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MATCH試合情報

2024 明治安田J1リーグ 第6節 - 湘南ベルマーレ vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
先ほど(DAZNの)フラッシュインタビューで、5646日ぶりのJ1での勝利ということを聞きました。16年J1で勝っていなかったのは承知していますし、今季もなかなか勝点3が取れない苦しみが続いていたので、まずは今日、16年ぶりというか5646日ぶりかに勝点3が取れて、ファン・サポーターと一緒に喜び合えたことはすごくよかったと思います。彼らの思いも一緒に背負ってラインダンスを踊れました。それもよかったです。内容については相手側のプレッシャーが強い時間帯の課題が克服できたかというと、そこはまだ我々にとって宿題があるなというふうに思います。そこをいかに戦うかというところは、攻守両方に問題があると思いますので、しっかりと次に、次こそ前半の過ごし方に活かしていかなければいけないです。ただ、点を追いかけていかなければいけないタイミングで、慌てることなく自分たちのサッカーをしっかりやれたこと。途中から出た選手はボールを配れる選手であったり、ボールを運べる選手。それらが特徴の選手ですが、大事なのは彼らが全員ヘディングで競り負けなかったことです。彼らが空中戦を戦ったことが、このチームにとって非常に大きな成功体験だと思います。ボールを運べる、ボールを握れるのはわかっているので、このメンバーで戦って勝点3をもぎ取ったということが、ひとつ大きな収穫かなと思います。

ボール保持の部分で後半に向けてどういった修正を図りましたか?
我々は前線に人員を配置しながら、相手を広げるためにワイドがどういうふうなポジショニングを取って、そこにボールを供給しながら中を使っていくかということは、試行錯誤しています。もちろん、タッチラインを踏みながらプレーすることが得意な選手と、中に入って小さなスペースでボールを受けて自分の特長を出していく選手がいるので、前半はそれを自陣のときにはどんな立ち位置を取って、相手陣になったらそこを変化させるというところをチームとしてトライしています。ただ後半に関しては、誰が幅を取るのかというのを明確にしました。誰が中でプレーするのかということを明確にした上で、相手陣に入ったときにはローリングするというところが、我々としたら両方やりたいと、前半から中でプレーすることが得意な選手も、後半外でプレーすることを得意な選手も両方ピッチに立たしたなかで、ローリングをうまく自陣から相手陣に入るところで円滑にしていくというのは、今取り組んでる最中です。人の配置というか特徴を踏まえた上で配置をしたということと、やはり1点を取りに行かなければいけないので、リスクを背負って我々の"ヘソ"と言っているエリアでボールをしっかり受けて、配ってというところで相手陣に入っていく。我々らしさを腹を据えてやったこと。それが後半ちょっと様子が変わったところだと思います。

山見選手の投入のタイミングと彼への評価を聞かせてください。
我々はハーフタイムで変えることも昨季からずっとやっています。結果的には森田の怪我によってですけども、そうでなかったら、どうしたかはわからないです。ただ言えるのは、このチームのインテンシティというところで、彼が慣れるのに少し時間がかかりました。正直に言って、キャンプのときや1節、2節ぐらいまでは、なかなか我々が求めるインテンシティのなかで特徴を出すということに苦労していたので、ようやく慣れてきたところで、長い時間を彼に与えたいなという思いもありました。大事なのは、我々が前から奪おうとするスイッチの1人になってくれること。そうすることで攻撃のスタートが相手陣になる。自分たちのゴール前からにならないので、そこをしっかり彼が理解して、自分のやりたいプレーでエネルギーを溜めるのではなくて、前線の守備のスイッチになってくれたこと。アウトサイドでボールを持てばやれることは、我々はわかっていたので、その両面をやらないとこのチームではピッチに立てないということをしっかり理解してくれていることが大事です。

谷口選手の評価についても聞かせてください。
もちろん攻撃にかかっていたので、あそこで谷口栄斗がヘディングをしたということは非常に良いところに入っていったと思います。バランスを崩さないなかで、山見がよいクロスを上げたと思いますが、そこのボールの運び方もパワープレーのような状況ではなくて、我々がしっかり崩して、狙いを持ってクロスを上げているので、練習通りにやってくれたと思いました。

