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MATCH試合情報

2023 明治安田生命J2リーグ 第25節 - FC町田ゼルビア vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
正直勝ちたかったです。2点を先に失ったことで難しくなりましたが、サッカーをやっていれば必ずチャンスはあると思っていました。相手はとにかく倒れて、もうやれないかと思うぐらい痛がっていたにもかかわらず、それでプレーをする。これを繰り返される中で選手たちはよく辛抱したと思います。我慢強く自分たちのサッカーをやって追いついたからこそ勝ちたかった。サッカーで勝ちたかったと思います。ファン・サポーターの力も大きく、非常に多くの方たちが来てくれて彼らの力を感じていましたし、無念でしかないです。ただ、5連戦はあと2試合あるので、今日の気持ちをもってあと2試合をひたむきに戦いたいと思います。

2点ビハインドのハーフタイムに選手たちに強調したところを聞かせてください。
我々のサッカーをやり続けることで、相手は休みたい、あらゆる手段を使ってアクチュアルタイムを短くしたい、という感じでした。我々はとにかくボールを動かしてアクチュアルタイムを長くする。それを徹底しようと話しました。それには幅を使わないといけないですし、自分たちの目指すエリアに入っていかないといけないので、分断された時間を我々は自分たちではしない。簡単にクロスも上げない、何回も崩し直す。その中で相手のゴール前に入っていくところを強調しました。とにかく焦れるなと伝えました。

2ゴールを挙げた染野選手の先発起用、途中出場で流れを変えた新井選手の投入のタイミングについて聞かせてください。
新井については本当に強化指定で何日もやっていない状況でした。一緒にトレーニングしたのも本当に4、5日だったので、彼を投入することはある意味で緊急事態ではあります。ただ、彼のドリブルとキックは信用していますし、あのビハインドの状況では入れざるを得なかったというところもありました。そこでいつ入れるかどうかという部分では、チームとして積み上げてきた守備やチームとして積み上げてきたコンビネーションもあるので、それと彼の特徴との兼ね合いであの時間の投入になりました。 染野の得点力は承知していましたが、重要なのはサイドでそれだけ崩したということです。我々は工夫をしてローリングをして中央とサイドをバランスよく攻めながら、サイドを崩したときに彼が入っていくタイミングが合ったというところでした。もちろん彼の決定力は素晴らしかったですが、重要なのはチームとしてサイドを崩したところでした。

町田ホームの国立競技場での試合でしたが、ヴェルディのホームゲームのような雰囲気を感じました。普段とは異なるファン・サポーターの熱量を感じられましたか。
もちろん味スタのホームでもっともっと多くのファン・サポーターを集めたいと思っています。おそらく普段来られている方はそう多くないと思いますが、自分たちもこれだけのファン・サポーターの数がいるのかと驚くほどの数でした。それには国立開催という特別な場所もありますが、我々がいま置かれているチームの状況もあると思います。サポーターはいまヴェルディを支えないといけない。我々がいまサッカー以外のところで、どういうことがなされているかをサポーターが感じてくれたからこそ、今日はここまで足を運んでくれて我々の背中を押してくれたと思っています。それだけにどうしても勝ちたかったです。

今日の対戦を含めて時間を分断してくる相手のサッカーに対して、今回は前回対戦のように敗れることなく引き分けに持ち込みました。それはチームとしての進歩と捉えていますか。
もちろん選手の進歩はあると思います。勝てなかったので成功体験という単語は使えませんが、首位の町田さん相手に2点取り返せたことは自信にしていいと思います。もうひとつは我々が戦っているJ2というステージの中で時間を分断する行為が、自分が戦ってきたなかで非常に多いと感じています。それは相手によって、自分たちがリードしているかリードされているかによって極端に違うチームと、ほとんど変わらないチームがあります。我々は後者だと思っています。変わらないチームのほうが少ないです。 そういう意味ではJ2もサッカー界を支えているものだと思っていますが、サッカー界をどういうふうに下支えするのか、レベルアップさせていくのか。天皇杯でJ1を凌駕していくことを考えたときに、サッカーのクオリティという部分を我々は追求しています。常々選手たちにそれは伝えていますが、我々は我々の目指すべきスタイルを貫く、アクチュアルタイムを比べてもらえば、J1とJ2の差はご覧になっていただければ分かると思います。

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選手コメント

DF 6宮原 和也

試合を振り返ってください。
入りが悪くて早い時間帯に失点し、そのあともミスから失点してしまい、0-2のスコアで試合が進んでいきました。今までのチームであれば、間違いなく負けていたと思いますが、あそこから2-2に追いつけたことはチームとして悪いなりによかったと思います。

