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2021 明治安田生命J2リーグ 第7節  東京ヴェルディ vs レノファ山口FC
2021.04.10(土)16:00 KICK OFF

PICKUP

佐藤凌我「得点でチームを勝利に導く」

いかにゴール前の点が取れる位置に走り込めるか

──プロ初スタメンで初ゴールを挙げた水戸ホーリーホック戦から数日が経ちました。あらためて今の気持ちは?
ゴールを決めた瞬間はうれしかったですが、自分の中ではすでに(レノファ)山口戦に向けて気持ちを切り替えています。Jリーグではどんどん試合がやってくるので、浮かれている暇はないというか、今は次の試合のことを考えています。

──いろいろな方が祝福してくれたと思います。水戸戦後の周囲の反響はいかがでしたか?
家族からはもちろん、地元の福岡の友だちからもたくさんメッセージをもらいました。

──明治大学卒、背番号27などの共通点をきっかけに、SNSを通じてヴェルディOBの林陵平さんともやり取りがありました。
もともと林さんのことは知っていましたが、こういう形で林さんが自分のことを知ってくれて、あのようなツイートをしてくれたのはうれしかったです。なにか返さなければと思い、ああいう返信をさせていただきました。大学の先輩でもありますし、共通点も多いので、『27番』をしっかりと受け継げるように頑張りたいです。

──ヴェルディ加入時のインタビューでは、自身のストロングポイントとして「体を張ってボールを収めること」、「前線からのプレス」、そして「得点力」を挙げていました。水戸戦ではそのすべてが出ていたように思います。
自分の持ち味を十分に出せた試合でした。プレスと得点力に関しては手応えというか、自分の武器を出せたと思います。ただ、ボール収める部分はまだまだです。大学時代はもう少しタメを作れていたと思うので、その辺りはプロでやっていくうえでの課題だと感じています。

──ゴールはいずれも左足でした。公式のプロフィールでは右利きということですが、左足のシュートも得意なのですか?
自分としてはそこまで得意という意識はないですし、「左足が上手い」というイメージはおそらく周囲の人たちにもないと思います。なんというか、気持ちで決めた感じですね(笑)。

──得意な得点パターンというのはあるのでしょうか?
いえ、自分の中で「これ!」というのはないですね。水戸戦での1点目のような裏に抜けての得点、クロスに合わせての得点など、大学時代はいろいろな形で点を取っていました。ただ、先日の2点目のような、こぼれ球に詰める形は、大学時代、もっと言えば高校時代から、「絶対に自分のものにしたい」という気持ちでやってきました。いかにゴール前の点が取れる位置に走り込めるかは常に意識していますし、それがあの2点目につながったと思います。

──水戸戦では先制した後に相手のペースとなり、このままズルズルいってしまうのではないかという雰囲気もありました。そこから流れを変えて後半に盛り返すことができた要因はなんだと思いますか?
ひとつは苦しい時間もチーム全員が走って、ハードワークして、あの時間帯を失点せずに乗り越えたことが大きいと思います。守備の部分でも全選手が集中を切らさずにプレーできていました。それからあの試合に関して言えば、メンバー交代も効いたと思います。途中から(石浦)大雅が入ったことで、前線にボールが入るシーンが増えましたし、自分や山下(諒也)くんが裏に抜け出すシーンも増えて、一気に攻撃のギアが上がったと感じました。

前節以上に走って、戦いたい

──永井秀樹監督が目指すサッカーに対しての理解度という点ではどうですか?
加入して時間が経ちましたし、練習を積んでいるので、戦術面は最初の頃よりも理解度が上がってきたかなと感じます。あとは周りとの連係や判断の部分ですね。判断の質をもっと上げていかなければいけないと思っています。

──佐藤選手の積極性やがむしゃらな姿勢が、チームを活性化させている印象があります。ピッチに入る時にどんなことを意識していますか?
とにかくチームのために走り、戦うこと。それは誰にでもできることですし、全面に出していきたいですね。ひとつのランニング、ひとつの球際でのプレーが、少しでもチームにとってプラスになるようにと考えてピッチに立っています。毎試合、気持ちの作り方は意識しています。

──プロ選手として順調なスタートを切りましたが、ルーキーイヤーをどんな1年にしたいですか?
もちろん、自分が活躍して、点を決めて、ヴェルディがJ1に昇格できればベストですけど、仮に自分の調子が上がらない時、試合に絡めない時期があったとしても、常にチームのために戦える選手でありたいですね。「すべてはチームの勝利のために」という気持ちでプレーを続けていきたいです。

──今季はJ1も含め、各クラブで『大卒ルーキー』が活躍しています。同世代の選手たちの活躍は刺激になるのでは?
そうですね。身近な選手で言えば、大学時代に2トップを組んでいた小柏(剛)選手が北海道コンサドーレ札幌でスタメン出場し、J1で主力として戦っています。同期が頑張っている姿を見ると刺激を受けますし、「負けていられない」という気持ちになります。

──明治大学出身選手の活躍も目立ちますが、明治大学から多数のプロ選手が生まれている要因はなんだと思いますか?
栗田(大輔)監督はいつも「明治大学はプロの養成所ではなく、立派な社会人になるための人間形成の場だ」と言っていました。私生活においても厳しく指導されますし、サッカーだけでなく、いろいろな面で成長できる場所だったと思います。そういう指導が結果的に多くのプロ選手の輩出につながっているのかなと思います。

──今節はレノファ山口FCと対戦します。ファン・サポーターにどんなプレーを見せたいですか?
試合を観ている方に「来て良かった」と思ってもらえるように、前節以上に走って、戦いたいです。結果がすべてだと思うので、前へ、前へとチームを引っ張って、前節のように得点という形でチームを勝利に導ければと思っています。90分間戦う姿勢を見せ続けて、なおかつ結果を残せるように頑張ります。