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MATCH試合情報

2015 明治安田生命J2リーグ 第37節 - 水戸ホーリーホック vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

ここ5試合勝利がなく、オウンゴールの1点だけとゴール数も苦しい状況が続くヴェルディ。前節、ようやく勝ち点1を拾って、今節は敵地に乗り込んで20位の水戸ホーリーホックと対戦した。システムは前節から変わって4-2-3-1になり、アランが出場停止の代わりに2列目の左には安在和樹を起用した。

試合開始直後にビッグチャンスを迎えたのはヴェルディだった。ゴール前で迎えた絶好機だが、ブルーノはボールを捉え切れず。流れの中で立て続けにブルーノがヘディングを放つチャンスを得るも、これもミートできなかった。すると試合の流れは一気に水戸へ傾く。セカンドボールへの反応、コンビネーション、ハードワーク、攻守の切り替えという基本的な部分でことごとく先手をとられ、自分たちでもミスを連発して、いざマイボールになっても攻撃は単発で終わってリズムをつかめない。結局、決定的なチャンスは一度も作ることができず、逆にあわや失点というピンチを幾度となく迎えながらも瀬戸際で耐えて前半を折り返した。

いつもの流動的な攻撃を取り戻して反攻に出たいヴェルディは、後半序盤に前への圧力を強める。しかし、コンビネーションの小さなズレ、前半で作れなかったリズムをもう一度生むまでには至らず。逆に54分にカウンターから背走してチェックもカバーも後手に回り、ペナルティエリアに入ったクロスを三島に合わされて失点。その後も前掛かりに攻撃姿勢を強めるものの、攻撃はミスも多く連係もちぐはぐで形が作れない。3分後には逆にサイドから崩されてクリアし切れずオウンゴール。2点のビハインドを追いつくためにすぐに杉本竜士を投入し、直後には高木善朗を入れて攻撃の活性化を図ると、動き回りながらボールを散らす杉本の動きに触発されて相手を押し込み始める。73分にはスルーパスに抜け出した平本一樹が抜け出すビッグチャンス。しかし、左足を振り抜いた渾身のシュートはポストに弾き返された。その後、割り切って守備を固める水戸のブロックを崩し切れず、ワイドな展開からゴール前にクロスを入れていくが、最後までゴールにつなげることができなかった。

終盤戦の残り6試合という大事な局面での完敗。プレーオフ圏内を争うヴェルディにとって、非常に痛い敗戦だ。ここ6試合勝利なしという現状をどのように打破するか。若いチームが迎えたこの正念場を、選手、スタッフ、ファン、サポーターの力を結集して乗り越えたい。次節には、再開に沈む栃木SCとの一戦を迎える。相手の順位は関係ない。自分たちが自分たちのサッカーを取り戻すことができるか。この一点に集中し、勝ち点3を狙う。

 

【試合後監督コメント:冨樫剛一監督】

――試合を振り返ってください。

「まず、自分たちヴェルディに期待して応援してくれている方々に申し訳ない試合をしてしまったなと。今週1週間、良いトレーニングができて、気持ちも戦術も技術も水戸さんに色々と用意できて、すごく良いトレーニングができました。なので、ゲームも非常に期待していたのですが、ボールを奪った後のスムーズさであったり、自分たちに向いている相手の矢印を逆に向けることができない前半でした。それでも、調子の良い水戸さんに対して、最後のところで身体を張ってなんとか凌いでいたんですが、後半はじまってすぐに1点目と2点目が2、3分後で連続して失点してしまったのは大きなリスクでした。そこからシステムと選手を変えて、リスクを覚悟の上でゴールシーンを作りだそうと選手たちも努力してくれたと思うし、実際にポストに当たる場面もあったんですが、なかなか1点が遠かったです。そこは自分のマネジメントの問題であり、非常に悔しいです。ただ、自分たちは残り5試合で自分たちからその舞台から降りるわけではなく、この5試合をしっかりと戦って連勝することによって、立ち位置も変わってくると思いますし、残り5試合後に自分たちがどの位置に立っているかを、サポーターの皆さんの期待を背負って精一杯戦っていきたいと思います」

――前半、1トップに絡む安在選手の運動量が少なかったように感じた。原因は何か?

「トレーニングのところでは流動性があって、スペースを作って使う動きができていたので、今日も自分たちは相手の嫌なところを選びながら流動性を持って攻撃をすることが良いと思っていました。多分、奪った最初のところでのアイコンタクトが上手くいってなくて、トップが動き出した時にはなかなか出てこない。それが続いてくると、ボールを受けたがって下がってくると、相手のブロックの前でしかボールを動かせなくなるので、現時点ではそれが原因じゃないかなと思います。映像でしっかりと確認して、次のゲームで生かせるようにしたいと思います」

――味方に無理に任せるような縦パスが多く、予測の部分でも相手に上回られた。終盤戦にかけて心理的なものが作用しているのか?

「今週のトレーニングは、気持ちも乗っていたようにみえるし、プレーもすごくスムーズに攻守ができていたので、相手があることではありますが、それにしても動きの量と出し手と受け手のズレが大きかったのは、自分も残念だしなぜだったのかとゲームを振り返っているところです。実際には映像を見ないと解決できない。しっかりと反省と分析をして、次のゲームで同じようにならないようにしたいです」

 

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