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MATCH試合情報

2023 明治安田生命J2リーグ 第7節 - 東京ヴェルディ vs 大宮アルディージャ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
まずは最後にファン・サポーターと喜び合えたことがよかったと思います。この仕事をやっていて本当によい時間だと、つくづく感じています。 試合内容については前半少し我慢する時間が続いたという印象です。我々のセンターバックの間から相手2トップが裏抜けを狙うところと、ハイプレスに少し苦しんだと思います。ただ、我慢強く選手たちが守って本当にペナルティーエリアの中に入られる前に対応することができたので、天を仰ぐようなシーンは前半なかったと認識しています。 相手のセットプレーをできるだけ多く与えたくはなかったですが、自分たちの意図ではない形でセットプレーを多く与えてしまいました。そういう意味で前半は全体的に少し我慢の時間が多かったと思います。 ただ、後半必ず我々の時間が来ると思っていたので、キックオフからギアを上げて全員がそれを信じて走ったがゆえに、我々の時間が続いた中で点を取れたことはよかったと思います。あわよくば2点目を取れるシーンがいくつかありましたが、あそこで点を取れていればゲームを決められたと思っています。そこは反省点かなと思います。その部分で、選手たちはフルスプリントした後のスキルに関して、スキルを磨くというよりも、その回数を増やしていくところが我々の方法なので、もっともっと決定機の数を増やしていきたいです。なによりも失点ゼロで抑えて先に出た選手が出し切って、バトンを受けた選手が同じように出し切って試合をクローズする。こういう試合が続いていることは、チーム全員で勝ち取れた勝ち点3だと捉えています。

加藤蓮選手を左インサイドハーフでスタートさせた狙いを聞かせてください。
後半戦もあるのであまり詳しいことは言えませんが、どこで起点になってどこでランニングするのか、それが誰なのかという狙いがありました。うまくいっていないという言い方よりも、ちょっと相手に押し込まれる時間が前半はあったので、守備から修正するところと、自分たちがどこで時間を作るのかという部分で変化を加えました。

後半にギアを上げた中、ハーフタイムにどういった意識づけを行っていましたか。
ハーフタイムというよりも、これは普段からのチーム作りの部分、今日の試合前のミーティングでもそうですが、このチームは、おそらく4ゴール連続でディフェンスが得点しています。それは前線からのハードワークがあってディフェンスの選手はかなり方向づけしてもらった中でボールを回収できています。それも我々の狙うところで、結果としてディフェンス陣がフレッシュで、フリーキックのときもコーナーキックのときも、流れの中でも“その”ポイントに入っていけるという部分があります。そして、それは前線のハードワークがあってこそだと考えています。後半のギアチェンジも前半我慢して不具合を修正するような選手がいて、そこでバトンを受けた選手が自分たちの特長を出し切っていくという思いも含めてバトンを受け取っている。それができるのが本当に強いチームだと思いますし、今シーズン、我々が目指しているチームです。それはずっと言ってきていますし、逆に『自分だけはこれぐらいでいい』というような感じになってしまうと、我々は他の選手層の厚いチームに太刀打ちできないと思います。それはみんなが認識しています。

加藤蓮選手と梶川選手を入れ替えた部分を含め前半途中の修正に関してもう少し聞かせてください。
サイドバックの位置から我々のセンターバックの裏にフィードしていたので、そこに圧力をかけたかったという部分。あとは梶川のキープ力や前を向く力をどのエリアで発揮させるかという部分で、ポジションチェンジしました。ただ、それだけではなく前半はボランチが引きすぎてしまっていたので、そこを前半の途中から自分たちのボランチが相手のボランチを掴むようにし、後ろは同数でいいのでもっとボールサイドでアグレッシブにやっていくことを伝えました。それがやれるようになってからは、おそらく相手がロングフィードを自由に蹴ることができなくなっていたと思います。それもひとつのポイントだったと思います。

後半はバスケスバイロン選手の活躍が流れを変えたように見受けられましたが?
バイロンのドリブルにスポットライトが当たりそうですが、我々は前から行くところで河村慶人のスイッチであったり、前半途中から変えた中盤が後ろに引っ張られずに前から潰しに行くところ。それがあったからこそ初めて彼のところにボールが入って、彼が前向きにプレーすることができたと思います。おそらく、バイロンが相手を背負ってプレーする場面はあまりなかったと思います。それはなぜかと言えば、中での圧力が上がってそこでボールを奪って外への展開からだったので、彼が前を向いてドリブルできる状況はみんなの意思統一の中で生まれたものでした。

