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MATCH試合情報

皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会 準決勝 - 日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs アルビレックス新潟レディース

マッチレポート

監督コメント

竹本 一彦 監督

試合を振り返ってください。
決勝に進むことが目的でしたので、それを成し遂げられて良かったです。東京から応援にきていただいたファン・サポーターの方々の応援がとても力になりました。素晴らしいスタジアム・ピッチでプレーができ、そして結果を出すことができました。チームとして大阪で開催される決勝戦に向けて準備したいと思います。 前半に2得点を奪えて、自分たちのリズムで攻守においてプレーできたと思います。後半に新潟さんの圧力で1失点を喫しましたが、その後に突き放せたことで、良い流れで試合を運べたと思います。

最終ラインの選手の質の高いロングボールからシンプルな攻撃が効いていました。これはチームとしての狙いか、それとも新潟への対策か、その意図を教えてください。
長短のパスどちらかに偏ってしまうことは避けたいです。足元だけのサッカーだけだと相手を崩せないですし、縦に行くボールが多すぎると対応されてしまいます。そのバランスが大切だと思ってプレーしています。個人の良さをチームとして引き出すためにも、今日の2点目のような形は良かったと思います。宇津木のパスに理子(植木選手)が裏へ走って、単純ですが相手にとっては一番嫌な攻撃だったと思います。こうしたプレーを織り込むことを忘れないようにする。ペナルティーエリアの周辺に侵入したときに足元で繋いでワンツーだとか、良いコンビネーションで崩せています。藤野の突破からシュートなど、こうしたプレーを組み合わせることをチームとして進めています。前線の選手はスピードがあり突破ができるので、良さをしっかりと出せるような攻撃を考えています。

右サイドバックを3選手が担いましたが、交代の意図や山本選手をサイドバックで起用した狙いを教えてください。
体調や怪我の予防もあります。サイドバックはとても大切なポジションで、状況に合った指示を与えて、誰が出ても役割を果たせるようにしています。

田中選手のセービングが成長したように見られますが、監督の評価を聞かせてください。
その通りです。相手の決定的なシュートが最近の3試合で1本ずつあるのですが、そこをビッグセーブしてくれて失点を防いでいます。相手の流れを立ち切っているので、練習の成果と勝負強くなっているかなと思います。

皇后杯・準々決勝後に「ボランチが前に出ていかないといけない」と話されていました。ここ2試合で木下選手が低い位置で非常に良い働きをしているように思いますがいかがでしょうか。
木下はアンカーの位置でボールをミスなくさばけます。今日は三浦選手が怪我の大事をとって出ていないですが、その代わりに前のポジションに前半は岩﨑選手、後半は菅野選手が出場しました。フォワード陣をいかに生かすか。ボールをコントロールしてサイドを変えたり、相手の背後にボールを出したりという役割を彼女らに任せました。木下選手は試合を自分たちのリズムに持ってくる役割を果たしてくれました。

WEリーグカップでは決勝で敗れました。皇后杯・決勝に向けてチームが成長したところと意気込みを教えてください。
皇后杯は大きなタイトルですし、WEリーグカップとは違った注目度がある大会だと思っています。2大会前はちょうどここで浦和と決勝を戦い、4-3という良い結果で優勝することができました。テレビで中継いただくので、応援してくださる方も多いと思います。WEリーグカップの頃と比べて、個人としてもチームとしても成長してきていると思います。総合力で良い試合をしたいです。選手、スタッフ、ファン・サポーターがタイトルを欲していますので、女王の座を獲得するという大きな気持ちを持って1週間準備をしていきたいです。

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選手コメント

GK 1田中 桃子

試合を振り返ってください。
得点を奪えるまでは少しバタバタしましたが、勢い良く2得点を奪えて良かったです。そこから少し停滞したことが、後半の失点や慌てた時間帯に繋がったかなと思います。そこは改善点です。ただ前線が3得点を奪ってくれたことがとても大きかったです。そこからしっかりと試合を締めようと集中できたので良かったです。

失点後の田中選手のビッグセーブが試合の流れを変えたと思います。あの場面を振り返ってください。
正直あの場面は予測通りではなかったです。味方に当たってコースが変わったところがギリギリ見えたので手が出せました。偶然と感じるところもありますが、ここ最近の試合で自分がセーブできるシーンが増えたことはポジティブに捉えています。自分が予測していないシュートに反応して守れているシーンが出てきたことは、自分の体が動くようになってきたからかなと思います。

前半は相手の決定機が少ない状況でしたが、そういったときはどのようなことを考えてプレーしていますか?
個人的には攻めている時のリスク管理を意識しています。どう守るかということを声かけたり、マークの指示をしています。ここは攻撃で押し込んでいるからではなく、常に取り組みたいと思っています。常にそのようなプレーができるように心掛けています。

WEリーグカップは体調不良で出場できず、チームは悔しい負け方をしました。そういった経験を踏まえて皇后杯の決勝はどのような気持ちで臨みたいですか?
正直まだ決勝に行く実感が湧いていません。一つひとつ積み重ねて、目の前の試合を戦った結果が決勝進出だと思います。個人的にはそこまで意識せずにプレーできたら良いなと思っています。自分がベレーザに加入してから日本一のタイトルを獲れていません。ベレーザはタイトルを獲らないといけないクラブだと思いますので、その覚悟をプレーで出していきたいです。

