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MATCH試合情報

天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 準々決勝 - 京都サンガF.C. vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
悔しいの一言です。今、選手たちがやるべきことをやってくれたと思います。悔やむべきは失点の2つのシーン。自分たちの対応の未熟さが出たシーンだと思います。ただ、チームとしてはそれ以外で自分たちのペナに何回侵入されたのか、あの2失点のシーン以外はほとんど思い出せません。2失点の悔やまれるシーンと、あとは1点を返すタイミングがすごく遅すぎたこと。もっと早くにネットを揺らすことができていれば、少なくとも延長戦には持ち込むことができたと思います。繰り返しになりますが、選手はチームとしてやるべきことを今日はやってくれた。負けには値しない試合をやったと思います。

攻撃に関して自分たちの狙いをある程度出せたという実感はありますか?
負けたのであまり言いたくないですが、手ごたえに関しては選手たちが一番よく分かっていると思います。こういうサッカーをやって勝利というものを掴んでいかないと、今歩んでいる道が自信につながっていかないので、こういうサッカーを続けながらリーグ戦では勝ちを、勝ち点3を掴んでいかないといけません。これでいいというわけではなく、最後のフィニッシュのところはクロスを少し浮かせば相手の足に当たらない。スライディングしているのであれば、マイナスにボールを入れたり、キーパーとディフェンスの間に入っていくタイミングに関して中が遅かったりというところで、決定力に関して我々は誰かに頼って点を取るチームではないので、そこで取り切れなかった悔しさはあります。

ベスト8敗退となりましたが、今大会はクラブにとって大きなものだったと思いますが?
勝つことしか考えていなかったので、ちょっとこのタイミングで振り返るのは難しいです。J1のチームを相手にやれたことは確かな手ごたえとしてありますが、やはり我々の世界は勝たなければいけないですし、なんとしてもこのサッカーを続けて次のリーグ戦で勝たなければいけないという思いが強いです。

中盤に関して今日のスタートのメンバー選考の意図を聞かせてください。
地上戦でワンタッチでボールを動かしながら相手を剥がしていくというところと、中盤の守備のハンティングのところのバランスを考えていました。ただ、思いのほかボールが回るという手ごたえがあったので、(梶川と稲見の)配置を変えました。我々が中盤のところ、バイタルエリアのところに、もっと多くの回数、ボールを入れられそうだという思いがありました。相手のボールを持たれて中盤でハンティングするというよりも、我々がボールを持ち続けるという展開だったので、そういう意図でポジションのメンバー選考もしました。 本当にあの2つの失点は本当に未熟だったと思いますし、我々が学ばなければいけない部分です。あの2本以外のシュート、崩されていなかったにもかかわらず、あの2本はなぜあんな形で打たれてしまったのか。それが外国籍選手だったと言ってしまえば、このサッカーに将来がないので、チームとしてのサッカーを突き詰める。また、足りないところをさらにみんなで共有していくという意味では、意味のある試合にしないといけないと思います。

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選手コメント

DF28山口 竜弥

投入前にどのように戦況を見ていましたか?
得点の前まではスムーズに行けても、得点につなげるという部分ではなかなか匂いが感じられない場面が前半から散見されていました。後半は自分が入ってファイナルサードの仕事をして結果につなげるということをイメージしていました。

攻撃面ではどんな役割を意識していましたか?
中の選手たちにはとにかく自分を信じて入ってきてほしいと言っています。選手が走ってきたところにボールを届けられなければ、それは自分の責任です。逆に、自分が上げたクロスに対して、味方が入ってくれなければ、それは味方の責任だと思っています。そこは互いに責任感を持ってやっていますし、それがあるべき形だと思います。その部分で(佐藤)凌我のことを信頼していますし、自分のことを信頼してほしいと常に言っています。

前半はチームとしてクロスが引っかかるシーンが目立った一方、ご自身のところでは可能性を感じるボールや相手に当ててコーナーキックを取る場面が目立ちました。今日の試合で意識した部分を聞かせてください。
サイドで一対一になった際にはやり切るのが自分の仕事ですし、中にさえボールを上げられれば、何本も上げていれば、誰かしらが何かを起こしてくれると信じて上げています。そこはとにかく繰り返して狙いました。

ここ最近の課題だった崩しの手前でのミスは大幅に減りました。そこはひとつ進歩と捉えていい部分でしょうか?
チャンス自体は後半終盤は特に多かったと思いますが、そこで決め切れないのが、今のチームの現実だと捉えています。逆に、そこを突き詰められれば、ヴェルディがもう一つの上のレベルのチームにステップアップできるという確信があります。

決定機の回数を増やすことで、精度や決定力に磨きをかけるという部分で今日に関しては前向きなチャレンジができたと思いますが?
監督からも普段の練習の1本、1本のシュートから決め切ることを強く言われていますし、そこでチームとしてやってきたことが、今日の試合でも問われましたが、今日は決め切れなかったので、そこは普段の練習での甘さがあると感じています。そこは練習の段階からもっと突き詰めていく必要があります。

