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MATCH試合情報

2024 明治安田J1リーグ 第5節 - 東京ヴェルディ vs 京都サンガF.C.

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
J1初勝利をファン・サポーターに届けたかったのですが、それができずに残念です。ただ、前半のよくない45分をよく盛り返したなと思います。シュート数を見ても、前半と後半で全く逆のゲームになったこと。もちろん京都さんはリードしているので、時間は使われましたが、我々は焦れることなく、しっかりボールを大事にしながら追いついたこと。ここはポジティブに捉えたいですが、前半の相手のインテンシティの高い間、ファウルもいとわないぐらい激しい球際のところを、我々がどう戦っていくかというところが、自分たちがJ1で戦っていく上で一つ大きな課題かなと思います。もっとボールを回し切れるようにしたいですが、ただそこまで綺麗にはいかないので、戦いながらもっと自分たちが相手陣に入っていける前半にする。後半は我々の時間になることは大体予想しています。したがって、前半のこらえ切れなかったところを我々がどう克服していくのか、どう戦っていくのか、どうバトンをつないでいくかというところは、自分もしっかり考えないといけないなと思います。

前半の戦い方に関して、総括でお話したことに加えて上手くいかなかった要因はありますか。
もちろんこれまで全試合に出場していた京都からのレンタル組の2人がいないということは、当たり前ですけど、組み合わせが変わると思いますし、簡単なものではなかったです。ただ、相手の圧力に対しての回避の仕方という意味では、前半のメンバーで言えば、中盤の圧力を飛び越えて、相手の最終ラインで我々が戦いながら相手陣に入っていくというところが思いのほかうまくいかなかったです。前半に出た選手たちはベストを尽くしてくれたと思いますが、前半の戦い方に対しては自分も含めて、しっかり振り返らなくてはいけないかなと思います。ただ、後半の腹を据えてというか、その状態でボールを動かす状況を、いかに前半からできるか。我々はもちろん後半に見せているサッカーを志向していますが、そんな簡単にキックオフからやらせてくれないので、あのプレッシャーの中で我々がどういう表現ができるか、どういうメンバーをピッチに立たすことができるかというところは、次節への宿題かなと思っています。

前半の2つの失点をどう捉えていますか。
失点の前にもオフサイド(でゴール取り消し)になりましたが、ボールをバウンドさせてしまった。1失点目も、もちろん我々の時間、我々がボールを握る時間が少なかったという反省のもとに、あれだけのロングボールのフィードに対して詰められなかったという意味では、思い切りというか、やはりジャッジのところが、まだまだ勉強するところがあるかなと思います。自分たちはアグレッシブにサッカーをやって、そこでやられたのであればそこは受け入れますし、ゴール前で自分たちの人数が足りないのであれば、それを受け入れますが、ボールに行かないでやられるということだけは受け入れられないです。これはもうこのチームをずっと見てくださっているメディアの方はわかると思いますが、それだけは一昨年の半年、去年はやってきたので、ああいう失点というのは見たくないです。チャレンジしてやられ、数的不利で最後にやられたのであれば、全く問題ないので、ちょっとそういうメンタリティをもう1回、変えさせてあげたいなと思います。

前半のビルドアップを含めたマイボールの苦戦の要因はどの辺りにあったと考えていますか。
山田剛綺には彼の良さがあり、これまでずっとやってきた染野と木村勇大のコンビネーションとは違うコンビネーションがありますが、そこの役割をはっきりさせてあげられなかったのは自分の責任だと思います。彼が何ができて、何が苦手なのかをわかった状態で送り出しているので、染野とのプレースタイルの中でどういうふうに補完し合いながら、彼の良さを出させてあげられるかという意味では、エアボールも2人が見合うような状況もありましたし、もったいなかったです。彼を起用したのであれば、彼の良さを引き出したかったという思い、引き出せられなかったという、自分の中で悔しい思いがあります。

染野選手の今日のパフォーマンスに対する評価を聞かせてください。
大事なのは、我々がボールを奪わないと攻撃ができないという状況の中で、奪いに行くスイッチの先頭になってくれたこと。誰しもストライカーというものは、マイボールになってゴール前で自分のエネルギーを使いたいものです。誰しも守備でエネルギーを使いたくない。ただビハインドになったら、奪わないと攻撃できないので、そこの先頭に立つというのがすごく大事で、彼は今日それを具現化してくれたと思いますし、だからこそ最後に彼のところへボールがいったと思います。自分たちがボールを長く握れた後半だからこそ、あのプレッシャーの勢いが持続できたとも言えますが、少なくとも自分の得意なものだけにエネルギーを溜めておくという思考から彼は一皮むけつつあるので、これは大事にしてほしいと思います。

