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MATCH試合情報

2023 明治安田生命J2リーグ 第38節 - 東京ヴェルディ vs 大分トリニータ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
まずはホームで勝って、少しずつファン・サポーターの数も増えて彼らと喜び合える、また多くのファン・サポーターと喜び合いたいという思いが強くなりました。試合についてちょっと最初はルーズボールのところで競り負けた入りをしてしまったと思います。ただ、途中から自分たちのペースになったときに点が取れて、さらに畳みかけるような状況になったときに相手が退場するシチュエーションになりました。当たり前ですが2点目は取りたかったです。2点目を取って早くゲームを確実なものにしたかったという思いはありますが、相手が引いてセットプレーのチャンスを窺う状況においては、ある意味簡単な状況ではない中でしっかりとゼロで抑えて勝ち点3を得られたことは評価したいと思います。公式記録で前半がシュート9本で、後半が3本というのは、我々にとって2点目、3点目を取りに行くという意味ではもっと打てるし、打ちたかったと思います。ただ、大事なことは(後半に)相手のシュートをゼロに抑えていることです。反撃の可能性をほぼゼロに近い状況にしたということは、今のこのチームが目指している相手陣内でサッカーをする。押し込んでさらにやり直す、そこで奪い返すというところをやれたがゆえに、シュートをゼロで抑えられたと思います。その歩みができていることにはしっかりと自信を持ちたいです。そして課題として2点目、3点目を取れるチームにしていきたいと思います。今日のような勝負強さを見せて残り4試合を戦っていきたいと思います。

河村選手と染野選手をスタートから2トップで起用しましたが、今日の評価を聞かせてください。
できるだけ相手陣でサッカーをやりたい、そのためには相手陣でボールを奪いたい、そして、そのためにハイラインを敷いて前からプレッシャーに行きたいという意志があり、そういう状況において河村慶人の走力というものは非常に大きな武器になったと思います。彼が前でスイッチを入れてくれたことで、後ろが下がらずに済む、そのサイクルを今日は作れました。そして最後の交代のところまですべてを出し切ってくれたことが、チームメイトの背中を押すことにもつながったと思います。彼があそこまで今日やれたことはすごく大きな手応えだと感じています。

後半途中から平選手を左サイドバックで起用した意図と評価を聞かせてください。
多くの選手が戻ってきてはいますが、ただ怪我をしている選手を見ると、ポジションが固まってしまっています。それは今シーズンよくあることですが、ポジションのアンバランスさという部分があります。今日でいえば、もう1点取りにいきたいようなシチュエーションでもあり、点を取らせたくないシチュエーションでもありました。そういった状況でこのポジションのサブはこの選手となかなか決められないチーム状況がありました。平については、フィード力、キック力という部分にすごく注目しています。もちろん、彼はセンターバックでずっと出ていた選手なので安定しているし、信頼しています。攻撃のところで彼の左足から繰り出されるフィードと、もうひとつは逆サイドからのクロスに入っていく迫力です。これは加藤蓮とはまた違った走力で勝負する選手とはまた違った面を出せるかなというふうに思っていました。元々ボール回し、ボールポゼッションの練習を含めて平の技術力は高いので、むしろ彼が起点になるようなことを期待していました。それがチームにとってまた新しい発見になるといいなと思いながら、送り出しました。

交代選手を起用する判断まで少し時間を要していた印象でした。
それまでが悪くなかったというのがあります。押し込んでいましたし、どうしても点を取りにいかなければならないシチュエーションでもなかったので、いまピッチの中で起こっていることを正当に評価したときに、すぐに代えなければいけない選手がいたわけではありませんでした。そういう部分の判断の難しさはありました。ただ、後から送り出す選手も信頼していたので、どのタイミングで交代させようかというところで少し判断を遅らせた部分はありました。

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選手コメント

DF 5平 智広

左サイドバックでのプレーはかなり久々だった印象です。
覚えてないぐらいです。今シーズンの途中からちょっとやったぐらいですね。投入時の指示は守備のところと、サイドハーフの選手とコミュニケーションを取りながらポジションを取ってポゼッションに絡んでいくというところでした。

マイボール時は内と外を効果的に取っていました。
あれは練習のときからやっていました。相手が1枚少ないという部分でスペースもありましたし、自分がサイドに張るのと、今日でいえば(齋藤)功佑と(森田)晃樹の中盤の選手がサイドに張って攻撃を組み立てる方がいいという思いもあって、そういった立ち位置を取っていました。相手が10人だった影響は大きかったですし、プレッシャーもそこまでなかったです。わりとスムーズに入れました。

