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MATCH試合情報

2015明治安田生命J2リーグ 第7節 - 東京ヴェルディ vs FC岐阜

マッチレポート

【試合展開】

過密日程3連戦で勝ち点5を手にしたヴェルディ。ホームに帰ってきた今節は、ラモス瑠偉監督率いるFC岐阜との対戦となった。ヴェルディは試合当日にコンディション不良でコ・ギョンジュンがメンバーから外れ、センターバックに福井諒司を配置し、左サイドバックに安在和樹を起用した。午前中まで降っていた雨もあがり、晴れ間ものぞく中でキックオフを迎えた。

序盤、ゆったりとした立ち上がりの中でヴェルディは少しずつボールを落ちかせてポゼッションを高めていくかに見えた。しかし、一瞬の隙から一気に流れを掴み損ねてしまう。右サイドの連係から崩されてクロスをあげられると、ゴール正面で相手ともつれるように倒れ込んだ安在がファウルをとられてPKを献上する。これを難波に決められてあっさりと先制を許してしまった。ホームの声援を受けてすぐに反撃に出たところだが、この日は球際の競り合いでも相手に先んじられ、セカンドボールもなかなか拾えない。ちぐはぐな攻撃に首を傾げている間にパスミスからカウンターを受けてまたも難波に追加点を決められた。これでようやく尻に火が付くと思いきや、失点直後にキャプテンの井林章が競り合いの中で左目の目じりをカットして流血。悪い流れを払しょくできずに、攻撃のスイッチも入らないまま中途半端に前掛かりになった隙を突かれ27分にはまたも右サイドを破られてクロスから難波にハットトリックを決められた。

ハーフタイム、冨樫監督は「絶対にヘッドダウンせずに、もう一回自分たちを信じよう」と諦めない姿勢を強調し、「もっとシンプルにプレーしてゴールを目指そう」と選手たちを送り出した。前半の早い時間帯から交代カードを切り、ハーフタイムにも攻撃的な交代に踏み切ったチームだが、引いてブロックを作った相手を前に攻めあぐねる。両サイドバックも高いポジションをキープし、波状攻撃を仕掛けたがなかなか相手の牙城が崩せない。相手のカウンターに対するケアは万全だったが、攻撃の決め手を欠いて反撃の一歩となる1点が遠い。この停滞感を打破するために、ベンチは熟慮を重ねて最後のカードを切った。73分、前々節のホームゲームで決勝ゴールをアシストした永井秀樹を投入。ベテランのゲームメイク力に反攻を託した。すると、起用に応えた男の仕掛けが反撃の狼煙となる。84分、佐藤優也のスローを受けた永井が反転して相手3人のチェイスをかわして前線にボールを持ち出す。これをスイッチにして前線の選手がゴールに向けて走り出す。永井は右から走り込むアランへスルーパス。右足を振り抜いたアランのシュートはゴールポストに弾かれたが、こぼれ球を詰めた平本一樹が押し込んで1点を返す。追加点は4分後、ゴール正面でフリーキックを手に入れると、慎重にセットしたボールを中後雅喜が鋭く曲げ、ゴール左隅に決めてスタジアムの空気を一変させた。『これはいける』という期待感がスタジアム中に充満し、緑の選手たちのギアが数段上がった。アディショナルタイム5分という表示がヴェルディの反撃の勢いを加速させる。90+3分、福井が自陣からロングボールを供給すると、前線で平本が競ったボールがブルーノの元へ。ブルーノは左サイドのスペースに飛び込んだアランへパスを供給する。ワンタッチで上げたクロスをニアで囮になった平本がスルー。後ろに飛び込んできた杉本竜士が頭で流し込んで同点に追いついた。熱狂はまだ止まらない。規定のアディショナルタイムが過ぎた90+6分、右サイドから中後が供給したクロスをニアに飛び込んだ福井が頭ですらす。ゴール前に流れたボールはフリーで待っていた平本へ。殊勲のエースがボレーで叩きこんで、3点差をひっくり返す大逆転劇が幕を閉じた。

