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MATCH試合情報

2015明治安田生命J2リーグ 第21節 - 東京ヴェルディ vs アビスパ福岡

マッチレポート

【試合展開】

2連敗を喫して臨んだ前節、首位の大宮アルディージャに2-0の完封勝利を収めたヴェルディ。再び上位との差を詰めて、ホームでの連勝で確実に上との差を詰めたい一戦となった。前半戦の最後の試合に迎えるのはアビスパ福岡。勝ち点2差で7位のライバルに対して、確実に勝利して立場を返すことを目標に雨が打ち付けるピッチに立った。ヴェルディは前節で決勝点を決めた田村直也と出色の出来を見せたウェズレイがともに負傷で欠場し、右サイドバックに安西幸輝を、センターバックには福井諒司を起用した。

雨の中、慎重なボールコントロールでゆっくりした立ち上がりとなった試合は、徐々にヴェルディが小気味の良いパスワークからペースをにぎっていく。12分、右サイドでポゼッションして相手の視線を集めて中央へ。おとされたボールを三竿健斗がワンタッチで合わせてミドルシュートを放つ。ゴールの隅を捉えたボールはGKに弾き出されたが、このワンプレーを機会にヴェルディが試合の支配を強めていった。特に南秀仁のライン際でのボールさばきが冴え、ショートパスの交換から縦方向にスピードアップして相手守備陣を翻弄した。40分には杉本竜士の執拗な追い込みからこぼれ球に反応した南がフリーの状態で左足のミドルシュートを放つが、鋭くカーブしたボールはゴールをかすめて逸れた。なかなか均衡が破れない中で、前半の終盤には強引に縦にボールを蹴り込む相手に押し込まれる。アディショナルタイムの3分が過ぎる目前、サイドから崩されてゴール前で必死にクリアしたボールを鈴木惇に蹴り込まれ、DFに当たってコースが変わったボールがゴールに突き刺さった。

前半、レフェリーの判定にややナーバスになったチームに対して、冨樫監督からは「冷静になって、でも熱く戦おう」とチームを鼓舞する指示があった。攻守で相手を圧倒し、逆転を信じて戦うチームは、前半以上にボールを支配した。ロングボールを多用する相手にひるむことなくラインを押し上げ、中盤でのセカンドボールをことごとく拾って、攻撃の場面をより多く作っていく。ただし、リードした相手は守備を固め、ブロックを作ってスペースを消してきた。それでも、サイドを起点に相手を揺さぶり、わずかなスペースを突いてコンビネーションからフィニッシュまで持ち込む形を作り出した。サイドからのシンプルなクロスからも決定機を創出し、80分、左サイドの安在和樹が鋭いクロスをゴール前に入れると、ファーサイドから飛び込んだアラン・ピニェイロが抜群のタイミングで頭で合わせる。鋭い弾道でゴールを捉えたかに見えたシュートは、ポストに弾き返されてゴールはならなかった。時折見せる相手のカウンターであわやというシーンもあったが、最終ラインとプレスバックしたボランチが瀬戸際で食い止めて反撃につなげた。終盤に入ってもゴールにつながらずに焦りが見える時間帯に突入したが、最後の最後に結実する。アディショナルタイムも規定の時間が見えてきた90+3分、中後が相手とのギャップに走り込んだ南に絶好のスルーパス。相手をかわした南がペナルティエリア内で倒されてPKを手に入れる。90+4分、殊勲の南が自ら得たPKを落ち着いてゴールに流し込み、土壇場でドローに持ち込んだ。

ここから7月は連戦となる。中3日で敵地でFC岐阜戦と戦い、1週間後の12日には味の素スタジアムに戻って大分トリニータを迎える。

 

 

【試合後選手コメント:MF 11 南秀仁選手】

――PKの場面を振り返ってください。

「PKをもらった時に自分で蹴ると決めて、落ち着いて蹴ることができました。問題なかったです」

――1点ビハインドで迎えた後半の戦いについて聞かせてください。

「前半の終了間際に点を奪われることは良くないことなので、そこは修正していきたいです。ただ、攻撃に関しては前半も後半も出来としてはそんなに悪くなかったですし、決めるところをきっちり決めていれば、勝てたのではないかと思っています」

――前半から後半に向けて修正した部分を教えてください。

「ボランチの脇であったり、もっと空いているスペースを使っていこうと話していました。そういう意味では割と上手く使うことができたと思っています」

――前半戦終了時点での8位という順位についてはどんな印象でしょうか?