染野選手の1点目を完璧なアーリークロスで演出しました。
ソメ(染野)はヘディングもできるというのを聞いていましたし、ソメのことはずっと見ていました。うまく合わせられてよかったです。

相手のキーパーも飛び出せない素晴らしいクロスでした。
ニアで(山田)剛綺が引っ張ってくれていたので、最初はそこに出そうと思っていました。ただ、相手が動くのが見えたので、そこでちょっと変えて速いボールというか、キーパーが出づらいボールというイメージで入れました。

試合終盤を含めて周囲が疲弊した状況で再三チームを救う好守もありました。
こういう相手に負けてはいけない状況でしたし、球際であったり、そういう部分で負けてしまっては話にならないと思いました。しっかりと気持ちで勝つことが大事だと考えていました。それにプラスして技術も大事なので、追いつけたことをプラスにしたいです。

ピンチが訪れそうな空気は察知できるものですか。
そういうところが自分のよさだと思っているので、常に予測しながらやっています。

時間を分断する相手に対して、先に失点する最悪な流れでしたが、どういった部分に勝機を見いだそうとされていましたか。
たくさんのファン・サポーターが来てくれた中でみっともない試合はできないと思っていました。自分たちが絶対にゴールを決めるという話をみんなでしていて、それを実行できたことはよかったと思います。

これまででは負けていたのではないか、という試合を引き分けに持ち込めた要因はどのあたりありましたか。
自分たちはしっかりと相手を見ながらサッカーをすることができると思っていますし、それをやめなかったことがよかったと思います。相手も自分たちがそういった形でプレーすることで疲れていたと思うので、それが得点につながった要因かなと思います。

ピッチ内では同点に追いつき、逆転まで持っていけそうな雰囲気はありましたか。
2-2に追いついたときに逆転できるという気持ちは自分たちの中でありました。ただ勝ち点1を取れたことはよかったのかなと思います。

今後に向けて今日の試合をどのように活かしていきたいですか。
今日みたいな入りになってしまうと勝てる試合も勝てなくなりますし、そこはもっとみんながアラートになってやっていかなければダメです。上を目指してやっていくのであれば、もっと一人ひとりがしっかりとやっていって、これからも勝てるチームを作っていきたいです。

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MF 7森田 晃樹

試合を振り返ってください。
もったいなかったなと思います。チームのスタイルとしてつなぐ形でいる以上、ああいったことは起こり得るので、それがあっても僕たちは続けていく必要があります。ただ、ああしたシーンをなくしていくことによって勝ちが増えていくと思いますし、もったいなかったとも思います。一方で、よく追いついてチャンスもたくさん作っていましたし、首位の町田相手によい試合はできたと思います。

失点はいずれもミス絡みの形でした。
入りの失点も痛かったですが、2失点目は少し痛かった印象です。

2点ビハインドのハーフタイムのロッカールームの雰囲気はいかがでしたか。
下を向いている選手はいなかったですし、しっかりと自分たちでボールを握ってサッカーをしていましたし、ゴール前までは行けていたので、後半にしっかりと引っくり返そうという前向きな声をチーム全員が出していました。

予期せぬ自分たちのポジション変更や相手のシステム変更もありましたが、後半はどういったイメージで試合を進めていましたか。
ちょっと自分としてもイレギュラーな交代があって難しかったですが、途中で新井選手だったりが入ってきて、明確にサイドから仕掛けられる選手を置いて、そこからのチャンスメークは交代によって感じ取っていました。そこを起点に攻撃するイメージでした。

バトンをつないで後半に試合を引っくり返すという部分で冷静に試合を進められた感覚でしょうか。
2失点はしましたが、焦ることなくできた結果、やり続けた結果が同点という結果につながったと考えています。

国立競技場での試合で普段はヴェルディの試合をあまり見ていないお客さんへのアピールという部分はいかがでしたか。
思ったよりも人数が集まっていましたし、自分たちの戦う姿勢は見せられたので、今後もっと見に来てくれる方々が増えればいいなと思います。

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MF 23綱島 悠斗

難しい時間帯での投入になりましたが、どういった指示を受けて入りましたか。
自分のところでボールを奪って、そこからペナルティエリアに入る回数を増やしていくということで入りました。

同点ゴールの場面ではヘディングでのフリックが新井選手の突破につながりました。
結果的に得点につながったことはよかったですが、自分のところで違いを生んでいかないと、このチームには素晴らしい選手がたくさんいるので、スタメン奪取につながらないと思うので、もっと爪痕を残していきたいです。

