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MATCH試合情報

2023 明治安田生命J2リーグ 第27節 - ベガルタ仙台 vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
ここまで来てくれた多くのファン・サポーターと一緒に喜び合うことができてよかったです。リーグ戦では何試合か勝てていなかったので、上に食らいついていくために今日は勝ち点3がマストだったと思います。選手たちが気持ちを強くもって戦ってくれたなと思っています。得点にはついては4点取れましたし、形としても自分たちが目指しているものをしっかりと表現できた。どれもチームとしての狙いを、パスの出し手と受け手が感じて全員で点を取った得点でした。4点取れた部分を含めて本当に自信になりましたし、もっともっと突き詰めていきたいと思います。ただ、本当に上を狙うのであれば、2点差になったときに相手に「これは無理だ」と思わせなければなりません。そういった意味での試合運びについてはまだまだ若い部分がありました。もっと相手がどういったふうに前がかりになってきているのか、今つなぐべきところなのか、裏を取る駆け引きをするべきところか、全員がピッチの中で感じて共有できるようなチームになっていかなければいけません。そういう意味では学びも多いゲームだったと思います。ただ、勝ち点3を取って学んでいく、それがこのチームのやり方なので、次は今日の反省をいかしてまた勝ち点3を目指していきたいです。

1-1に追いつかれたタイミングでの飲水タイムにどういった声掛けをしましたか。
どこが空くかというところを意識してプレーをしてほしいと。やはり相手が前がかりになっている状況で、まだコントロールしたりつなごうとしたり、持ち出そうとしたりする。たとえば、センターバックがサイドバックにパスをするよりも、もうひとつ前につなげるタイミングでそれを失ってしまい、相手にプレッシャーをかけやすくしている。そういうようなところをもう一度確認しました。途中でシステムを変えようとしましたが、前半まで少し我慢をして後半からシステムを変えて、相手の前がかりな立ち位置をつかむ形になりました。飲水タイムのタイミングではもっと基本的なところでした。ひとつ遠くを見るとか、相手の出方を感じて裏なのか、足元なのかを選択するところを徹底しました。

デビュー戦で全ゴールに絡んだ中原選手に関して、彼の加入によってどういったことが生まれたと考えていますか。
重要なのは彼がこのチームでやろうとしている狙いを短期間で理解してくれたことだと思います。決して彼の左足頼みの攻撃ではなく、このチームがどこのエリアを狙ってどのタイミングでクロスが上がって、どのタイミングで中に入っていかなければいけないか。そういったところを彼がこの短い期間で理解したからこそ1点目が生まれたと思います。もちろん彼のキックの精度やセットプレーでの狙い通りのキックは、我々にとっての武器だと思っていましたが、一番大事なことはこのチームの狙いをこの数日間で理解したことです。そのサッカーIQの高さと彼がここに来た思い。それらをキックオフからしっかりと出してくれたところが大きかったと思います。

守備では今季最多の3失点となりました。後半の試合の締め方を含めて改善点を聞かせてください。
後半最後はクローズに入ったので、その際にはほぼほぼ相手に自分たちのペナの中には入らせなかったと思います。ただ、それは最後の数分であって自分たちはもう少しあわよくば5点目を取りに行くような試合運びをしたかったです。ただ、奪ってからの精度や判断のところは相手の圧力に少し屈したところがありました。その圧力を凌げば、一気に2、3人と飛び出していくことができますが、今日は最初のところで少し引っかかっていたと思います。それは受け手の問題もあれば、パスの出し手の問題もありましたし、それらを見直して改善していきたいと思います。ファーストタッチなど選手の個の基本的なところは練習から取り組んでいきたいと思います。

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選手コメント

MF 20北島 祐二

ゴールシーンを振り返ってください。
僕が中に入ったときはああいう狭いスペースでボールを受けたり、そこからターンしてシュートというのは自分が得意としている形です。(中原)輝くんが中に入ってボールを見て内側を向いたときに速いパスを足元に要求したら要求通りのパスが来ました。あとはファーストタッチでしたが、イメージ通りに置けたので、キーパーを見て流し込むという最後のところも冷静にやれました。練習から自分の感覚を磨いていますし、それを今日は出せたのでよかったです。

