日本瓦斯株式会社
株式会社ミロク情報サービス
株式会社H&K
ATHLETA
ゼビオグループ

MATCH試合情報

2022 明治安田生命J2リーグ 第37節 - FC町田ゼルビア vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
ファン・サポーターには本当に残念な思い、悔しい思いをさせ続けてしまっています。彼らが最後まで応援してくれて、その声が力になりました。ただ、勝ち点3を取って彼らと喜び合いたいと、今日も強く思いました。 試合については良い入りができて流れも悪くなかったですが、相手には優れたセットプレーのキッカーがいるので、それ以外には基本的に抑えられていたなかで、スローインとコーナーキックという我々でいうリスタートのところでやられてしまいました。そこは我々の課題であるので、アプローチを少し変えながら改善していくしかないです。本当にセットプレーを与えることで相手は時間を使いますし、倒れます。後半先にああいう形で失点してしまったことに関して、悔しい思いしかないです。 ただ、奈良輪のネットを揺らした場面に関して、あれがオフサイドを取られるのは、個人的に到底納得がいきません。あそこでオフサイドを取られてしまったなかで、選手たちはよく頑張ったと思います。普通であればああいう形になったら、心が乱れて守備の組織も乱れてしまうこともあると思います。我々からすると、オフサイドだったことが信じられないです。その流れのなかで失点せずに2-1でずっと過ごせたので、勝ち点1につながったと思います。あそこで辛抱してやれたからこそ3点目を取られることなく、今日の勝ち点1のポイントだったと思います。私は試合中にレフェリーに対してはプレー時間のことしか言いませんが、あれを見るために3人のレフェリーがいると思うので、その部分は今日強く感じています。

前半は失点後に少し攻撃が停滞したように見えましたが?
もちろんバックパスがいけないわけではないですが、バックパスをしたときに前に引き出す動きを作ることが大事です。今日はバックパスが少し多かったと思います。そのバックパスという単語が選手にとってあまりにも大きな存在にならないようにしましたが、やはりこのチームはバックパスを先に選択してしまう傾向があって、特に横パスのところで縦パスを出すチャンスを逃しているという部分に関しては、ハーフタイムに映像を見せて、ここで前につけられないとという話をしまいた。またここで前につけて失うぶんには問題ないとも言いました。ここで下げないというところは、中盤の構成を含めてやはりそういう状況になってしまい、もったいなかったと思います。

攻撃の部分で今日の試合に向けて意識を変えた部分はありましたか?
中の人数がいてキーパーとディフェンスの間に入っていけば、自ずとペナルティーアークのところが空きます。そこにボールが入りましたが、そこの質がこのチームの課題です。もちろん、選手にはタイプがあるので、スペースに入っていくのが得意な選手もいれば、ペナルティーアークのところで受けて何かをするのが得意な選手がいます。その意味ではちょっと引いたところで、染野がいなくなった後は阪野がその役割を担った際にチャンスになりましたが、それにはキーパーとディフェンスの間に入っていく選手がいて初めてペナルティーアークのところが空くので、これは両輪であるので、継続していきたいです。ただ、そこで受けたときの質を高めないと、相手に脅威を与えられません。

コメントを読む

選手コメント

DF 2深澤 大輝

試合を振り返ってください。
先制して僕自身あそこにポジションを取って良い形で点を取ることができました。ただ、あのすぐ後に失点してしまうところが、今の僕らの状況を表しているというか、あそこで耐えられるようにならないといけないですし、最悪1-0で前半を折り返さないといけなかったです。あとは後半の入りが悪くて相手へのファウルで流れを渡してしまい、町田はセットプレーが強みであるので、その形で2点目を取られてしまったことは問題でした。デザインされたコーナーキックでしたが、ここ数試合はセットプレーの失点はあまりなかったので、ああいう形で失点してしまうときついという感覚でした。最終的に追いつけたことはポジティブに捉えないといけないというか、この試合の収穫はそこだけだと思うので、これを次の試合にどう生かしていくかが大事です。中2日ということもあり、追いついたこの流れを次の水戸戦につなげていきたいと思います。

