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2024.01.15 トップ

城福浩 監督 初トレーニングを終えて

1月15日(月)、2024シーズンの初トレーニングを終えて、城福監督が囲み取材を実施しました。

ー初日の練習が終わりましたが、率直な感想を聞かせてください。

ほとんどの選手が準備してきてくれているなと思いましたし、今シーズンにかける意気込み、空気感が伝わってきて良かったです。

ー新体制発表会見で「成長の余白が一番あるチーム」だと言われていましたが、チームをどのようにして鍛え上げたいですか。

日々のトレーニングからですよね。とにかく日々やっていることしかスタジアムでは発揮できないので、そこがいかにリアリティのあるトレーニングができるか、いかに厳しいトレーニングができるかにかかっていると思います。今年のメンバーはかなり負荷をかけられるメンバーが揃っていると思います。

ーこれからしっかりと追い込んでいくということですか。

まだコンディションの差がある選手がいるので、彼らをまず揃えて、ケガの無いようにしてから、かなりハイクオリティにインテンシティの高いトレーニングをしたいと思っています。

ー若手を成長させるために大事にしていることはありますか。

1つは、若いチームだからこそ、中堅の選手の引っ張る力というか、(練習に)臨む姿勢が大事になると思います。彼らは中堅の選手を見ているので、彼らがどう取り組んでいるか。そこはこのチームは全く問題ないと思っています。もう1つは、フェアにジャッジをしてあげるということです。18歳だから言われて、25歳だから言われないということではなくて、全員がやるべきことをしっかりやって、やれなければ周りからも言われるし、しっかりやれたらみんながそれに習っていけるような空気感を作っていきたいと思います。


ーキャンプに臨むにあたりキャンプのテーマを教えてください。

フィジカル的なもので、戦えるベースを作っていくことと、その中で戦術的なところをしっかりと確認していきたいと思います。戦術と言っても特にベースのところです。ベーシックなレベルを上げて、対人のところの周りの距離だったり、ヘディングの競り合いの強さだったり、切り替えの早さだったり、そういうところは我々の戦術のベースになるので、そこはしっかりできるように一次キャンプはかなり上げたいなと思います。

ー選手には今季の戦術などを伝えましたか。

今日は初めてだったので、大枠としては簡単には伝えましたが、キャンプに行ってからコンセプト映像というものを我々は作っているので、どのように戦うのかということをコンパクトにまとめて選手と共有したいと思います。

ーJ1に臨むシーズンが始まりましたが、監督の心境としてはどうですか。

一日、一日の大切さというものは去年も痛感していますし、一試合一試合に左右されることなく、とにかく積み重ねたことしか試合で出せないので、中盤以降ではどことやっても我々のサッカーができるようなしっかりとしたベースを作りたいと思います。

ーミーティングではどのようなことをお話しましたか。

最初だったので我々がどういうものを目指しているのかということについて、抽象的な言葉が多かったと思います。それを共有しましたし、中村代表からも江尻強化部長からも話があったので、僕は長くならないように。ただ、このチームが何を目指しているのかというのを見せる覚悟というのは今日から始まっているので、7月のサマーブレイクがあるのですが、そこは中間地点ではないと。なぜなら日程の3分の2は終わっているんですよ。なので、開幕からフルスロットルでやれるように、今日からやろうと声をかけました。

ー開幕からフルスロットルというのはJ1の波に飲み込まれないようにというところもあるのですか?

我々は常に100%の状態でやることがベースになると思います。もちろんずっと同じメンバーで戦えるとは思っていないですが、日々やれることをやり尽くして最高の準備を尽くした状態で臨まない限り、対等な試合はできないと思っています。挑むにあたってあれをやっておけば良かったとか、こんなはずじゃなかったと思いたくないので、初戦と2試合目は日本を代表するクラブとやるので、100%の準備をして初めてスタート地点に立てると思います。早く自分たちに目を置いて、良い準備ができればと思います。

ーキャンプはどんなメニューになりそうですか。

負荷をかけながらも、動きながら相手を見れたり、動きながら味方を見れたり、動きながらスペースが見れるようなトレーニングをやりたいと思いますし、それを高負荷で試合に近くしていくこと。ずっとゲームをやっていれば良いじゃないかというと、ゲームばかりやると再現性とかケガのリスクもあります。Withボールとwithoutボールを上手く使いながら自分たちがやりたいことをしっかりと落とし込んでいくことが大事かなと思います。とにかく、コンディションが整ってきたら試合の方が楽だなと思えるような練習にすることが目標です。

ーゲームの状況を練習で再現するというところで監督のこだわりはありますか。

いくつかあるのですが、分かりやすく言えば緩い守備のもとでいくら再現性があってもゲームでは全く通用しないです。このパターンでこうやって崩そうというものが、ゲームに近い守備強度の中でできるようにならない限り、そうはならないです。そういう意味ではゲームに近い状況をどうやって攻守で作るか。守備も例えばライン高くやろうとか、コンパクトにやろう、やれたねというのは守備が拙かったらできるんですよ。守備が鋭かったら難しいですよね。なので、守備の練習をするのであれば、攻撃のレベルを上げなければいけないし、攻撃を鍛えたかったら、守備のインテンシティを上げなければいけないというところは、このチームが追い求めるベースになると思います。少なくとも他とは比べられないけれども、そこの追い求め方は日本一でありたいなと。他の人が見に来たときにびっくりするような、でもこれが日常だという状況ではないと、戦うスタートに立てないのかなと思います。(了)

※コメントは大意を変更しない範囲で整えています。