後半は相手の攻めどころを効果的に突いていた印象ですが。
バトルも負けない、裏も取れる、かつボールも握れるチームになりたいです。ただ、今はどちらかに針を振れさせないと、なかなか今のメンバーは、最初から両立することは学び中なので、後半はそういうメンバーを組みましたし、サイドバックも高い位置を取って、ボールを握るんだと、我々がボールを握るんだということを覚悟した上で戦いました。当然リスクはありますし、セットプレーもしかり、奪われたときのリスクもしかり、そのリスクの中で我々が攻撃バージョンのときにはああいうポジションを取って、ああいうメンバーでローリングしていく。ポジションがあってないような状況で攻めていくというのは準備していましたし、それが彼らはできると思います。これが0-0のキックオフのときから、本当にインテンシティが高い中で、ルーズボールを含めて対等に戦いながらやれてこそ、ああいう後半が迎えられる。あの後半を0-0で迎えられればもっと良かったと思いますが、我々としたら前半を耐えるメンバーと、後半のゲームチェンジャーという意味では、今別の人間になっていますけど、基本的には先発のメンバーが両方を何とか両立させながら、バトンを繋いでいく後半になれるように、両立を目指しています。受けるポイントを引いてきてという言い方がいいか、ローリングをして受けるポイントを一つ増やしたので、我々のリスクは何が発生したのかというと、ゴール前の人数が少なくなるということです。それは中盤的な人数を増やしたので、当たり前ですけどそういうリスクを背負うと、それを全員が覚悟しながらボールを回すということが、我々の攻撃バージョンです。このチームのリスクの背負い方と最大値の出し方、前半からの戦い方というのは、まだまだ伸びる余地があると思いますので、選手は手応えを感じた後半ではあったけれども前半は真摯に反省しなければいけないなと思います。

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選手コメント

FW 9染野 唯月

試合を振り返ってください。
前半自分たちが思うような試合運びができなかったというところは、改善しなければいけなかったですし、前半の入りというのは、もっとチーム全体として引き締めて入らなければいけなかったです。それでも、2点を決めたところはポジティブに捉えて次につなげていきたいです。そこはしっかり自分たちが反省しながら、勝点0と勝点1で終わるのでは違うと思いますので、そこはよい方向に考えながら次に向けて頑張っていきたいと思います。

PKによる1点目を振り返ってください。
山見選手がよい抜け出しからファウルをもらったので、『自分に蹴らせてくれ』とお願いして蹴らせてもらいました。蹴るときは冷静に決めることができたのでよかったです。自分たちは勝たなければいけなかったですし、勝つことができていなかったので、何としてでも勝ちたいという気持ちがありました。

貴重な同点ゴールとなった2点目を振り返ってください。
あそこは常に狙っているところですし、自分がゴール前に入っていく回数を誰よりも増やさないといけないと思っていたので、本当によいボールが来て、自分がうまく相手の裏を取って決めることができてよかったです。齋藤選手が普段のトレーニングからクロスの練習を含めあそこを狙ってくれているので、試合中に話さなくても、来るなということはわかっていたので良かったです。自分がもう1点取れた場面もありましたし、もっと決めなければいけない、チャンスを作らなければいけないシーンを、これからもっと増やさなければいけないので、そこは練習から自分の中で意識しながらやれればなと思います。

2点目は自身が追求してきた形の得点だったと思いますが?
あそこのセンターバックとの駆け引きもそうですし、そういうところは絶対に負けたくないですし、そこの駆け引きで勝たなければ、ゴールというものは奪えないので、そこは自分ももっと背後への抜け出しとか、駆け引きをもっとクオリティのある、高いものを求めていけたらなと思います。

U-23日本代表で無得点に終わった部分でよりゴールへの意欲が高まっていたところでしょうか。
やっぱりゴールで自分の価値というところも示さなければいけないですし、数字を残して自分のメンタル的な部分も保てるので、そこは本当にゴールを決められてまずはよかったと思いますし、自分はこのチームで誰よりも点を決めたいという思いもありますし、そういったところは意識しながらやりました。

自身のミスをカバーする身体を張った守備もありました。
その部分は監督を含めヴェルディで言われているので、そこは常に意識していますし、後ろからの守備というところも意識しながらやっているので、そこはうまくできたのかなと思います。

木村勇大・山田楓喜2選手が不在の中での戦いとなりましたが、意識したところはありましたか?
自分が先頭に立って戦わなければいけないですし、試合を引っ張っていかなければいけないので、そこは誰がいないとか関係なく、自分はコミュニケーションを取りながら試合を進めていければと思っていました。

