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MATCH試合情報

2013Jリーグ ディビジョン2 第34節 - 東京ヴェルディ vs ジェフユナイテッド千葉

マッチレポート

【試合展開】

前節、敵地でロアッソ熊本に敗れてプレーオフ圏から遠ざかったヴェルディ。今節は、ホームにプレーオフ圏内のジェフユナイテッド千葉を迎えた。前節で警告累積となった西紀寛と福井諒司を出場停止で欠く中、中盤に中後雅喜を、3バックの中央に吉野恭平を起用。2トップは今シーズン初のスタメンコンビとなった高原直泰と巻誠一郎を並べた。

ヴェルディは、前半から鋭い出足でボールホルダーにチェイスし、マイボールをシンプルに縦に運んでいくことで流れを掴んだ。相手のミスを誘発する球際の厳しい寄せは緩むことなく続き、守備の良い流れが徐々に攻撃のテンポを生み出す。迎えた28分、ケンペスへのフィードを石神直哉が鋭い出足でカット。クリアボールを拾った小池純輝が中央に切り込みながら右足を振り抜くと、これがクロスバーに当たってゴールネットを豪快に揺らした。その後も攻め手を緩めないヴェルディは、直後にも小池のクロスをファーサイドで高原が折り返して中央に飛び込んだ巻がヘディングで鮮やかにゴールを決めたが、これはオフサイドの判定。前半の終盤には千葉の猛攻にさらされたが、身体を張って反撃を撥ね返した。

後半の猛反撃が予想される中、ヴェルディは中後が負傷して51分に退くアクシデント。しかし、代わりに投入された安田晃大を中心にじっくりとボールを動かして、千葉の焦りを誘発する。クロスボールを連発されても、ケンペスと森本貴幸の2トップには井林章と石神が冷静な対応を見せて封じ込め、吉野がカバーリングしてゴール前に砦を築いた。攻撃では左サイドを起点にして何度かバイタルエリアに侵入したが、ゴールはあと一歩遠く、それでも終盤の猛攻にもチーム全体が集中力を切らさずに対応してタイムアップ。虎の子の1点を守り切り、前回の駒沢開催の水戸戦以来となる完封で貴重な勝ち点3を手に入れた。

リーグ戦も残り8試合となり、ヴェルディは依然として厳しい立場にあるが、この一戦での粘り強い戦いを一戦ずつ続けていき、プレーオフ圏内へ向けて突き進んでいく。次節、ホームの国立競技場で迎えるザスパクサツ群馬戦も一戦必勝態勢で臨む。

 

 

 

【試合後選手コメント:MF 15 小池純輝選手】

――千葉に勝ったことでプレーオフが見えてきたのでは?

「それは最後まで諦めずにやっている最中です」

――後半にも似たようなチャンスがありましたね。

「2本目のほうが打ったほうが良かったかなと思いましたが、コースが空いていたので、そのまま空いているところに走りました。どっちか決めたかったですね。巻さんがフリーに見えたので確実なほうを選んでしまいました。今思えば打てばなにか起きたかなと思います」

――ゴールシーンを振り返ってください。

「バーに当たった時は入ってくれと願いました。最近はあまり考えすぎないでプレーしようと思っています。考えてうまいことやろうとすると思うようにプレーできないタイプなので、がむしゃらにやっています」

――無失点勝利について。

「ここ最近は、点をとっても勝ちに繋がらなかったので、今日はゴールが勝利に繋がって嬉しかったです。ずっと失点していたので、千葉相手に守れたというのはチームにとって良かったですし、これをベースにしていかなくてはいけないと思います」

――米倉選手が上がってくることに対してどのように対応していましたか?

「チームとしてもそこはしっかり考えていたので、それを意識してやっていました。僕自身、今日はコーナーをマークしていて彼にはやらせたくないという気持ちでやっていました。チーム全体として守備できたかなと思います」

 

 

【試合後選手コメント:DF 23 吉野恭平選手】

――無失点勝利嬉しいですね。

「ずっと続いていた失点をここで止めてやろうという気持ちで試合に臨みました。90分間全力でやったので、勝って良かったです」

――落ち着いてプレーしていましたね。

「ホームの熊本戦で(失点に絡む)あのような経験をしたことが今日の試合に活きましたし、立ち上がりも冷静になれました。これからもっといろいろな経験をして成長していきたいです」

――千葉の2トップについて。

「ちょっとでも離したら一瞬の隙でやられてしまうと思ったので集中力を90分間維持して、一瞬の気の緩みもなくタイトにマークしようとしました。その結果、1本だけクロスから森本選手にやられそうでしたが、それ以外は良かったと思います。ケンペス選手にもひるむことなく対応できたと思います」

――ビルドアップの手ごたえはどうですか?