ふわりと入ってしまった前半から一転、3点差を返す力強さを見せたヴェルディ。次節は上位のジュビロ磐田と敵地に乗り込んで戦う。今日の反省点を改善しつつ、攻撃力に磨きをかけて強敵との一戦に備える。

 

 

【試合後選手コメント:FW 25 平本一樹選手】

――劇的な逆転勝利の感想をお願いします。

「ありがとうございます。僕のゴールは全てみんなが守って繋いでくれて生まれたものなので、みなさんに感謝しています」

――決勝ゴールの場面を振り返ってください。

「結構、フリーの状態で最後の最後に来るかなと思っていた時にちょうどボールが来て、考える時間もあった中で、相手のGKがヨシカツさん(川口選手)だったので、悩んで悩んで最後は太腿で押し込みました。入って良かったです」

――ゴールセレブレーションでは仲間からの激しい祝福がありましたね。

「何人か結構パンチをしてきました。僕は覚えているので、それは別の機会にまた彼らに話します(笑)」

――試合終盤に流れが変わった理由はなんだと考えていますか。

「やっぱり、永井さんじゃないですかね。あの人がいると、みんなが前に出てくるし、1点目でアラン)にパスを出す前のプレーでも、あの球際の部分は何なんですかね。あれが才能だと思います。ああいう形を練習しているところを見たこともないですし、才能は衰えないということを感じさせられた部分です」

――永井選手の投入でご自身のプレーも変わりましたか?

「そうですね。いつも永井さんが入ってくる時は、もっと体力が残っていればと思う時が多いのですが、今日は永井さんが“お前の動きを見ている”と言ってくれたので、永井さんがボールを持ったら前に出て行こうと思っていました」

――2点ともによく詰めていたという形のゴールでしたが?

「そうですね。岐阜のビデオを見ていた時に、冨樫さんが難波のプレーを“虎視眈々とこぼれ球を狙っている”とすごく褒めていたので、それを結果的に実践できたのは良かったです」

――ヴェルディではこういった劇的な逆転勝利は珍しいですね。

「そうですね。僕が若い頃に僕が前半出ていたときに0-3で負けていて、僕と森本がハーフタイムに変わってその後に4-3で勝った川崎フロンターレ戦がありました。あの試合はあの時代だったから許されていたのかもしれませんが、最後の挨拶をせずに家に帰ってしまいました。褒められたことではないですが、プロであるだけにとても悔しかったです。だから、今日は南とかのことをすごくイジりました。“作り笑いをするな”と(笑)。 そういった状況で悔しくない選手はいないと思うので。それは僕自身も若い頃に経験したことでもあるので、南や三竿の気持ちも分かりますし、積極的に絡んで盛り上げてやりました。正直、放っておかれるのが一番辛いので。ただ、彼らからしてみれば、“放っておいてくれ”と思っているかもしれませんが(笑)」

――最後にサポーターの方々にメッセージをお願いします。

「いつも応援してくれてありがたいですし、特にサポーターのみなさんは相手がラモスさんの岐阜なので力が入っていたと思います。僕自身もかなり気合いが入っていたので、こういうふうに勝つことができて良かったと思いますし、みなさんもそう思っていると思います。ありがとうございました」

 

 

【試合後選手コメント:MF 45 永井秀樹選手】

――途中出場する際に冨樫監督からはどんな指示がありましたか?

「点差も点差でしたし、一つひとつ返して行こうという感じでした」

――永井選手がボールを持った際に他の選手が前に出て行く形が多かったですが?

「そうですね。皆それぞれ自分がほしいところでボールをもらうために動き出してくれたので、出し手の僕としてもすごく選択肢がありました」

――ショートカウンターを狙う形が多かったですね。

「そうですね。岐阜さんは前がかりになってきていたので、そこをひとつ剥がして、ファーストディフェンダーをかわすことができれば、うまくいけると思っていました」

――ベンチから前半の戦いぶりを見て、後半に4点を獲って試合を引っくり返すという展開は予想できましたか?