「上を狙う上では悪くはない順位ですが、もっと上を目指せるので後半戦も頑張りたいです」

――雨の中で最後まで応援をしてくれたサポーターの方々にメッセージをお願いします。

「本当に雨の中、応援していただきありがとうございます。後半戦もチーム一丸となって頑張っていきますので、応援をよろしくお願いします」

 

 

【試合後選手コメント:DF 6 安在和樹選手】

――試合を振り返ってください。

「相手に大きな選手がいてセットプレーの場面で結構押し込まれる場面が多かったですが、そこで耐え凌ぐことができていた中、前半のロスタイムでの失点というのは、チーム的にも気落ちの落胆が大きかったです。それを克服するのに多くのパワーが必要となってしまいました。それでも、最後に追いつくことができたのは、最低限の結果だと思っています」

――後半に何度か良いクロスがありましたが。

「後半は押し込めていましたし、サイドバックが高い位置を取れていたので、そこで良いクロスを上げられれば、中に合わせる人もいたので。正直なところ、決めてほしい気持ちもありました」

――サイドからの崩しが有効に見えましたが。

「いつもサイドにいますが、ウチの選手は中でのプレーが好きなので中に行ってしまうことが多いです。ただ、今日はうまくサイドを使えていたので、自分がうまく攻撃の起点になれればいいと思っていました。後半に関してはうまくいったと思います」

――前半戦終了時点のご自身への評価はいかがですか?

「去年に比べたら成績に関しては全然いいですが、ここからプレーオフ圏内に進むためには簡単に試合を落としてはダメですし、1試合1試合勝ち点を稼いでいかないとプレーオフ圏内を狙っていけないので、後半戦は非常に大事になってくると思います」

――後半戦に向けた意気込みをお願いします。

「自分の良さである攻撃の面でもっとチームのために貢献してチームの勝ちに少しでも繋げられたらいいと思います」

 

 

【試合後選手コメント:MF 20 三竿健斗選手】

――試合を振り返ってください。

「前半ああいう形で終わり際に失点してしまって、後半どういうふうに戦うのかが重要となる中で、ほとんど自分たちの形でサッカーをすることができて、ああやって追いつくことができました。とにかく、負けなくて良かったです」

――後半どうやって点を獲るかが重要なポイントでしたが。

「チュウさん(中後選手)からサイドへの展開だったり、サイドはどんどん縦に仕掛けてクロスなどで相手を押し込むことができました。その中で攻撃のバリエーションを増やすことが大事でした」

――終了間際のPKで追いついたことに関してはどのように受け止めていますか?

「ここで勝ち点1を巻き取るというか、ゼロだったのを1にしたのは非常に大きなことだと思います。大宮戦の勝ち点3が無駄にならなかったと思っています」

――前半戦を終えた時点でご自身への評価はいかがですか?

