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MATCH試合情報

2023 明治安田生命J2リーグ 第29節 - 東京ヴェルディ vs 清水エスパルス

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
ファン・サポーターも悔しい思いをしたと思います。我々にここから頑張ろうという声掛けをいただいたので、本当にありがたかったですし、彼らと一緒に喜び合いたいと、あらためて思いました。試合については前半我々が想定した内容を繰り広げられたと思いますが、相手にワンチャンス、最初のシュートだったと思いますが、そこで決められてしまいました。その後もゴール前まで行けてはいたので、前半を0-1で終えたことは非常に苦しい展開でした。失点シーンとなった、あそこで寄せられない我々というのは、それを伝えきれていない自分の問題です。あれを寄せられないのはちょっと…。後半は相手が3バックにしてきて、もちろん交代選手のクオリティも非常に高く、前がかりになっている我々の隙を突いて決定機を作ってきました。その中でよく踏ん張っていました。それだけに勝ち点1はほしかったなと思います。勝ち点1でさえも得られなかったことは、自分の至らなさだと思っています。

後半は想定とは少し違う展開になったと思いますが?
食い違いというか、相手が3バックにしてくること自体は想定内でした。相手が3バックにするということは実質5バックになるということで、それであれば我々らしく中盤でボールを回してサイドを広げながら攻めていければよかったのですが、少しサイドバックとワイドストライカーのポジションが被ってしまったり、急造な部分や怪我などもあって、ここがうまくいかなかったときにこういうふうにしようという立ち位置のところは用意していましたが、そこは変更せざるを得なかった部分もありました。サイドに対人に強いサイドバックを置いてくる相手に対して、我々がどう戦っていくかはクリアしていかなければならないところです。

前半の試合内容での0-1という折り返しは少しダメージがあったかと思います。
もちろんあの展開で0-1で終わるというのは悔しいですが、これこそが質の差だというような悔しさはあります。ただ、僕はあの失点場面に関する寄せのところは自分の中でも信じられないです。それは相手がどうのこうのというよりも、ワンチャンスであったとしても自分たちがあれを防げなかったという部分では、自分の指導が本当に足りないのだと思います。ビハインドになって引っくり返せるチームにならないと我々が思い描くステージでは戦えないと言っているので、今いるメンバーで何とか改善したいと思います。

ここ最近の試合では後半のパワーダウンが少し見受けられます。交代選手のクオリティ以外で問題点はありますか。
パワーダウンという部分では相手が引いてきて難しい展開になりますし、前がかりになれば、前線で相手のクオリティが高い選手たちにカウンターを食らうという部分でのダメージがあったと思います。パワーアップをさせられていない、選手層を厚くできていない部分は自分の問題だと思いますし、ひょっとしたら彼らの才能やストロングを自分が引き出し切れていないかもしれませんので、ここは本当の意味で謙虚にもう一度自分に問いかけていきたいと思います。

途中投入のアルハン選手の交代の意図と期待した部分を聞かせてください。
ちょっとアクシデントがあったので、彼にはとにかく左足とスローインというよさを出してほしいと思っていました。ただ、そこに至るまでの展開にすることができなかったと思います。もちろん彼はサイドバックの選手なので、前だと少し窮屈だったと思いますし、ただ身体が強いというか、身体を張ってくれる選手なので、前線でしっかりと潰れるようなプレーはしてくれたと思います。彼のよさを引き出せたかという部分では、今日はそうではなかったと思います。

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選手コメント

MF 7森田 晃樹

試合を振り返ってください。
もったいない試合だったと思います。前半わりと自分たちのペースで試合をしていたぶん、自分のところでも決定的なシーンはありますし、個人のところで決め切るか、決められないかの差が出た試合なのかなと思います。

前半序盤の決定機の狙いを聞かせてください。
ファーのほうは消されていたので、ニアに打たされた感じだったと思います。

前半の試合内容での0-1という結果は消化し切れない部分もありましたか。
失点シーンのところはミスというミスはなかったですが、ちょっとしたプレスの行き方や後ろからの声のかけ方で潰せるところは潰せたのかなと思いますし、もったいなかったと思います。

相手の布陣変更はある程度想定していた部分だったと思いますが、思った以上に苦戦した印象でしょうか。
前半は中盤のところでフリーの選手を使って相手を押し込めていましたが、後半はなかなかそういうシーンを作れずにロングボールを拾ってという攻撃になってしまいました。なかなか自分たちの思うような攻撃はできなかったと感じています。アンカーのところを相手のフォワードの1枚が見ながら少し3枚気味で自分たちのバックラインをみているように感じました。そこで自分たちでなかなか相手のプレスのやり方を変えたことに対してうまく対応できなかったという印象です。

