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MATCH試合情報

2024 明治安田J1リーグ 第9節 - 川崎フロンターレ vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
ディフェンスラインが2人変わったなかで、試合を通して全員がよい守備をしてくれて今シーズン初めてクリーンシートを達成できたことは自信になると思います。選手層の厚さを含めて評価したいなというふうに思います。よい守備からのよい攻撃という意味では、決定機の創出においては我々の方が上回ったと自負しているので、今日の勝点1は本当に悔しいです。今日勝ってファン・サポーターと勝点3を喜び合えるのにふさわしい試合をしたと思いますので、もちろんアウェイですけれども、勝点1という結果の悔しさをみんなで次に生かしたいなと思います。「もう一度試合をやりたい」と思えるような、「もう一度やらせてくれ」と思えるような試合をやれたというところは、我々にとっては成果だと思いますし、続けていきたいと思います。

川崎フロンターレと対戦する上で守備で強調したところを聞かせてください。
いつものように我々はハイプレス・ハイラインをやり続けること。ただ、相手のストロングというところは理解しているので、特にマルシーニョとエリソンのところで裸にならないように、裸というのは、一対一の時間を長くしないような中盤のカバーというところだけは意識しましたけれども、基本的には対川崎対策というよりも我々がやり続けている守備をやったということです。

交代枠3枚を残す形になりました。交代策やピッチ上の選手たちの見極めについて聞かせてください。
もちろん足の状態や疲れというのはコミュニケーションを取りながらですけれども、ピッチ上の選手が表現してくれていることは決して悪くない。自分たちのペースでやれているという自負があったので、変えることで新しいエネルギーを注入するということも選択肢に入れながら、今やれていることを継続するということを選んだということです。

後半終盤に得失点が多い特徴があるなかで、今日は失点も得点もなかったという部分で、今日の終盤の戦い方について聞かせてください。
もちろん得点のところは、息が上がりきったなかでの最後の精度というところは、我々は学び続けていかなければいけないです。今、成長過程の選手たちなので、あのクロスがスルーパスが通っていれば、あれがオフサイドではなければというのはいくつかあったと思います。ここはやれたことを否定することなく課題をポジティブに解決していきたいというふうに思います。守備については、今まで気が緩んだわけではないのですが、マイボールになったときに、全部をパスにしたいという思いがあるので、パスミスが出てきます。その後のリカバーの仕方が少し冷静になってきたかなと思います。ひとつのミスが誰かのカバーで帳消しになるというか、この繰り返しだと思うので、ここは痛い思いをしてきたなかで、勇気を持ってつなごうとしたなかでのミスを、みんながしっかりカバーしているからこそ、失点ゼロだったと思います。我々は恐れずに勝点3を取りに行く姿勢を貫きながら、全員でカバーして失点をゼロにすると、これをシーズン通して取り組み続けていきたいと思います。

J1初出場で素晴らしいパフォーマンスを見せた千田選手の評価について聞かせてください。
何回か耳にした方がいらっしゃると思いますけど、我々は「成長」することが唯一のJ1で残留する、J1で驚きを示す方法だと思っているので、日頃のトレーニングは相当激しいです。質も量も日本一でありたいとずっと思っています。何度も言いますけど、比較はできないけれども、「これ以上やれないでしょ」というところまでやり続けている。その代表格が千田海人だったと思います。そこまでやっても試合で表現できるチャンスが巡ってこない選手の代表として、彼は今日ピッチに立ちましたし、あれだけやったのだからやれないはずがない、という思いがほとばしっていたと思うので、さらに練習場での質と量を上げていきたいなと改めて思いました。

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選手コメント

DF 4林 尚輝

今季初のクリーンシート達成となりました。
やっぱりクリーンシートをしたいという気持ちはずっとありましたし、ここ数試合最後に失点したり、自分の目の前で失点するシーンが何回かありました。そういう意味で今日はメンバーも変わったのもありますけど、自分からクリーンシートに対するこだわりというのは、伝えていこうと思っていました。

