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MATCH試合情報

2023 明治安田生命J2リーグ 第32節 - 東京ヴェルディ vs ファジアーノ岡山

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
3点失ったらなかなか難しいですし、選手は諦めずによく2点取り返したと思いますが、まずは失点のところです。我々がスタンダードにしている守備がしっかりとできていたかを見直さなければいけない試合になりました。ファン・サポーターは3点取られても応援してくれましたし、その力があって2点を取り返せたと思います。ただ、我々らしい守備ができなかったところはもう一度取り戻さなければいけないと思っています。攻撃のところは前がかりになって2点取ったというところはポジティブですが、ゲーム運びを含めて反省すべきところはしっかりと反省して、次のときには修正した姿を見せたいです。

今日の失点場面の対応について聞かせてください。
1点目に関してはしっかりと映像を見直さなければいけませんが、森田晃樹が失ったところからスタートしています。ただ、僕らがつなぐ中でアクシデントは起こり得るので、そのあとの対応です。ボランチの選手と谷口栄斗が交錯してしまう形になり、そこもアクシデントではありましたが、その状況でも周りがどう戻っていくのか、どういうふうに絞っていくのかを含めると、もっと対応の仕方はあったのかなと思います。ただ、交錯したアクシデントがあったという意味では、2失点目、3失点目の方がむしろ絶対に防がないといけない失点だったと思います。ボールへの寄せやもちろんルカオという非常に身体が強い選手が出てきましたが、そのまま彼に翻弄されたままでいいのか、はたして彼がこれまでの全試合であれぐらい躍動しているのかと言えば、我々が今日そのようにしてしまったということです。そこは強く認識しなければいけません。彼は身体が強いというエクスキューズがあっては何も生まれませんし、今日の負けも何も修正できないです。 2失点目はフリーキックのこぼれからでしたが、そもそもフリーキックの場面でヘディングされていて相手の立ち位置によって我々も準備をしていますが、しっかりとしたフリーキックの立ち位置の修正もピッチの中でできなければいけませんし、マテウスが一度防いだ後に自陣から出し切れずにルカオに押し込まれて、さらに最後のバックパスのところでボールに行けずにという状況でした。あれだけ2度、3度と波を防いだ中で身体を入れられてずっと押し込まれる。もちろんファウルをしろとは言いませんが、人のよさというか、厳しさの問題というか、「ルカオのような選手はウチにいないから」というような気持ちでは永遠に勝てないです。そこは我々自身を強く戒める必要があります。

カウンターやオープンな展開での攻撃の精度という部分で課題が出た試合という印象もありました。
たとえば前半に長谷川竜也から染野にスルーパスを出してキーパーと1対1になった場面を含めシュートまで、決定機まで作れたという部分は、前進といえば前進だと思います。全くチャンスまで行けなかったかと言われれば、そうではなかったです。ただ、あのメンバーのクオリティであれば、もっとシュートまで行きたかったというのが正直なところです。それにはクオリティという一言だけではなく、我々は前線からの守備とそれに伴うハイラインでより相手ゴールの近くでボールを奪う。そのバランス的に今日は少し後ろに重たかったと思います。これは後ろがラインを後ろに取り過ぎただけではなく、そう取らざるを得ない状況もあったと思うので、我々らしく前からしっかりと2度追い、3度追いをしてハイラインを保った中で、そこから躍動していく、そこから遅攻の選択もしていくという状況は、前半の途中からしかできなかったです。途中からできたとも言えますが、新たなメンバーも入って我々らしさというのはどういうものかを、キックオフから示していくという部分で今日は宿題をもらったと考えています。

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選手コメント

DF 3谷口 栄斗

試合を振り返ってください。
自分が試合を壊してしまったと思います。

1失点目の対応を振り返ってください。
(ボールホルダーに)行かない判断もあったと思いますし、(宮原)和也くんに任せて自分は深みを取る形もありました。和也くんは取れる状況だったと思いますし、深みを取ってマイボールにできたというのは、冷静になって考えました。

3失点目の部分ではルカオ選手が完全にフリーで抜け出していましたが、チームとして対応を誤ったという感覚でしょうか。
試合前からルカオ選手とか岡山の選手はフィジカルが強いということは頭に入っていましたし、うまく対応すべきでした。結果的にルカオ選手のところで時間を作られてしまったことで、自分はラインを下げていた状態でしたが、もっと勇気を持ってラインを上げることもできたと思います。