相手の攻撃に関して、狙いどころがはっきりしているように見える場面がありましたが、この試合に向けて準備をしてきたことを教えてください。
チームとして、後ろ4人と前3人で守っていた状況でした。守備の時にサイドバックが前に引っ張られる過ぎると背後にパスを出されます。またそこから侵入されることが一番嫌でした。後ろに引かせることや、背中を意識させて縦切りで背後を消すポジショニングに立たせる指示はいつもよりはできたかなと思います。

相手に自陣深くに行かせないように中盤の選手の走力も光っていましたが、この守備は意図的なものでしょうか?
中盤の頑張りはチームの中で共有していました。ほとんどセンタリングを上げられるシーンはなかったです。侵入された場合でも、サイドバックやウイングの選手がボールに行けていました。去年の皇后杯ではサイドへプレッシャーに行けずに負けて悔しい思いをしたので、センタリングを上げさせずに守れたことは成長しているところかなと思います。

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FW 9植木 理子

試合を振り返ってください。
決勝に進出するための試合ということで少しふわふわした立ち上がりでしたが、その中で早い時間帯で立て続けに得点を奪い、3得点目も取れたことはチームの成長を感じます。個人としても良い試合だったと思います。

後半に相手のペースになりかけたところで3得点目を奪えたことが相手にダメージを与えたと思いますがいかがでしょうか。
後半立ち上がりの時間帯はチームとして警戒していましたが失点してしまいました。少し悪い流れになり、次の1点がサッカーでは大事というところで自分たちが取れたことが大きかったです。センタリングからのシュートは練習でも取り組んでいたので、ゴールを奪えて良かったです。

ショートパスを繋ぎながらとロングボール一本で抜け出してという形どちらでも得点を奪えていることは大きいのでは?
ベレーザのサッカーといえば細かくパスを繋いで少しずつ試合を支配していくイメージがあると思います。その中で、瑠美さん(宇津木選手)や自分がひとつのプレーで局面を変えられることは今のベレーザの強みだと思います。そういう意味では2得点目のような形でゴールを奪えたことは次に繋がります。ボールを保持した中で攻めることもできたので、そういったバランスは強いチームと戦う上でとても大切だと思います。

ディフェンスラインやGKの活躍も見られますが、心強いですか?
自分たちが得点を奪いさえすれば勝てるとここ最近は感じています。厳しい時間帯でも後ろの選手が体を張って守ってくれています。その守備から繋がってきたボールは重みを感じますし、今はそれがゴールに繋がっています。失点しなければ負けないので後ろの選手に感謝しています。

3得点目のヘディングゴールは狙い通りでしょうか?
強いヘディングもそうですし、相手のタイミングを外すシュートも練習しています。ボールがとても良かったです。もしGKに触られていても里歌子さん(小林選手)が詰めていましたし、こういった形は練習でも取り組んでいます。良いゴールでした。

皇后杯では3試合連続2ゴールを奪い結果を出しています。
自分が一番チームに貢献できることはゴールを奪うことです。他のところでどれだけ頑張っていてもゴールを奪えなかったら自分の存在価値は下がると思います。その中で今結果が出ていることは嬉しいですし自信になります。

ベレーザはタイトル獲得が命題と言われる中で、少し遠ざかっていました。今タイトルが近付いていますが、どのような気持ちですか?
まずWEリーグカップで決勝に行ったにも関わらず勝てなかったことはチームとして弱さを感じました。チームを勝たせられなかった悔しさがありました。ここ最近のリーグでは優勝争いもしていません。もちろん昔とはメンバーも戦い方も違うので一概には比べられませんが、ベレーザは優勝しなければいけないと全選手が感じていると思います。そういう意味では昔のように勝ち続けられるチームでいないといけないと思います。今いるみんなでそこに向かって一歩ずつ積み重ねてきて、決勝まで行くことができたので、そこで勝てるかがチームの真価が問われると思います。タイトルを獲りたいです。

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FW 11藤野 あおば

先制点の場面を振り返ってください。
ボールを持って顔を上げたタイミングでは仕掛けるスペースは見当たらなかったのですが、上手く相手の間を通ったりして抜け出したときに、センタリングよりシュートを打ってチームの勢いを上げていきたいと思っていました。振り切ったコース自体は狙い通りで、上手くボールにスピードやパワーを乗せられたことが、ゴールネットを揺らせられた理由かなと思います。

今日は思い描いたプレーができましたか?
相手は今まで対戦してきた中で引いて守ってくるチームだと思っていました。その中で最初のチャンスを決められたら試合の均衡を破り勢いに乗れると考えていました。そういう意味では初めのシュートでゴールを奪えて理想の形で試合に入ることができました。相手も守備の強度を上げてきた中で理子さん(植木選手)が追加点を決めてくれたことは、よりチームに勢いをもたらせてくれました。リズムとしては狙い通りだったかなと思います。