サイドバックとしてのプレーの感触はいかがですか。
練習のときから何回かやっていたので、その部分でスムーズに入れました。サイドバックとしての役割、自分だからこその役割を求められるところはあります。自分のところでボールを供給したりは求められているので、その辺りは意識してやっていました。

追加点は課題ですが、試合の終わらせ方は安定していました。
相手に決定機をほとんど作らせなかったですし、そこは自分たちにとってはよい試合の締め方だったと思います。自分たちは失点が少ないチームなので、失点しなかったことは自信につながりますし、もちろん追加点を取りたかったですが、まずはゼロで抑えることはチームとして1年間を通してやっているので、さらに自信が付いたと思います。

1週間空けて好調の千葉、自動昇格を争う磐田との重要な連戦に臨みます。
千葉は調子がいいですし、見ていてもすごく勢いを感じます。一人ひとりが自信を持ってプレーしている手ごわい相手だと思います。ただ、残り4試合なので、どのチームでも手ごわい相手というか、なかなか簡単に勝てない難しい試合が続くと思うので、自分たちがやっていることを信じて戦っていくべきだと思います。

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MF 8齋藤 功佑

今日は左サイドハーフでのプレーになりました。
システムを変えたというところで、入りは少しうまくいかなかったというか、少し大丈夫かなと思い始めたタイミングで点を取れて、相手が退場する形になりました。バランスが少し悪かったですし、それぞれが味方のボールホルダーに対して選択肢になることができていなくて、マンツーマンのような形で守備をされて付かれる形での攻撃になっていました。五分五分のボールを蹴るしかなかったり、ちょっと入りはうまくいかなかった印象です。

後半の戦い方はいかがでしたか。
相手が10人になったことで比較的ボールを回しやすくなりました。サイドに振りながら相手を走らせてクロスやミドルシュートといった形の戦い方ができました。

アシスト場面を振り返ってください。
(中原)輝くんが右サイドで粘ってくれてよいボールを出してくれました。自分の中ではシュートのイメージを持っていましたが、トラップミスをしてしまったので、そのときにテツ(稲見)が反応してくれたので、ワンタッチで打てるボールを置きました。それを決めてくれました。あそこで振ることができれば枠にいけば入る可能性もありますし、ああいう局面を増やしていければと思います。

攻撃時はボールを受けるところでさまざまな工夫も見受けられました。
相手が10人になると逆に難しくなる部分もあり、ゴールに直結するようなプレーを選択するというか、前への選択を作り続けることを意識していました。逆サイドのセンターバックが持ったタイミングで、自分が相手のセンターバックとサイドバックの間に走ることで、相手サイドバックが自分に付くのであれば、そのぶん(加藤)蓮が空きますし、蓮の方に付いていくのであれば自分が空くというようなプレーが大事だと思って意識してやっていました。[4-4-2]の場合はそういった動きがないと厳しいという感覚がありますし、蓮とは互いに意識しながらプレーできていたので、そこはよかったと思います。

今日はチームとして大きな勝利になったと思います。
本当に大きいと思います。昇格に向けて大事な試合でしたし、ここ数試合勝ち点3を取れていない状況での勝利でした。相手が10人になって逆に難しくなった部分もありましたが、集中力を切らすことなく戦えたことは次につながっていくと思います。これからそういう一瞬の隙で失点してしまう機会も増えていくと思うので、そういう部分で次につながる試合になったと思います。

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MF 25稲見 哲行

決勝点を振り返ってください。
ミドルは自信があったのでふかさないことだけを意識して、あのコースをピンポイントで狙ったというよりは、ミートを意識して振り切りました。あの場面は自分でも呼んでいましたし、ワンタッチのボールが来ると思っていたので、自分で打とうと考えて近寄っていきました。左の方がよいイメージがあるというか、ここまで左で2点を取っていて今日で3点目になりました。少し力が抜けていてよい感じになっていると思います。前回取っているイメージを含めてよい形でつながったと思います。コースはそこまで見えていなかったですが、真ん中よりも少し右に蹴るイメージでした。それにプラスしてふかさないようにという感じでした。前回の群馬戦でもそんな感じで打っていたので、同じイメージで蹴ったら入ったという感じです。