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選手コメント

DF 2深澤 大輝

2試合連続ゴールを振り返ってください。
ヘディングは初でした。(バスケス)バイロンが入ってきてあそこで時間を作れることは分かっていましたし、ワンタッチクロスが入るような緩いバックパスを入れるのはチームとしてやってきたことだったので、自分のところに来るという感覚がありました。練習から逆サイドからのクロスに入っていくことはやってきたので、今日はそれが結果に表れてよかったです。前半は思った以上にボールをつないできたり、背後によいボールを蹴ってきて難しい前半でしたが、0-0でいければチャンスはあると思っていました。その中で先制点を取れたことはチームとしても、あとの時間への活力にもなりますし、本当によい時間帯に取れたと思います。

後半終盤の味方のミスをカバーする好守も光りました。
ゴール前だけが守備ではないと思いますし、前からの守備があるからこそ後ろの自分たちが簡単にボールを奪えたり、前からの守備のおかげで相手が背後に蹴ってきてキーパーが回収するとか、そういった積み重ねだと思っています。僕自身も回収する側になるときもあれば、プレッシャーに行く側にもなります。そうしたことを練習から全員がやっているからこそだと思います。試合でいきなりやれと言われてもできないと思いますし、全員の意思統一ができているからこその無失点だと捉えています。

前半途中から守備面で修正できたことがターニングポイントになりました。
相手がフリーで蹴ってしまうとよいボールが来ていたので、もう少し前から圧力をかけていこうと話し合っていて、前半からやったことでうまく蹴らせなかったり、前で奪えるシーンが増えました。そういったチームとしてどう守備をしていくかは、うまく浸透してきていると思います。

後半は攻撃面でも高い位置を取って絡む回数が増えました。
右からも左からもうまく攻められるのは自分たちの長所だと思いますし、相手が同サイドに寄って奪い切る守備を特徴にしていることは分かっていたので、もう少しうまくやれた部分もあります。練習では自分のサイドに守備が来たときに逆サイドに大きく展開する形はやれていましたが、そのあたりが課題だと感じています。僕のところが浮くというか、相手が人にくるぶん、フリックは狙っていました。あそこまで作れたことはよかったと思います。前節も自分とトヨくん(阪野)の連係から(加藤)レンが抜け出すシーンもありましたが、その部分での改善は実感しています。右利きの左サイドバックだからこそできることも多いので、そこはもっと突き詰めていきたいです。

後半は相手の空いたところをうまく使いながら局面を打開するシーンも多かったと思います。
相手陣地でプレーするというのは監督が常に言っていることですが、後半はそれができたと思っています。あとはそこからどうシュート、ゴールにつなげていくかが課題だと思います。後半にツナ(綱島)が3人目の動き出しでゴール前に飛び出した場面もありましたが、あれは即興というか意思疎通でできたプレーでしたが、もっとチームとしての形も作っていきたいです。

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DF 16山越 康平

古巣初対戦を振り返ってください。
無失点で勝てたことが一番うれしいです。シンプルに2トップに入れてくることは分かっていたので、そこで撥ね返せれば大きな問題はないと思っていました。少し何度か裏に抜け出されて触られる場面があったので、そこは改善したいと思います。今まで一緒にやっていた選手とマッチアップしたので少し不思議な感覚でしたが、やっていて楽しかったです。

相手の前線に関して想定した選手が不在の中でどういった形で切り替えましたか?
予想していたのとは違うメンバーでしたが、自分たちがやることは相手どうこうで変わるわけではないので、相手が自分たちに合わせるというような感覚で対応し、自分たちは自分たちのやるべきことをやろうと、監督を始め全員で話していました。

ここまで充実したシーズンを送れていると思います。
個人的にも非常にキャンプから手応えがありましたし、チームとしても堅い試合ができていて練習からしっかりと取り組めています。そういった成果を感じています。後ろの選手だけでなく前線の選手があれだけ追ってくれていて、しっかりとチーム全体で守れていると思います。

前半に関してピンチはそこまでなかったものの、少し守備の部分でもうまくいかない場面が散見されました。
それを後半に修正して前から行く形になりました。持たせてしまっていましたが、逆に自分たちからプレッシャーに行った際にはなにもないというか、あまり怖い感じはなかったです。前半は少し受け身になっていた印象です。

2点目を奪えなかった中で終盤は押し込まれましたが、試合の締め方はいかがでしたか。
センターバックを上げてヘディングの折り返しで決めているチームなので、そこはしっかりと集中して声をかけ合いながらうまく守れたと思います。