ファーストチャンスは自身の中でも意識していましたか?
早い時間帯でシュートを打つことは、自分自身大切にしています。決定機を逃さないことは代表合宿を通しても自分自身課題に挙げられているところでした。シュートチャンスを逃さないところは強く意識しています。

中盤に下がってボールを受ける場面も見られました。このプレーはご自身の判断かそれともチームとして求められている役割でしょうか?
自分自身なるべく高い位置でボールを受けて仕掛けられることが理想のポジショニングです。しかし新潟の守備が固く相手がずれない中で、ボールを回すことで相手を動かせると思っていました。そういう部分では状況によってですが、自分がボールは捌く役割に代わることもひとつの選択肢としてチームで持っています。状況判断をしながらプレーできたかなと思います。

この1週間はどのような気持ちで過ごしていましたか?
決勝に進みたいという気持ちがありました。準々決勝では得点を奪えましたがなかなか決定機を決め切れず、前へ仕掛けるシーンも少なかったです。今回の試合ではより積極的にペナルティーエリアの中に入って仕掛けたいと思っていました。こうした攻撃の部分の積み重ねは強く意識を持って取り組んでいました。

決勝ではどのようなプレーを見せたいですか?
得点という形でチームに貢献したいです。まず皇后杯の締めくくりとして決勝に進めたことは良いことだと思います。その中で勝負にこだわってプレーしていくことが女王奪還のために必要なことだと思います。自分がボールを持った時には前向きにゴールを目指してプレーしていきたいです。チームとして全力で走り切れたら良いと思います。

カップ戦の決勝でタイトルを逃し悔しい思いをした中で、いま皇后杯を獲れる可能性があることについてはどのような気持ちでしょうか?
対戦相手も違いますが、女王の座に王手ということで嬉しい気持ちがあります。より気を引き締めてプレーしていかないといけないと思います。この1週間の準備がとても大切になると思います。今回の試合で得られた良さや課題をチームで分析して、次に向けて準備していきたいです。

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DF 6宮川 麻都

皇后杯ではポジショニングがより高い位置になっているように見えますが?
最初は4バックで試合に入って、攻撃時は自分が高い位置を取り3バックにして戦っています。より攻撃的に、そして攻撃の幅を広げるために高い位置を取っています。これまでと少し違いますが、攻撃をよりできる楽しさがあります。

チームとして攻撃の形が良くなってきていると思いますが、手応えはありますか?
守備を固めてくる相手に対しては、サイドからのセンタリングなどが有効だと思います。そういう意味では自分が幅を取ってクロスを上げることを意識しています。

宮川選手が高い位置を取ることで、前線の藤野選手がゴールに近いポジションでプレーでき攻撃のバリエーションが豊富になっているように見えますが?
あおば(藤野選手)のスピードやパワーを生かす場面をたくさん作りたいと思っています。おとりに使わず活かすことを意識しています。

右サイドから左サイドにポジションを変更されたときには、どんなことを意識していましたか?
右サイドでは高い位置を取ることが多かったですが、左サイドで入った時は後ろのポジションで守備から入ることを意識しています。最初はバランスが悪くなって失点してしまいましたが、最終的に勝ちに繋げられたので良かったです。

サイドを変えてバランスが悪くなったのは、相手が戦い方を変えてきたからか、それとも自チームの選手が交代してコンビネーションが合わなくなったからでしょうか?
相手が前半を0-2で折り返して、後半は前からきたことが大きいかなと思います。

次は決勝です。WEリーグカップでは悔しい敗戦を喫しましたが、チャンピオンになるために必要なことはどこになってくると思いますか?
カップ戦では自分たちがリードしていながら追い付かれて敗戦しました。試合の進め方をより一層意識してプレーしていきたいと思います。

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MF 14北村 菜々美

試合を振り返ってください。
自分たちのペースで試合を進めることができました。2-0はサッカーではひっくり返されるスコアだと言われていたので、ハーフタイムでさらにもう1点取りに行こうと話していました。しかし失点をしてしまいましたが、この展開も予想していなかったわけではないので、前向きな気持ちでプレーして、3得点目を奪えたことはチームとして良かったと思いまます。

2-0は危険なスコアと言われる中で、後半の立ち上がり15分程は苦しみました。その時間帯はどのように感じていましたか?
試合を通してずっと自分たちのペースで進むことは難しいと思います。もちろん相手のペースもある中で、耐える時間帯は絶対にあります。相手のペースになったときに失点をしないことが大事だと思います。その中で1失点に抑えられたことは良かったと思います。

3点目は北村選手からのセンタリングでした。アシストした場面を振り返ってください。
ボールを受けてゴールへ振り向いたときに仲間がいることが見えたので、入ってきてほしいと思ってセンタリングを上げました。そこに理子(植木選手)が飛び込んで来てくれたので良かったです。

あと1勝で優勝です。WEリーグカップでの悔しい敗戦を経て、この皇后杯はどのようなタイトルになりますでしょうか?
個人として皇后杯で準決勝に行けたことが初めてでした。そして決勝に勝ち進めたのでとても嬉しいです。気負いせずに頑張りたいと思います。

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