今季初勝利の瞬間の気持ちを聞かせてください。
そうですね…。なかなか勝てないということは、もちろん難しい状況になり得ますけど、我々が目指すものをやり続けていれば、絶対に結果はついてくるということは、一昨年の半年も去年もそうだったので、とにかくやり方を変えないということが大事でした。それを変えないなかで早く選手に自信をつけさせてあげたいなという思いがあったので、彼らが本当にやり方を変えずにもぎ取った勝点3だと思うので、この成功体験というものは大事にしてあげたいなと思います。

試合のクローズに関して5バックの形も想定されていたと思いますが、綱島選手の投入を含めて締め方の部分を聞かせてください。
最終ラインを変えること、あるいは5バックにすることも、僕らは準備はしていますが、状況としてはそんなに悪い状況ではありませんでした。崩されている状況ではなかったです。ただ、終盤にパワープレー気味に来るであろうということは予想していたので、しっかりせき止められる選手という意味で、綱島をチョイスしました。とにかく前線が追えるのであれば、4バックのまま前線で追わせてハイラインを保つ。相手陣でボールを動かして、もちろん3点目を取りたかったですけども、相手陣で時間を費やしていくという意味で、我々としては本当の最後の最後のアディショナルタイムに3バックというのはずっと準備をしてきましたけど、今日はその必要性を感じなかったので、人を変えてみんながそういうクローズの仕方をすればいいかというところを理解しながらプレーしてくれたと思います。

バトンをつないでいくという部分で今日の試合を通じて固まってきたものはありますか?
バトンを受けた方の手応えはこの2試合あります。ただ、僕らの課題はバトンを渡す方だと思います。バトンを渡すということがどういうことかというと、キックオフからやり切るということです。「まだあと30分できるのに」という選手が交代していくチームなのか、「もうこれ以上はできない」と思ってバトンを渡していくのか。ここを我々は昨季から言ってきましたが、まだJ1バージョンになれていないというふうに思いますので、特に前半からこんなに飛ばしてこのチーム大丈夫なのか、というふうに思わせるぐらいのサッカーをやり、しっかりバトンを渡していくというところは突き詰めていきたいです。

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選手コメント

DF 3谷口 栄斗

ゴールシーンを振り返ってください。
得点する前にもクロスを上げてファーに流れているイメージがあったので、ファーに入れば来るかなと思っていたので、実際に来て決めることができてよかったです。

前半は苦しい展開となりました。
簡単に失点してしまいましたが、前節同様にそこで崩れることなくというところを意識していました。まずは自分の気持ちというところを、ぶらさないように心がけていました。

アカデミー育ちの選手として16年ぶりのJ1での勝利はより感慨深いものですか。
そこまであまり意識はしてないですけど、勝負事なので勝つことができて、素直に嬉しいです。

後半から森田選手に代わってキャプテンマークを巻いてのプレーになりました。
そこはあまり変わらないですけど、常にそういう準備はしてきました。あとはハーフタイムにみんなで全員がしっかりチームのことをやって、45分後に勝って帰ってこようということを話して、それを実現できてよかったです。

開幕6戦目での初勝利になりましたが、ここまで苦しい思いもありましたか。
ファン・サポーターにも苦しい思いや、つらい思いをさせてしまっていたと思います。ただ、最近は自分たちのサッカーを少しずつ取り戻すことができていたので、後半は相手が落ちるというのもありましたし、続けていれば、逆転できると思っていたので、逆転できてよかったです。

今日はルキアン選手と見応えのあるマッチアップもありました。
前半はフリーな状態で相手に持たれることが多かったので、少し行きづらい部分はありましたが、後半はしっかり全員がハードワークできたぶん、どこにボールが出てくるかということがはっきりとわかっていたので、対応しやすかったです。あとはルキアン選手に入った後にも、冷静さを保って対応できたかなと思います。

後半終盤の危なげないクローズはここ5試合の経験が生きたというところでしょうか?
ちょっとツナ(綱島)が入ってきてファーストプレーで、自分のなかではちょっと受身になってしまった感覚があったので、絶対に引くなということは常に言うようにしていました。全体的に受身になってしまうと、やっぱり事故というものは起こってしまうと思っていたので、そこはしっかりラインを上げて、相手のプレーするスペースを制限できたかなと思います。

前半の戦いに課題が残った一方、ここまでの課題を克服する内容にもなりました。
ここ最近は前半に簡単に失点してしまうところがあるので、城福さんも言っていますけど、後半になれば絶対に自分たちの時間が来るというところはあるので、しっかりまずはゼロで抑えるというところが大事になってくるかなと思います。

