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MATCH試合情報

2014 Jリーグ ディビジョン2 第40節 - V・ファーレン長崎 vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

残り試合数が少なくなり、J2残留に向けて勝利して自分たちで決められる可能性が高くなってきた。そんなタイミングで敵地に乗り込んでV・ファーレン長崎と対戦した。ヴェルディは負傷離脱で鈴木惇と田村直也を欠き、ボランチはニウドと中後雅喜を並べ、右サイドMFに高木大輔、2トップの一角に前田直輝を起用した。

試合は序盤からお互いに特長を出す展開になった。長崎はロングボールを多用してヴェルディを背走させる展開を狙い、ヴェルディはサイドを起点に丁寧にボールをつないでフィニッシュまで持ち込む。17分にはペナルティエリアに侵入した前田が相手DFに倒される場面があったが、ノーファウルの判定。25分にも高木が小気味良いタッチで相手DF2人の間をすり抜けた後に倒されたが、これも流された。これを契機に前半はややジャッジに対してナーバスになるシーンが見受けられた。そこで集中を欠いたのか、27分にはカウンターからゴール前でシュートを打たれ、30分にはサイドから崩されてまたもゴール前でシュートを打たれるが、ともに佐藤がファインセーブでボールを抑えて失点を免れる。逆に33分にはルーズボールに飛び込んだ高木のクロスが相手に当たって浮き球になり、ファーサイドでフリーで待つ平本一樹の元へ。落ちてきたボールをダイレクトで叩いた平本のシュートは相手GKに弾き出された。

後半に入るにあたり、冨樫監督が協調したのはレフェリングに冷静に対応すること、そして当たり前にやらなければいけないことを今一度冷静に突き詰めていくこと。“当たり前のこと”に当てはまる、球際でのファイト、そして労を惜しまないフリーランとコンビネーションが徐々に形になる。55分にはコーナーキックからピンチを招くが、ゴール目前に放たれたヘディングシュートは、佐藤が身をひるがえして反応して枠内からかきだした。この試合最大の見せ場は66分に訪れた。カウンター気味に前田がスペースに走り込んでパスを引き出し、サポートに入るように左から平本がさらに前方のスペースへと駆け上がる。前田がスペースへ流したボールを平本がワンタッチでコントロールし、ペナルティエリアの左寄りから豪快に左足を振り抜いた。ゴールニアにグラウンダーで飛んだボールだが、GKも反応が遅れたがゴールポストに弾かれた。その後は、オープンな打ち合いの様相が濃くなっていき、どちらに試合が転んでもおかしくない状況になったが、ともにゴールをこじ開けられず、ヴェルディにとっては2試合連続のスコアレスドローとなった。

 

 

 

【試合後監督コメント:冨樫剛一監督】

「今日のゲームはスコアレスドローでしたが、お互いにゴール前のスリリングなシーンを作り出し、両チームとも集中して身体を張り、本当にサッカーの醍醐味が出た試合だと思います。自分たちは苦しい戦いではありますが、強い長崎相手にそういったものを示せたと思います。点は取れませんでしたが、惜しいシーンを作り出すことまでは力を出せました。次、自分たちが今シーズンのホーム最終戦でしっかり戦って自力で残留を決めて、自分たちがいるべきところに立ちたいと思います。今日も遠くまで来てくれたサポーターのためにも、次の試合で是が非でも勝って自分たちで(残留を)決めたいです」

――最初の交代が残り10分を切ってからでしたが、アウェイでドローでいいという判断だったのでしょうか? それとも現状のメンバーでやったほうがいいと判断されたからでしょうか?

「今日のメンバーで言えば、前田直輝、高木大輔、澤井直人と、平本一樹の下に3枚いた選手が徐々に良くなって試合の真ん中ぐらいでチャンスを作り出すことが増えてきた。自分の采配でゲームを壊すより、ゲームの中での対応力だったり、相手に対してのチャレンジでも点数を取れると思ったので、少しひっぱりました。最初の交代を永井秀樹にしたのはそこで変化を加えて、遅いスピードを中央で生かして、より速い選手たちを使ってゴールまで目指そうとしてそこまで引っ張りました」

――ハーフタイムに「自分たちのやるべきことを、きついけれどもやろう」という指示をされていましたが、今日、長崎相手に最も求めた部分は?

「一瞬の気の緩みだったり、自分と味方にいる選手のマークに対して、見てるけれどもどっちが付いてるのかはっきりしないことで1回のミスでやられたりとか、球際のところでしっかりとパワーを持って自分たちのものにしないと長崎のパワーの前に押されてしまうと思いました。勝負どころでしっかりやった上で、自分たちがやる攻撃的なサッカーをやっていこうと伝えました」

 

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