周囲の味方が疲弊している中で持ち味のボール奪取が効いていました。
自分の強みであるああいうプレーをもっと出していかないとダメですし、自分がああいうプレーができるのは、前半から戦ってくれたチームメイトのおかげなので、感謝の気持ちを持ちながらバトンを受け継ぐ役割を果たしていきたいです。

下部組織出身の選手ということで、より燃える部分があったと思います。
こんな素晴らしい環境でサッカーをやらせてもらったことに感謝していますし、町田は同じ東京でサッカーをやっているチームなので、「東京はヴェルディだ」というのは昔から言われてきていたので、絶対に負けたくない気持ちでした。

国士舘大学の後輩も今日は多く観戦に来ていたという話ですが?
後輩が何人も見に来てくれていましたが、勝った姿を見せたかったです。そこは悔しいです。

試合以外の部分でも注目されたこともあり、ファン・サポーターはいつも以上の熱量だったと思います。
こうやって素晴らしい環境で全力で応援してくれるファン・サポーターがいるので、そういったファン・サポーターに恩返しというか、必ず昇格して笑顔にさせたいです。

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FW 39染野 唯月

試合を振り返ってください。
やっぱり引き分けに持ち込めたことはよかったですが、正直なところチームとしては勝てた試合だったと思います。そこで勝ち切れなかった。前半のミスを含めて改善できればと思います。

個人としての振り返りはいかがですか。
今日は自分の中でゴールという部分を一番意識していたので、まずは決めることができてホッとしている部分はあります。ただ、チャンス自体はもっとあったので、そういったところで決め切らないといけないと思いました。

1点目を振り返ってください。
1点目は前半から和也くん(宮原)からいいボールが来ていたので、自分は中の入り方を含めて考えていました。1点目に関しては本当に和也くんのいいボールがあってこそのゴールでした。

2点目を振り返ってください。
2点目は(新井)悠太が絶対にドリブルで抜いて相手をかわしてくれると思っていたので、そこで相手との駆け引きに勝てたのかなと思います。

試合を通じて押し込む時間が長かったです。ご自身のところはどういったイメージでプレーされていましたか。
自分はゴール前で活きる選手なので、ゴール前に入っていく必要があります。後半はそういったところを意識していました。ただ、前半は中盤に少し落ちすぎていた部分があり、もっともっと自分のよさであるゴール前での仕事ができるように、後半みたいなサッカーを前半のうちからできるようにやれればよかったと思います。

一度鹿島に戻ってからも悔しい思いが強かったと思いますが、その経験によって得たものはありますか。
経験というよりも、ヴェルディはヴェルディのサッカーがあります。去年もやってきたことや再びここに来てチームとの連係だったりは、自分的に悪くない感覚があります。ヴェルディに来て本当に成長できていると感じますし、ヴェルディのために点を取って勝っていければと考えています。

奇しくも昨シーズンを含めてヴェルディでのゴールはほとんどがヘディングですが?
本当は足とかでも決めたいと思っていますが、フォワードは結果を出してなんぼなので、ゴールはゴールという形で捉えています。また、ヴェルディはサイドから仕掛けていく選手が多いので、それを含めてヘディングでのゴールが多くなっているのかなと思います。

押し込んだ状況の中で多彩なクロスが供給されると、いろいろなことを考えながらのプレーが必要になると思いますが?
駆け引きは難しいですし、タイミングも難しいです。ただ、そこを何度も繰り返しての得点なので、諦めずに狙い続けた結果だと思っています。

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MF 40新井 悠太

どういった気持ちで試合に入りましたか。
あまり自分がリズムを変えてやるというような気持ちではなく、チームがよい方向に向かえるようにという感じで入りました。そこで流れができたというのはよかったと思います。

前節、得点を取ったという部分で今日の試合につながる部分はありましたか。
今日も前節の得点のイメージがあったので、何本かよい形でシュートを打つことができました。ただ、それが結果につながらなかったこと、あとは2-2で勝ち切れずに終わってしまったので、これからこういった世界で戦っていくという部分では毎週自分が点を取ってやるという気持ちではなく、転がってきたチャンスをいかに確実に決められるかが、勝負の世界でカギになっていくと思います。これに満足することなく、もっと貪欲にやっていきたいです。

ご自身にとって初めての国立競技場でのプレーになりました。
前節は味スタで、今日は国立でと、本当に恵まれた環境でサッカーをやれていることを肌で感じることができました。

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