後半にセットプレーから恩返しゴールのチャンスもありました。
正直なところ、入ったと思っていましたが、もう少しボールに触れていれば入っていたかもしれません。

5試合連続無失点となりましたが、今後の戦いに向けてはいかがでしょうか?
ずっと無失点でいければいいですが、いつかは失点してしまうと思うので、そうなった際に崩れないように、2失点目は絶対にしないというような形で崩れないことが大切だと思っています。

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MF 7森田 晃樹

試合を振り返ってください。
前半はブロックを作ろうとして大宮さんに持たれてしまう時間が長かったですが、ちょっとやり方を変えて前から行って、相手に蹴らせる形をとってうまくいきはじめました。

攻撃の手応えはいかがでしたか。
ロングボールを起点にクロスまで行くシーンはありましたし、決定的なシーンも多かったと思いますし、わりとよかったと捉えています。

個人としてはここにきて状態が上がってきたように見えますが?
守備の強度は上がってきていると思いますし、攻撃でもゴール前まで入っていけているので、今日はちょっと(河村慶人選手からの)パスがずれてしまいました。ちょっとあれは怒っておきます(笑)。ただ、個人的にはよい感じになってきていると思います。

個人としては開幕から少し苦しんでいましたが、その中でもチームの結果が出ている部分は大きいと思いますが?
自分がうまくいっていなくてもチームとしてはうまくいっていましたし、焦りというのはなかったです。周りも支えてくれていて、『お前はあまり難しく考えずに気楽にやったほうがいい』と言ってくれていました。それが自分にとってはよかったと感じています。

キックオフ直前に主審の方とかなりコミュニケーションを取っていましたが?
大宮さんのセットプレーのスカウティングの部分で、かなりしっかりとブロックしてくると聞いていたので、審判の方にあからさまなブロックはちゃんとファウルを取ってほしいと事前に伝えていました。主審の方もよく見ていてくれたと思います。

後半スタートからギアを上げて自分たちの流れで先制点を取り切れたことが大きかったと思います。
前半少し耐えるというか、ゲーム自体がゆっくりしていてあまり動きがない感じでした。後半は途中から入った選手を含めてギアを上げられる選手がいるので、そういった形で戦えたと感じます。

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FW 29河村 慶人

前半途中から守備の部分で修正を施して流れを引き寄せた印象ですが?
前半はなかなかプレスがかからない場面があったので、後半のハーフタイムではチームからも城福さんからも、もっと前からスイッチを入れれば、大宮さんもつなぐのではなく蹴ってくるので、そのセカンドを拾っていこうという話がありました。チームでも分かっていたので、そこはうまく共有できたと思います。前半は少し受け身になってしまったので、試合の中で前半の途中からでも後半のようなプレスができれば、もっと前半から自分たちでボールを持てたと思いますし、より早い段階で共有できればもっといいチームになると思います。

後半はいくつか決定機がありました。
(こぼれ球に詰めた場面は)自分が先にボールに触りましたが、そこからごっちゃとなってしまいボールが抜けたのか、キーパーが最後に触ったのかは分かりませんが、自分が先に触っていました。シュートが入らなくても入るまで打ち続けないと得点には結び付かないと思いますし、そこでやめてはフォワードではないですし、入らなくてもどんどんとシュートを打っていって決まるまで打ち続けるのが、フォワードだと考えています。まだ、点を取れていませんが、下を向かずに次の試合で得点を取れるようにやっていきたいです。

林選手からのスルーパスによい形で抜け出す場面も多かったですね。
練習の段階から横パスを(林)ナオキくんがワンタッチで出すところに反応していくように言われています。後半は大宮さんも足が止まって背後を取れると思っていたので、その連係は日ごろから共通意識もあるので、目が合わなくてもナオキくんにボールが渡ったタイミングで自然とオフサイドにならないように動き出しています。そういう部分でよい関係が構築できています。

試合後の会見で城福監督はディフェンス陣のゴールは前線のハードワークあってこそという話がありましたが?
城福さんはそう言ってくれていますが、前線の選手が一番ゴールに近い位置にいるので、前線の選手が本当に得点を重ねていければと思っています。どのポジションの選手も得点を取れることはチームにとってよいことだと思うので、今はディフェンスの選手たちが無失点で抑えている上、得点も取ってもらっているので、次の試合では前線の選手も点を取って後ろの選手を助けられるようにやっていきたいです。

開幕から結果が出ていることでチームの雰囲気はいかがですか?
よい雰囲気でやれていると思います。練習の段階から試合に出られていない選手、ベンチ外だった選手も下を向かずに激しい競争ができているので、本当にそこがいまのチームのよい状態が表れている部分だと思います。これを継続していきたいです。

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