MATCH試合情報
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試合を振り返ってください。
藤枝に関しては、プレシーズンに練習試合もやりましたし、シーズンに入ってからの試合も見てきました。準備段階ではしっかりとリスペクトした準備をしてきましたが、試合に臨むにあたっては我々がやってきたことを出すという部分にフォーカスして試合に入りました。選手たちは自分たちのサッカーがどういうものかを非常に表現してくれたと思います。なによりもこういう試合は時間経過の中で甘くなることもありますが、ゼロで抑えられたことは我々が目指す隙を作らず、チャンスを作っていくという部分を表現できた試合だったと思います。ファン・サポーターもここまで来てくれて彼らの声援というものが、我々にしっかりとした試合をやらなければいけないとより強く意識させてくれたような、背中を押してくれたように感じています。もう1、2点取りたかったという気持ちはありましたが、それにしても5-0というスコアは自分たちの力を確かめられる結果になったと思います。
前節メンバー外の阪野選手を先発起用した狙いを聞かせてください。
僕らは練習がすべてだと思っていて、インテンシティの高い練習をしてきた中で、しっかりとやり続けている選手にチャンスを与えるということが、1シーズン戦っていく上で一番大事だと考えています。リーグ戦の実績がある選手が豊富にいるチームではないので、なにで底上げをしていくかと考えたときに、それは日ごろの練習になります。日ごろの練習の中で、しっかりとパフォーマンスをした選手にチャンスを与えないと、彼らのモチベーションが上がらないので、藤枝対策というよりも、やった選手を使っていったということです。
よい守備から攻撃への切り替えから多くの得点が生まれました。手応えはいかがでしょうか?
相手陣でボールを奪えれば、決定的なチャンスやカウンターにつながることは分かっていました。ただ、今までの自分たちはなかなかそこで決め切れなかったところがありました。選手が回数を増やすことによって、ペナルティーエリアの中で少し落ち着きが出てきたのかなと思っています。解決策はペナルティーエリア内のプレーを練習するというよりも、試合でその中に入っていく回数を増やすしかないと思っています。回数を増やせば、これしかないというチャンスではなくなり、選手も少し肩の力が抜ける状況になると考えています。そういう展開に持ち込めたことがよかったと思います。
後ろからビルドアップする藤枝に対して守備面で意識した部分を聞かせてください。
どこのチームもつないでくるチームというのは、外か中か、あるいは短いパスか長いパスかの長短を織り交ぜてくるパターンがありますが、自分たちは守備の原則のところでチームの中で高いベーシックの守備の原則を持っています。特に、藤枝だけに何かをしたということはありませんでした。今シーズンはまだコーナーキックでの1失点のみとなっているので、それは自分たちが高いベーシックを保っているというふうに捉えています。
DF 5平 智広
試合を振り返ってください。
守備からしっかりと入って、前半の立ち上がりでうまくボールを奪って先制点を取ることができたので、自分たちのリズムで試合を進められたと思います。
守備からリズムを作って最終的には大量得点での勝利となりました。
相手のスタイル的につないでくるチームだったので、自由につながれてしまうと、相手もよい選手が多いので、自由にやらせないということを徹底してやりました。
個人のところでは積極的な潰しやクロス対応、シュートブロックなどコンディションのよさがうかがえます。
ここ最近は試合にも出ていますし、その試合の中での体力も徐々に上がってきています。あとは周りの選手の守備意識が高く、その中で自分の役割に徹しているだけなので、そんな簡単に失点しないというゲームができています。周りの選手とよい試合ができていると思います。
後半立ち上がりは相手の勢いもあって4点目を奪うまで少し苦しい時間帯もありました。
自分たちも経験があることですが、0-3で折り返したとき、後半相手が勢いを持って入ってくるというのは、ハーフタイムにも話していました。それはある程度想定内でしたし、自分たちもあまりリスクを冒さず、相手を裏返す意味でもシンプルに相手ディフェンスラインにボールを運べればよかったところはありました。ただ、多少握られたとしても自分たちの守備はできたと思います。
後半終盤は [3-4-3]の布陣に変更していましたが?