「緊張も少しあったからかもしれませんが、イチかバチかでやっていた部分もあったので、もっと相手の嫌なところにパスを出すなどといった自分の持ち味を出せれば良かったです」

――DF2人のカバーも意識していましたね。

「練習からずっと隣の2人と声掛けをしていました。それを試合でもできて良かったです」

――U-19日本代表のスペインでの経験が活きた部分もあったのではないですか?

「身体の入れ方とかを経験しました。飛び込んだらかわされますし、自分の中での駆け引きなどを今日はできたかなと思います」

――次の試合に向けて。

「今日はいつ出番がきてもいいように準備していましたし、自分の中ではいいプレーができたと思います。けれど、次の群馬戦でもできることが大事ですし、諒司くん(福井選手)が戻ってきてもスタメンを譲る気はないので、次もしっかりプレーして頑張りたいです」

 

 

【試合後選手コメント:FW 18 巻誠一郎選手】

――気合の入ったプレーでしたね。

「そうですか。僕としてはいつも通りにプレーしたつもりでしたが。(笑)」

――2トップを組んだ高原選手と良い連携を見せていましたね。

「そうですね。イメージの共有が非常にうまくいきました。僕が競ったらタカさん(高原選手)がいつも良い位置にポジション取りしてくれているし、逆にタカさんが競ったら僕がサポートに行くというように、良い関係を作ることができていました。二人でキープしてタメを作ることができましたし、ゴール前でも迫力のある攻撃を見せられました。とにかく、すごく良い距離間でプレーしていましたし、相手にとっても嫌だったと思います。特にあのゴール(先制点直後に高原選手の折り返しを巻選手がヘディングで決めたが、オフサイドでノーゴール)が決まっていれば最高でした。あのプレーは僕とタカさんの良いところが出たプレーだったと思います。映像を確認していないのでオフサイドだったかは判断できませんが、今後もああいうプレーを出していきたいです」

――試合前に高原選手とどんなことを話し合いましたか?

「距離感の問題であったり、役割をはっきりしようということを話し合いました。あとはタカさんも僕も経験を持っているので、積極的に相手の嫌なところに入って行ったりする際にはボールも出てきましたし、“あうんの呼吸”でプレーできたと思います」

――後半押し込まれた中でよく守備を助けていましたね。

「相手が深くから単純なボールを入れてきたので、ああいうふうに蹴ってくるうちは問題ないと思っていました。守備陣も集中してプレーしてくれていましたし、セカンドボールを奪われることも少なかったと思います。もっと間と間でボールを受けられると嫌だなと思っていたので、そこはきっちりケアしようと思ってプレーしました。今日は守備の選手たちが本当によく身体を張ってくれました。欲を言えば2点目、3点目を奪いたかったですが、それはできませんでした。でも、チームとして粘り強く戦えたことはポジティブに考えていきたいです。特に無失点は久々ですし」

――攻撃の選手として無失点で終えたことはどう捉えていますか?

「頼もしいと思っています。今日は吉野が入って落ち着いて良いプレーをしてくれました。中盤を含めて連動した守備ができてすごく良かったと思います」

――守備の選手たちは前線の選手の貢献が大きかったと言っていましたが?

「本当ですか(笑)。 僕たちは本当に点を取りたいと思ってやっているので、それが良い方向に繋がったんじゃないですかね。やっぱりゴールに向かう気持ちがないと相手も怖くないので。でも、今日のように守備陣がゼロで終えてくれると、僕たちが1点を取れば勝てるのでありがたいです。守備を助けるためにも追加点を奪えれば良かったんですけどね」

――千葉戦はいつも接戦ですね?

「相手もしっかりとしたチームですし、そんなに簡単に隙を見せてはくれないので。先に点を取れたことが大きかったです。今日の試合だけでなく今後もこういうふうに勝っていければと思います。残り少ないですが、プレーオフ圏内目指して頑張っていきたいです」

――公式戦4試合連続先発出場ですがコンディション面はいかがですか?

