最終ラインは右から若狭大志、永田充、平智広、そしてヴェルディデビューとなる比嘉祐介。アンカーには橋本英郎を置き、その1列前には李栄直と母校と戦う梶川諒太を並べた。前線の3枚は、右に母校との一戦となった森俊介、左に澤井直人、中央にアランという起用になった。

立ち上がりから仕掛けてきたのは、ジャイアントキリングを狙う関西学院大学だった。ヴェルディは先を考えない相手の序盤からガムシャラに前に出てくる姿勢に押される。森がスペースを突いてゴールに迫るシーンもあったが、勢い余った森はボールをコントロールし切れずシュートに持ち込めない。逆に16分には個人技で左サイドを崩されペナルティエリアに侵入されると、ゴール前で打つだけという場面を作られたが、これは守備陣が身体を張ってブロックした。相手の勢いを受ける時間は続き、28分に今度は中央のスペースを空けて突破を許し、きわどいミドルシュートを打たれる。攻撃に出ても決め手を欠くヴェルディだが、終盤のセットプレーを生かした。43分、ゴール右寄りの位置でフリーキックを得ると、梶川がゴールを狙うと見せかけて横パス。マークをずらしたところで比嘉に代わって入った林昇吾が強烈なミドルシュートを放つ。一度はGKがセーブしたものの、こぼれ球を詰めていた平がプッシュして、苦しみながらも先制に成功した。畳み掛けたいヴェルディは、アディショナルタイムにもチャンスを作る。左サイドを突破した林がゴール前を横切るクロスボールを入れると、ファーサイドでフリーになっていた森がワンタッチボレーシュートで狙うが、これは相手GKの好守に阻まれた。

後半に入ってもヴェルディはなかなかリズムに乗れない。実戦で組んだ経験が浅い選手同士ではパスワークの呼吸などが乱れ、いざカウンターを発動してもフィニッシュ手前で連係がずれ、シュート自体を打てない。早い時間にドウグラスを投入したものの、後方からの押し上げが遅く、前線が孤立してボールを収められない。一方で組織的な守備陣形は組めず、スペースを使われてバイタルエリアへの侵入を許す。81分には、サイドを起点にしたパスワークから完全に崩されてしまい、ゴール前にフリーで抜け出される。ゴールに押し込まれるだけという状態で放たれたシュートは、急激に間合いを詰めた柴崎の反応もあって枠からそれた。ここから柴崎の大忙しな1日がはじまる。43分にはゴールニアで打たれたヘディングシュートを鋭い反応一閃で防ぐ。44分にはゴールに流れ込みそうなボールをカバーに入っていた平がかき出して事なきを得る。45+1分には右からのクロスボールがファーサイドに流れ、フリーでヘディングシュートを放たれるが、これも柴崎がゴール隅を捉えたボールに左腕を伸ばして弾き出した。

終盤は相手が捨て身の攻撃に出たとはいえ、大学生の勢いを正面から受けてしまい、『あわや』という場面が何度も訪れた。勝利でラウンド16に歩みを進めたとはいえ、自分たちにはまだ改善すべき点が多くある。少しでもプレーモデルの精度を高めて、相手ではなく自分たち主導で試合を進める力を手に入れたい。そのためにも、今日の勝利に浮かれ過ぎずに、次節のレノファ山口FC戦に全力を賭して日々のトレーニングで準備を進めていきたい。

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【試合後選手コメント:DF 5 平智広選手】

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――ゴールシーンを振り返ってください。
「こぼれ球を狙っていました」
――守備の部分に関してはいかがでしたか?
「相手がグラウンドを広く使って攻めてくる中でミスに助けられた部分もあったと思います。そこでうまく相手がやっていれば、もっと苦しい展開になったと思います。何度か崩されていましたし、崩しの局面で相手がアイデアやクオリティーを持った良い選手が多いと感じました。相手がサイドチェンジを狙ってくる中で、自分たちがコンパクトなところを広げられた点や暑さの影響で時間が進むと中盤や前線の選手の足が止まり出してボールを追い切れない状況も出ていました。相手もサッカーの質が高く、後半は押し込まれる時間が長かったですし、そういう難しい試合でした」
――内容はともかく無失点で終われたことは収穫ですね。
「シバさんのファインセーブもありましたし、あれがなければ延長戦まで行っていたと思います。ただ、最後まで身体を張って競り合いの場面でも昇吾とかみんなが競ってくれたので、シバさんを含めてディフェンス全員が頑張った結果だと思います」
――後半カウンターチャンスがあった中で最後の精度を欠いた印象ですが。
「相手も点を取りに前がかった中でうまくカウンターを出せればもっとラクな展開にできたと思いますが、その精度が足りなかったと思います。2点目を取れれば相手もガクッと落ちたと思いますし、それができなかったことで、最後まで相手に勢いを与えてしまいました」
――守りの部分で距離感を広げられたことが攻撃にも影響した感覚でしょうか?
「後ろに下げられたことで前に勢いを出して行くのが、アランとドウグラスしかいない状況が続きました。中盤の選手も走れない時間帯があり、あの時間帯はもう少し回して攻撃を作れれば良かったです」
――内容はともかく公式戦連敗をストップできましたが。
「勝って内容を突き詰めるのが一番良いことですが、そういう意味では自分たちは満足していないですし、そういう気持ちがあってこそ次に良いゲームをできるので、とにかく次節に繋げていきたいです」

