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MATCH試合情報

2015明治安田生命J2リーグ 第33節 - 東京ヴェルディ vs 大宮アルディージャ

マッチレポート

【試合展開】

1週間で3試合を戦う過密日程の連戦。ホーム連戦となるヴェルディは、3日前に味の素フィールド西が丘でV・ファーレン長崎に敗れ、上位陣の争いから勝ち点でやや差を付けられた。この悔しさを晴らす舞台となった今日は、味の素スタジアムに首位の大宮アルディージャを迎えた。終盤戦に突入するこの時期では、敗戦からの素早い切り替えが欠かせない。ヴェルディは、首位を相手にその切り替えを行う難局を迎えた。前節からのメンバー変更は2つのポジション。右サイドバックに安西幸輝を起用し、FWには高木善朗に代えて大輔をスタメンに並べた。

序盤、試合の流れを掴んだのはヴェルディだった。FWのラッシュを起点に前への圧力を強め、相手の苦し紛れのパスを奪って反撃に転じ、攻撃も高い位置でボールを動かして相手を押し込んだ。しかし、なかなかシュートを打ち切れずにいると、大宮に押し返される。すると18分、ペナルティエリアに侵入したムルジャを澤井直人が倒したと判断されてペナルティキックを献上する。一気に形成を逆転されてもおかしくないピンチだが、佐藤優也がこのPKを足で止めてみせる。ここから流れを変えようと、またもヴェルディが前への圧力を強めていく。25分にはフリーキックから危ない場面もあったが、ゴールカバーに入った田村直也がかき出した。時間帯によって試合の流れが両チームの間を行ったり来たりする中で、ともに変わらなかったのは球際の激しさ。両者ともに一歩も退かず、球際で激しくぶつかり合い、カバーリングの妙でピンチをチャンスに変えたり、チャンスが一転してピンチになるような紙一重の争いを繰り広げた。

この試合のハーフタイムでは、冨樫監督は特に攻撃面について多くの時間を割いて指示を出した。シンプルにピッチを観て判断してプレーを選択すること、相手のゴール方向に向かうボールコントロールをすること、サイドを有効活用すること。この指示が前半の拮抗した展開をやや変えたかに見えた。特に早い時間に投入された高木善朗がいきなりビッグチャンスを創出。53分、ペナルティエリアでくさびを受けた高木善が、背負った相手DFを反転しながら引きはがして右足を強振。この日最大の絶好機も、相手GKが辛うじて触ってコースを変えてポストに弾かれた。その後、お互いにボールを保持する時間を経て、徐々にオープンな展開になってきた84分、カウンターからアランが左サイドを疾走してペナルティエリアに侵入し、ゴール目前で追いすがる相手の意表を突くマイナス方向のパス。これをフリーで飛び込んだブルーノが右足で合わせたがGKに止められ、こぼれ球にも詰め切れなかった。この好機を逃すと、試合の明暗が一気に分かれた。86分、左サイドからゴール前に侵入を許し、それまで防波堤を築いてきた守備網を突破されて失点。チャンスを決め切れなかったことが最後まで響く形となった。

激戦の末にホーム連敗を喫したヴェルディ。しかし、下を向いている暇はない。4日後には敵地に乗り込んで、勝ち点5差で追う4位のアビスパ福岡との一戦が待っている。8月中旬以降の嫌な流れを払しょくし、また勝利の連鎖に入っていくには、気持ちと身体のリフレッシュが不可欠だ。この3日間の準備期間を最大限に活用し、上位直接対決に臨む。

 

 

【試合後選手コメント:GK 1 佐藤優也選手】

――5連勝以降でまた0-1という敗戦を喫して直近の5試合は1勝4敗という成績ですが、今日の敗戦をどのように捉えていますか?

「連戦中ですし、ズルズルと引きずっても仕方がないので、すぐに切り替えていきたいです。いま、福岡は連勝していて調子も良さそうなので、しっかりとこのゲームのように食らいついていければ、順位の上でも上に食らいついていけると思うので、自分たちから崩さないことを意識して声掛けだったり、取り組みをしていきたいです」

――複数失点はないですが、ここ最近の試合で失点が続いていることに関してはどのように考えていますか?

