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2020.09.12

スカイライトコンサルティング株式会社代表取締役 羽物俊樹×清水梨紗×長谷川唯 スペシャル対談

女子サッカーの現状と目指す未来

 

 

日テレ・東京ヴェルディベレーザを厚くご支援いただいているスカイライトコンサルティング株式会社から代表取締役の羽物俊樹さん。ベレーザから長谷川唯、清水梨紗の2人に女子サッカーの現状と目指す未来を聞きました。

 

―環境面や体制面についてどう思いますか?

 

清水 男子サッカーと比べて、という視点で語られることが多いですが、そもそも女子サッカーは男子サッカーと比べて、観客動員数や認知度が低いですし、同じ環境を求めるのは少し違うのかなと。ただ、今の環境に慣れすぎて、それを普通に感じてしまっている部分も課題だと思います。

 

長谷川 ヴェルディとベレーザは指導者の入れ替えがあったりするんですけど、日本代表になると指導者の幅が少し狭い印象もありますね。女子サッカーで縛ってしまうような境界線はなくしていった方が、より成長できるのになとは思います。

 

羽物 個人的には女子サッカーの現状は、男子サッカーの30年前のようなイメージですね。トップアスリートだけど仕事しながらの人も多いし、ファンも限定的でテレビ放送もされていない。

 

ただ女子サッカーは世界で頂点を獲っています。あのときはすごく注目されましたけど、結局はブームで終わってしまいました。プロ化されるにあたって、また注目を集めることになるので、今度はしっかりとトップの環境を整えていく必要があると思います。

 

トップが整うことで下の世代も整っていく、その結果トップが厚くなる。そういう価値向上の正のスパイラルを生めるよう、女子サッカー界に頑張りやすい環境を提供していきたいと思っています。

 

―WEリーグの話が出ましたが、プロ化が決まった時のお二人の気持ちはどうでしたか?

 

長谷川 ベレーザがWEリーグに参戦するか現時点では分からないですが、選手としてやるべきことは変わらないですね。一方で女子サッカー全体として、プロと言える環境がどこまで整えられるかは未知数な部分もあると思っています。

 

清水 個人的にはWEリーグが始まることはすごく楽しみですね。同じく、選手としてはやっぱりやることは変わらないので、少しでもプレーの質を上げていきたいなという想いです。

 

―羽物さんはいかがでしょうか?

 

羽物 競技シーンの中で上を引き上げることは絶対必要だと思うので、プロ化自体はとても良いと思います。今後、一流の選手である長谷川選手や清水選手はオンザピッチだけでなく、オフザピッチの部分でもトップを求められてくると思います。そんな中で、自分たちなりに輝くことを意識してトップを引っ張る存在となって欲しいなと思いますね。

 

今回はともに女子サッカー界を引っ張ってきたINAC神戸レオネッサとの一戦ですが、2人は相手を意識したりする?特に岩渕選手と田中選手は元ベレーザで日本屈指の2トップですよね。

 

長谷川 ベレーザは自分たちがどうプレーするかに集中しているチームなので、どこかのチームを強く意識したりすることはないですね。お互い良く知る田中選手がいるので、いろいろと駆け引きがすごいことになりそうです。向こうの方がやりづらいかもしれません(笑)。

 

清水 私もとても楽しみです。たぶん見ていても分かるくらい色々な駆け引きが行われると思います。

 

―最後に女子サッカーの未来について、選手のお二人が目指す世界を教えてください。

 

長谷川 戦術面などは世界トップレベルでやってきたと思うので、先頭を守り続けていきつつ、日本サッカーの真似をしたい国が増えるようにしたいなと思います。

 

清水 子どもたちが女子プロサッカー選手になりたいと思えるようなブランドになっていきたいですね。女の子の将来の夢の上位にあるようなスポーツになれたらなと思います。