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【試合後選手コメント:GK 1 柴崎貴広選手】

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――試合を振り返ってください。
「とても良いチームで他のJリーグのクラブと戦っても良い戦いをするのではないかと思いました。そういうチームに勝つことができて良かったです。それにグラウンドに立てば年齢やカテゴリーは関係ないですし、まずは勝つことを考えていたのでそれができて良かったです」
――試合終盤にはかなり押し込まれてご自身のファインセーブで耐える展開でしたが。
「練習でやっているパターンなどもあり、何とか止めることができて良かったです。ただ、次に同じようなシチュエーションで止められるかは分からないので、そういったところはトレーニングを通じて、まずはそういう場面を作らせないことが大事だと思うので練習からやっていきたいです」
――相手のサイドチェンジや間で受ける攻撃を前に最終ラインはかなり揺さぶられた印象ですが。
「相手も良い攻撃をしていて、後半途中には疲れが出ている場面もありました。そういう意味で危険な場面もありましたが、最後のところでやらせないという感覚では個人的にすごく危なかったという印象はないです。ただ、勝ち進んでいく中でもっとそういうシーンも増えますし、次にどんなメンバーで行くかは分かりませんがリーグ戦もありますし、アピールしていきたいです」
――今季出場試合で初の無失点試合になりましたが。
「富山戦は個人的にもあまり良くなかったので、今日の勝ちの方が嬉しいです。相手は大学生でしたが良いチームでした。失点をしないというのが個人の目標ですし、それが達成できれば負けることはないので、そこは良かったと思います」
――スカウティングの材料が少ない相手に対してゴールキーパーとして最も意識する部分は何でしょうか?
「スカウティングに関しては材料の多さという部分で限界がありますし、少ない中でもイバンたちが上手くスカウティングしてくれた部分もあります。もちろん、分からないことがある中、イメージがない中でプレーするのは難しい気持ちもありますが、とにかく勝てて良かったです。こういう経験自体少ないですし、すべて材料を与えられた中で戦うだけでなく自分たちで考えながらやっていくという部分で良い経験になりました」
――バタバタした時間帯にベテランを中心に声掛けをしていたと思いますが。
「ベテランという意味でミツルやハシさん、カジもいましたが、体力面以外では声を上手くかけて問題はなかったと思います。フレッシュな選手でもこの暑さの中でプレーするのは難しいです。試合でしたが良いトレーニングになったと思いますし、今後に繋がっていくと思います」

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【試合後選手コメント:MF 38 梶川諒太選手】

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――今回母校との対戦が決定した中で最も気を付けていたことを聞かせてください。
「正直、あまり試合を見ていなかったので最後のスカウティングでしか確認していなかったので特徴を掴み切れていなかったです。ただ、負けだけは許されないと思っていました。今日はBSでも放送があることを知っていましたし、仮に負けてしまえばしゃれにならないと思っていました。(笑) だから、とにかく勝てて良かったと思います。内容を見れば恥ずかしいですが…」
――楽しみな気持ちよりも負けられない気持ちが強かったでしょうか
「そうですね。なかなか母校と対戦する経験はありませんし、大学生は相手を食ってやろうという気持ちで来ます。自分自身、大学生の時はプロとできるという時には練習試合であれ、そういう意気込みでした。それが分かっていたのでやり辛い試合でした。とにかく今日は勝てたことだけが良かったです。勝ててホッとしたというか、試合後には不甲斐なさも感じました。ただ、勝てたという部分ではこの間の富山戦もそうですが、そこからリーグにも勝ちを繋げられるようになったので、今日の勝ちをリーグに繋げたいと思います」
――4連勝時に比べて守備面の連動性が出ていない印象ですが
「やっぱり選手も変われば難しい部分もありますし、どれだけ練習で落とし込んでいても本番は違ってきます。そういう意味で出ているメンバーはそういうちょっとしたところで差が出たかもしれません。自分としては試合に絡ませてもらっている立場なので、もう少しうまく声をかけながらバランスを取れれば良かったのですが…。練習試合もあまりやっていなくてほとんどぶっつけ本番という状況なので難しさはありました」