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MF 10見木 友哉

今季初勝利の感想を聞かせてください。
素直に嬉しいですし、長かったなという感じです。

前半の早い時間帯に失点する難しい展開となりました。
前節同様に立ち上がりにやられてしまう形になりました。京都戦はオフサイドでゴールが取り消しになりましたが、また早い時間帯の失点ということで、そこは反省しないといけないです。攻撃のところはあと一歩というか、自分のシュートが2度ブロックされたところもありましたが、そこまで悪い感覚はなかったです。前半のうちに同点に追いつきたかったです。

森田選手交代後はマイボール時にアンカーのところでボールを捌く形になりました。
テツ(稲見)と自分のときも基本的に自陣のビルドアップは自分がやっていて、相手陣ではどちらがやってもいいという形でした。自分の特徴を考えれば、できれば前でプレーしたい部分もありますが、(森田)晃樹がいないときはその形になります。個人的にはもっと受けられればよかったと思います。相手も2トップで自分のところを背中で消しながらという形だったので、最後にああやって逆転できてよかったです。

ヴェルディ加入後初勝利とともに初めてのラインダンスもやりました。
非常に大きい1勝でしたし、初めてラインダンスもやりましたが、ちょっとわからない部分がありました(笑)もっともっとこういう勝利を積み重ねていきたいです。ただ、これだけ待たせてしまったという思いもあるので、今日勝利できましたが、これを継続することが大事になるので、次の柏戦も勝って連勝できるようにやっていきたいです。

ラインダンスのわからなかったところはどの辺りですか?
みんな全然足を上げていなかったです。もう少し右から始めるのか、左から始めるのかをしっかりとやったほうがいいのかなと、個人的には思います(笑)

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FW 11山見 大登

ゴールシーンを振り返ってください。
奥に(齋藤)功佑くんが走っていることはわかっていたので、そこにうまく絡んでいけたらいいなと思っていたら、たまたま転がってきたので、あとは前を向いてゴールだけ目指してトラップがうまくいったので、それで入った感じです。やっぱり雨のスリッピーなグランドだったので、転がせば何かあると思っていたので、低く狙って打ちました。中にはいっぱい人がいたので、ファーに打てば、最悪弾かれても中で味方が詰められるかなという思いはありました。

ゴール直後にはすぐさまゴール裏に駆け込んでいきました。
やっぱりここまで勝利というものをファン・サポーターの皆さんに届けられていなかったので、自分のゴールで勝たせられるチャンスが巡ってきたので、ファン・サポーターのもとに走りました。

クラブにとって5646日ぶりのJ1 での勝利をもたらした決勝点を決めた感想を聞かせてください。
J1のなかでの1試合という感じですけど、チームとしてはやっぱり勝ちという結果につながってこなかったという部分では、自分のゴールで勝てたということはすごく大きいですし、自分としても自分の価値を高めるために移籍をしてきたので、そこで自分の価値をもっと高められるように頑張っていきたいと思います。

同点ゴールのアシストの場面を振り返ってください。
相手のバックライン自体もキム ミンテ選手は高いですが、それ以外の選手はそこまで高くないというところはスカウティングでわかっていたので、ファーに行けば何かあるかなと思ってファーを狙いました。

個人として結果にこだわると語っていたなかで1ゴール1アシストという素晴らしい活躍になりました。
前半から見ていてもあまり流れがよくなかったですし、シュートの部分とか、ゴール前でチャンスを作る部分というところが足りていなかったと思ったので、自分が出たらそこを意識して一番にやっていこうと思っていたなか、それが最高の形につながったと思います。

試合前に監督からどういった話がありましたか?
J1で16年も勝っていないなかで、ここまで長い期間、勝利から遠ざかっているチームが過去にも今にもないというところで、自分たちがその歴史を作ろうというお話がありました。

前節に続いて軽快な動きが印象的ですが、コンディション面での手応えは感じていますか。
動けている感覚はありますし、自分としても前節のプレーを見たからこそ、味方も自分を使いやすくなったと思うので、そこはうまく味方に伝えられたかなと思います。

ここまで少し適応に苦しんでいたなか、ここ数試合ではインパクトの残る活躍が続いています。ご自身の感触はいかがですか?
今日もですけど、守備の部分では後ろから怒られるシーンもありましたし、そこの部分はまだまだ改善していく必要があるなというところはあります。ただ、自分は攻撃の選手ですし、そこで結果を残さないと試合には出られないと思っているので、そこで見せつつうまくバランスを取りながらやっていきたいです。

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