チーム全体で少しライン設定が低かったのでしょうか。
相手の距離感もよかったので、最初の飲水までは相手のリズムでしたし、どうやってプレスに行くのかという部分が定まっておらず、なかなかラインを上げることができなかったです。プレスをかけているときはそこまで低いとは思わず、ラインを高く設定している意識でやっていました。ただ、自分たちのよいときに比べると、ボールホルダーにも行けていなかったですし、ラインが重い印象もあったのかなと思います。

ビルドアップの部分では改善も見受けられました。
相手が嫌なことをすることが一番大事だと思いますし、そこが背後や縦パスであったり、相手によって違う部分ではありますが、立ち上がりはチームとして背後を意識しているので、もう少しその部分はすり合わせていく必要があります。

負傷明けの復帰戦となりましたが、コンディションはいかがですか。
前半はよい感触がありましたが、後半に失点してしまったことがすべてだと思います。負けられない試合が続くので、内容よりも勝ち点3が必要になっていく試合が続きます。内容も大事ですが、勝ち点3が本当に重要だと思います。

離脱期間を通じて前線を中心にメンバーが入れ替わりましたが、今日のプレーを通じて感じた活かし方について聞かせてください。
前半は何度かみんなの特長がうまく出る場面がありました。それを増やせれば得点チャンスは広がると思いますし、それぞれの特徴を全員が理解できれば、もう少しよい攻撃ができると思います。(ビルドアップの)状況を見て助けに来てくれますし、フリーであれば、一個奥でボールを受けてくれる選手も多いので、後ろの選手としては助かります。

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MF 14長谷川 竜也

加入後初先発となった試合を振り返ってください。
もうちょっと周りの選手とうまく合わせられるように、また練習からしっかりとやらなければいけないと思うシーンも何個かありました。チャンスにつながるプレーができたところもありますが、後半は特に自分が決めていれば同点という場面もありましたし、前半にソメ(染野)に出したスルーパスといったプレーもどんどん増やしていかなければと思います。

前節に比べて周囲との連係は少しずつできてきた感触ですか。
もっとすり合わせていけると思いますし、もうちょっと自分を見てもらうところや受けられるタイミングとかも、一緒にやっていてそこまで時間が経っていないので、もっと伝えながらよい状態でライン間で受けられればと思います。そうすればチャンスも作れると思うので、ライン間で前を向いてパスを出したり、走っていくプレーをもっと増やしていければ、もっとよくなっていくと思います。

今日は左のインサイドと左のワイドでのプレーになりましたが、それぞれ意識していた部分を聞かせてください。
シャドーの位置ではある程度ピックアップしていくところと、自分が受けて相手を食いつかせて前に供給するところを意識していました。あとはライン間でターンするところを意識していました。サイドではとりあえずチームに求められている部分があるので、その中であまりよい状態で受けることはできなかったですが、その理由は理解しています。周りの選手ともう少し話しながら、チームとしてサイドにどう展開していくのかをもう少し詰めていく必要があります。そこを修正できれば、もっとよくなるという感触は得られました。

サイドで深い位置を取ってのクロスや右足インスウィングでのピンポイントクロスでチャンスを演出する場面もありました。
あの形は連係云々ではなく精度を高く入れればチャンスになると思います。ただ、自分がそういうところでもっと受けられるシーンを増やしていく必要がありますし、チームとしても攻め切るのか、やり直すのかという部分がカギになると思うので、もう少し相手を揺さぶりながらやれるシーンもあったと思います。

ホームチームの選手として味の素スタジアムでプレーした印象はいかがでしたか。
このスタジアムはプレーしたこともありますし分かっていますが、自分も夏のタイミングでチームが変わるのは初めての経験ですし、そういったところでもう少しすり合わせられるところがあったなという感覚があります。お互いに把握し合うという部分で足りないのは事実ですが、オフ明けの練習からより早い段階でコミュニケーションを取りながら、もっと周りに自分のことを見てもらい、個人としてはもっとボールを受けてチャンスを作れるようにやれれば、チャンスを作れる自信はあります。そこだけだと思います。

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DF 24奈良輪 雄太

試合を振り返ってください。
ホームでなかなか勝てていなくて、その試合をずっとスタンドから観ていましたが、自分が出ることでこの状況を変えてやるという思いで臨みました。結果が出なかったので、すべてが悔しいです。

前半の入りは主導権を握られる形になりました。
引き込んだというわけではなく、人に対して誰に行くのかといった部分がはっきりせずに曖昧になっていたところがありました。自分のサイドでは最後のところでやらせなければ大丈夫だと思っていましたし、どこかで流れを引き寄せられるという感覚でやっていました。チームとしては少しストレスを感じていたようでしたが、給水タイムの前後辺りから盛り返し、決して悪くない前半だったと思います。

