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MATCH試合情報

2014第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦 - 東京ヴェルディ vs ギラヴァンツ北九州

マッチレポート

【試合展開】

リーグ後半戦を前に、天皇杯の2回戦を迎えた。ヴェルディは味の素フィールド西が丘でギラヴァンツ北九州と対戦。前日に3回戦進出を決めている横浜F・マリノスとの『クラシコ』の実現のため、必勝を期す一戦となった。ヴェルディはメンバー構成を前回のモンテディオ山形戦から変更。GKに柴崎貴広、1トップに常盤聡を配置し、左サイドMFには澤井直人をプロ初スタメンで起用した。

序盤から高いテンションを持ってペースを掴んだのはヴェルディだった。ワイドにボールを動かしながら、サイドを起点に攻撃のスイッチを入れて、徐々に北九州を押し込んでいく。前半の半ばまではミドルシュートでのフィニッシュが中心だったが、サイドと中央をバランスよく使い分け、相手に的を絞らせずに攻撃を繰り出した。守備では、最終ラインがしっかりと押し上げてコンパクトな陣形を保ち、チャレンジ&カバー、プレス&プレスバックを忠実にこなし、相手にチャンスらしいチャンスを作らせなかった。しかし、良い流れの中でミスから失点する。42分、フリーキックの流れのボールをクリアミス。拾った原一樹に抜け出されて1点を許した。その後、慌てずにペースを取り戻したヴェルディは、リードを許して試合を折り返したものの、良い手応えを掴んで後半に臨んだ。

迎えた後半、まずは同点を狙って攻勢を強めていくと、バイタルエリアを少ないタッチ数で打開してフィニッシュまで持ち込むチャンスを作り出した。相手GKの攻守に阻まれたり、枠を捉え切れない形が続いたが、ゴールの予感が徐々に高まるようなサッカーで北九州を押し込んだ。すると、80分にチャンスが訪れた。コーナーキックのチャンスで、澤井がファーサイドに早いボールを供給する。これを滞空時間の長いジャンプで捉えた井林章が頭で合わせてゴールネットを揺らした。試合が終盤に差し掛かる時間帯の同点ゴールにチーム全体が活気づいた。しかし、逆転の機運が高まったのも束の間、前掛かりになったところを突かれて勝ち越し点を許してしまった。同点からわずか3分後の失点でも意気消沈せずに相手ゴールを目指し続けたが、アディショナルタイムの5分の間にも、井林を前線に上げてパワープレー気味に攻め込んだが、1点差のままタイムアップを迎えた。

 

 

 

【試合後選手コメント:DF 15 井林 章選手】

――見事なゴールでしたね。

「負けたので、正直なところ何も言えないです。失点場面は自分のすぐ近くで起こったものだったので、もっと自分が何とかできたのではないかと責任を感じています。もっと、そういう場面で1人でどうにかできる選手にならなければと思います。踏ん張りを効かせるべきところで効かせられないと、今日のように勝てる試合も勝てなくなるので、もっと自分の能力を上げていかなければいけないと感じています」

――2失点目は追いついた直後で、もったいない結果に終わってしまいましたね。

「そうですね。前半は良い流れでできていましたが、一本のプレーで流れが変わってしまいました。それが、相手のフリーキックからのロングボール1本だったので……。そこは自分たちが前がかりになっていたぶん、後ろへの意識が散漫になってしまった結果だと感じています。もっと、前後のバランスを見なければならないと思います」

――前半は連動したプレスがはまっていた印象ですが、当初のゲームプラン通りでしたか?

「最近というか、前半戦を通してブロックを敷いて守ることが多かったのですが、その際に見た目は崩されていないように見えますが、ボールを奪う位置が低くて、ショートカウンターに行く回数が少ないと感じていました。それを解消する意味でも前からボールを取りに行くことが必要だと思っていました。平本さんとかともそういう話をしていて、実際に今週の練習では意識して高い位置からプレスをかけていました。今日の試合ではチーム全体のそういった意識が、噛み合った結果だと思っています」

――追いついてから前がかりになりすぎたことが失点の一因でしょうか?

「前がかりになるぶん、攻撃から守備への切り替えの部分と、相手に低い位置まで下げられた際のファーストアプローチの部分のやり方が定まらなかったことで、相手の渡選手にフリーでボールを受けられてしまい、その結果が失点につながってしまいました。90分間を通してファーストアプローチやどこでボールを取るかについて意思統一がされていないと、どんな試合でもピンチにつながってしまうのがサッカーなので、もっとこだわっていきたいです」

 

【試合後選手コメント:MF 23 田村 直也選手】

――追いついた直後の失点での敗戦でしたが、率直な感想を教えてください。

「やっぱり、失点の仕方が良くなかったです。前半の失点もそうですが、自分たちが良い流れの中でのクリアミスや、後半で言えば追いついた直後に人数が揃っていながら簡単に失点してしまいました。ディフェンスラインの人間としては反省すべき部分です。今日に関しては2失点共にやってはいけない形のものでしたし、試合巧者になれなかったなと感じています」

――同点に追いついた後は90分間で勝ち切るというゲームプランだったのでしょうか?

