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ONE FLAG 〜パートナー企業とともに創る新しい価値〜 第7回 株式会社チャイルドと東京ヴェルディ

東京ヴェルディを様々な面で支えていただいている、パートナーの皆さま。それぞれに特別な想いを持って、クラブをスポンサードしていただいています。東京ヴェルディは、これまでの一般的なスポンサーという枠を超えて、クラブと企業が共に歩んでいくコミュニティのような未来を描きます。

 

『ONE FLAG 〜パートナー企業とともに創る新しい価値〜』と題して、ヴェルディファミリーの仲間同士で、様々な思いや未来について本音で語り合う本企画。

 

対談を通じて、お互いの思いを共有し、目線を合わせながら目指す未来を描いていきます。

 

第7回は2017年よりパートナーとなっていただいている株式会社チャイルドさんがご登場。今年8月に行われたパートナーデイでは、『鬼滅の刃』とのコラボでスタジアムを大いに盛り上げていただきました。

 

パートナーデイでは、年間最高動員数を目指したい!という株式会社チャイルド代表取締役専務 田中修さん。(写真中央左)株式会社チャイルド管理部課長 伊藤高志さん。(写真中央右)東京ヴェルディ株式会社パートナー営業部 日笠正昭。(写真左)

 

ファシリテーターとして、東京ヴェルディの企画戦略パートナーである株式会社リトリガー八木原泰斗(写真右)が、スポーツとグッズの取り組みや、本業へのフィードバック、そしてこれからの取り組みについて伺いました。

 

(以降敬称略)

 

ヴェルディのユニフォームを着ていない人をスタジアムに呼ぶ

 

八木原 クラブとパートナーが互いに高めあっていける方法を考えたり、一緒にクラブを良くしていくキッカケになれば、と思いこの対談を行わせていただいておりまして、7回目の今回は株式会社チャイルドにお話を伺わせていただきます。よろしくお願いします!

 

さて、はじめにサポーターの方も、クラブのパートナーがどのような事業をしているのか知らないケースが多いので、その点からお伺いしてもいいですか?

 

田中 よろしくお願いします。株式会社チャイルドは1978年設立で、女性用の補正下着のメーカーをしております。基本的にはOEMという形で、大手の会社さんの商品を請け負って国内外で生産をして、日本や海外での販売をしているような業態です。

 

サポーターの皆さまが大手通販さんで下着を購入されたら、実はそれがチャイルドのものだった、ということもあるかもしれません(笑)。

 

八木原 パートナーになっていただいた経緯はどのような流れだったのでしょう?

 

田中 私自身サッカーが大好きで、週末には子どものサッカーチームの監督をやっています。そんなときに知り合いを通じて、柴崎選手と元選手で現在コーチの中後さんと食事をさせていただいたのが直接のキッカケです。

 

元々は別クラブの大ファンだったのですが、その食事をキッカケにヴェルディさんを追いかけるようになりました。会社としても、より身近で実感のある社会貢献を行っていきたいと思っていたタイミングだったので、伝統ある東京ヴェルディさんとであれば、良い形でその目標に近づけるのではないかと考えたのが経緯になります。

 

八木原 選手がキッカケというのは珍しいパターンですね!

 

田中 選手から「お願いします!」と言われたわけではなかったのですが、たまたまそういう機会をいただきまして、せっかく会社もやっていますし応援してみようかなと。

 

1年目は同じグループ会社の自動車系とコラボさせていただいのですが、サッカーファンとの層がやはり大きく違いまして方向性を変えようと、2年目からアニメとのコラボを実施しました。こちらでなんとなく方向性が見えてきたので、3年目の今年もアニメコラボをパートナーデイで行わせていただいたという運びになります。

 

八木原 今年の『鬼滅の刃』とのコラボは凄かったですね! 私も現場に居ましたけど、盛り上がり方が普通じゃなかったですよ。グッズの売上も過去最高だったとか。

 

田中 そうですね。私たちの会社の気持ちとしては、当然私たちを知ってほしいというのもあるんですけど、なんとかヴェルディの動員数を増やしたいと。その想いでサッカー好き以外の方をなんとか呼べないかなと。

 

目標は1年間のヴェルディのホームゲームの中で、チャイルドのパートナーデイに1番人を入れたい。なので、既存のサポーターの方も、そうでない方もスタジアムに足を運んでいただけるような施策を考えていきたいですね。

 

 

八木原 パートナーになってから3年間の中で、反響だったり、変化していったりしたことってありましたか?

