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MATCH試合情報

天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 3回戦 - FC東京 vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
最後まで応援してくれたファン・サポーターに感謝します。選手たちは本当に頑張ってくれましたが、勝敗に関しては自分のせいだと捉えています。今持っているすべてを出してファン・サポーターの力もいただいて勝てなかったのは、自分の責任です。ただ、胸を張りたいと思います。よく戦ったと思います。この借りは、同じステージで返さないといけません。カップ戦ではなくて。今日の悔しさを今シーズンの残りのリーグ戦すべてにぶつけて必ず同じステージで戦ってリベンジしたいと思います。

東京ヴェルディはFC東京に比べて日程的な厳しさもあり、ほぼベストメンバーの相手に普段は出場していないメンバー主体で臨みました。その戦力差をどういったアプローチで埋めていくプランでしたか。
重なりますが、同じ条件で戦いたいのであれば、同じカテゴリーになるしかないです。それだけです。

試合前に選手たちに強調した部分を聞かせてください。
試合に飢えている選手ばかりなので、先発もサブも含めて自分にとってのチャンスを自分のためではなくチームのために出せれば、必ず勝利になると伝えました。練習の中も含めてみんな悔しい思いをして試合に出られなかった選手は、普通であれば45分ではなくて60分、70分出たい、そのために自分の得意なプレーをやりたいという気持ちになります。ただ、彼らはそれを撥ね退けてチームのためにやってくれました。だからここまでやれたと思いますし、このチームはそういうチームです。

監督ご自身はFC東京、ヴェルディの監督の両方でダービーを戦っていますが、あらためてご自身にとっての東京ダービーについて聞かせてください。
何度か事前の会見でも話しましたが、同じ地域に2つのチームがあるというだけでなく、そもそもの成り立ちが違いすぎる、対極にあるチームです。青赤から見た緑は本当に感情的になる存在だったと思います。でも、自分はいま緑にいて、このチームは苦しみました、この十何年。その中でいま這い上がろうとしている状況においてダービーを経験したならば、選手は同じカテゴリーでやらないとダメだということを強く感じたと思います。この感情が入り混じるこういうダービーこそ、Jリーグで最も注目を集める、Jリーグの人気を取り戻していくゲームになるというふうに思っています。だからこそヴェルディをどうしてもJ1に上げたい、今日あらためてそう思いました。

苦戦した前半に比べて後半は押し返す展開になりましたが、どういった部分を修正されたのでしょうか。
これも繰り返しになりますが、今年試合にほとんど出ていない選手が多くて試合慣れという部分で少し時間がかかったと思います。ただ、我々は練習場でやっていることしかスタジアムのピッチで出せないと思っているので、日ごろの練習の強度が後半押し返したことにつながっていると思います。選手たちはそれを実感したと思います。選手層とか実績を見れば、ひょっとすれば比べ物にならないかもしれませんが、我々が日ごろやっている練習がどういうクオリティなのかを、今日選手たちは実感したと思います。

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選手コメント

GK 1マテウス

試合を振り返ってください。
今日出たメンバーが今までどれだけ悔しい思いをしながら練習に取り組んでいたことは、自分も含めて全員が見てきました。その中で今日やってくれたゲームについて、すぐに言葉で表すのは難しいですが、本当に今日チームが見せたゲームを誇りに思います。それぐらい素晴らしいゲームだったと思います。

後半は同点に追いつくまで守勢の展開が続きましたが、あそこで崩れなかったところが大きかったと思います。
今回のゲームに関してはポジティブな部分しか見当たらないと思いますし、もちろん拮抗した展開の中で互いにチャンスがあった中で、それを決め切ったゲームでもありました。勝敗に関しては自分の責任だと感じています。PKを止められなかった自分の責任。ただそれだけです。

相手のデータが少ない中で臨んだPK戦について聞かせてください。
自分の今までのキャリアにおいてPK戦で一度も止められなかったのは、今日が初めてでした。今日は情報があまりなかった中で自分なりに勝ちたい気持ちを持って臨みましたが、止めることができなかったのが現実です。今日は自分やヴェルディ側に運がつかなかっただけなのかなと思います。なるべく早く今日の試合は忘れて、またすぐに徳島戦があるので、切り替えて頑張っていきたいです。

12年ぶりの東京ダービーにゲームキャプテンとして臨みました。
去年のフロンターレ戦を含めて自分たちは天皇杯ということに特別な意識を持たずに試合に臨みました。もちろん、FC東京さんには素晴らしい選手がいて、長友選手やワールドカップを経験している選手もいる中で難しい試合になると思っていました。ただ、フロンターレ戦を含めて11対11のサッカーだと思っていましたし、そのことをみんなと話しました。その中で今日の自分たち選手、ファン・サポーター、スタッフを含めて全員が素晴らしい仕事、素晴らしい雰囲気を作り上げてくれました。それを勝利で終えられなかったという部分で自分自身の責任を感じますし、悔しさが自分の中で最も強いです。