「コンディション自体は上がってきていますし、周りも僕の使い方を理解してくれています。もちろん、僕自身も味方の選手の苦手な部分を補ったり、良いところを引き出していけるように考えてプレーしています。そういう部分はポジティブに考えたいです。今日もタカさんと2トップを組んだ中で良い連携があったと思います」

――冷静にプレーしていたように見えましたが、やっぱり古巣との対戦で特別な気持ちはありましたか?

「それはありますね。相手サポーターの声も耳に入りますし、そういう声を逆に自分のモチベーションに変えてプレーしようと心がけていました」

――吉野選手が初先発でしたが一緒にプレーしてきた巻選手の活躍が刺激になったのではないでしょうか?

「今日は試合前に緊張しているだろうから声をかけて助けてやろうと思ったんですが、あいつ結構落ち着いていたのでやめました。やっぱり、あいつは図太いんだなと思いました。今日は良いプレーも見せていましたし、単純に頼もしいなと思って前線から見ていました」

――これまで出番の少なかった選手がチームを活性化させていますね。

「そうですね。これからも頑張りたいです」

 

 

【試合後選手コメント:MF 16 飯尾一慶選手】

――試合を振り返ってください。

「やっぱり守備ですね。守備がきっちりしていれば、こういった良い結果を手にすることができます。今日は守備的な感じになりましたが、勝つためにはある程度仕方ないかなと思います。今できることをやったと思いますし、今後に望みを繋げることができたと思っています」

――今日はピッチ状況を考慮し、ロングボールを効果的に使っていた印象ですが?

「そうですね。前でヘディングをしっかりと競ってくれたので、そこを拾ってマイボールにすることができていました。あそこで簡単に跳ね返されると、こっちとしてはキツくなってしまいますが、本当によくやってくれたと思います。やっぱり、ロングボールを相手が嫌がっていましたし、そこを積極的に使っていこうと思っていました」

――それはピッチ上の選手たちで判断したことでしょうか?

「そうですね。前半の途中からですね。特にハーフタイムにはグラウンドの状況が悪いから積極的に使おうと話し合いました」

――巻選手や初先発の吉野選手が良い仕事をしましたね。

「そうですね。しっかりやってくれました。みんなも見本にしてしっかりと走らなければいけないですね。吉野はうれしい初先発でジェフという強いチームを相手によくやってくれました。良い選手だと周りから言われていましたが、なかなか出場機会がなかったですね。その中で僕たちとも10カ月一緒に練習をしてきてすごく成長したと僕も思っていますし、彼もそう思っているなかで、今日手応えを掴むことができたのは良かったです。これからも彼のように良い選手がたくさん出てくるといいですね」

――今日の勝利でプレーオフ圏内への望みを繋ぎましたね?

「これでホッとすることなくこれからも続けていきたいです。内容を求めながら結果を追求していくことは難しいことですが、勝つことが自信に繋がって行くので今後も頑張りたいです」

――今日は柔軟な戦い方ができていましたね。

「そうですね。シンプルにプレーしていましたし、割り切ってタッチに出すプレーもありました。これまでだったら、そういう場面で無理にパスを繋ごうとしていましたが、リスクを考えて柔軟にやれていたと思います」

 

――Jリーグ通算300試合達成について今の気持ちを教えてください。

「何もないです(笑)。 300試合も出た気が全然しないですね。あっという間でした。特にここ2、3年は早かったですね」

――ここ数年はJ1昇格という目標を持ってのプレーが続いていますね。

「それがモチベーションになっているのは確かですが、早くその目標を達成して次の目標に行きたいです。そのために精一杯やりたいと思います」

 

 

【試合後選手コメント:GK 1 佐藤優也選手】

――試合を振り返ってください。

「今日はゼロで終われて良かったです。それに吉野も頼もしかったです。みんなが一生懸命身体を張った結果が、今日の勝利に繋がったと思います」

――奇しくも前回の無失点試合が駒沢で行われた水戸戦でしたが、何か印象はありますか?

「後付けではありますが、運命を感じましょう(笑)」

――今日はピッチ上の選手が素晴らしい判断力を発揮していた印象ですが?

「前半ちょっと食われていた面がありますが、ピッチ状況のこともありましたし、相手が惇(鈴木選手)のところを前がかりに狙ってきていたので、そこをひとつ飛ばせばいいのではないかと、みんなで話し合いました。そういったコミュニケーションがうまくはまったと思っています」

――今日の千葉の攻撃はこれまでの相手のように鈴木選手の脇のスペースや3バックの裏を狙うなど、嫌らしい攻撃が少なかった印象ですが?