前半の入りは少し守勢を強いられました。
守備で奪えないシーンもありましたが、自分たちでなかなかボールを持てなかったので、相手ボールが続いた状況で押し込まれる形でした。[4-4-2]でのボールの持ち方に関しては、これからそういうオプションがあるという意味ではもっとやっていかなければいけないです。あと今日はフォワードが結構背後に抜けていく(河村)慶人とかがいたので、そのストロングを活かすという意味で、特に立ち上がりとか徹底してもよかったのかなと思います。

アウェイでの山口戦もリードの状況で相手が退場した試合でした。その経験をどういった形で今日の試合に活かしましたか。
退場者が出ると相手チームは基本的に引いてカウンター狙いのサッカーになります。そこを崩すことはなかなか難しい部分がありますが、後半はもっと積極的にミドルシュートを打っていったり、もう少し五分五分のクロスを上げてもよかったのかなと思います。ただ、相手ボールで奪い返せるシーンやマイボールで回収できるシーンもあったので、そういうカウンター阻止の守備の部分はよかったと思います。

後半は相手のシュートをゼロで抑え込みました。
切り替えの部分で城福さんが大事にしているリカバリーパワーをみんなが意識できていましたし、セカンドボールへの反応もよかったと思います。そこは今後も継続していきたいです。

個人として重要な局面での得点が多い印象です。
そこまで緊張するタイプではないので、それが強みとして出ているのかなと思います。大舞台こそ楽しもうという気持ちをもってやっていますし、それが得点につながっているのかなと思います。

後半はシュートをゼロで抑えた一方、少し不用意なボールロストなども散見されました。
質の部分はもっと高めないといけないですし、追加点を取らないと勝ち切れる試合も勝ち切れなくなるので、もっとラクなゲームをするためにもっと激しい攻撃を見せていくべきだと感じました。

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FW 29河村 慶人

久々の先発出場となりましたが、どういった気持ちで臨みましたか。
気持ちが入っていましたし、自分のよさを出してチームの勝利に貢献できればという思いで試合に入りました。

試合を振り返ってください。
相手が退場してからは大分さんもゴール前を固めて失点しないという戦い方になりました。その中で追加点を取れればよかったのですが、取れない状況でも焦れずに相手にチャンスを与えないサッカーはできていたと思うので、その部分で無失点で抑えられたところはよかったと思います。

前線からの守備の貢献度は非常に高かったと思います。
攻撃の部分で課題はありますが、1-0で勝っている状況において失点しまえば流れも変わってしまうという部分で、勝っているときこそ守備が大切になってくるので、そこは個人として意識してしっかりと前線からのプレスを怠らないことを意識してプレーしました。

相手の背後を狙っていく部分でのチームとしての連動性、意思統一が徹底されていたと思います。
メンバーは違いますが、去年の終盤[4-4-2]はやっていた形ですし、僕とソメ(染野)は去年も一緒に組んでいたので、その辺の動き出しは分かり合っています。うまくどちらかが中盤におちたら、片方が背後に抜けるという部分はよい連動ができていたと思います。そこで相手のディフェンスラインを苦しめることができたのかなと思います。

後半立ち上がりにボックス内で相手キーパーと一対一になる惜しい場面もありました。
あそこはキーパーがよいタイミングで距離を詰めてきたのでギリギリのプレーになりました。思い切り打つよりもチップキック気味で浮かすシュートを意識しましたが、相手の出てくるタイミングもよかったので、少し当てられてしまいました。

今日の勝利で3位に浮上しました。
そこはあまり気にしていないです。正直、残りの全試合に勝てば自動昇格の可能性もある順位なので、とにかく自分たちは勝つしかないです。そういう意味で現状の順位は気にせずに目の前の試合に勝つという気持ちを練習から出していきたいです。今日の試合は今日だけ喜び、これから1週間空きますが、次に対戦するジェフさんも好調な相手で、気を抜いてしまうともったいない試合になってしまいます。今日だけ喜んでオフ明けから次の試合に向けて準備しないと自動昇格はないので、練習から積み重ねていきたいです。

J2ではこういった終盤戦に1週間空くことは珍しいです。
オフを挟みますが、オフはサッカーのことはあまり考えずにリフレッシュしてメンタル面を休めることがサッカーにおいて重要なことなので、しっかりと休みたいです。オフ明けの練習はスタッフの方々がしっかりと組んでくれるので、オフ明け初日から全員が怪我なくよいトレーニングをしていきたいです。

次節のホームゲームは好調の千葉との痺れるホームゲームとなります。
そういうプレッシャーを背負いすぎず、プレッシャーを楽しむぐらいがよいプレーにつながると思うので、全員で楽しむ気持ちをもって勝ちにつなげられるようによい準備をして臨みたいです。

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