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MATCH試合情報

2023 明治安田生命J2リーグ 第42節 - 大宮アルディージャ vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
人事を尽くして天命を待つ状況だったので、我々はやるべきことをやったと思いますし、選手はやってきたことを表現してくれたと思います。これが42戦の結果なので、潔く受け入れ、引き続きやってきたことをあと2試合やるだけです。今日のようにファン・サポーターと一緒にホームで戦えることは決まっているので、彼らと共にJ1に行きたいという、その思いのみです。

少し難しい展開となった前半でしたが、後半最初の交代ではどういったテコ入れを目的としていましたか。
大宮さんがメンバーを変えてきた意図が前線からプレッシャーをかけ、それがかけられなくなったら前線の選手を変えるという交代だと我々は読んでいたので、あれぐらい苦労する覚悟はしていました。ただ、それを剥がせばチャンスになると思っていましたが、なかなか剥がせなかったという感じでした。選手交代はそこを剥がすためにセンターバックを替えたところと、前線の圧力を増すような状況を作ること。あとは齋藤功佑が収まるので、収まりどころに変化を加えました。

今シーズンの3位という順位をどのように捉えていますか。
僕は戦前の予想は伝え聞くことしかしないですが、僕の聞いている限りにおいては誰も予想していなかったと認識しています。ただ、我々は自分たちのことを信じ続けてここまで来たので、我々が目指すサッカーに向き合い続けてきたからこそこの若いチーム、この選手層のなかで勝ち取ったものがあるというふうに自負しています。これを続けるのみだと思っていますし、彼らの努力をここで無駄にしたくありません。ファン・サポーターの想いをここで無駄にしたくないという思いがありました。今日のミラクルを待つというような立ち位置であるのであれば、我々が今のこのステージで戦い続けた今シーズンこそがそういうしっかりとした戦いができたということだと自分たちは思っています。それをやってきたので、あと2試合やるだけです。

今シーズンのJ2で最少失点チームとなりましたが、この結果をどのように捉えていますか。
重要なのは相手陣でサッカーをすることです。攻撃的なサッカーをするなかで最少失点になることが重要で、今日もリードはしていましたが、最後まで相手陣でサッカーをするところに選手はこだわってくれましたし、前から奪いにいくところにこだわってくれました。徹するということが新たな力を生みます。新たな自信を生むというところは、我々も選手から学ばせてもらっていますし、彼らの進化を止めたくない。それが結果的に最少失点だったというだけだと考えています。

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選手コメント

MF 7森田 晃樹

試合を振り返ってください。
本当に勝ててよかったというのが率直な感想です。

3位という最終順位をどう捉えていますか。
元々、他力本願というか、他のチームの結果次第ではあったので、3位というのはプレーオフに臨む上で大きなアドバンテージだと思っているので、気持ちとしてはまだまだ戦うぞという気持ちです。

他会場の途中経過は把握していましたか。
入っていなかったです。チームとしてそういう情報に左右されずに、自分たちの今までやってきたことをそのままやろうというチームの方針があったので、そういうのは聞かずにやっていました。

前半はチーム全体で硬さも見受けられました。
今日で決まるかもしれないという試合でもあったので、最初のところでチームとしては硬さがあったのかもしれません。

先制点の場面ではチームとして積み重ねてきた形の崩しでした。
チームとして今までやってきたニアゾーンを取る動きやカウンターのところでしっかりと走り切るとか、相手に走り勝つとかそういうところが出て点が取れたと思います。中を見たときにソメ(染野)が潰れてくれそうな後ろに綱島選手がいるのは見えたので、どうにかつながってくれという感じでした。

ユース時代に綱島選手にああいう形でアシストする場面はありましたか。
ないです。コーナーキックとかではありましたが、ユースのときは彼がセンターバックだったので、なかなかそういうシーンはなかったです。プロになってから近い距離感でプレーするようになっているので、ああいうコンビネーションでゴールを取れたことをうれしく思います。

前半は守備のところでスイッチを入れるような奮闘が見受けられました。
ビルドアップのところで少し慌ててしまう場面があって、相手にペースを握られていたので、ビルドアップのところで落ち着くのもそうですが、守備のところで自分たちがよい守備からよい攻撃をするという部分は意識していました。