先制点の場面ではあの位置にいたことが大きかったと思いますが?
この試合はサイドハーフが内側を取って、サイドバックが高い位置を取ろうという話をしていて、早い時間帯にああいう形を作れたという意味では、ボールが転がってきたのはたまたまではありますが、練習からのそういった意識がなければ、あの位置にはいなかったと思います。逆に、被カウンターの局面では僕も逆サイドの(馬場)晴也も高い位置を取って、ボランチがリスク管理をできずに太田修介選手といった両サイドの速い選手にカウンターを仕掛けられるシーンが前半多かったので、両サイドで上がるのか、行くならボランチにリスク管理をさせるか、片側のサイドは自重してリスクを意識しながら行くべきタイミングで出ていくといったように、その部分はもっと整理していく必要があります。

今日に関しては両サイドバックが幅を取って両サイドハーフがより内側でプレーする場面が目立ちました。対町田という部分での選択でしょうか?
サイドハーフが幅を取るだけではサイドバックとサイドハーフが同じレーンを埋める形で被ってしまうので、今日に関してはサイドハーフに右は(石浦)大雅、左は(小池)純輝さんでしたが、純輝さんは中でプレーした方が得点能力を生かせますし、その立ち位置は意識していました。町田相手というよりも、こういうやり方のほうがうまくいくという部分で今週から取り組んできました。 前半は右サイドからのクロスに自分も入っていって、こぼれ球に対して足が滑ってしまってカウンターに行かれる場面もありましたが、あの位置で拾うことでもう一度押し込む。あるいは、あのままシュートを打てるようになれば、サイドバックとして上がっていく意味がより出てきます。そこでゴールが入らなかったとしても、今日に関しては相手のサイドハーフの選手が戻って守備に対応していて、あそこまでサイドハーフが戻ってくるのであれば、相手もカウンターを繰り出しづらくなります。そこで自分たちがもう一度マイボールにできたり、相手にカウンターをさせないという部分はもう少し意識しないといけないです。

守備の局面ではスピードと個での打開力がある太田修介選手とのマッチアップになりました。
スピード勝負というシーンはあまりなかったですが、カウンターに出ていくスピードはあらためて速いなと感じました。今日は点も取られてしまいましたし、J2の中では見ていても良い選手だと思っていました。そういう意味でマッチアップは楽しみでしたが、もうちょっとスピード勝負という場面があれば、自分の現在地を計るという意味でも良い経験になったと思いますが、まずはディフェンスとしてそういう状況に持ち込ませないことが重要だと考えています。カウンターの起点を作られた場面もあったので、そこは改善していきたいです。

前半に関して攻撃面での改善点はどの辺りに考えていましたか?
相手のファーストラインは越えられていましたが、そこからの守備が堅いという印象がありました。押し込んだところでどれだけボールを回せるか、大雅とかとも話をしましたが、自分がボニ(ンドカボニフェイス)からロングボールを受けた際に速めのタイミングでクロスを入れました。中にはソメ(染野)しかいなかったので、大雅からは『(クロスを入れるのが)少し速い』と言われました。ロングボールで押し込んだ後に、僕のサイドであれば一人しかいない状況だったので、クロスを上げざるを得ない感じでしたが、その際に誰かがインナーラップとかでサポートに入ってくれれば時間も作れますし、サイドチェンジした後の押し込むための予備動作というか、全員が押し込むためにどうポジションを取るのか、追い越していくのか、後ろでサポートに入るのか、その辺りの見極めが必要です。 あとは2トップに対して少しアバウトというか、1点目のシーンでも(佐藤)凌我とソメのワンツーのような形でしたが、あそこの強みをもっとシンプルに生かしてもいいのかなと思います。個人的には一度ダイレクトで凌我に浮き球のパスを入れてゴール前に行くシーンもありましたが、あの2人のごちゃごちゃとした部分は強みになるのかなと考えています。