ここ最近の試合では後半のパワーダウンが少し見受けられますが?
クロスに入るにしてもクロスに至るまでに誰がスペースに出ていって、誰が中に残るのか。そういった部分をもっとチームとして共有していく必要がありますし、前半はチームとして狙っていたニアゾーンを何回か取れるシーンもありましたが、そういう回数を増やしていく必要があります。

前半のボールの動かし方に関しては今後に向けて可能性を感じさせる部分もあったと思います。
前半はなかなか清水の守備が自分たちの中盤をつかまえきれていない感じがありました。自分としては前半のうちにしっかりと点を決めておくべきだったと考えています。

前半は守備の嵌め方も効果的だったと思います。
プレスのかけ方はチームとして先週の練習からいい守備からいい攻撃につなげていくという部分で、守備の確認はしっかりとできていました。それがうまくいっていた印象です。

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MF 8齋藤 功佑

試合を振り返ってください。
前半は自分たちが主導権を握ってよいビルドアップもできていましたし、ゴール前でもチャンスを何個か作っていた中で、ああいうのを決め切るところ。ビルドアップでももう少し右サイドは効果的にやれたと感じる部分もあったので、そういったところを突き詰めていくことが大事だと思います。

水戸戦に比べて攻撃の手詰まり感は改善されましたが、仕留める上での改善点はどのあたりにありますか。
右サイドでヒカルくん(中原)に入ったところで、自分がニアサイドに抜けていくタイミングが早かったりして、あとは吉田豊選手が縦切りしている状況でニアサイドに走ってしまう部分もあったので、足元でプレーする部分と裏へ抜けるタイミングのところをもう少し自分のところで改善できれば、もっとチームとして効果的に剥がせたのかなと思います。

後半は相手の布陣やプレスのやり方の変更に対して苦戦した印象でした。
相手がやり方を変えてきたタイミングであまり中では把握できずにいたので、そこでうまく剥がせなかったという部分では、もっと全員で声をかけ合って情報を共有すべきでした。スムーズにビルドアップするところや守備のところで隙を与えてしまった部分もあったので、そこはもっと全員でアラートを出し、コミュニケーションを取って守備することが大事だったと思います。

1-2で敗れた前回対戦と同じ1点差の敗戦となりました。今日の試合を通じてチームとして成長を感じる部分はありましたか。
チームとしてもちろん成長していますし、内容的にももったいないという感覚があるので、間違いなくチームが積み上げている部分はあります。ある程度基盤ができている中でクオリティをもっと上げていくことが昇格につながると思うので、本当にここからの一試合一試合、毎日を大事にしていきたいです。

ここ最近の試合では後半のパワーダウンが少し見受けられます。
本当に質の部分やミスが増えてしまっている部分もありますし、そこは個人個人が練習から高めていかないといけない部分もあります。今日に限って言えば、相手が守備の対応を変えてきたときにすぐにこちらが対応できなかったという部分があるので、そこを含めて変化に対応できるようにやっていきたいです。

ホームで10戦勝ちなしとなりました。どのように受け止めていますか。
今日の試合後もそうでしたが、ファン・サポーターの悔しい思いを押し殺しての自分たちへの叱咤激励が本当に刺さるというか、いくらここで感謝しても結果で示さないといけないと思っています。本当に結果で示すだけだと思います。

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MF 20北島 祐二

試合終了直後に崩れ落ちるようなふうに見受けられましたが?
本当に勝ちたい試合で前半から悪くないゲームをしている中で、たくさんのファン・サポーターも来てくれて重要な一戦であることは全員が理解していました。笛が鳴った瞬間は悔しかったですし、もっともっとやれたという思いも出てああいうふうになりました。

難しい状況での投入となりました。
監督からはまず守備のところから、いい守備からいい攻撃という部分を求められました。相手のサイドバックの選手を外から見ながら、どのように仕掛ければ有利になるかを考えながら見ていました。やっぱり縦に仕掛けてクロスだったり、クロスに見せかけてのカットインは効くのかなと思っていました。左に入ったときはそこを意識しましたが、アクシデントもあって右に移る形になりました。サイドでもっと優位性をもたらすようなプレーに関して、少しイメージが足りなかった部分もあります。右では人数をかければ技術のある選手も多くて崩せますが、あそこまで人数をかけずに自分一人でもいけるような力があれば、そのぶん中央に人数をかけることもできるので、そこは右サイドでのイメージももっと考えていきたいです。