 

田中 私たちも初めての試みとしてやらせていただいているので、1年目より2年目、そして3年目と少しずつ手応えは掴んできてます。グッズ関係の売上も年々上がっているような状態で、やり方が分かってきたのかな、というところですね。

 

八木原 なるほど、良いですね。日笠さんが現場で見ていて、どんな反響や声を聞くことがあります?

 

日笠 今回のイベントで言うと、チャイルドさんのブースに、これまであまり見なかった層、東京ヴェルディのユニフォームを着ていない方々がすごく並んでいたんですね。それを見たときに本当に新規の方々をチャイルドさんに連れてきていただいたんだなと感じました。

 

 

八木原 まさに狙い通りですよね、違う層を取り込んでいく施策。

 

田中 そうですね! そこでサッカーを見ていただいて、「サッカーってこんなに面白いんだ」って思っていただけたら最高ですよね。

 

八木原 このアニメのファンの層ですと年齢も若いですから、Jリーグのサポーター全体を見たときにも若返りに好影響ですし、良いですね! 他にパートナーになって良かったことはどうでしょう?

 

田中 パートナーデイを弊社では一つのイベントとして捉えているので、会社全体で一体感が出るんですよね。みんなで意見を出し合って、当日手伝いに来てくれて、非常にまとまりが出るので会社の雰囲気が良くなりました。

 

八木原 逆にヴェルディもうちょっとここ頑張ってよ!ということもぜひ教えていただきたいです。

 

田中 やっぱり強くなって欲しいということはありますね。

 

伊藤 あとはパートナーデイという枠組みの中でのイベントなので、どうしても通常の試合のスキームに乗っからなければならない部分がありますよね。例えばチケットの発売日だったり、グッズ販売の諸々であったり。そういった部分をもう少しプロモーションできたりすると、年間最高動員に近づけるのかなとは思いました。

 

日笠 今回もアニメファンの方には伝わっていたのですが、プロモーションをかけることでより多くの人にリーチできたのかなとも思います。そのあたりを一緒に考えていきたいです。

 

八木原 確かに。情報発信のところをもっと最適化して、ユーザーに分かりやすい形にできればさらに伸びたかもしれませんね。

 

伊藤 ただ全然後ろ向きな話ではなくて、今回も決まったスケジュールの中で決まったことをやれるように積み上げていけたので、来年に向けて知見は溜まっていってます。

 

日笠 もう反省会もしましたしね(笑)! 来年はこの経験を活かして、もっと人を呼んでもっと良い物をつくっていきたいですね。

 

 

ヴェルディサポーターだからこそできた施策

 

八木原 ちなみにアニメとコラボということで色々と大変なこともあったと思うのですが、これはどういった経緯で達成できたのでしょう?

 

伊藤 今回はブランジスタさんという会社さんのご協力のおかげで、アニメ作品とのマッチングができました。実はこれもご縁で、たまたま私どもの別件を担当していただいていたブランジスタの新見さんという方が熱心なヴェルディサポーターだったんです。

 

今回のイベントに関しても、ぜひ一緒にやらせてほしい!と言っていただいてかなり力を入れていただきました。どう算盤を弾いてもプラスアルファを乗せていただいていて。来年度はそういうところもしっかり還元できるようにしたいですね。

 

田中 たぶんかなり会社に怒られたと思いますよ(笑)。

 

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新見さんよりコメント

今回、チャイルド様とご縁がありイベントの担当をさせていただきました。

私自身20年ほどヴェルディのサポーターをしており、企画運営に携わらせていただくのは、長年の夢でございました(笑)。

 

現在、ヴェルディ様がスポンサー様と新しく取り組みをされております、パートナーとしてクラブと企業がともに歩んでいくコミュニティの理念に、私も共感をしており、お互いの思いを共有し、スポンサー様としての枠を超えていけるように、来年度も今回の経験を活かして、皆様に楽しんでいただけるような企画を実施していきたいと思います。

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八木原 私も別の仕事で集英社さんから「ヴェルディは良いところに目を付けてますね」と言っていただいたりして。別のところからも評価されている取り組みだなっていうのは感じますね。それが縁で繋がって生まれているっていうのが良いですね!