前半終盤のシュートブロックなど身体を張ったプレーが光りました。
前節、(遠藤渓太選手に)左足で決められたゴールというのは、コースを切るという対応でしたが、やっぱりあそこでボールに行かないといけないなという感覚はありましたし、身体を投げ出して当てることができるのであれば、そっちの方がやっぱり守備としてもいいと思いましたで、その辺は意識をして入りました。

相手の強力な攻撃陣に対してどういった対応を意識しましたか?
自分たちでやることはあまり変えるつもりはなかったですが、(千田)海人くんとコンビを組むことになって、海人くんがしっかり対人しやすい状況を作ることで、長所を生かせると思っていたので、はっきり行ってもらって自分がカバーリングに、絶対近い距離にいるという状況を作り続けることが重要かなと思って試合に入りました。

前半終盤と後半序盤で耐える状況が続いたなか、しっかりと撥ね返して流れを引き戻しました。
相手にボールを持たれる時間はありましたけど、前節や今までの反省でも守備に徹するではないですが、割り切りの部分がなく曖昧になってチームとしてバラバラまではいかないですけど、共通認識というものが薄かった部分を今週は改善できたと思います。その集中力のところというのは選手全員が口酸っぱく言いながら、声をかけ合ってやれた部分ではあると思うので、そういうところが改善につながったのではないかなと思います。

リーグ前節と今日の試合では同じドローでも意味合いが変わってくると思います。
ディフェンス陣からすると、今日のドローというのは今までの試合と全く違って、攻撃を抑え切りました。ゼロで抑えたということは、チームとして自信になります。1-0で勝っている状況でも、こうやって集中力を保ってみんなでやればゼロにできるんだというところは、みんなが感じたことだと思うので、次の試合につながる引き分けだったと思います。

チームとして成長している実感はありますか?
次の試合に向けて練習をするというところは、なかなか難しい部分もありますけど、試合が終わって話したりしているなかで、毎試合明確な改善点が出ています。J2であれば何となく許されて失点せず、ピックアップされなかった部分というのも突き詰めてやらないと、J1ではやられるというのは感じています。そういう部分を改善しようというところはチームとしてフォーカスしています。練習中でも、ミーティングのなかでも、そういう部分を言い合っているので、ひとつずつ改善できている部分もありますし、そういった点では成長しているのではないかと思います。

城福監督が求める「日本一のトレーニング」へのこだわりは強まっていますか。
ハードワークするところは、自分たちでやろうと決めています。ライン設定や練習のなかでの球際の部分などは、もしかしたらヴェルディに自分が来たときは、足りないなという感覚がありました。しかし今は練習のなかでもそういう部分はだいぶよくなっていると思いますし、練習でやらないと試合ではできないので、そういった意味でも練習からみんなが意識高くやっていると思います。

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DF 15千田 海人

J1初出場となった一戦を振り返ってください。
ずっとこのときを今年は待っていました。よい準備をしてきた自信はあったので、それを今日はしっかりと公式戦で出せればと思っていました。まずは今日ゼロで抑えられたことは収穫だなと思いますし、それこそが僕が出ている意味だと思うので、勝ちたかったですけど、ゼロで抑えられたことを収穫に、また来週の試合に向けて引き続きよい準備をしたいと思います。

エリソン選手と見応えのあるマッチアップを繰り広げました。
よい選手だと思いますけど、そこで負けていたらJ1でやっていけないと思うので、しっかりそこのところは自信を持ってやれるように意識していました。次も(強力な)外国籍選手がいると思うので、自分のよさを最大限出して次は勝ちたいと思います。

J1の舞台でも守備面ではやれる自信があると話していましたが、改めて今日得た手応えについて聞かせてください。
ずっとそこは自信を持ってやっていたので、自分ができるのはわかっていたという感じです。でも、まだまだ完璧ではないので、そこを完璧に持っていけるように日々また練習してトレーニングで高めたいと思います。

空中戦ではその撥ね返す強さに加えて、冷静に味方につなぐプレーが印象的でした。
そこはみんながよい立ち位置を取ってくれていたので、そこまでプレッシャーを受けるシーンもなかったですし、みんなのおかげです。