「セカンドボールを拾うのがやっとになって、前がかりな攻撃ができなかったのではないかと思っています。前の人間が競ってこぼれ球を中盤の選手が拾おうとしていたのが明確だったので、僕たちとしても準備した状態で守備をすることができていました。だから、そこまで崩されることはなかったと思います」

――セカンドボールを拾えたことが大きかったですか?

「そうですね。みんな意識して拾おうとしていたので、それがうまくいったと思います」

――今日はクリーンシートです。これで髪を伸ばすことができますね。

「めんどくさいからいいです。(対戦相手の)森本君もいつもこういう髪型(坊主)にしているし、僕もこのままでいいです(笑)」

――今日は前線の巻選手が効いていましたね?

「そうですね。ああいう“かちゃかちゃ”してくれる選手が前線にいると、ベンチも指示を出さずに『巻ガンバレ!』って応援になってしまっていました(笑)。 本当に頼もしかったです」

――今日勝ちましたが重要な試合があと8試合ありますね。

「今日勝てたことに気持ち良くなるだけでなくて、これから気を引き締めてやっていきたいです。あと、個人的には明日子供が生まれる予定なので、頑張りたいです」

 

 

【試合後選手コメント:DF 2 石神直哉選手】

――試合を振り返ってください。

「無失点というのはディフェンス陣が意識していたことなのでうれしいです。特に、前節は僕のところからやられていたので、そういう意味でも無失点で終われたことは良かったです。ただ、僕たちだけでなく3バックが頭で跳ね返したボールを惇(鈴木選手)とか中盤の選手が拾ってくれていましたし、前の方のルーズボールもタカさん(高原選手)と巻さんが身体を張って拾ってくれたので、みんなのそういった献身が無失点に繋がったと思っています。本当に周りに助けられました」

――今日はビルドアップの際にいつものように上がることが少なかったですが、それは相手の2トップを意識して自重していたのでしょうか?

「できればいつものようにマイボールの時は僕が高い位置を取って回そうという意識があったのですが、やっているなかで2トップが結構残り気味だったので、そこでマッチアップを同数にするタイミングが難しかったので、絶対に行ける時以外は攻め上がりを控えました。ビルドアップに参加するために上がるよりも相手の2トップをきっちりケアすることが大事だと思ったので、自分の判断でそうしました」

――相手2トップに動きが少なく、これまでの裏を積極的に狙う相手に比べて守りやすかったように見えましたが?

「2トップがあまり動かなかったのはやりやすかったですが、そこによくボールを入れてきたので、そこはきっちりとケアしようと思ってプレーしていました。サイドに関してもあまり崩される場面はなかったですし、相手の決定的なクロスも数本だったと思います。相手のミスに助けられた面もありましたが、相手の前線に交代もなく同タイプのFWがずっとプレーしていたので、やっていくうちに相手の癖みたいなものもわかってきて、それがこちらにとっては良かったと思います」

――押し込まれた後半の半ばはどういうことを考えながらプレーしましたか?

「押されていて我慢しなければならない状況でしっかりと抑えることだけを考えていました。前の中盤の選手もしっかりと守備に戻ってきてくれていましたし、押されている印象は意外になかったです。逆に奪ってからカウンターでゴールを狙おうと思っていました」

――初先発の吉野選手についての印象を教えてください。

「良かったと思います。今週は練習からずっと一緒にやってきて本人も自分が使われると思って準備をしてきたと思います。今日も試合に入って落ち着いたプレーを見せていましたし、初先発としてはすごく良かったと思います」

――16試合ぶりのクリーンシートを達成し、良い形で次節の草津戦に臨めそうですね。群馬戦への意気込みをお願いします。

「僕たちは勝つしかないので、無失点を継続してもっと良いサッカーを見せたいです。本当にプレーオフ圏内に入るためには勝ち続けて上との差を詰めていかなければならないですし、残り試合も少ないので必ず勝ち続けて昇格を決めたいです」

 

 

【試合後監督コメント:三浦泰年監督】

――今日の試合を振り返ってください。

「ホームの駒沢で注目が集まる中、勝負強く戦えました。どんな試合ができるのかと、前節の熊本戦と同じようにメンタリティが試される試合でした。いい前半の入りをして、いいタイミングで点をとれました。プラスでもう1点を取りにいく姿勢というのが高原、巻を中心に出たと思いますし、ゴールにならなくてもいい形で前半を終えることができて良かったと思います。後半は難しい試合になりましたが、チームに自信を与えただろうし、最終的に必要な勝ち点3をとるということを選手が意識していました。東京で開催されることが決まった2020年のオリンピックのことを考えても、ヴェルディのためにもこの1万人の前で勝利するということは大事なことでした。それを成し遂げることができたことをプラスとして、残りの試合も高いモチベーションと高い意識で進めていければと思います」

――千葉のサイド攻撃に対して、どんな準備をしてきましたか?