「できれば、90分間で勝ち切るのが理想でしたが、焦れずに同点に追いついた勢いを使いながら、PK戦を見越した戦い方をできれば良かったとも思っています。ただ、トーナメントで失点が積み重なると勝つのは難しいですし、悔しい結果に終わりました。攻撃の部分でも最後の精度は課題ですし、後半はホームサポーターが陣取るゴール側へシュートを打つ形だったので、逆転ゴールを決めて喜び合いたいと思っていました。それだけにとても悔しいです」

――来週からリーグ後半戦突入です。上位相手の3連戦となりますが?

「上位相手の試合ですが、今のチーム状況を考えるとどうしても勝ち点3がほしい試合になります。いずれも簡単に勝てる試合ではないので、勝つために最大限の準備をしていきたいです。その中でここまで出場機会がない選手を含めてチーム全体で良い雰囲気を作れるように、キャプテンとして声をかけていきたいです」

 

 

【試合後選手コメント:MF 22 澤井 直人選手】

――井林選手のゴールをアシストした場面は狙い通りでしたか?

「そうですね。イバ君(井林)が見えていましたし、イバ君はヘディングが強いのでファーにうまく合わせられました」

――今日はプレースキッカーを務めていましたが、手応えはいかがですか?

「今年から監督に“練習しろ”と言われていたので、普段から練習をしていました。その中である程度うまくやれました」

――ユース時代はプレースキッカーをやっていましたか?

「いや、やっていなかったです。ただ、ジュニアユースのときはやっていました。高校に入ってからは、中で合わせる役割が多かったです。だから、今日久々にプレースキッカーを任されてうれしかったです。特に、今季はチームがセットプレーでなかなか得点を取ることができていなかったので、自分がそれをアシストできてうれしかったです」

――今日勝っていれば、前大会王者の横浜Fマリノスと対戦することができましたが?

「そうですね。J1のチームと戦える絶好のチャンスだと思っていたので残念です。でも、すぐにリーグ戦に気持ちを切り替えて後半戦を頑張って行きたいです」

――次節の対戦相手である磐田はJ1レベルのチームですが?

「そうですね。チャンスがあれば、得点に絡んで行きたいです。ただ、出られるか分からなにので、練習からしっかりとトレーニングして得点を取れるように頑張って行きたいです」

 

 

【試合後選手コメント:FW 16 南 秀仁選手】

――今日は中央でプレーしていましたが、どんなプレーを心がけていましたか?

「中盤とFWのつなぎ役というか、パイプのような役目を求められていました。ここ最近はボランチとFWの距離が離れすぎているということが多かったですし、そこからの展開が単調な部分もあったので、自分がうまくパイプの役目を果たすことで、攻撃の流れを良くしたり、リズムを作ることを意識していました。その中でフィニッシュにも絡めればいいなと考えていました」

――今日は惜しいフィニッシュが2度ほどありましたね。

「ここ3試合はなかなか打てていなかったので、今日は強引にでも打って行こうと考えていました。その中でシュートを打てたのは良かったのですが、それを決めないと今日のように負けてしまいます。それを決められるようになるため、日頃から練習をしていきたいです」

――今日はフィニッシャー役よりもアシスト役に回ることが多かった印象ですが?

「そうですね。両方の役割をこなせれば良かったのですが、今日は自分のところでパスを配ったり、落とすプレーが多かったです。ただ、どちらかの役割1つをこなそうと意識していたわけではありませんでした」

――時おり、2トップに近いポジションを取るなど流動的にポジションを変えていましたが?

「そうですね。トキ君(常盤)が下りてきたら自分が前にポジションを取っていました。ただ、基本的には自分が中盤に下りる形が多かったです。とにかく、お互いにうまくバランスを取ろうとしていました」

――鈴木選手と良い形の絡みが何度もありましたね。

「練習のときから、もっと縦に付けてほしいとアピールしてきたので、出始めの頃よりも自分のことを見てくれている気がします。だから、どんどん良くなっていると思います。また、ボランチが前に出たときは自分がその位置まで下がってボールをさばいて、また自分が前に出るようなプレーもしていました。その際に自分の位置が低すぎるとか、違和感を覚えることもなかったです。そういった仕事をすることで、みんながうまく動ければいいなと思ってプレーしました」

――今日は相手を押し込む時間が長かったですが、それができた一番の要因はなんでしょうか?

「単純にみんなのつなぐ意識が今日は高かったですし、うまくボールを取られずに揺さぶることができていました。勇気を持ってつなぐことができたのが、うまくいった一番の要因ですね」

――今日はロングボールも少なかったですね

「そうですね。長いボールを蹴ってしまうと、自分がいる意味もなくなってしまうので……」

――勇気を持ってつなぐことに関しては、試合前から選手同士で話し合っていたのでしょうか?