「全く諦める必要はなかったですし、向こうが3点を獲ったならば、こちらも4点獲ることは可能だと思っていました。前線に一樹や得点できる選手が多く残っていましたし、みんながそれぞれ良い仕事ができて良かったと思います」

――ご自身の長いキャリアの中で残り12分から4点を奪って逆転したことはありましたか?

「さすがにないですかね。ここまでの逆転はないです」

――ピッチに入った際に一番意識した部分は何だったのでしょうか?

「逆にやることがはっきりしていたので、4点獲らなければ勝てないという状況の中で前に一樹と竜士とアランが3トップという形で張っていたので、この3人だったら得点を奪うことができるし、あまりマイナスなイメージはなかったです。1点ずつ獲らせてあげれば3点ですし、すごくポジティブに捉えていました。それぐらい3人とも力のある選手たちですし、そのへんの信頼感はありますね」

――3失点は多かったですね。

「そうですね。ただ、良い勉強になったと思います。サッカーというものはそういうふうに今後に生かしていかなければならないものですし、きちんとやり続けることが大事だとみんなが感じたと思います。やはり上手くいくことばかりではないので」

 

 

【試合後選手コメント:FW 7 杉本竜士選手】

――今日の劇的な逆転勝利を振り返ってください。

「来週親父が誕生日なので、バースデーゴールを決めることができて良かったです。本当にみんなが勝利に向かって追いつくだけでなく、勝つという気持ちでやったことが、最後にああいう形で勝利に繋がったと思っています」

――今日は途中出場でしたが、どんな気持ちで試合に入りましたか?

「厳しいゲームだということを理解しながら、しっかりと自分がやるべきことを整理して諦めずに勝つことを意識していました」

――今季初ゴールですが、ゴールシーンを振り返ってください。

「平本さんが前で潰れてくれて、イバ君もファーにいてくれたので、ぽっかりとスペースが空いたので、そこに入ったら上手くボールがこぼれてきたので、決められて良かったです」

――今季は途中出場が続く中で今日ゴールを決められたことはご自身にとって大きなことですか?

「初ゴールもうれしいですが、1点じゃ話にならないので、次も頑張っていきたいです」

――今度は先発して90分プレーすることをサポーターの方々も望んでいると思いますが?

「90分出たいというのは、選手であるからにはみんな思っていると思います。ただ、途中出場には途中出場の過程もありますし、自分にしかできないことを意識してやっていきたいと思います」

――最後にサポーターの方々にメッセージをお願いします。

「これからも応援をよろしくお願いします」

 

 

【試合後選手コメント:MF 8 中後雅喜選手】

――今日の劇的な逆転勝利を振り返ってください。

「勝って良かったという気持ちはありますが、やはり反省すべき点が多いと思います。ヴェルディ側の人たちにとっては、すごく良いゲームだったと思いますが、やっている僕たちからすると、反省の多い試合でした」

――0-3で迎えた後半の入りはいかがでしたか?

「0-3で監督ももう一回立て直すような指示もありましたし、ここからどれだけやれるかを見せなければならないというふうに話していて、チーム全員がやらなければならないと思ってプレーしなければ結果も付いてこないですし、もう一回死ぬ気になってやろうというニュアンスの言葉もかけられていました」

――後半に流れが変わったと実感したのはいつだったのでしょうか?

「入りも前から前からという気持ちはありましたし、後半はほとんど押し込んでいた部分があったと思います。ただ、本当に変わったという部分では1点目の得点シーンで永井さんがドリブルで持ち運んだ際に、自分自身は“オッ”という感覚がありました。結果的に得点に繋がりましたし、点が入ってからですね」

――ゴールシーンを振り返ってください。

「1点目が入ってすぐの状況だったので、これを決めれば、まだチャンスがあると思っていました。その結果、強い気持ちで蹴ることができたので良かったと思います」

――劇的な逆転ゴールが決まった瞬間はどんな気持ちでしたか?