「千葉の両サイドバックは米倉と高橋という非常に攻撃的な選手であること、特に右サイドの米倉は決定的な仕事ができますし、その前の[4-2-3-1]、もしくは森本が先発に入れば[4-4-2]と予想できた中で、そのひとつ前にいるサイドの選手と米倉をどういうふうにしっかりと受け渡していけるかが、大事なポイントでした。その辺の声であったり、ヴェルディというチームのプレイヤーメンタリティは非常に個々が強い気持ちで戦える。ただ、個々であると、なかなかこういう相手を抑えることはできないです。何が必要かというと、一人一人の勝ちたい気持ちや頑張りというものが集団にならなければいけません。今日であれば、それが11(人分)、または18(人分)にならなければいけないです 。グループでそのサイド、もちろんサイドだけでなく強い2トップとサイドを抑えることが大事でしたし、そういうなかでダブルボランチの佐藤のどちらかが前に出てくるところまでを意識して、しっかりと準備するというのが今週のテーマでした」

――ヴェルディの理想のサイドアタックはシャドーストライカーとウイングバックに加え3バックの一角が攻撃参加することだと思いますが、今日はそこの工夫が少なかった印象ですが?

「おっしゃる通りです。それは自分自身も意識していることです。ただ、今日は今まで戦ってきたなかで一番攻撃から守備に切り替える意識について、攻撃している時にも守備を意識しなさいと指示しました。ケンペスと森本に付く、ようは2人のストライカー、たとえ縦関係になったとしても2人のストライカーが入るわけですから、3バックの両サイドに攻撃を優先させることよりも、守備に切り替わったときに3バックのうちの2人がセンターフォワードにきっちりと付くように、今までより少し強めに言っていました。だから、今日であれば石神であったり、うちの左サイドで考えれば、攻撃参加というものはいつもより少なかったと思います。ただ、自分が白か黒かはっきりものを言っても、ピッチの中での判断はグレーで良いと考えているので、状況次第でチャンスと思えば、3バックの脇の選手が攻撃参加、または中央の選手が持ち出すことができれば、それを禁止しているわけではないです。そういう選手のトライを私は大事にしたいと思っています。ただ、今日彼らが判断した中での攻撃の形はこのぐらいだったと評価しています。前半にもう一つ、二つとしっかり決めることができる。または後半にちょっとしたチャンスをひとつモノにできる。そういう勝ち運というものを手に入れたいと思っておりますが、まだまだそこには行き着いていないのが正直なところだと思っています。今後もきっちり精進、努力をしていきたいと思います」

――小池選手のゴールについての感想をお聞かせください。

「ベンチでコーチとあのタイミングで自分が打てというふうに言ったタイミングで打って、まさかあんなすごいシュートが飛んでいくとは思いませんでした。あのときにもうひとつ、もうふたつ持ち出してどういう展開になったのか、もしくはより近くに持って行きシュートが入る確率が上がったのかは、小池という選手が非常に意外性を持った選手なので、こちらが少し無理な状況で打てと指示した方が、良いところに飛んでいくのかなという気持ちで打てと指示しましたが、シュートがバーに当たって落ちたところがゴールの中だったということですから、非常にアグレッシブな良いシュートだったと思います」

――今日はピッチの至る所で素晴らしいカバーリングがありました。こういった守備ができれば、もっと失点数は低くなっている印象ですが、それを継続することは難しいことなのでしょうか?