「具体的なことは話していませんでしたが、試合が始まってからみんなが“今日はつなげるな”という手応えがあって、それが良い方向に向かったのだと思います。ただ、今日は1点しか取れなかったですし、その得点を決めたのもDFのイバ君(井林)だったので、攻撃陣としては反省しなければならないですね」

――これまではサイドでのプレーが多かったですが、中央の方がプレーしやすい感じでしょうか?

「そうですね。やりやすいというか、単純に中央でのプレーが好きですし、楽しいです」

 

 

【試合後監督コメント:三浦泰年監督】

――試合を振り返ってください。

「今日は大会が変わって天皇杯ということもあって、次からのリーグ後半戦21節につながるような、Jリーグでのここ数試合での修正点を思い切ってトライする試合だったと思います。結果は、こういうトーナメントの一発勝負なので、勝つか負けるかの中で、我々が負けたということです。ただ、非常に良い内容で、思い切って相手の背後を突くシーンも多かったのではないかと思いますし、内容的には選手が非常にアグレッシブに躍動してくれたと思っています。こういう内容で勝利することで自信につながるので、1-1に追いついたところから勝利というものを呼び込んでくる。そして、延長戦、PK戦まで視野に入れた中で意識して、勝利できればと考えていたのですが、それがまだまだ力不足だなという感じはしました。前半は、ミドルサードのところでのイージーなミス、相手が取りに来ていないのに少し慌ててしまったり、余裕を持って保持して相手に詰められて、そこで奪われたりする形が起きるというのは、非常にチームのテンポを損ないますし、そういうところから勝敗は分かれてくると思うので、そこは前半の気になった部分でした。ただ、後半はそういうミスも減って、逆に、点を取るためにどのようにボールを動かせばいいか。揺さぶって、差し込んで、フィニッシュまでというところが数多く出せました。リーグ後半戦に向けて、より攻撃のところは、狙いを持ってやっていければなと思います」

――1点ビハインドで交代枠1枚を温存した理由についてお聞かせください。

「バランスを崩しすぎて追いついて、延長戦が30分あるから、後ろの枚数を減らして誰か前線の選手を投入することは、避けたいなと思っていました。ただ、その中でも追いつくことを考えると、一定の良いリズムがある中で、平本を投入して次の一手は追いついた後と考えていました。とは言っても、追いつかないで試合が終わったときに交代枠の残り1枚をどう使うつもりだったのか、と問われるということは自分自身よく理解していた中で、そんなにリズムが悪くなく、どちらかと言えば、自分たちのペースで試合を進められていたことを考えると、前に人を増やして行けば、追いつけるのではないかと考えて交代カードを切りました。バランスを崩さないで、ある意味得点を取れる特性を持った選手、今日であれば、杉本竜二や菅嶋弘希といったオプションも考えていましたが、現状の選手たちで追いつくという気持ちで戦いました。結果が全てであると考えると、そこに交代枠を切ることでもうひと工夫をしてみたら、それはどうしても“たら”、“れば”ということになりますが、そこはこういう一発勝負でPK戦もある中で、自分自身の判断で残り1枠を使いませんでした」

――個人の感想ですが、5月に行われたリーグ戦で北九州に勝利したときよりも、今日の試合の方が良い内容だったと思うのですが、今日の内容に結びついたのは、これまで積み上げてきたものなのか、今日の試合へ向けた対策が奏功したのか、どちらの要素が強いですか?

「結果を見て積み重ねが判断される世界の中で、キャンプから始まって結果はどうであれ、自分自身はしっかりとした姿勢で選手たちが積み重ねてきたと思っています。結果に関してはショックを受けていますが、攻撃や守備、またはそこへの切り替えの積み重ねというものを得て、今日の試合ではそれが非常に良い形で出たなと感じています。毎回相手があるものなので、相手をしっかりとリサーチしてプランを立てることもありますし、現状の動きの中から判断し、メンバーを変えていくということもあります。どうしても、平均年齢の低い選手たちが、実際に今日の試合でできたことが、次の試合で発揮できるのかについて保証はまだありません。そういう中で、今日はこういうふうにトライして行きたいということについて、あまり答えをはっきりと知らせるわけではなく、過剰にアプローチをかけるわけではなく、自然にトライできればいいなという気持ちで、今日選手たちが実行することができました。そういった事実こそある意味、我々が積み重ねてきたものであると思います。ただ、それを次の試合でも発揮できる保証はまだありません。ただ、彼らに伝えたいことは恐れずに勇気を持って今日のような攻撃を仕掛けてほしいということです。前半にイージーなミスもありましたが、その精度を上げていって、今日の良いイメージを忘れずに次の21節に臨んでほしいですし、戦うべきだと考えております」

 

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