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FW 11山見 大登

どんな意識で試合に入りましたか。
やはり0-2の展開だったので、早い時間に1点を取ることが一番大事だったと思うので、ゴールにつながるプレーというのを意識してやっていました。

交代出場時はどういった指示を受けていましたか?
監督からは仕掛けてこい、サイドから突破してほしいという言葉を受けました。あとは守備の部分でちゃんとやることをやって、自分の特徴を出してこいと言われていました。

PK獲得の場面を振り返ってください。
相手のカバーリングがいないというところはわかっていたので、クロスか、突破していくかという判断の中で、トラップをミスしてしまいましたが、うまく裏街道のような感じになって仕掛けることができました。

チームの前半の苦戦を外からどう見ていましたか。
やはり相手が前から来ているぶん、スペースは背後にもありましたし、ソメ(染野)や(山田)剛綺が同数のところが多かったので、単純にそこに蹴って相手のセンターバックもそれほど大きくない選手でしたし、そこで勝負できればチャンスにはなるなと感じ、簡単に当てていければいいなと思っていました。

こういう試合を勝点3につなげる上で必要なことはどの辺りでしょうか。
前半の立ち上がりの早い時間帯に2失点してしまうと、やっぱり試合のプランというものを壊してしまいます。立ち上がりの部分をより集中していく必要があるなと思います。

後半の攻撃に関してはチームとして中断期間に取り組んだものがうまく出たと思います。
個人的には中断期間にフォワードもやったりして、だいぶ内側でプレーすることも多かったですし、そこの部分で内から外に流れて仕掛けるという部分も、中断期間は多くやっていたので、それが今日のPK奪取につながったかなと思います。やっぱりそこの部分で前を向いたときに、仕掛けるというところが自分の特徴だと思いますし、その部分を出していかないと起用してもらえなくなると思うので、そこの部分をもっと突き詰めていければと思います。

欲を言えば、自身の突破から決め切るという部分も見せていきたいですね。
得点の部分はもっと出していかないといけない部分だと思うので、そこはもっとやっていかないといけないなと思います。

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MF 33松橋 優安

味スタでJ1の試合に出るというひとつの目標を達成しました。率直な感想を聞かせてください。
室内でのアップから、ピッチでのアップに行くときにサインボールを2つ持って、チームメイトとハイタッチをして上に行きますが、そのときに前にも言いましたが、やっぱり鳥肌が立ちましたし、ここからこの舞台で自分がプレーするという部分で、鳥肌が立つと同時にやっぱり楽しまなければダメだなと。そして今サッカーができていることへの感謝を忘れない。その二つは本当に意識してピッチに立っています。

今日は3つのポジションでプレーしましたが、プレシーズンからのサイドバックの経験も生きる形になりました。
前半はチームとして難しい状況でした。後半になって配置になった左サイドは昔からずっとプレーしていたので、そこでのやりやすさというものはありました。途中からサイドバックと指示されたときは、一瞬ちょっとびっくりしましたが、キャンプのときからやらせてもらっていたので、全然やれる自信はありました。動き方だったりというものは、キャンプから今までを通して覚えてきたので、やれる自信というのはありました。サイドハーフとの関係性はかなり意識しました。山見くんの特徴というのはサイドの仕掛けだったり、僕自身もサイドバックをやるときは結構内側を意識していて、そこのポジショニングというのは、ワイドがやりやすくなるようなポジショニングというか、そこは本当に自分の中で感覚的にすごく覚えてきているので、そこの手応えはあります。

縦への推進力を見せる場面もいくつかありました。
そこは自分の武器ですし、一歩目だったり、初速の速さ、前への推進力というところは、自分も得意としているプレーです。ただもっとその回数を増やさないといけないと思いますし、前半チームがああいう難しい展開になったとき、自分のところで押し上げられるようなプレーというのが、できていればよかったと考えています。

強度の高い試合で交代まで走り切りました。コンディションはいかがですか?
コンディションはかなり仕上がっていますし、プロ5年目で今年が一番身体が動いていると思います。それは城福さんも言っているように日本一のトレーニングをやるという意識のもとで、普段の練習から本当に出し切る。そういうところが試合につながっていると思います。

前半は戦い方の応用力という部分で課題が出ました。
チームとしても蹴るというか、スペースに蹴って押し上げるのならば、もっとラインを全体として押し上げないといけないと思いますし、ああいった簡単にボールを入れてくるチームに対して、前半自分たちがどう戦うのかというところでは、ピッチの中でもっと共有していかないといけないと思います。

こういう試合を勝点3につなげる上で必要なことはどの辺りでしょうか?
今日みたいな試合はセカンドボールというところが、本当に勝負になってくると思いますし、際の部分でもう一歩、一足先に一歩が出せるように練習からやっていくしかないと思います。

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