後半最後の方は5バックというか、ワイドの選手にしっかりと対応させるというか、人を捕まえにいくという意識で、ああいう並びの変化になりました。立ち位置的に嵌りやすく、役割がはっきりとするので、後半はそういう形で戦いました。
MF 18バスケス バイロン
試合を振り返ってください。
今日は前半の早い時間帯に先制点を取ることができて、そこから15分、20分以内のところで3点目まで奪うことができました。今までのヴェルディは1点取ったあとに、少し受け身になってしまう感じがありましたが、今日はピッチの中でも受け身にならずに戦っていこうと話し合っていましたし、それを実行できたことが大きかったです。クロスの形から2点目、3点目も取ることができましたが、練習から取り組んでいるところなので、そこもよかったと思います。
チーム3点目では阪野選手とのイメージの共有から素晴らしいアシストになりました
トヨくん(阪野)が見えていて一対一の状況でしたが、そこをちゃんとトヨくんに合わせることができて点につなげることができてよかったです。
守備の局面ではチーム全体で強度の高いプレスを仕掛けて相手ディフェンスラインの選手たちをかなり苦しめた印象もありますが?
練習の段階から藤枝対策を徹底してやっていて、とにかくサイドでドリブルを仕掛けられる選手がいるので、何度かやられてしまいそうなシーンもあり、それは自分自身の課題です。もう少し(宮原)カズヤさんともコミュニケーションを取れればよかったですし、よりよい守備をやっていきたいです。
鋭い仕掛けからPK獲得か、というような見せ場も作りました
正直なところをいえば、取ってほしかったという気持ちもありますが、個人的にはもっと精度を上げていくことができると思います。攻撃の精度をもっと上げて、よりチームに貢献できるようにしていきたいです。
後半は難しい時間帯もありましたが、我慢しながら試合を決めるゴールも奪うことができました。
ハーフタイムで自分を含めて2人交代し、(河村)慶人と(加藤)蓮くんが入りましたが、試合前の段階からスタートで出る選手はやり切る、交代選手にバトンをつないでいくことを話していました。今年のヴェルディはそういうチームなので、誰が出てもああやって我慢強くやれますし、ディフェンスラインを中心に集中してくれています。我慢ができれば、必ず点は取れるので、それがよい形で表現できた試合でした。
今日の阪野選手を含めてメンバー外だった選手が活躍を見せるなど、チームとして非常によい競争ができていると思いますが?
トヨくんも前回の試合ではメンバー外で悔しい思いもしたと思いますし、その中で今日スタメンで出て2ゴール1アシストの活躍をしたことはチームにとって本当にポジティブなことです。両ワイドもそうですが、ああやってフォワードの選手が点を取ってくれるとチームがラクになります。
メンバーは大きく変わりましたが、次節は昨季対戦で連敗した熊本との対戦となります。
去年は2敗しているので、3敗目は絶対にないので、今の守備を継続しつつ、攻撃のクオリティを上げていき、絶対に次の試合も勝ちたいです。
MF 20北島 祐二
Jリーグ初、ヴェルディでの初でもあるゴールを振り返ってください。
林尚輝くんからパスを受けたときに、キーパーを見て少し前に出ているのを確認できて、そこまでサイズが大きくなかったので、普通に打つよりも目の前に相手のディフェンスもたくさんいましたし、上を狙おうと思ってシュートしたらうまく決まってよかったです。
手応え十分という感覚でしたか?