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【試合後選手コメント:DF 2 若狭大志選手】 

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――試合を振り返ってください。
「難しかったです。相手の攻撃は良いものがあり、プレッシャーに行く形も色々と準備してきましたが、難しい場面もありました。相手はうまい具合に間に人が立ってそこをうまく縦と横のパスの出し入れをしていて、良い攻撃だと思います」
――体力面の問題はピッチ内で感じましたか?
「それはあまりなかったです。個人的にはただ暑かったです。条件面はみんな同じで言い訳にできないですが…。そういう部分もありました」
――ビルドアップが機能していない時間帯もありましたが。
「全体的にはバランスよく持てていた印象ですが、まあ難しい時間もあったと思います」

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【試合後選手コメント:DF 13 比嘉祐介選手】 

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――試合を振り返ってください。
「ヴェルディで初めての試合でしたが、初めてという感じはあまりしなかったです。ただ、試合に出ることができて一歩成長できたのかなと思います」
――プレーするうえで意識したことを教えてください。
「とりあえず、30分か35分という出場時間が決まっていたので、とにかくケガをしないことは自分の中でありました。その時間の中で結果を残したかったですが、0-0の状態で退いたので何もしていないという感覚です」
――対戦相手は大学生というやり辛い相手だったと思いますが。
「プロとか相手が学生だとかいうことは関係なく同じ大会を戦っているので、勝った方が強いと思います。だから、特別意識したことはありません。今日は全員を入れ替えた中でそこでアピールできた選手もいると思いますし、そこでチームに競争が生まれるのでそこは今後面白くなっていくと思います」

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【試合後選手コメント:DF 15 林昇吾選手】

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――比嘉選手との途中交代は想定されていたと思いますが、入りの部分はいかがでしたか
「最初のプレーで相手にドリブルで行かれてしまいましたが、そこからは修正しては入れました。やっぱり途中からというのは難しい面もありますが、うまく入れたと思います」
――先制点に繋がる見事なシュートもありましたが。
「とりあえず、枠に飛ばそうという意識で上手くこぼれてくれればという感じだったので良かったです。あの場面では急遽サインプレーに切り替えて、自分からカジ君に伝えました。フリー過ぎていたので声をかけましたが、結果が出て良かったです。あの場面では名前を呼んだだけでしたが、カジ君がうまく察してあのボールをくれました」
――試合全体を通しては難しい試合だったと思いますが。
「リーグ戦でも後半に押し込まれる展開は多いですが、今日に関しては守り切れて良かったです」
――相手がサイドチェンジを使ってかなりこちらのディフェンスを広げる攻撃をしていましたが。
「後半何回か間を通されてシュートまで行かれていたので、そこは改善点だと思います。スライドの速さや準備のポジショニングが大事ですね」
――後半カウンターチャンスがあった中で少し大雑把な攻撃の印象ですが
「少しドゥグ、アラン頼みの攻撃になっていたと思います」
――今日は同年代との試合でしたが、何か意識した部分はありましたか
「大学生と公式戦を戦うのは初めてでしたが、同い年や1個違いの選手がいたので気持ち的に入る部分はありました」
――夏場の連戦が続く中で今日は良いアピールができたと思いますが
「結果を出せたことは良かったですが、守備の部分をもっと修正していかないとリーグ戦に絡める回数は増えてこないと思います」

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【試合後監督コメント: ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督】 

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――試合を振り返ってください。
「前半は良いプレーができていました。ゲームを支配してあまり問題も起こりませんでした。後半は我々のプレーが重くなり、逆に相手が良いプレーをしていました。サイドチェンジをしながら我々のディフェンスにとっては難しいプレーをしていました。その中でもディフェンスは集中してやれていました。特にキーパーのシバはピンチを防いでくれました。我々にとっては特に良いプレーができた試合ではなかったです。特に体力面に関しては後半に問題が出ました。出場機会が少ない選手が2、3人であれば大きな問題にはなりませんが、それが11人全員出場機会が少ない選手になると、後半に問題が出てくることは想定していました」
――今季初出場となった比嘉選手の交代時間と評価を聞かせてください
「まず30分という時間に関してはドクターからその時間しかプレーできないと聞かされていたからです。彼は長い間、プレシーズンもほとんどプレーできていなかったにも関わらず、良いプレーをしていたと思います」
――後半プレーが重くなった理由は体力面の問題でしょう
「何が原因だったかを特定するのは難しいですが、体力面はそのひとつだと思います。 他には相手が非常に良いプレーをしていたということです。サイドチェンジを使いながらグラウンドをワイドに使って攻めていました。我々のスライドが少し遅れるなど難しい試合でした」
――守備に関しては選手の動きがバラバラになって中央を割られる場面が目立った印象ですが?
「その通りだと思います。ただ、出場機会が少ない選手が多くいる中でどうしてもこういったことはあると思っていましたし、特に驚くことはなかったです」

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