これで公式戦4連敗となりましたが、パフォーマンス自体は徐々に改善傾向にあります。それだけに次節の群馬戦がより重要になると思いますが?
チームは4連敗中ですが、こういうときこそ言い方は悪いかもしれませんが、あまり深く考えすぎずにやっていくことが重要です。あまり考えすぎても良くならないことが多いので、まずは原点に立ち返って、自分がチームに何をもたらせるのか、あとはサッカーは楽しいものなので、その原点を忘れずにしっかりと取り組みたいです。チームとしてしっかりと同じ方向を向いて戦えれば、必ず次の試合は勝てると思っています。

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MF7森田 晃樹

試合を振り返ってください。
前半の時点から自分たちがボールを持っていましたが、相手の外国籍選手の質という部分で点を取られてしまいました。その後に自分たちも何回かチャンスは作っていましたし、サイドを起点に良い攻撃もできていましたが、なかなかそれがゴールに結びつかなかったです。それが負けた原因だったと思います。

個人としては後半からピッチに立って鋭いターンからのスルーパスなど、良い形で攻撃に絡むシーンも多かったと思いますが?
京都のプレスが前から来ていましたが、中盤とディフェンスラインの間のところではディフェンスラインがあまり自分たちのフォワードにプレスをかけてこなかったので、そこが空いていることは分かっていました。ワンタッチで入れられれば、剥がして良い展開になると思っていました。そこは意識して入りました。

ゴールシーンでは良い抜け出しからの折り返しで起点となりました。
あの時間帯はサイドバックにポジションが変わって、自分が回ってクロスを入れる形でしたが、ああいう単発ではなくいろんな人が動くことで、やっと良い攻撃になると思うので、ああいう形で点を取れたことは良かったと思っています。

後半終盤はクロスだけでなく相手ボックス付近で多くのアイデアを見せる場面も多かったと思いますが?
今日は京都が勝っている状況だったので、かなり守りに入っていた部分もありましたが、単調な攻撃だけではなく、何回か工夫を凝らした攻撃も出せたので、それを今後のリーグ戦にも出せれば、ゴールにつながっていくと思います。

失点場面以外はほとんど相手に決定機を与えなかったですが、守備面の手ごたえはいかがですか?
京都の攻撃自体が、前線のイスマイラ選手にロングボールを当ててくる形が多く、センターバックやサイドバックが良い対応をできていたことが良かったと感じています。

今大会ではJ1相手に堂々たるプレーを見せるなど、チームとして得るものも多かったと思いますが?
J1相手にもカップ戦で一発勝負という部分で、相手にとって難しいところもあったと思いますが、そういう相手に勝って良い勝利をしたということは、チームにとってプラスになったと思いますし、自信になったと思います。

前に速くという攻撃のコンセプトの部分で手ごたえはいかがですか?
前に速いことも大事ですが、それだけだと相手も崩れないですし、取られたときにしんどいだけになってしまいます。どこかで小休止というか、少しタメを作る動きも必要だと思います。そういう練習もやっていますし、そういう意識を持つことも大事ですが、それだけではやっていけないとみんなも分かっているので、それを自分のところでやれたらいいなと思います。

今日の試合ではチームとしての意思統一がより明確に見えましたが、ここ数試合0-0の状況などで少し意思疎通の部分で苦労している印象ですが?
サッカーのやり方が少しずつ変わっている中で、前からいた選手では「なんでこのタイミングで速いパスを入れてしまうのか」というように思うこともあると思いますし、そこは練習や試合を重ねて、チームとして積み重ねていくしかないと思うので、根気強く練習からやっていくしかないと思います。

そういう意味では今日の試合で同じイメージを共有しながら戦えたことは今後につながると思いますが?
良いシーンも多かったので、そこは良かったと感じています。

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MF17加藤 弘堅

高いモチベーションで臨んだ古巣対戦ですが、試合を振り返ってください。
やっぱり結果が重要で、特に天皇杯は勝たなければいけないですし、今の現状を含めて足りない部分がこの結果につながったと思うので、しっかりと受け止めながらリーグ戦に専念したいと思います。

今日はメンバー選考を含め、本来思い描く京都とは少し違う戦い方でしたが、試合に臨むうえでどういった部分を意識されていましたか?
チョウさん(曺貴裁監督)が作るサッカー自体が勢いがあり、すごくアグレッシブなチームなので、それを受けないようにとみんなで話していました。実際に立ち上がりを含めゲーム自体はそこまで悪くなかったですが、一発というか、ああいう失点の仕方をしてしまうと、どうしてもこういう展開になってしまいます。ある意味で反省というか、自分たちが良いプレーをしているときこそ、リスク管理が重要だと思います。そこで点を決められていれば、ウチのゲームになっていたと思います。ただ、それはたらればなので、リーグ戦に向けて良い教訓にしたいです。