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FW 11阪野 豊史

試合を振り返ってください。
ファン・サポーターのために勝ちたかったですが、それができなくて悔しいです。

前半は苦戦を強いられる展開でした。
プレッシャーも来ていましたし、もう少し自分のところで落ちてボールを受けてもよかったと思いますが、あまりリスクを負わないようにという考えもありました。ただ、ハーフタイムに話し合ったことで守備の行き方も改善されましたし、ボールを触る機会も増えたので、試合中に改善できたところはよかったと思います。

PK戦での敗退となりました。
PKはみんなうまかったと思いますし、誰かが外すまで勝敗の決着は付かないので、そこにいくまでに勝ちたかったです。この悔しさは自分たちが昇格して来年戦えればいいと思います。

後半は同点に追いつくまで守勢の展開が続きましたが、あそこで崩れなかったところが大きかったと思います。
やっぱり失点しないで耐えられれば、サッカーというのは流れが行ったり来たりするものなので、焦らずに我慢することも大事だと思います。あとはロングスローでツナ(綱島)にビッグチャンスがありましたが、ああいうのを先に取っていれば、試合展開も変わったと思います。(松本山雅時代のチームメイトだった)塚川のゴールもあそこを決めてくるのがJ1だと思いますし、ああいう要所の決めるべきシーンで決め切れるかが重要だとあらためて感じました。

J1のチーム相手に堂々たる試合を見せました。
勝てなければ意味はないですが、こういう一発勝負は相手からしても難しいと思います。自分たちでも、カテゴリーが下の相手と対戦するときは難しさを感じます。これがJ1のリーグ戦であれば、より厳しい試合になったと思います。ただ、一発勝負であればという感じです。こういうレベルの相手と対戦し、あらためて頑張ろうと思いました。

チームとして今日の経験をどう次につなげていきたいですか。
負けてしまいましたが、みんな戦っていましたし、こういうチームの底上げは絶対に必要なので、そういう意味では週末にいい流れを作れたのかなと思います。これを次のリーグ戦に活かしていきたいです。

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DF 16山越 康平

試合を振り返ってください。
自分は後半から入ったので、まずはこれ以上失点しないこと。そこを(千田)海人と声をかけ合いながらやっていました。そういった中、コーナーから白井が決めてくれて、そのあとも何回かチャンスがありました。それだけに勝ちたかったです。

ディエゴ・オリヴェイラ選手と見応えのあるマッチアップを繰り広げました。
2節前のフアンマ選手や前節のエリキ選手だったり、J1クラスの選手との対戦が続いていて、個人的には悔しい思いをしていました。ここでJ1でトップクラスのディエゴ・オリヴェイラ選手とやれることに楽しみを感じていましたし、絶対に防いでやろうという気持ちでした。守備ではしっかりと動くことやリスク管理、あとはラインを怖がらずに上げることを意識していました。

後半は同点に追いつくまで守勢の展開が続きましたが、あそこで崩れなかったところが大きかったと思います。
あそこをチームとして耐え切れましたし、2失点目しなかったことでこういう展開に持ち込めたと思います。

追いついてからは互角の戦いを見せられたと思います。
途中から高さのある選手が入ってきて、そこにシンプルにボールを入れれば何回かチャンスになっていました。チームとしての狙いもはっきりしていましたし、互角に戦えていたと思います。

延長後半では河村選手の状況を見て城福監督に声をかけて小池選手とポジションを変更させる場面があったと思います。
何シーンか(河村)慶人が対応する場面がありましたが、そのときに少し厳しそうな感覚がありました。このままでは危ないと感じていたので、自分から城福さんに伝えにいきました。

ここまであまり試合に絡めていない選手を中心にJ1相手に素晴らしい試合をしました。チームの底上げにもつながると思いますが?
今日の試合で示したように誰が出ても、ある程度高いレベルでゲームができたと思いますし、チームとしてもこれから競争が厳しくなっていくと思います。そういう部分でプラスになったと思います。

今日の結果を受け、あらためてJ1昇格への思いが高まりましたか。
今日のスタジアムの雰囲気などはJ2では味わえないものだと思いますし、相手の質を含めてJ2とは違うと感じたので、こういう相手とやるためにはJ1に上がるしかないですし、何が何でもJ1に上がりたいです。

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MF 34西谷 亮

試合を振り返ってください。
間違いなく勝たなければいけない試合でしたし、前半最初から引くのではなく、自分たちが前に出て五分五分以上の試合をすると、みんなで話し合っていました。そういった意味では押される場面が多かったですが、前半1失点で粘って後半自分たちでペースを掴んで、PK戦まで持ち込めたことは今後につながっていくと思います。