「ウチのイメージでは少し崩れやすいところもありましたが、その中で最少失点で何とかもう一回追いつくことができたり、そういう意味で1点を獲るのは1秒あればできることなので、失点1というのは、ゼロが一番いいですが、最低限1で抑えていれば、最後に追いつくこともあるので、そういう部分で我慢強くできているとは思っています」

――失点してからもう一度流れを引き寄せるという部分に関してはいかがですか?

「今日の試合では最後の最後に獲られてしまって悔しい思いをしましたが、引きずってもしょうがないので切り替えていきたいです」

 

 

【試合後選手コメント:DF 2 安西幸輝選手】

――チームとして結果は出ませんでしたが、個人としてのパフォーマンスはまずまずだった印象ですが。

「今日は対泉澤選手というテーマでしたが、タムさん(田村)の抑え方と自分の抑え方は違うので、深い位置まで攻め込んで相手に守備をさせることを意識していました。チーム的に勝てなかったですし、結果を見れば負けているので、3日後の福岡戦でしっかりと自分としても結果を出してチームに貢献したいです」

――久々のフル出場でしたが。

「今日は緊張感が自分の中であったので、すごく充実した90分間でした。2か月半ぶりぐらいの90分間のプレーだったので、まずは先手を意識していました。足がつっても代わりの選手がいるという気持ちでやっていたので、気持ち的には楽でした」

――ペース配分を意識するよりも行けるところまでという感じでのプレーだったのでしょうか?

「そうですね。相手がドリブラーだったので、どんどん疲れさせて体力を奪っていけば相手も守備に回ることも多いですし、今日はしっかりと押し込めたのかなと思います」

――相手の裏をアタックするなど、攻撃面もまずまずだったのではないでしょうか?

「南君がワンタッチで裏に出してくれたので、しっかりと自分のスピードを生かして奥を取れたのは良かったのですが、まだアシストという形がないので、そこにこだわってやっていきたいです」

――今日も0-1という結果でしたが。

「得点力不足は誰が見ても思うところですし、しっかりと得点という部分にこだわって前の選手とコミュニケーションを取ってやっていきたいです」

――決め切る部分がチームとしての課題ですね。

「相手も研究してきてみんなも焦っているところがあるかもしれないです。ただ、そういう中でシュートを決めるのがチームの課題なので、みんなで話し合いながら解決していきたいです」

――相手から研究されているという意識はありますか?

「僕自身はアルディージャと初めての対戦だったので、自分がチームにとってのストロングになると思っていました。個人的にはあまり研究されていないということもあって、どんどん裏を取ることができました。相手はやり辛かったのかなと思います」

――チームを離れている期間に何か感じる部分はありましたか?

「自分の試合を見返してもチームの戦いを見返しても仕掛けというのが少ないなと感じました。自分としてはスピードが持ち味なので、もっと仕掛けることができたのかなと感じています。そういった部分を残りの試合で発揮できればいいなと思っていました」

――今日は攻守のバランスに関してどのように意識していましたか?

「今日は攻撃で相手を下げさせるということを考えていました。守備で後手に回ると、相手はドリブラーなのでやられると思っていたので、しっかりと自分は深い位置まで行けていたので、そこは良かったのかなと思っています」

 

 

【試合後選手コメント:DF 3 井林章選手】

――試合を振り返ってください。

「最近のウチの0-1のスコアの試合は、大体決め切れなくてズルズルと行ってしまい、ポロッとどこかで失点してしまうという展開が明らかに多いです。そこはチーム全体として考えなければならないと思います。今日の失点に関しては自分が簡単にかわされてしまったので、責任は感じています。ただ、勝つチャンスという部分では明らかに多かったので、福岡戦に向けてやれることをやっていきたいです」

――後半のオープンな展開の中であくまで勝ちに行くのか、0-0でも良いというどちらのイメージでプレーしていましたか?

「僕たちは基本的に勝つことしか考えていませんし、監督も中盤が間延びするのはしょうがないと考えて選手交代もしていたと思います。相手もバテてくると思いますし、走り勝つのが自分たちのある意味スタイルでもあると思うので、それで夏とかは勝ってきていたので、それは自分たち選手も分かっていた上での間延びだったので、ネガティブな考え方はなかったと思います」

――次節に向けては途中出場の選手が機能したという部分はプラスになるのではないでしょうか?