「攻守ともにある程度はできるようになりましたが、イージーなミスが攻撃の部分で多かったり、守備の部分でも前に行かなくていい場面で前に行ってしまい、相手に入れ替わられる場面を作られてしまっています。また、ゲームに90分間入ることができず、消えてしまう時間もあるので、そこは明確な課題として残りの後半戦で改善できればいいと思っています」

――雨の中で最後まで応援をしてくれたサポーターの方々にメッセージをお願いします。

「いつも皆さんの声援は本当に僕たちの力になっているので、これからも一緒に戦ってください」

 

 

【試合後監督コメント: 冨樫剛一監督】

――試合を振り返ってください。

「今日のゲームについては、試合前のミーティングから数字的なものを選手たちに見せて、自分たちがこのゲームで上に行けるのか、あるいは下になってしまうのか、非常に大事なゲームと位置付けて試合に臨みました。この間の大宮戦を見ていただいてサポーターも大きな期待を持ってくれていたと思いますし、すごく声援をしていただいたにも関わらず、特に前半はスカウティングから自分たちがボールを持つ時間が増えると予測した中で、自分たちがサイドを有効に使うこと。そして、ボールを持ってしまうと、どうしてもスピードアップがなくなってしまうので、外で数的優位を作ってスピードを上げていくような攻撃をしていきたかったです。ただ、なかなかそういう場面が見られませんでした。そして、前半の最後にああいう形で失点してしまい、少し自分たちの首を絞めてしまったと思います。後半はまず頭からシステムを変えて、また人を変えて少しオープンな打ち合いをしていく形にして、サイドで高い位置を取って、より推進力を前にしていきました。ただ、外から良いボールが入ってヘディングシュートもありましたが、点は獲ることができませんでした。それでも、それが最後に効いてきて中が空いてきたのかなと思っています。自分たちは今年初めてのPKという形で、ペナルティエリア内に侵入していく形を作れた要因の一つではないかと考えています。引き分けという結果に終わりましたが、他の対戦カードも引き分けが多かったので、自分たちにとっては勝ち点がゼロではなく1だったことが、大きかったと思えるように、また連戦ですぐに試合があるので、良い準備をして戦っていきたいと思っています」

――後半頭から4-2-3-1にシステムを変更した狙いを教えてください。

「向こうが後ろから3枚、4枚という並びだったので、自分たちが外を引き付けてサイドバックと一緒に高い位置を取ることによって、ボランチの脇が空いてくる。あるいは3センターバックの間が比較的空間があると思ったので、4-2-3-1という形でトップ下を置く。また、4-2-3-1だけれどもサイドの選手がサイドに張りっぱなしになるわけではなく、中に入ったときにサイドバックと、あるいは1番前の選手がサイドに流れた時に、トップ下の選手が前に出て行く、あるいはボールの逆サイドにいる選手が内側に入ってきてチャンスメークするというところまでは、選手たちに要求していました。そういう良い形も出たのではないかと思っています」

――前半戦の総括を聞かせてください。

「自分たちは去年のことを忘れていないですし、まだまだ何が起こるかわからないので、しっかりと足元を見て戦うことが、まず一つあります。また、自分たちがここまで戦ってきた勝ち点というのは、また上を目指せるという地点だということで、本当に自分たちがちょうど9位から上に行くのか、下のチームが勝ってしまえば、抜かれてしまうので、残り半分をどういった形で迎えていくのか、という部分で選手たちに具体的な数字を見せました。本当に今日勝ち点1を獲ったことで現状31ポイントまで積み上げてきたと思いますが、それは去年の勝ち点にだいぶ近づいてきたと思いますし、それを追い越せる期待感も持っています。特に、今月は連戦が続いているので、前半戦の総括というよりは、今月が終わった時に、今月どれぐらい勝ち点を獲れるかで自分たちの立ち位置が大きく変わってくるとは、選手たちと話しています」

――後半に見せたシンプルな形の攻めが、今後有効になっていくという印象を持っていますが、監督はどのように考えていますか?

「本当にゴール前の部分で考えると、外から相手の嫌なところを選ぶ。相手を引っくり返すような攻撃を続けることで、自分たちがより鮮明にゴールを奪う形が出てくると思っています。それが外からなのか、中からなのかというところで、比較的練習からやっていることが、今日のゲームなんかでは表れているなと思います。また、選手たちがリアリティを持って練習している部分が、もう少し早く出したかったですが、後半により出たのかなと思っています」

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