試合後に少し遅れて他会場の結果を知る形になりましたが、どういった心境でしたか。
僕は特に変化はなかったです。他会場の結果次第でしたし、自分たちでどうすることもできない状況だったので、もし行けたら運がよかったなと、行けなくてもプレーオフへしっかりと準備する気持ちはチーム全体であったので、そこまで気持ちのブレはなかったです。全員がすぐにプレーオフで上がろうと切り替えていました。

10戦負けなしでシーズンを終える形になりました。どういった部分で最も手応えを感じていますか。
本当にプレシーズンから積み上げてきたものが、最大の武器だと思っています。得点シーンとかもそうですが、相手を追い越して走り勝つとかニアゾーンを取るとか、チームとしてずっと1年間やってきたことに対してすごく手応えを感じています。

ご自身のキャリアにおいても重要となる一戦でしたが、試合前はどういった心境でしたか。
そんなに昂ぶりのようなものはなかったですが、自信というか1年間このチームでやってきた自信があるので、今日も自信を持って戦えたと思います。

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DF 16山越 康平

試合を振り返ってください。
前半は少しビルドアップのところで慣れない部分がありましたが、そこを早いうちに修正するという部分は改善点かなと思います。ただ、自分は守備の選手なのでまずは失点しないことを最優先に考えてプレーし、失点しなかったからこそ勝利につながったのかなと思います。

マイボール時は偽サイドバックのような立ち位置でのプレーになりました。
右でプレーしているときはスムーズにああいう形でプレーしていましたが、その感覚で左でもやりました。後半、(齋藤)功佑が左に入ってきて、うまくポジションチェンジやアイコンタクトをしながら立ち位置は取れたのかなと思います。

攻撃では前半に素晴らしいクロスやセットプレーで競り勝つ場面が目立っていました。
(中原)輝からよいボールが来ていたので、あそこは決めなければいけない場面だったと思います。日程を見たときからここで絶対にスタメンでプレーして昇格を決めるという覚悟を持ってやってきたので、勝利できたのはよかったです。ただ、昇格のためにはあと2試合残っているので、しっかりと切り替えて、今日の映像を見返して改善点を意識しながら次につなげていきたいです。

リスクを冒して大量得点を奪いにいくプランもあったなかで最後まで自分たちらしい戦い方で勝利を収める形となりました。
監督からは試合中に他会場の情報は入れないと言われていましたし、リーグ最少失点のチームがここ5年では昇格するケースが多いというところで、自分たちはそこを意識して戦っていました。ただ、試合が終わったあとの周囲の雰囲気をみて自動昇格はないんだなと察しました。

最後は相手が一矢報いろうと猛攻を仕掛けたなかでそれを抑え切れるところが今季のチームの強さだと思います。
3位でプレーオフにいけますし、そういったところで失点していたら敗退してしまう可能性もあるので、こういった状況においてゼロで終われたことはよかったです。

プレーオフでは攻撃を特長とするチームとの対戦となります。
1週間空くので、今年取り組んできたことをしっかりと整理してみんなでよい準備ができればと考えています。

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MF 23綱島 悠斗

ゴールシーンを振り返ってください。
思い描いていたイメージ通りというか、前々からコーチ陣からも言われていましたが、自分がボールをカットして中に入って行けという部分で点を取ることができたのは、自分にとっても自信になるというか、やっていたことが間違いではなかったと確認することができました。

ユースの同期である森田選手のアシストからのゴールになりました。
それは逆であれ、(森田)晃樹と2人で得点を奪うということは特別なものがありますし、自分はそれをずっと狙っていたので、形になってよかったです。

ユース出身の選手として昇格への思いは人一倍強いと思います。
自分も晃樹も育成出身の選手で、ヴェルディに対する愛情というのは他の選手よりも強いですし、そういったなかで今日はチームとして立ち上がりに緊張していた部分もあったと思いますが、最終的に勝利につなげることができてよかったです。

前半はピッチの外から見ていても硬さが見受けられましたか。
今までミスしないようなことが連続で起こったりしていたので、それもこういう状況だからこそだと思います。次の試合でもそういう状況で戦うと思うので、慣れるというか、この試合を経験して勝利につながったことがチームとしても自信になっていると思います。次は冷静に戦いたいです。

投入時に監督やコーチからどういった指示がありましたか。
自分が言われたことは3つありました。一つ目は2トップの一角に入って前からプレスをかけてハードワークしろというところです。あとはクロスに入っていくところ、2トップで背後に抜けてもいいし、自分が中盤に落ちてボランチとして組み立ててもいいと言われていました。そういう意味である程度自由に入ることができました。