コメントを読む

DF 3ンドカ ボニフェイス

試合を振り返ってください。
ファン・サポーターの今日の反応を見ても、自分たちもそうですが、全員が勝ち点3を求めていたと思います。今日も先制点を良い形で取れた後に、簡単に失点してしまいました。内容云々ではなく、そうなってしまうと、どうしても勝ち点3を得るのは難しくなります。後半の入りのセットプレーでもやられてしまうと、どうしても勝つのは難しくなってしまいます。

試合終盤のパワープレーへの参加は自分自身の判断ですか?
ベンチからの指示でした。なるべくボールから遠いところで、自分を起点に合わせてくれればという意識で、ボールから離れているところでのプレーを意識しました。

PK獲得のシーンを振り返ってください。
相手の頭を越えたところで受けてヘディングした際に相手の腕に当たる形でした。

試合後のゴール裏への挨拶の際にはサポーターから厳しい声もありましたが?
サポーターの方の言うとおりだと思います。これだけ勝てていないので。自分たちもシーズン当初は昇格を目標に掲げていたにも関わらず、現状の結果というのはサポーターも受け入れがたいことだと思いますし、自分たちも同じ気持ちです。離脱している選手も多く、さまざまな苦しい状況がありますが、こういうときこそチームが一体となってやるしかないと思っています。

コメントを読む

MF 7森田 晃樹

厳しい消耗戦となりました。
湿度も高かったですし、先制点を決めて追いつかれて勝ち越されてという厳しい展開でした。どうにか同点にできたことは良かったと思います。

先制点の起点となったプレーを振り返ってください。
開始早々だったので、勢いというかテンポよくゴール前まで行けて、最近はゴール前に入っていくことを意識しているので、自分で決めたかったですが、(深澤)大輝くんが詰めてくれていて良かったと思います。

後半には見事なドリブル突破から決定機を演出する場面もありました。
自分でもよく仕掛けたと思います。何かアイデアがあって仕掛けたわけではなかったですが、身体が勝手に動いたという感じでした。自分はあの場面でもオフサイドではなかったと思っていますし、奈良輪さんも決め切っていたので、全然問題なかったです。

個人的にはあまり考えすぎずに感覚でプレーできる方が良いプレーができるという感覚でしょうか?
低い位置というか自分が真ん中でゲームを作っているときは考えながら頭をフル回転でやっていますが、ペナルティーエリアの近くでは何も考えない方がいいかもしれないです。ゴール前に行くと本当にいろんな選択肢が見えてしまって、それで迷ってしまった結果、チャンスを潰してしまうことが多いので、ゴール前では何も考えずにやった方がいいのかなと感じています。

後半にはサイドからのクロスに対して、ニアへ飛び込む場面もいくつかありました。
途中から(河村)慶人が右サイドに入ってきて、彼の特徴的に縦に突破してからのクロスが増えると思っていたので、少し合わなかったですが、意識していました。

前節に比べて終盤のパワープレーの部分も少し整理された印象ですが?
ボニくん(ンドカボニフェイス)がターゲットとして今日はよくヘディングで競り勝ってくれて、フリーキックからハンドも誘発してくれました。本当はああいうパワープレーをしたいチームではないですが、そういうのをやらないといけない状況というか、勝っていないですし、勝ち点を落とせないので、そういうことも必要だと思います。

後半途中の3バック変更からより高い位置でのプレーになりましたが、攻撃面で意識したところを聞かせてください。
ボランチの選手がプレスを前にかけていたので、バックラインとミッドフィルダーのライン間でボールを受けることを意識していました。難しかったですが、何度か良い形を作ったり、クロスまではいけているシーンも多かったです。そこまでうまくいっていない感覚はなかったです。

今日の試合では攻守両面でさまざまな仕事をこなしていました。
ダブルボランチの一角ですし、そういう部分は自然と真ん中の選手が担わなければいけないタスクだと思っています。別に監督からこういうプレーをしてほしいとかは言われていなくて、自分で必要だと思ってやっているプレーです。正直なところ、75分を過ぎた辺りから足が重い感覚はありましたが、最近は90分使ってもらえる試合も多くなったので、そこでもうひと踏ん張りできる選手になれればいいと考えています。