特に前半は前線のプレーの質が非常に高かった印象です。
輝くんの左足の精度。縦にも中にもいけますが、中に入ったときも顔が上がっているので、こちらとしても動き出しがしやすいです。中でのイメージも作りやすいので、そういった輝くんの武器が今日のような組み合わせでは、より活きるのかなと感じています。

前半の入りはよかったですが、以降は失点を含めて相手の圧力を受ける展開になりました。
相手が前から来ている中、つなぐのにこだわっていくのか、逆に裏返して背後に1本蹴っていくのか、そこはチームとして統一していかないと、自分たちの深い陣地のところでボールを奪われてピンチになってしまうので、そこは状況に合わせてもっと中の選手たちで判断していく必要があります。

後半のシステム変更によって相手の意表を突く形で4点目を奪うことができました。
相手が自分たちの布陣変更に慣れる前にゴールを決められたのは大きかったです。ただ、そのあとはなかなか相手のボールをどこで奪うかが定まらずに押し込まれる展開が続き、そのまま試合が終わってしまう形になりました。もっと中で早く修正できればよかったですが、なかなかできなかったです。映像を見返しながら周りと修正策について話し合っていければと思います。

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DF 26加藤 蓮

ゴールシーンを振り返ってください。
ああいうゴール前に入っていくプレーは求められているところなので、しっかりと中に入っていくことを意識して試合に入りました。それがうまく点につながったのでよかったです。

システム変更を含めてどういった狙いをもって後半に臨みましたか。
まずはシステムを[3-4-3]に変えましたが、相手陣では自分側でうまく押し出していくところと、あとは自分たちの陣地に入られたときは、相手が前に5枚立っていたので、そこは自分がケアしながらうまく押し出していく守備を言われていました。まずは相手を消してから押し出していくという守備はできたと思います。

後半途中からはスピードのあるオナイウ情滋選手とのマッチアップとなりました。守備面で意識していた部分を聞かせてください。
スピードがあることは分かっていましたが、クロスを上げられた場面ではその特徴を分かっていながら上げられてしまったところもあったので、サイドバックの選手として反省すべきところだと思います。あそこで縦に運ばれてクロスを上げられると、相手のチャンスにもなっていたので、そこをもっと自分がうまく消せれば、もっと自分たちがよい形で試合を運ぶこともできたのかなと思います。しっかりと反省する必要があります。

4-2の状況で一度は試合を落ち着かせたものの、最終的に押し込まれる時間帯が続きました。
時間帯によってペースがあるので、そこはしっかりと中央から中を締めて相手の攻撃を外回りにして押し出す守備はできていたと思います。粘り強く守るという部分ではPKを与えてしまいましたが、それ以外の場面ではしっかりとボールに行けている場面もありました。ただ、ああいう失点から流れが難しくなってしまうので、その部分は反省が必要です。ああいった状況で自分たちがしっかりと押し返して自分たちのペースに持っていけるように、運動量や守備面のコーチングをもっと高めていきたいです。

後半半ば以降はかなりボールを持たれましたが、ストレスはなかったですか。
それはなかったです。全員がハードワークして守っていく中で戦っていますし、持たれることをストレスに感じてしまうと、相手のペースになってしまいます。持たれてもゴールを取らせないという部分でうまく逆算して守備ができていたので、焦れずにやれました。

攻撃では前がかりな相手のファーストプレスを越えられれば、チャンスを作れるという場面もありました。
前がかりになっているぶん、ボールを奪った後にしっかりと出ていくことでチャンスになります。最後の場面でも稲見がああやって奪って、あれほど深い位置まで持っていくことができたので、そういう形からチャンスを作れると思っていました。チームとして奪った後にしっかりとつないでいくところは改善していきたいです。

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FW 39染野 唯月

試合を振り返ってください。
大量得点できたところはよかったところだと思いますし、チームとしてプラスになったと思います。ただ、失点したところは改善していく必要があります。