ここ数試合の痺れる戦いを経験したことで、今日は非常に落ち着いて試合に入れた印象です。
ここ何試合か昇格に向けて大事な試合が続くなか、難しい状況で出ることも多かったので、そういった部分でうまく自分のなかで整理しながら試合に臨むことができたと思います。

ピッチに入る瞬間にファン・サポーターからの熱い後押しもありました。
選手からすると本当にありがたいことですし、このスタジアムに着いた瞬間からいろいろな感情がこみ上げてきました。その結果がゴールにつながったと思います。アウェイですがこれだけのファン・サポーターが自分たちのために雰囲気を作ってくれたり、応援してくれたりするのは選手として感じるものが多くあります。このファン・サポーターのためにJ1に昇格しなければいけないという気持ちがより一層強くなりました。

最後は相手が一矢報いろうと猛攻を仕掛けたなかでそれを抑え切れるところが今季のチームの強さだと思います。
ディフェンスラインもすごく集中していましたし、ゴールキーパーを中心に戦ってくれました。今の順位にいられるのは間違いなく守備陣のおかげですし、フォワードが前から献身的にプレスをかけてくれたおかげなので、この順位でリーグ最少失点というのはチーム全員で掴んだ結果だと思います。

1年目でこういった昇格争いを戦えていることについてどう捉えていますか。
1年目で昇格できるチャンスがあることはすごく恵まれていると思いますし、それがヴェルディというクラブでこうやってチャンスになっていることは自分にとって特別な意味があります。そこは自分の経験にしていきたいですが、昇格しないと意味がないので、この結果に満足することなく昇格してファン・サポーターと喜びを分かち合いたいです。

プレーオフ準決勝でジェフ千葉との対戦が決定しました。
簡単な相手ではないと思いますし、ホームで千葉と戦ったときも苦しめられたチームなので、相手をリスペクトしながらもリスペクトし過ぎることなく自分たちのサッカーをすれば勝てると思っています。よい準備をしたいです。

プレーオフでは経験のある選手の存在はもちろんのこと、若手選手の爆発力が重要になると思います。
いろいろな経験を持っている選手がいますし、それぞれの特徴があると思うので、そういったなかで誰が出てもチームに貢献できると思います。そこが今のヴェルディの強みでもあると考えています。

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MF 47中原 輝

試合を振り返ってください。
勝ち点3が絶対必要なゲームで勝ち切れたことはチームとしてもよかったと思います。もちろん最少失点で今回も無失点でしたが、リーグ最少失点というのはプレーオフに向けてもよいことかなと思います。

ゴールシーンを振り返ってください。
キーパーの立ち位置とセンターバックのカイケ選手があの位置にいてうまくブラインドになるようなドリブルコースからうまく外を巻けば入るかなという感覚でしたが、そのイメージ通りに打つことができました。

前半はビルドアップのミスやコミュニケーションミスなど硬さが見受けられました。
前半は特にミスが多くてうまく自分たちのサッカーができず、大宮さんも前からプレッシャーをかけてくる形で、そこをハーフタイムでうまく修正できた部分はありますが、立ち上がりからうまく改善していかないと、これから2つやる相手は厳しい相手なので、そこは1週間空くのでよい準備をしていきたいと思います。

守備の部分では立ち上がりから強度高くプレーできた印象です。
やれてはいましたが、前半を振り返ってみると、0-1になっていてもおかしくなかったので、やれている部分とやれていない部分はしっかりと課題として受け入れてやっていかないといけない感覚はあります。

先制点の場面はチームとして積み重ねてきたものが出た形でした。
チームとしてポケットを狙うところはやっていますが、あそこでアクションができるという部分は今年のヴェルディのよさでもありますし、ああやって途中から入った選手が仕事をしてくれることはよい材料だと思います。

個人としては終盤戦に入って非常に素晴らしいパフォーマンスが続いています。その要因はどのあたりにありますか。
夏に移籍してきて最初は自分のプレーとチームのプレーをすり合わせながらやるところで時間が多少かかりました。ただ、ここ数試合はチームメイトとの連係も深まってきましたし、比較的自分がやりたいプレーをやれていることがひとつの要因かなと思います。

得失点差で自動昇格を逃したことについてどのように捉えていますか。
得失点差で上がれないことは残念ですが、この1年間やってきた結果なので、そこが足りなかったということをしっかりと受け止めたいです。ただ、チャンスはまだあるので、そこに切り替えてまたやっていくしかないです。

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