今日に関しては両サイドバックが幅を取って両サイドハーフがより内側でプレーする場面が目立ちました。新たなアプローチに関して手ごたえはいかがですか?
前の試合ではサイドに張っている選手が孤立してしまうシーンが少し多くて、それをなくすためにサイドハーフがより内側を取ってサイドバックが高い位置を取ることで、もっと距離感を近くしてつなげる形を作ろうというチームでの考えがありました。今日の試合では良いシーンが多かったと個人的には思います。(小池)純輝くんが裏へ抜けて、そのスペースを使うというように、もっと出し手と受け手だけでなく、3人目、4人目の絡みがもっと出てくればいいなと感じています。今日の先制点もそういう感じだったので、相手を崩し切るシーンも増えるのではないかと思います。わりとフォワードに縦パスをつけてお願いしますというか、サイドに振ってクロスという形が多かったなかで、そういう形の攻撃がもっと増えていくと、シンプルな攻撃も生きてくるのではないかと思いますし、バランス良くというか、状況に応じたプレー選択が必要です。

中2日で7連戦の6試合目となるアウェイの水戸戦に臨みます。
チーム構成としても負傷などでプレーできない選手が少し増えてきていて、メンバーのやり繰りも難しい状況ですが、やるしかないというか、今は勝つことだけを考えてやっていきたいです。自分が疲れているから出なくていいやではなく、僕はもちろん全試合に出て勝ちたいですし、連戦はいろいろと難しいです。

コメントを読む

FW 13阪野 豊史

PKによる加入後初ゴールを振り返ってください。
あそこに蹴れば取れないと思ったので、自分に集中して最初から決めて蹴りました。

PKキッカーは試合前から決まっていましたか?
決まってなかったです。自分が決めようと思ってすぐにボールを取りに行って蹴りました。

個人のパフォーマンスを含めて今日の試合を振り返ってください。
個人としては相手の危険なエリアでなるべくボールを触れるように、あまり落ちすぎずに相手のペナ内や相手のラインを下げられるような動きができればと思い、そこを意識しながらやりました。

後半の3バックはあらかじめ準備していたものでしたか?
負けていてパワープレーという形になったので、ああいう形になりました。ビハインドで時間が少なくなったら、ボニ(ンドカボニフェイス)のような強い選手を前に上げてより相手の危険なところに放り込むというのは、よくやる戦術だと思います。結果的にPKでゴールにもつながったので、ああいうところでしぶとく戦うことが大事だと思います。

終盤のパワープレーに関しては前回よりも整理された印象ですが?
とりあえず、自分がボニに対して、攻められているときは逆のところにポジショニングを取ってなるべくファーで引き出してほしいと考えていました。そこに自分が入っていくということで、あまり真ん中にとどまることなく、そういうことを意識してやってほしいと伝えていました。その通りにはいきませんでしたが、結果的にボニがファーで触ったことで良い形になっていたと思います。

試合後のゴール裏への挨拶の際にはサポーターから厳しい声もありましたが?
自分が選手ではなく応援する側であれば、その気持ちもすごく分かりますし、みんな勝って気分よく帰りたいと思っていると思います。それを見せられないことは情けないことです。そのなかでもこういう雨の中でもスタジアムに足を運んで下さっているサポーターの方々は特にチームを応援する気持ちがすごく強いと思うので、そうした気持ちに感謝したいです。もちろん、全員が毎試合頑張って100パーセントで試合に臨んでいますが、それでも足りてないので、もっと気持ちを込めてそれをピッチで表現したいです。

中2日で7連戦の6試合目となるアウェイの水戸戦に臨みます。
ファン・サポーターも選手もスタッフも勝ちだけを望んでいると思うので、準備期間は短いですが、しっかりと身体と心を準備し、あれこれと大きく変える時間はないと思うので、目の前の相手としっかりと戦って、勝ちだけを考えてやるだけだと思います。

コメントを読む

関連動画

試合一覧へ