慣れないディフェンスラインで今季リーグ初のクリーンシート達成の価値は大きいと思います。
今日は(翁長)ヒジも出ていましたし、(林)尚輝も含めてですけど、しっかり僕らが最終ラインでリーダーシップを持って、常に隙を見せないように、90分終わるまでずっと声をかけ続けて、周りを巻き込んでやろうというふうにずっと言っていました。そこで隙を見せずに失点ゼロで終えられたことがよかったかなと思います。

前半終盤と後半序盤で耐える状況が続いたなか、しっかりと撥ね返して流れを引き戻しました。
絶対に90分やっていたら耐える時間はあるので、そのことをみんながしっかり理解して、そういう時間もあるよというのは、しっかり共有しながら耐えるときは耐える。次自分たちのペースになったときに行こうというところを、みんなで声をかけながらしっかり意思統一できていたことが、よかったなと思います。

後半アディショナルタイムには決勝点を決めるチャンスもありました。
力不足なのでまた練習します。

ここまで出番がないなかでようやくチャンスが来ましたが、今季ここまでどういった思いでトレーニングに励んできましたか。
(谷口)栄斗の怪我は残念ですけど、チームとして普段準備している選手がピッチに出てやれることを証明したら、普段出場機会がない選手もそれが刺激となって普段の練習が間違っていないんだと思えると思うので、それを今日しっかり証明したい。そういった選手の思いも背負って証明したいなと思っていました。ただ、今日は勝っていないので、また次です。

ようやくJ1のピッチに立ったことへの率直な思いを聞かせてください。
J3から始まって、J1を目指してやってきました。ただ、J1で出場して終わる選手になりたくないので、まだまだここから活躍していけるように頑張りたいと思います。

ヴェルディでのプレーを通じて成長している実感はありますか。
昨季、自分自身変わりたいと思ってこのヴェルディに来たので、なかなか時間はかかりましたけど、今はかなり自信を持ってやれています。ただ、まだまだですね。ここからまだシーズンも始まったばっかりというか、中盤にも入っていないので、1年を通して最後にいいところへ行けるように頑張ります。

川崎フロンターレ相手にここまでやれたことで自信はつきましたか。
素晴らしいストライカーのいるチームですし、それはひとつ自分の自信になるところはありますけど、続けてやることです。今日の試合だけよくても次の試合ダメだったら意味がないので、引き続き頑張ります。

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MF 22翁長 聖

今季リーグで初のクリーンシートを達成した試合を振り返ってください。
失点しなかったからよかったというだけではダメだと思うので、しっかりと振り返ってやっていけたらなと思います。

今日は初めて右サイドバックでの先発となりました。マルシーニョ選手への対応を含めて感触はいかがでしたか。
あまりよくはなかったです。結局、局面の勝負なので、反省するところは反省して、次に生かしていきたいなと思います。

初めて組むディフェンスラインのなかでどういった声かけを意識していましたか?
いつも通りに若い選手が伸び伸びできるように。ミスがあっても、次また勇気を持ってプレーできるようにさせるというところはいつも通りに声をかけていました。

悔しい思いをしたリーグ前節からどういった思いで今日の試合に臨みましたか。
自分の性格的にはもう終わったことは仕方ないと思うタイプなので、特に何も考えずにこの試合に臨みました。また、来週になったらこの試合を忘れるというか、また新しい試合になるという感覚です。

今季初めて無得点試合になりましたが、攻撃面でもう少しやれたと感じる部分はありますか。
そこは映像を確認してから振り返りたいです。何度か前で引っかけてくれた部分がありましたし、そこで入れば一番いいなという思いはありました。

かなり守備に走らされる展開でしたが、後半最終盤にはフルスプリントで攻撃参加も見せました。体力面ではまだ余裕がありましたか。
そこは大丈夫でした。全然問題なかったです。

直近の6戦無敗をどう捉えていますか。
最低限だと思います。勝てなければ、まずは負けないという気持ちがあります。最後の終盤の局面では特に勝ちに行って裏を突かれて負けるよりは、勝点1をしっかり積み上げていった方がいいかなと思います。これは自分の考えですけど、そういうところもあるかなと思います。

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