ここ数試合は前半に少し重い展開が多かった中、今日は立ち上がりから良いリズムで試合を進められた印象ですが?
立ち上がりが重たいという部分は、自分たちはあまり感じていなくて、もちろん相手がいることなので、うまくいかないこともあります。今日に関しては少しウチの流れがあったと思いますし、そこは立ち上がりどうこうというか、全体で負けたのが事実なので、立ち上がりが良くて勝てればいいですが、トータルで見たときに負けているので、どこに反省点、課題を見いだしていくかはスタッフが分析してやってくれると思うので、チームとして修正していきたいです。

古巣相手にゴールを決めたいと試合前に話していた中、前半に良い形でのミドルシュートもありました。
あそこは少し迷ってニアに打とうとも考えていましたが、雨もありましたし、いつも練習しているブレ球というよりは、ちょっと弾ませようと思っていました。ちょっと迷ってしまった中でああいうシュートになりました。

後半はかなり相手を揺さぶって疲弊させ、あと一歩のところまで追い込みました。1点目がもう少し早い時間帯に奪えればという感覚でしょうか?
中でも話していましたが、1点目を早く取れればということでした。ただ、自分自身としては2失点目の対応が悔やまれます。コッシー(山越)とコミュニケーションを取ったうえであの対応になりましたが、あそこは僕が防がなければいけなかったと思いますし、ちょっとチームに迷惑をかけてしまったと反省しています。

ここ最近の課題だった崩しの手前でのミスは大幅に減りました。そこはひとつ進歩と捉えていい部分でしょうか?
押し込んだ中で実際に前節は金沢、その前は熊本でしたが、点を取れないまま試合を終えていました。ここ数試合の中では一番ゴールに結びつくようなシーンは多かったと思います。

これで公式戦4連敗となりましたが、試合後のゴール裏の反応から察すれば、チームとして最低限のものは見せられたと思います。それだけに次節の群馬戦がより重要な意味を持ちます。
それは間違いないです。天皇杯が終わってしまい、もちろん上に行くことができれば、タイトルという意味でも視野に入る形になったと思います。ここで残念ながら負けてしまったので、リーグ戦に集中してほしいという意味も込めたファン・サポーターの反応だったと思うので、僕らはそれに応える必要があります。内容や質を求めてサッカーをやっていますが、間違いなく必要なのは結果なので、そこは間違わないようにやっていきたいです。

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FW27佐藤 凌我

試合を通してボールを収めるところ、味方に丁寧に落とすという部分で奮闘が光りました。
サポートもいましたし、今日はみんながよく動いてボールを引き出す動きがありました。前の試合やその前の試合ではボールを受けるのを怖がってしまうというか、なかなか人が動かずにボールが動かないということが多かったですが、今日は人もボールもよく動いていたと思います。前から来る相手に対してボールを動かしながら前進することができたと思います。

2トップを組んだ河村選手とはどういったコミュニケーションがありましたか?
(河村)慶人は常に背後を狙っているので、自分はどちらかというとトップ下に近い形でプレーするイメージでした。あとはどちらかが裏へ抜けたり、中盤に落ちた背後を取るなど、あまり2トップの距離感が遠くなりすぎないことを意識して、お互いを見ながらやっていました。

クロスやラストパスという場面までは持ち込めていましたが、フィニッシャーとしてどういった改善や工夫が必要だったと感じていますか?
クロスが合えば得点というシーンも多かったですし、ニアゾーンを取っての横パスが相手にカットされたりする場面もありましたが、最後は本当に質の部分だと思います。崩しの部分はうまくいった点も多かったので、あとは決め切る部分を自分だったり、フォワードの選手がこだわっていかなければいけない部分です。

前半に関しては最後の局面での躊躇やチャレンジに欠けるように見えるシーンもありました。前半の攻撃の感触はいかがでしたか?
ゴール前では課題がありましたが、それまでのコンビネーションや自陣から前にボールをつないでいく部分は良かったと思います。

ここ最近の課題だった崩しの手前でのミスは大幅に減りました。そこはひとつ進歩と捉えていい部分でしょうか?
そうですね。そこの壁は越えられたと思うので、あとは決め切るだけだと思います。

後半はかなり相手を揺さぶって疲弊させ、あと一歩のところまで追い込みました。勝つために足りなかった部分はどのあたりでしょうか?
あれだけ前半から相手を走らせていたので、後半に足が止まってくるというのは分かっていました。その中で最後に相手が後ろを5枚にしても崩し切る力や、最後の部分で決め切る力はもっともっと上げていかないと、上では戦えないと感じています。

これで公式戦4連敗となりましたが、パフォーマンスの部分では底を脱した印象ですが?
明らかに前の試合よりも良かったと思います。これを3日後にすぐくるリーグ戦につなげて、リーグ戦を良い方向に持っていけるように良い準備をしていきたいです。

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