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MATCH試合情報

2014Jリーグ ディビジョン2 第8節 - 水戸ホーリーホック vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

前節のファジアーノ岡山戦で今シーズンホーム初勝利と連勝を逃したヴェルディ。良い流れを取り戻すために、前節からメンバー構成を変えてこの一戦に臨んだ。開幕からスタメンで右サイドバックに起用されてきた安西幸輝に代えて金鐘必を配置、左サイドバックには安在和樹を起用した。また、2列目に常盤聡と中後雅喜を置いて攻撃の安定性を求めた。

序盤から水戸ホーリーホックはヴェルディの最終ラインに猛チャージ。ゆっくりとつないでペースを掴むヴェルディの良さを消すサッカーを展開してきた。攻撃ではロングボールを多用し、ラインを浅く保っていたヴェルディの背後のスペースを狙ってくる。しばらくは縦に圧力をかけ続ける相手を前に、つなぎの部分で余裕と冷静さを欠き、選手個々の距離感もつかめずに押し込まれる時間が続いた。流れが変わり始めたのは前半の半ばを過ぎたあたりから。相手のプレスをかいくぐって最終ラインでボールをワイドに動かし、大胆なサイドチェンジで攻撃のスイッチを入れてチャンスを作り始める。守備では井林章がロングボールに的確に対応し、瀬戸際のところで相手の攻撃を防いだ。

拮抗した展開で終えた前半から一転、後半に入ると徐々にヴェルディがボールを保持する時間が増えていく。しかし、バイタルエリアまで運んだボールを簡単に失うシーンが多く、素早く帰陣する相手にスペースを消されてフィニッシュまで至らない。そうこうしているうちに、先手を相手にとられた。62分、右サイドから鋭いクロスを放り込まれると、中央でのマークが曖昧になっているところを交代で投入されたばかりの馬場賢治に合わされて失点。先制されると勝ててないチームが、またもや先に点を許す形になる。再び流れを取り戻すために、三浦監督は迅速に動いた。67分には中後に代えて安西を投入に、選手の配置を代えて攻撃の活性化を促した。すると、この交代策が功を奏す。何度か、安西が絡んで相手陣内の深いところまでボールを運ぶ形ができると、80分に絶好の場面を作り出した。右サイドの高い位置でボールを持った安西に対して、前田直輝が角度をつけてサポートに入り、抜群のタイミングでワンツーが決まって、安西が右サイドを突破。ゴールライン近くでボールに追いついた安西がマイナス方向にクロスを供給すると、ニアに飛び込んだ常盤が身体をひねりながら頭で合わせて、ワンタッチパスで3人がつながる華麗な連係から同点に追いついた。ここから攻勢に出たいヴェルディは、左サイドMFに投入された菅嶋弘希がスペースでボールを受けてチャンスを創出するなど、何度となく水戸ゴールに迫った。しかし、フィニッシュの精度を欠いて逆転のゴールは生まれず。相手の反攻に対しては無難な対応を見せ、攻撃がペースアップし始めたところでタイムアップを迎える形となった。

勝ち点3こそ得られなかったが、これまで先制された試合を落としていたチームが、決して頭を下げずに自分たちらしさを失わずに攻め続け、同点まで持ち込めたことは大きな収穫だ。次節、難敵と言えるジュビロ磐田を相手に、この勝ち点1の価値を高める勝利を目指す。

 

 

 

【試合後監督コメント:三浦泰年監督】

――試合を振り返ってください。

「我々にとっても、サポーターにとっても、どうしても勝ち点3がほしかったという位置づけのゲームでした。立ち上がりから難しい状況が想定される中で、アグレッシブでありながらも落ち着いた入り方をしたいと考えていました。チームのコンセプトはアグレッシブにコレクティブにクリエイティブに、というところなのですが、特にコレクティブの部分、集団で戦術的に戦うことを目指して試合に入りました。とはいっても、すべてが守備から攻撃、攻撃から守備の切り替えがパーフェクトにいったわけではありません。そして、勝利がどちらに転がりこんでもおかしくない展開で後半を迎えて、先に失点してしまった。今まで先に失点して交代で流れを変えることは難しい試合ばかりでした。そういう中で、今日は頭から安西を使うのではなく、途中から使うことで活性化したかった。当然、準備段階の中では、自分たちが追う状況になればという話もしていました。もちろんスタートした時のメンバーで先に点を取ることを考えていましたが、追う状況になった場合の準備もこの試合ではしていました。先に点を取られながらも、若い選手を投入して最後は自分たちのペースにできたことは明るい材料になると思っています。選手たちは難しい試合をよく戦ってくれたと思います。この勝ち点1を、長いシーズンの中で大きなものだったと言えるようにしていかないといけないと強く感じています」

――試合前の段階で、活性化よりもコレクティブの方に触れた原因は?

「どういうスタートの仕方であっても、流れの中で自分たちがいいリズムを作る時間帯はあります。ただ、一瞬でも相手のペースになった時に、何かが起こってしまうんです。それを打開するために、一番どこにコレクティブさが欲しかったかを考えた時に、守備の連動、守備のコレクティブさが必要だと痛感しました。この水戸戦だけではなく、どの試合でも今シーズンは起きている現象ですから、それをうまくマネジメントするためのスイッチを入れたいと考えている中で、守備の面での戦術的な組織の構築を選択しました」

――先発メンバーも配置を変えましたが、その狙いは?

「なかなか苦しい状況から抜け出せずにいて、ブレイクスルーという言葉がよく使われるのですが、何かのきっかけとか突破口みたいなものをどこかの瞬間に掴みたいと思っていました。ただ、それは通常の簡単なものであれば、ポンと起こるかもしれませんが、そういうものでは僕は長続きしないと考えています。そういう意味では、もしブレイクスルーできれば、しっかりした期間長持ちするようなサッカーができるようになる、本当の強さが身に付くのかなと考えていました。そのきっかけを掴むために、人の配置を変えるなど、なんとかよりチームの良さが出る形はないかと模索して、スタートしました。もちろん、最初から計算できている配置や選手起用もあるのですが、それで今シーズン勝ち切れていない。それを後半に出すことで勝ち点3を取るきっかけにつながればという思いはありました。今日は思い切った采配をしていこうと思っていましたし、当然、動かない時間を長くしようとするための選択ではありません。何かきっかけをつかみたい試合でした」

 

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