1失点目の対応はいかがでしたか。
ピンチになって自陣にスプリントして決められた選手に対する比重を高くした方がよかったという反省点はあります。自分のマークも外側にいたので難しい状況でしたが、結果論ではありますが、やっぱり内側の危険な選手の対応にもっと比重を置けばよかったと思いました。

1失点目のダメージはどれぐらいありましたか。
ここ最近の自分たちは大量得点を奪えている状況ではないので、先制点を奪われたというダメージは相当ありました。ただ、そのあとに前がかりになり過ぎて守備がおろそかになってしまい、2点目、3点目と取られてしまいました。結果的に2-3で終わって、その2失点目と3失点目がなければ勝つこともできたと今となっては思いますが、ピッチに入っている選手の肌感覚としては前がかりにならざるを得ない状況にしてしまったことがよくなかったです。

攻撃面での成果をどう捉えていますか。
出ている選手の特長を活かすために前に人数をかけていくことは、この1週間を通してやってきました。その形をある程度出せていたとは思います。先制される前に自分たちにも何回か決定機があったので、そこで先制点を取って優位な状態で試合を進めたかったです。

ビハインドを背負って前がかりな状況においてルカオ選手の対応に苦戦しました。
今日に関しては岡山の選手も「過去1でよかった」と言っていました。そういう彼のよさを引き立てるようなゲーム展開にしてしまったことがすべてです。ウチが先に先制点を取っていれば、あのタイミングで岡山が同じ交代策をやってきたかは分かりませんし、向こうが先制点を取って前線の運動量が落ちて起点を作りたいという中で彼を入れてきたと思うので、点差や流れを、彼の嵌る展開にしてしまったと思います。

残り10試合ではどういったことを大事に戦っていくべきだと考えていますか。
良くも悪くも割り切って、今まで積み重ねてきたことを信じてやるしかないと思います。今から大きく変えて、超攻撃的に行くとかなってもうまくはいかないです。目標達成に向けて厳しい状況ですが、裏を返せばこの数年は自分たちがこの状況にいられたことはないので、このサッカーに充実を感じていますし、このサッカーで結果を残したいという思いでこの1年間ずっとやってきています。今日の負けは正直なところ相当悔しいですが、自分たちがやってきたこと、仲間やこのクラブが持つポテンシャルを信じて残り10試合やっていきたいと思っています。

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MF 40新井 悠太

ゴールシーンを振り返ってください。
サイドのところにボールが入った段階で顔が上がり、ヴェルディの原則として逆サイドの選手が中に入っていくというところはチームの決まりなので、必ず自分の中でやり切ろうと考えていました。まずは入ることを意識してあとは必ずよいボールが入ってくることを信じていました。(齋藤功佑のフリックで)少しコースが変わりましたが、ゴールの枠に入れるという感覚で合わせました。

どういったイメージで試合に入りましたか。
まずは自分が途中から入るという部分で、守備のスイッチを必ず入れることを城福監督から言われていました。それと自分はサイドから仕掛けるのが特長なので、そういった部分を意識しました。

末吉塁選手とのマッチアップはいかがでしたか。
今日に関してはどちらかというと、自分が工夫し切れていなかったところがありました。自分の間合いをしっかりと作り出すところができていなかったのが、苦戦の要因にあります。もっとオフ・ザ・ボールの動きやもっと周りの仲間を使いながら、いろんなバリエーションを増やしていかないと、この先はやっていけないと思いました。これからのプレーに工夫を入れていきたいです。

ここにきて相手から分析されていると感じる部分はありますか。
自分の特徴についてこれからもっと分析されると思いますし、大学と違って分析の部分では一人の選手としてより深く分析されると思いますし、そういったやりづらさはあります。ただ、この2試合に関しては自分に要因があったと思いますし、背後への抜け出しや近くの仲間を使うなど、縦だけでなく中、ステップの部分を含めて改善していく必要を感じました。そういったところで相手の分析を上回れるようにやっていきたいです。

ボックス内でフリーになってフィニッシュに絡んでいくところは特長として出ている印象です。
あのヘディングのシュートに関してはひとつ前の場面で、宮原選手からの早いタイミングのクロスに対して、自分は中に入るのが遅れてしまい、相手の17番(末吉選手)にクリアされてしまった場面がありました。それもあってゴールシーンでは味方の顔が上がった段階でよいボールが来ると分かっていますし、そのうまくいかなかったひとつ前のプレーがゴールにつながったと思います。

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