 

伊藤 そうなんです、計算してこのような形になったというのは全くなくて。専務と柴崎選手との出会いから始まってすべてご縁が繋がったような状態で。イベントに関しても新見さんからのブランジスタさんですし、アニプレックスの担当の方にもかなり動いて頂いて、なんとか達成できたという流れになります。

 

鬼滅の刃に関してもアニメの放映がちょうど始まったようなタイミングで、人気がぐっと上がっているような状況だったので、それが上手く噛み合ったんだなと。

 

 

八木原 イベントに関してはだいぶ大変だったとお聞きしました。

 

伊藤 ブランジスタさんの社内に定点カメラを置いたら映画化できるんじゃないかってくらいで(笑)。当日まで声優さんのブッキング、イベント構成、台本調整など盛りだくさんでした。

 

声優さんのスキルの高さとご協力もあって、当日はバッチリだったのですが、裏側は結構ヒヤリとする瞬間も多かったですね。

 

八木原 見ている側としてはとても楽しい雰囲気で、ヒヤリハットは微塵も感じなかったです。

 

伊藤 後にTwitterやラジオでもご紹介いただいて、「ヴェルディのこと好きになりました。サポーターの方とても温かいですね」と言っていただけたのが嬉しかったですね。

 

八木原 サポーターの方が温かいというのは他のパートナーの方からも言っていただけることが多くて、それはやっぱりクラブの印象に直結する要素ですから本当にありがたいことですよね。

 

田中 他のクラブさんでもこういったコラボをやっているのは見かけるんですが、サッカーファンとアニメファンが完全に分かれてしまっている印象を受けるんです。サポーターの方が良い顔しないみたいなこともあると思うんですけど、ヴェルディはそういう話を全く聞かないんですよね。サポーターが優しいヴェルディだからこそ出来る企画なのかもしれませんね。 

 

 

必ず本業へのフィードバックがある

 

八木原 今回のグッズは過去最高の売上だったということで。サポーター側からしてみても、売れるグッズを作ってくださっているという喜びはあると思うんですよね。そして次回への期待感に繋がっていく。

 

田中 来年チャイルドさんは何してくれるんだろう、という風には思ってもらいたいですね。

 

八木原 集客という部分で言うと、パートナーデイ以外に一緒にやっていけそうなことってありますかね?

 

田中 これもいろいろなハードルがあるので一概には言えないのですが、他の企業さんだったり、パートナーさんだったりを巻き込んで何かできないかなという構想は持っています。

 

例えば自分たちのパートナーデイではないけど、一緒になにかやってみるとか。ヴェルディさんを好きな人が集まってパートナーをやっていると思うので、いろいろなハードルも越えていけるのかなと思います。

 

日笠 そうですね、これは宿題として持ち帰りたいですね。

 

八木原 実際の事業への影響とか、反響っていかがでしょうか?

 

田中 社内では工場が佐賀や北海道にあるのですが、従業員の人たちもヴェルディという名前は絶対知ってるんですよね。そういうネームバリューの強みみたいな要素は、やはり反応として返ってきやすいですね。

 

伊藤 弊社の下着とアニメのコラボなど、本業だけではなかなかできないビジネスのノウハウが蓄積できているということもありました。特にコスプレ用の下着は特許も取得して、元々の補正下着で培った技術の転用に成功しました。

 

なので、もしパートナーを検討されている企業さんがいたら、必ず本業にフィードバックされるものがあるよ、というのはお伝えしたいポイントですかね。

 

八木原 おお! それはすごいですね。しっかりと本業とのブリッジができているという。

 

田中 まだ商品化には至っていないのですが、ヴェルディやベレーザの選手にスポーツ用のインナーを付けてもらって意見やデータをいただいたり。そういった取り組みもこれからはオープンにやっていくこともあるかもしれません。

 

 

八木原 いやぁそれは良い話ですね! サッカーとグッズは切っても切れない関係だと思いますし、そういった展開も見えてくると世界が広がりますね。

 

伊藤 いまはグッズもアニメグッズの中から、スタジアムに沿うものを選んでいる形ですが、よりサッカーに寄ったものであったり、本業である補正下着だったりに繋げられると良いかなと思います。

 

八木原 来年の施策も動き出しているということで、これは楽しみですね。年間最高動員、実現しましょう!

 

田中 ありがとうございました!

 

伊藤 ありがとうございました!

 

日笠 ありがとうございました!

 

 

ライター:渡邊志門 / 写真:高瀬竜弥