「確かに良い動きはしていましたが、重要なのは結果なので、後ろも結果的に1失点してしまいましたし、失点も続いています。だから、良い動きをしたということに満足するのではなく、そろそろ自分たちの考えを変えていかなければならないと思います。勝てるチームは悪くても勝ちますし、逆にやるべき仕事をきっちりするのが、良いチーム、良い選手だと思うので、そこはもう一皮剥けないといけないと思います」

――リスタートの守備に関して少しバタ付いた印象もありましたが。

「そこは難しい部分でもありますし、攻撃でも守備でも紙一重でもあります。ただ、攻められるからといって守りに入り過ぎてしまうのはどうかと思いますし、自分たちはどんな時も攻撃にリスクを冒すスタイルなので、結果的に入れられなければいいという感じでもいいのかなと思っています。入れられることにビビッて攻撃するのは難しいと思いますし、特にウチはなかなか得点を奪えないので、よりリスクを冒していかないといけないと思います。前節みたいに直接入れられてしまうのは個人やチームとしての問題でもありますが、切り替えの部分はある程度しょうがない部分だと思います」

――ディフェンスラインに関しては負傷者が戻ってきてようやく揃ってきたという印象ですが。

「コミュニケーションは取りやすいですし、明らかに安定はしていたと思います。今日も競り負けてはいましたが、チームの向かう方向は明らかに良くなっていると思います。結果以上の手応えはみんなあると思います」

 

 

【試合後選手コメント:MF 20 三竿健斗選手】

――ここ最近、同じような敗戦が続いていますね。

「自分たちがボールを持っている時間が長い中で決め切れずに、相手のワンチャンスとか一瞬の隙を突かれて負けているので、攻めている間のリスク管理をしっかりとしていきたいです。まずはゼロで抑えることを意識したいです」

――前後半で試合展開が大きく変わった中でボランチとして守備のバランスをどのように捉えていましたか?

「前半は前から行くという統一意識はありましたが、連戦の影響もあって思うように身体が動かなかったです。そういった中でも距離感を近くして、なるべく動く距離を短くすることを意識していました。後半はどうしてもオープンになるので、自分のところで予測してボールを獲れればいいなという感じでプレーしていました」

――後半の中後選手と縦関係のポジショニングを取っていましたが。

「そうですね。チュウさん(中後)が行く時は声をかけてくれますし、逆に自分が行く時は残ってもらうように声をかけて良い関係性を築けていたと思います」

――ご自身の課題でもある攻撃に絡むプレーに関してはいかがでしたか?

「あまり前線に上がる機会はなかったですが、前に出すべきか、サイドにもう一回展開するかという判断に関して今日は通っていれば問題はなかったですが、通らないことが多かったので、そこは技術と判断にミスがあったと思います。攻撃の部分は自分の中での伸びしろなので、そこをもっと伸ばして得点に絡んでいきたいです」

――今日の試合後にチームでどんなコミュニケーションを取りましたか?

「ワンチャンスで入れられるのはもったいないとか、自分としてはもっとハッキリしたプレーをすれば良かったと思っています」

――連敗中という状況で福岡との難しいアウェイゲームに臨みますが。

「まずは失点しないことと、決めるべきところで決め切るというところを意識してやっていきたいです」

 

 

【試合後監督コメント: 冨樫剛一監督】

――試合を振り返ってください。

「最後の最後まで選手たちはゴールを目指して戦ってくれましたし、サポーターのみなさんもこれだけ応援してくれているのに、また結果を出すことができなくて非常に悔しく申し訳ないゲームでした。ただ、自分たちはシーズン当初から6試合を一括りに考えていく中で、自分たちが当初、目標にしていた勝ち点を大きく上回って、自分たちが上方修正している中、今日の第33節で第6クール目の残り3試合を自分たちがどうやって勝ち点を獲って、最後の6試合に向かうか、また42節終わった時点で自分たちがどの位置にいれるか、そこが勝負だと思っているので、今日のゲームはもちろん、点を獲って勝つのがサッカーなので、それは理解している中で、自分たちが下を向くようなゲームではなかったと思っていますし、ここから次のアビスパ戦に連戦ですが勝つことによって、自分たちの立ち位置も大きく変わっていくと思います。ヴェルディとやるのが、他のチームにとって嫌なことになってきているのではないかと、自分では思っていますし、それを勝ちに繋げていけるようにしっかりと練習していきたいです。また、コンディションのところをまた戦う方に持っていけるように、みんなで取り組んでいきたいと思います」

