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2022 明治安田生命J2リーグ 第18節  東京ヴェルディ vs ツエーゲン金沢
2022.05.25(水)19:00 KICK OFF

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小池純輝「あの1点がいいきっかけになれば」

多くの選手がゴールを取れるのはチームとしての強み

──前節の秋田戦は3-0から3-3という悔しい形での引き分けとなりました。
試合の入り方は良かったですし、3-0になるところまでは相手の嫌がることもできていて、いい試合ができていたと思います。でも、サッカーは90分の試合ですからね…。やられ方もすべてセットプレー絡みでしたし、ピッチの中でもう少しうまく修正したかったです。最終的には僕らがチャレンジしている「ポジションを取って、ボールを動かして、保持していくサッカー」ができなくなり、ゴールキックを含めてセーフティに蹴ってしまうシーンが多くなってしまったのも反省点です。

──ここ最近、相手にセカンドボールを拾われる形での失点が多いことについてはどう捉えていますか?
その課題はもちろん意識していますし、秋田戦の前半などはうまく対応できていました。長いボールを蹴って、競り合いでセカンドボールを拾って、という秋田のストロングな部分にも全く負けていなかったと思います。むしろ自分たちのほうがセカンドを拾ってチャンスを作れていました。ただ、失点してからはそれができなくなってしまったので、もう一度チーム全体で強い意識を持ってやる必要があると思います。

──なかなか結果が出ていないことが選手たちのメンタリティに影響を及ぼしていたと思いますか?
もしかしたら「失点したくない」という気持ちからセーフティな選択が多くなって、それが裏目に出てしまったというか、かえって相手に押し込まれる原因になってしまったというのはあるかもしれません。ただ、そういう自信みたいなものは自分たちで引き寄せていかなければいけないので、今後も前を向いてやるしかないです。

──個人としては待望の今季初ゴールが生まれました。相手の裏を取る動き、梶川諒太選手とのホットラインなど、「これぞ小池選手」というようなゴールでした。
僕自身、苦しい時期が続いていましたが、それを救ってくれたのはやっぱりカジ(梶川)だったなと。カジには本当に感謝しています。あの場面では(森田)晃樹が前に入ってくれたことで、相手のマークが1枚ズレてフリーになれました。これまでは動き出してもなかなかボールを引き出せないことが多かったんですが、秋田戦では前半から背後を取るシーンを何回か作れました。そういうシーンが増えてくればもっと自分の良さを出せると思うので、いいきっかけになればと思います。

──ゴールが決まった後、梶川選手がうれしそうに駆け寄っていく姿が印象的でした。
「最初のアシストは俺がしたい」と言ってくれていたので、実際にそうなって良かったです。他の選手も祝福に来てくれてみんなが喜んでくれたので、めちゃくちゃうれしかったですね。ただ、勝利で終われなかったので、次は勝利につながるようなゴールを取りたいです。

──第17節までゴールがなかったことについて焦りはありましたか?
焦りはなかったですけど、もちろん苦しみはありました。ただ、以前の僕は中盤をやったり、サイドバックをやったりという選手だったので、自身に対する「ゴールへの期待」みたいなものはほとんどありませんでした。それがヴェルディに戻ってきて、2019年に16点取って、昨年は17点取って、周りからゴールを期待されるようになった。そして、自分もそれに応えたいという、今までにない気持ちが芽生えてきた。そういう意味では、今の苦しみや悩みは、数年前に抱えていたものよりも格段にレベルの高い悩みになったなと。FWって最初の1点が大事じゃないですか。ようやくそれが取れたので、これからもっと取れるようにしたいです。

──小池選手への依存度が高かった過去数年と比べると、今季はここまで佐藤凌我選手と杉本竜士選手が6得点、新井瑞希選手とバスケス バイロン選手が4得点と複数の選手がゴールを奪えるチームになりました。
昇格を目指していくうえで、2桁ゴールを取るような選手が3人、4人と出てくる必要があると思うので、そういう意味では多くの選手がゴールを取れるのはチームとしての強みだと思います。

──今季のJ2は前節を終えて5位から18位が勝ち点6差にひしめく大混戦です。上位争いに踏みとどまる意味でも、ホーム2連戦の結果がとても重要になってきます。
あまり勝てていないにもかかわらず勝ち点差があまりないというのは、言い方は悪いですが、全体が付き合ってくれているということですし、連勝すれば自然と上に行けるような状況です。次はホームですし、まずは一つ良い形で勝って、応援してくれるファン・サポーターの皆さんと一緒に喜びたいです。