前半は守備の局面でバイタルエリアを使われて苦しい対応になりましたが、後半は全体的にうまく修正できた印象です。
前半最初からあそこをフリーにしてしまうと、すぐにポーンとボールを入れてきてセカンドを回収する繰り返しになっていました。ボランチとセンターバック間の距離を縮めて、そこのスペースを潰せれば、そこまで怖くないと思っていました。

後半に関しては綱島選手を中盤に上げたことが守備の安定で大きかったと思います。
ツナくん(綱島)は空中のボールも競り勝てますし、そういった部分で挟み込めるのが大きかったと思います。また、ツナくんがあそこでバランスを取ってくれることで、自分も守備の際に前に出やすくなりました。そういう意味で本当に助かりました。

攻撃面で出たご自身の課題はどの辺りですか。
今日は少しロングボール主体のサッカーになってしまっていたので、そういうときに自分がスペースに入ってセンターバックがボールを持ったときに顔を出してあげるなど、短いボールでペースを作って全体に押し上げていくことが必要だったと思います。あとは決定的な仕事、ペナ内に出すパスやもっと裏へのパスが必要だったと思います。

後半はゴール前で味方からのクロスに飛び込む惜しい場面もありました。
相手は結構人に付いてきていたので、そうなると裏へ抜けると簡単に剥がせるイメージがありました。前半やっていてそれを感じて、後半は少し裏を狙ってという意識でした。

ユース時代を含めて東京ダービーは久々でしたか。
高校2年生のときに1回やったぐらいでした。それ以来です。

PK戦では見事なシュートを決めました。
PKはユースのころからキッカーを任されていて自信がありました。

J1のチーム相手に堂々たる試合を見せました。
要所を見れば、球際やスピード感は相手のほうが上回っていたと思いますが、走力や別の部分で補っていければ、十分に戦えるということを実感できたので、これからに向けてひとつ自信になりました。

日ごろからの練習の強度の高さを改めて実感できる試合になりましたか。
もちろんメンバーに入れない選手は複雑な気持ちで練習をしていますが、ベテランの選手が率先して100%でずっと取り組んでくれていたので、自分たち年下の選手はそれ以上にやらなければいけないという思いで取り組んでいます。そういう環境があるからこそ、こういう試合になっても対応できると感じました。

ここ2試合熱い試合が続きました。
中学生や高校生のときのダービーとは全然違いますし、試合前にユースの同期やヒロトくん(谷口)とか先輩からも「絶対に勝て」というLINEも受け取っていました。ピッチの中に立った中で誰よりもこの試合に勝たなければいけないと思いましたし、普段の試合とは全然違う気持ちで臨めたという部分で、今後のサッカー人生に活きてくると思います。

昨シーズンは川崎フロンターレ相手に駆け引きを楽しみましたが、今日のダービーではどういった印象を受けましたか。
フロンターレよりも個々の能力を活かす意識が強く、それを意識した動きを全員がしていました。具体的に相手選手がこういう立ち位置を取るとかという駆け引きはなかったです。ただ、J1の選手は個人が大きな武器を持っていて、その武器を圧倒してくるという印象を感じました。J2とは環境が違いますし、J1でやっていくことがヴェルディにとって当たり前であるようにしないといけないと思っています。

一般的にはJ1相手に善戦したという捉え方になりますが?
負けた試合でサポーターから拍手をもらうことは、自分自身悔しいです。相手がJ1であろうが、ベストメンバーであろうが、勝たなきゃいけないダービーであったことに変わりはありません。120分、PK戦まで持ち込んでよく頑張ったと言われてしまうのは、まだヴェルディがそのレベルなんだと実感させられました。

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DF 38アルハン

試合を振り返ってください。
自分としてもチームとしてもFC東京とのダービーを経験することができて、それは今後に向けてよい経験になると感じています。

ロングスローからいくつかチャンスを演出しました。
もちろん事前にチームの中で話し合ってロングスローのときに、どう対応していくかを話し合っています。その結果が今日のああいったシーンになりました。

J1のチームとの対戦を通じてどういった手応えを得ましたか。
最終的な結果はとても残念でした。ただ、個人的には相手にプレッシャーをかけてボールを奪い切るというところは日ごろの練習から取り組んでいて、監督やコーチからも指導してもらっている部分です。今日の試合ではそれを活かすことができたので、その部分は個人的にも手応えを感じています。

少ないチャンスの中で今日はよいアピールになったと思いますが?
ここまであまり試合に出るチャンスはないですが、今回はチャンスをもらったというところで、自分の武器や今できることを精いっぱい出したいと考えています。これからもチャンスをもらえるのであれば、もっとアピールできるように頑張っていきたいです。

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