デビュー戦となった中原選手が攻撃のクオリティを上げたように感じました。
いろんな選手がいる中でいろんなアイデアが生まれてくるので、攻撃の選手としてやっていても楽しいです。全体でいい関係性ができていると思います。

前半に森田選手のビッグチャンスを演出した場面もありました。
あれを決めてくれないと困ります(笑)。今度は決めてほしいと思いますが、自分としてももっと自分から狙っていってもよかったかなと思います。チャンスがあれば、もっと積極的に狙っていきたいです。

前半の攻撃面の手ごたえを聞かせてください。
少し相手のプレスに嵌ってしまう時間もありましたが、その中でも自分たちの動き出しや味方との関係性のところで相手のスペースをうまく使えたと思います。

一方で、試合を通して少しビルドアップの場面で苦戦した印象です。
個人的には(選択肢の部分で)前から見てほしいと思っていました。相手のディフェンスラインが深い位置だったので、自分的には足元にボールが入りさえすれば、必ずキープできる自信があるので、そこを周りに見てもらえればという感じでした。もっと要求してもよかったのかなと思います。

オウンゴールとなった2点目の場面ではご自身のところでボールに触れていましたか。
ちょっと触りました(笑)。ただ相手に当たってしまっていましたね。

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MF 47中原 輝

デビュー戦でのゴールシーンを振り返ってください。
クロスに入っていくところはチームとして求められていることなので、しっかりと入った結果、うまくこぼれてきたのでラッキーだったなと思います。

ゴール後にはベンチに向かっていましたが?
移籍してきてまだ1週間も経っていないので、チームメイトや監督、スタッフに認めてもらうこともそうですし、合流してすぐに試合に使ってもらっているので、その感謝も込めてベンチに向かいました。

正確なプレースキックから2点目を演出しました。
セットプレーは練習の段階から蹴っていましたが、僕自身今週から合流しましたが、球筋やボールの特徴をチーム全体で理解してくれて、周りの選手が中に入ってくれました。自分としてはいいボールを蹴っていくだけだったので、チームのおかげです。

城福監督が短期間での戦術理解度の高さについて触れられていました。
城福監督とも話をさせていただきましたが、まずは守備を大事にしているチームという部分で、守備のところで自分が周りの足を引っ張ってはいけないと思っていました。そこは強い意識をもってプレーしました。

後半はシステム変更もありましたが、後半はどういった意識でプレーしましたか。
ボールを持たれる展開の中、まずは自分たちが勝っていたのでゼロでいくこと。あとはマイボールになったときにうまくタメを作れればと考えていましたが、チーム全体としてその部分は課題だと思います。

チームに合流して間もない中でのデビュー戦となりましたが、多くのボールが集まっていた印象です。
やっぱりサイドハーフがキーになるチームだと思っているので、僕自身のよさを出しつつ、他の選手も活かせるようなプレーを意識しています。それが今日はうまくいったのかなと思います。

セレッソ大阪では途中出場が多かった中で今日はフル出場となりました。
体力的には全然問題なかったです。自分自身、出場時間を求めて成長するためにここに来ています。もちろん常にフルでプレーできる質を示すとともにチームを引っ張っていけるような存在になっていかないといけないと考えています。

ヴェルディでのデビューのイメージを持たれていた中、今日のデビュー戦はいかがでしたか。
うまくいきすぎたなという気持ちはあります(笑)。 デビュー戦でチームメイトにもファン・サポーターにも、自分に声をかけてくれた監督や強化部の方たちにも期待されていることは理解しています。そういった中で認めてもらうためには結果が重要ですし、僕自身ヴェルディに強い気持ちをもって来ていて、いいスタートが切れたと感じています。

ファン・サポーターから盛大な歓迎を受けました。
声援をもらえることはうれしいですし、やっぱり試合に勝つことは気持ちのいいものなので、より多くの試合で試合後にファン・サポーターの方々と喜び合えるように頑張っていきたいです。

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