後半終盤に山田選手のクロスに飛び込んでのヘディングシュートという場面もありました。
クロスの威力もそこまでなかったので、あれが自分の力では精いっぱいのシュートでした。入っていくタイミングとクロス自体は合っていたので、ああいうシーンをもっといろんな選手が作れれば、より怖いところが空いてくると思いますし、こぼれ球からチャンスにもなるので、ああいうシーンをもっと作っていきたいです。

ゲームチェンジャーが重要な試合になるという部分でどういった意識で臨まれましたか。
ビハインドか0-0の状況での出場を想定していましたが、そのとおりの形でした。より縦に仕掛けて相手にとって怖い存在になることをイメージして準備していました。縦に行くだけでなくカットインというようにもっと仕掛ける場面を作りたかったですが、小さなミスも重なっていたので、そういったところはなくしていきたいです。

試合後にはブーイングではなくファン・サポーターからの叱咤激励がありました。
本当に心苦しいというか、ファン・サポーターの想いは自分自身小さいころからサポーターをやっていたので、そこは申し訳ないという気持ちです。ああやって声援をくれるので、本当にパワーになりますし、勝ってJ1に上がることで、こういったみんなの苦労は報われると思いますし、明日から目の前の練習で目の前の相手に負けないという部分を意識してやっていくしかないと思っています。そういうパワーをくれるファン・サポーターが僕らにはいるので、そこは感謝しながらプレーしていきたいです。

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MF 47中原 輝

試合を振り返ってください。
結果的に負けているので、あの失点シーンを振り返ると、非常にもったいない部分があります。僕自身ももっとうまくできたと思いますし、苦しんだ部分が個人的にもありました。そこは反省して次に切り替えてやっていくしかないです。

前半のパフォーマンスをどう捉えていますか。
やれている部分はもちろんありますし、続けていくだけかなと思います。

個人として苦しんだ部分について聞かせてください。
自分にボールが入ったときのプレーに関して、試合後に齋藤功佑とも話をしましたが、ポジション取りの部分でもっとうまくできたという感覚が2人の中でありました。自分に入ったときにうまく限定されてしまう部分があったので、そこでもっとうまくできればチームの攻撃に厚みを出せたのかなと思います。そういう部分で反省すべき点があります。

J1時代から対人守備を得意とする吉田豊選手とのマッチアップとなりました。
僕自身、ボールを持って全部仕掛けるようなタイプではないので、うまく周りと関わりながら自分でもいければという感覚です。今日に関してはうまく対応された感じになりましたが、カズヤくん(宮原)の攻め上がりや功佑との関係性でもっとうまくやれると思いますし、コンビネーションのところは合流して2、3週間という部分の時間の短さもありますが、それを言い訳にせずにもっとコミュニケーションを取ってうまくやっていかなければいけません。

逆サイドにボールがあるときのゴールへの関わり方という部分ではどういったところを意識されていますか。
逆サイドからのクロスに入っていくところはチームとしての決まり事なので、自分自身相手のサイドバックの前に入っていくという基本的なことをやり続ければ、仙台戦のような形でゴールを取れる可能性もありますし、タイミングを見ながらゴール前に入っていくという意識は持っています。

周囲との連係でのニアゾーン攻略という狙い以外で得点を奪うためのアイデアはどのあたりにありますか。
いろんな方法があると思いますが、個人的には一度背後への動きを見せるとか、そういう部分は意識しています。ボールの動かし方のところでは外回しが多いので、一回中央を使ってもらえると、よりサイドハーフが空くので、そこはチームメイトに伝えています。

ここまでの練習や試合を通してコンディションを含め個人で手応えを感じる部分もありますか。
やるべき戦術的な部分に関して最初は考えながらやっていましたが、今は自然とやれることが多くなっています。あとは選手間のコンビネーションのところはもっと改善できると思います。コンディション的にも上がっていますし、もっと上げていけると感じています。

相手の変化への対応に関してもう少しチームとしてスムーズに対応していく必要があるのでしょうか。
もちろんスタッフが気付いて指示を出すことが多いと思いますが、後半残り45分しかない状況においてピッチ内で気付いたことを選手間やスタッフの間でうまく共有して対応していく必要があります。その後に相手がやり方を変えたときに、今度はどこが空いてくるというように、ある意味で情報戦のような部分もあるので、戦術眼的な部分をもっと個々が高めていく必要性を感じています。

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