――後半の戦況に応じて高木善朗選手とアラン・ピニェイロ選手、ブルーノ・コウチーニョ選手を投入しましたが、交代の意図を教えてください。

「前半は(高木)大輔と(杉本)竜士の2トップで攻守の切り替えの伴った前半をしていく中で、すごくやる気と量は多かった中で、質の部分を今度は高めていくというところ。特に、ペナルティエリアに進入していくボールを受ける選手が、どういうふうな姿勢になるという部分でまず善朗を、アランとブルーノをペナルティエリアの中にボールを入れていく。そして、そこからターンしてシュート、ないしドリブルで進入してシュートというところを期待して3人を入れました。ほぼ3人にはチャンスが来たのかなと思いますし、そこで決め切れなかったこと。また、相手のディフェンスも非常に集中して守っていたので、最後が少し残念な部分もありましたが、3人はよくそういうところでチャンスを作ってくれたのではないかと、自分は思っています」

――大宮とは天皇杯を含めて今回で今季3度目の対戦でしたが。

「自分たちはやはり、強いチームとやることで、まだまだ引き出される部分があると思っていますし、今日は大宮さんも何人か主力選手がいませんでしたが、自分はその次に出てくる選手が、自分たちの選手よりもグレードの高い選手だと思っていましたし、そこに対して思い切り自分たちのサッカーをぶつけていくことができる相手だと思っています。自分たちにとっては、本当に攻守を伴ってサッカーができた実感が、大宮さん相手にあります。ただ、経験のある選手たちがいる中で、ああいう0-1というゲームで最後にああいう点を獲るところ。相手のスローインからのスタートでしたが、一回自分たちのボールにもなっていたはずですが、あの時間帯にあの場所で選んだプレーが、果たして正しかったのか、しっかりと切っていれば、ああいうことにはならなかったのではないか、そういうところでサッカーのやらなければいけないというところが、大宮の方が勝っていたのではないかと感じています。自分たちにとってこの1敗は大変重いものですが、大宮相手にこういうサッカーをして負けたことに関しては、自分たちにとって貴重な財産だと思っていますし、また次のゲームにしっかりと生かしていけるようになりたいと思います」

――後半15分過ぎからオープンな展開になりましたが、ああいう展開を覚悟して戦っていたのでしょうか?

「自分たちはホームゲームでしたし、ゴールを獲って勝つというところを最大限に目指さなければならないと思っています。そして、多少オープンな展開になっても自分は、チームがやられない自信もありましたし、キーパーを含めて自分たちにとっては、そういうところでしっかり同数でも、あるいは不利でも守っていくことで、より攻撃に出られるのではないかと思っていました。本当に選手たちはよく耐えてくれたと思います」

――結果が出ていないことをチームにとってのマイナスにしない心理マネジメントは難しい部分ですが、そこに関してどのように考えていますか?

「自分たちは去年の今ごろを考えれば、本当に選手たちも日ごろのトレーニングをしっかりとやってくれていますし、技術や戦術の追求という意味では、すごく胸を張ってもいいと思っています。また、本当に彼らと一緒に自分もこういうステージで戦えているところを感謝していますし、先ほども言いましたが、シーズン当初の第6クール目と考えた時に、目標を大きく上回っていて、今日負けても実は自分たちが獲らなければならないと思っていた勝ち点よりも上回っていました。だからこそ悔しい。その悔しさをバネに、自分たちが次に向けて行ける。それは自分自身もそうですし、いまは本当にトレーニングの中から選手たちやスタッフたちにそういった思いがあります。だから、自分のマネジメント云々というよりも、 皆がもっと自分たちはできる、もっと勝ちたい、サポーターを喜ばせたいという気持ちが常にあるところが、自分にとってこの先、たとえ負けていようとも前を向いて戦えることだと思いますので、そこは本当に選手を誇りに思います。一緒にまたしっかりと戦って、これが本当にどんな結果が出ようとも、僕は自信を持って責任を取れます。彼らはここまでのゲームをやってくれているので、本当に自分は責任を持って覚悟を持って臨める。それはすごいことだと思っていますので、また堂々とトレーニングをやって次のアビスパ戦を戦いたいと思います」

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