前節はメンバーに入ることができなかったですし、自分のポジションではゴールやアシストといった数字で評価されると思っているので、その部分はこの1週間こだわって取り組んできました。練習でも決めていて、シュートに関しては自信をもって試合に入りましたし、それが実になってよかったです。
今日の試合でも練習試合でも複数ポジションでの役割を与えられています。
ひとつのポジションしかできない選手よりも、どこでもこなせる選手がいいと思いますし、ゲームを振り返ったり、普通にサッカーの試合を観るときも、このポジションで自分がプレーするときはどうするかイメージを持ちながら観ています。どのポジションで出てもやるべきことを実行できる準備をしています。ピッチに入ったときに頭の整理がうまくいきました。それはこれからも継続していきたいですし、あとはそこに自分の武器であるドリブルをもっと組み込んでいければ、絶対的なものになっていくと思うので、こだわってやっていきたいです。
投入された時間帯はチームとして耐える時間帯でしたが、どんなイメージをもって入りましたか。
自分が入った段階では3-0でしたが、次の1点をどちらのチームが取るかが重要だと考えていました。相手に先に取られてしまうと、自分たちはアウェイですし、雰囲気も一気に相手に傾いて立て続けの失点という可能性も起こり得ると考えていました。できるだけチームのバランスを崩さずに、失点しないことを意識して入りました。その中で先に自分たちが4点目を取れたところはチームとしても狙っていた部分だったのでよかったです。
ご自身を含め前節メンバー外の選手たちが目に見える結果を残したというところで、チームの競争力という部分でも価値ある勝利になりました。
こうやってメンバーを外れた選手が、その次の日の練習試合や翌週の練習でアピールすることで、チームとしてよい競争が生まれるので、そういった部分でこの1週間はチーム内において激しい競争がありました。それを今後もチームのスタンダードとして継続できれば、間違いなくチーム力は上がっていくと思うので、みんなで切磋琢磨していきたいです。
FW 11阪野 豊史
前節メンバー外からの今日の先発という部分でどのような思いで試合に入りましたか。
(藤枝とは)キャンプでやりましたが、その際にも結構よい形でボールを受けることができていました。その部分で相性のよさを感じていました。前節、勝った後に自分を先発で使ってもらえたので、結果を出したいという気持ちもありました。
監督は練習からインテンシティ高くプレーしていた選手を今日の試合で使ったという説明をされていました。
今週だけでなくキャンプの段階から常にやれていたと思いますし、去年は怪我をして長くサッカーができませんでしたが、だいぶよくなってきていると感じていますし、そういう部分もあったのかなと思います。若いときは出られないときに少しふてくされてしまうようなこともあったかもしれませんが、今はそういう立場ではないです。年上の選手が練習からしっかりとやれば、それがチームによい影響を与えると思いますし、常に意識してできていると思います。
1点目のゴールシーンを振り返ってください。
あそこは功佑がよく落ち着いて切り返してくれたと思います。そこで点を奪えて自分自身もチームも勢いが出たと思います。開始直後の得点で勢いが出たと思うので、ああいう場面で冷静にプレーできるのはすごいと思います。
ゴールセレブレーションではベンチメンバーも長い距離を走ってゴール裏まで駆けつけました。
昇格するチームになるためには出ている選手だけでなくチーム全体の雰囲気が大事だと思うので、練習からよい競争をしてみんなで喜び合えることはチームがよい状態であることの証だと思います。
チーム2点目では梶川選手の珍しいヘディングゴールをアシストしました。
ターゲットがちっちゃいので、そこに合わせるのは大変でしたと書いておいてください。(笑)。実際は空間に落とすようなイメージでよいところに蹴ることができましたし、決めるのも簡単なシュートではなかったので、本当によいゴールだったと思います。
ご自身の2ゴール目は自ら呼び込んでの見事なヘディングシュートでした。
クロスからのゴールは得意の形なので、イメージが共有されたよいゴールだったと思いますし、あとはもう一度そらす形で惜しい場面もあったので、あれは自分の持っている形のひとつでもあるので、決めてあげたかったという気持ちもあります。
相手ディフェンスラインと駆け引きしながらポストプレーでも存在感が光りました。
予想していた選手とは違う選手とのマッチアップでしたが、よい駆け引きができていたと思いますし、ああやって前からプレッシャーが来たときに、自分のところで収まるとチャンスになります。逆に、あそこで入れ替われないと難しい展開になると思うので、その重要性は試合前から感じていました。
ここ数試合ではベテラン選手の活躍がチームを牽引しています。
年上の選手が頑張って走って守備をしていれば、若い選手はやらないわけにはいかなくなると思うので、プレーの質だけでなくハードワークやチームのために走るという部分は見せていければと思っています。
前線の選手がゴールを決めるという部分で今日は価値あるゴールとなりました。
フォワードが点を取るというのは、チームとしてよい攻撃ができている証だと思います。苦しいときはセットプレーも大事になりますが、今日みたいに前の選手が点を取れると、チームも波に乗っていくことができると思うので、よかったと思います。
早い時間帯に2点を決めてハットトリックも達成できるという流れでしたが?
ああやって早く点を取ると意外に難しくなる試合も経験していますし、あそこで緩めることなく更なるゴールを狙って取れたところはよかったと思います。自分の中ではこれまで2点取る試合はいくつかありましたが、3点決めたことは一度もなかったので、正直なところは取りたかったです。それでも、チームが勝つことが一番うれしいのでよかったです。