「あの状況から試合を引っくり返すということはなかなか味わえることではないですし、ましてや僕らはなかなか複数得点を獲れない中で、4点も獲ることができたということは、率直にうれしいです」

――ホーム3連勝はサポーターの方々にとってもうれしいことだと思いますが?

「そうですね。連勝できたのは良かったですが、もっと始めから最後まで気持ち良くみなさんが観られるような戦いができるように頑張っていきたいです」

 

 

【試合後監督コメント: 冨樫剛一監督】

――試合を振り返ってください。

「観ている方もスペクタクルだったと思いますし、選手たちが本当に諦めないで最後までゴールを目指し続けた結果、またリスクを負って守備をして身体を張ったDFとGKを含めて、そしてまたずっと応援し続けてくれた声が、ずっと自分の耳にも届いていましたし、選手たちの中にもそれが力という形になって表れて逆転までいけたと思っています。ただ、自分たちはこういう形のゲームをやりたかったわけではなかったですし、やはり前半はああいうミスとかが重なってしまい、0-3になってしまったことは良くないことですし、そこはしっかりとしたトレーニングを積んでいかなければいけないと思います。また、ゲームの入り方を含めて、もう一回自分も精査して、この勝ち点3がより大きい勝ち点3となるように、ゼロだったものが勝ち点3になっているので、その3を大きくするためにこれからもトレーニングに励んでいきたいです」

――前半うまくいっていない中で早い段階で三竿選手を下げてアラン・ピニェイロ選手を投入した狙いを教えてください。

「三竿にしても南にしても本当にレギュラーの選手として、まだまだ体力的にも、もっともっとつけなければならないですし、年間を通してポジションを守るということは、“今日少し身体が重い”とか“今日は調子が悪いな”という時に、ある程度のパーセンテージを残さなければならないですし、そこは彼らが今後乗り越えていかなければならない部分だと思います。実際に三竿の横パスから失点になったことと、自分たちがホームゲームで得点を獲って追いつかなければならない時に、多少リスクを負って攻撃的な選手を入れなければならないと考えました。そして、ブルーノを下げてボランチの位置から多少長いボールや縦に入れるボールを期待しました。また、前に少しパワーを持ったアランを入れてブルーノとのホットラインや、平本との2トップで攻撃をしてほしいという意図がありました」

――前半にこれ以上の失点を避けるというよりもより攻撃的に戦う意図があったのでしょうか?

「ベンチの中でコーチングスタッフと話し合いを重ねて、後ろを安定させて攻撃のリズムを上げるという選択肢もありましたが、最後は自分がホームゲームでより前線にパワーを持って、多少ラフなボールでも収まったりとか、ファーストディフェンスをして少しスピードを持ってプレッシャーに行きたかったので、そちらの選択肢を選びました」

――最終ラインの並びを変更した意図について教えてください。

「それは単純にギョンジュンの体調が良くなかったからです。紅白戦では福井を中で使って安在を左に入れる形をやっていたので、やったことがないというよりは、“こういうことがありうる”ということは常に想定していたので、そこはギョンジュンが朝の段階でダメだということで、スムーズにスライドさせて先発にしました」

――以前の試合ではハーフタイムに激しい檄を飛ばしたとのことでしたが、今日のハーフタイムにはどんな指示を送りましたか?

「0-3から4-3にするというのは、ある意味奇跡を起こさなければならない。その奇跡を起こせるということを全員が信じないといけないと考え、そのためには前半よりも、もっと動くとか、もっとゴールに対してアタックすることが必要だと思いました。前半はほとんどシュートを打っていなかったですし、そういうところで積極的に行かなければならないということを選手たちに怒らないで話しました(笑)。最後のところで追いつけた交代の部分では、すごくコーチングスタッフと熟考を重ねて、最後に永井を入れました。そこに関しては、村田と土肥の存在が大きかったです。改めて良いスタッフに恵まれているなと思いました。また、その期待に応える途中出場の選手たちが最後にチームをひとつ上に上げてくれたので、それはチームの力だと思います。それを次のジュビロ戦でも出せるようにしていきたいと思います」

 

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