「これまでもお話しましたが、攻撃と守備の意識の配分というのは、やはり試合によっても先程少し強めに言ったという形があるなかで、いつも相手チームに対して自分の中では50%ずつを意識していることが多いです。そういうなかで攻撃が活きて点を取って勝つこともありますし、引き分けも負けもあります。今おっしゃったように負けた時のセカンドボール、プレスバックのスピード、特に攻撃から守備の切り替えというのは自チームのなかで遅い。そういう時には難しい試合になるのは当然のことです。ただ、それを変な言い方ですが、泳がしているわけではありません。2日後、3日後に自チーム文責の中で必ず彼らに映像を見せながら、こういうことをやればこういうことが起きるというふうに、その確認をしながら今に至っています。だから、今日できたことは次の試合できなければいけない、最低限でなければいけない。ただ、そうでない試合も生まれてしまっています。まだまだ私のマネジメントやトレーニング方法、トレーニングマネジメントに問題があるのかもしれませんが、選手自身ももっともっと勝利することへの意識というものを、トレーニングのなかで、与えられたチャンスの中で最低限今日ぐらいのものを出していければ、もっともっとポイントを取れてくる可能性はあると思っています」

――駒沢のピッチは良くなかったですが、それを考慮して今日の2トップの組み合わせにしたのでしょうか。また、今日のピッチコンディションについては事前にどれほど掴んでいてどの程度選手たちに伝えたのでしょうか?

「正直、私の中ではここまで悪いという情報は入っていませんでした。ペナルティエリアの横が少し緩いという情報は入っていましたが、ただピッチでウォーミングアップをやった情報ではかなり悪いという中で、この辺はあまり僕自身が外から、僕がグラウンドに立っていないので、選手たちに判断させる部分だと考えています。もうひとつ、2人(高原選手と巻選手)を先発で起用した理由は今日のピッチ状況を判断してのものではないということです。ただ、駒沢である、相手が千葉であると考えたとき、この2人がモチベーション高く、しっかりとしたクオリティを発揮できるという計算はありました。例えば、中島と常盤に比べてスピードであったり、トリッキーさ、ま は運動量というものを考えれば、若い選手のほうが優るのかもしれない。ただ、それと同じぐらいのものをモチベーションから確保できる。動きの質であったり、動きの量も普通の試合より増えるというちょっとした狙いは持っていました。なので、ピッチ状態はあまり関係なかったです。ただ、今よりピッチの状態を良くしてもらいたいですし、観に来たサポーター、ファンももっと良いピッチでプレーするところが見たいと思いますし、我々と千葉も見せられるサッカーのクオリティも変わるので、もう少し良い芝があればと思います。しかし、ピッチマネジメントというのは非常に大事で、前半であれば、こんなにピッチ状態が悪いにも関わらず、相手の狙っている中央へボールをつけたり、相手の勢いに押されて奪われていました。ピッチコンディションを考えた時に、100%通るパスなのか、それとも50%なのか、10%なのかをこのピッチのなかで、外から中で自分たちのディフェンシブサード(ピッチの自陣側3分の1のエリア)からミドルサード(ピッチの中央部分3分の1エリア)へのパスが通る確率、成功する確率は非常に低くなっていると思います。よりその確率が落ちると考えたなかで、彼らがそのパスを選択するということは、ピッチが良い状態だというつもりでまだプレーしているということの証です。それは彼らの経験の浅さだと感じています。そういうなかでも把握している選手がヴェルディにいる、まだ把握できていない選手もいる。そういう状況で積み重ねたものが今の自分たちの結果だと思っていますので、もっともっと成長してパスの確率、ゴールを挙げる確率、勝利する確率を上げていければと思います」

――ピッチ状態を考慮して組み立ての仕方を変える指示は出すつもりはなかったのでしょうか?

「やる前に準備している段階では、例えばアンカーに付けて組み立てているものを、ピッチ状態が悪いからNGだとは言いません。ただ、あまりにミスが連続する時には、出ていって何度も指示を出しますし、ハーフタイムにも伝えています。それでも、そこでそういうミスがありますし、そこにパスを出してしまう。これはもちろん訓練の中でそこに入れてフリック、そこが空けば使おうと伝えているから。相手が来ていれば止めるという判断をさせているなかで、いきなりピッチが悪いからやめようとは言いません。同時に裏に蹴り込むことも禁止していませんし、長いボールが効果的であるとも言っています。実際には選手が一番良い判断をすることが、一番サッカーのクオリティを上げることに繋がると思っております。今日は前半のプレーでヒヤヒヤした部分もありました」

――巻選手と高原選手の2トップが非常に機能した印象でしたが?

「(継続起用について)自分は前向きに捉えています。残り8試合でもあると思います。もちろん、元気な若い選手もいますし、相手がどういうセンターバックを用意しているのか、またはどんなシステムかを加味しながら、これからも間違いのない判断ができればと思っています」

 

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