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MATCH試合情報

2016明治安田生命J2リーグ 第16節 - レノファ山口FC vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

前々節で清水エスパルスに勝利し、前節は鬼門のアウェイ愛媛戦で引き分けて勝ち点を持ち帰ってきたヴェルディ。勝ち点を積み上げていくサイクルを作り、浮上のきっかけをつかみたいところ。今シーズン2度目の過密日程を迎え、その初戦となる今節は敵地に乗り込んでJ3から昇格したレノファ山口FCと初対戦を迎えた。前節から多少のメンバーの入れ替えを行ったヴェルディ。右サイドバックに高木純平を置き、安西幸輝を1列前のサイドMFにずらす。2トップは杉本竜士と高木大輔を組ませた。開幕前の怪我から復帰した永井秀樹が今シーズン初のメンバー入りを果たし、バックアップも万全の状態でこの一戦に臨んだ。

J3をダントツの成績で駆け抜けてきた勢いのまま、前からのプレスと勢いのまま押し込む攻撃でこれまでに22得点を挙げている山口。その分失点も22と多く、ヴェルディの狙いは相手のプレスをいなし、守備の綻びを突いていくところにあった。キックオフ後しばらくは、ヴェルディの戦い方が機能し、高い位置でボールを保持してフィニッシュまで持ち込む。4分には右サイドの狭いエリアでボールを拾った杉本が思い切りよく足を振り抜くが、相手GKの好守に阻まれた。その後も、ボールサイドへの素早いプレスと陣形のスライドで高い位置でのボール奪取を狙う相手に対して、ヴェルディは最終ラインとボランチが冷静にいなしてボールを動かし、中盤にスムーズにつけてボール支配を強めていった。しかし、1本のパスで事態は急変する。32分、前掛かりに攻めている隙を突かれてロングボールを前線に入れられると、ペナルティエリアの中で2対2の場面を作られる。ボランチのプレスバックとGKの飛び出しもむなしく、相手のシュートはゴールへと吸い込まれた。一転して息を吹き返した山口。ボール際への寄せを厳しくし、最後尾からじっくりつなごうとするヴェルディを追い込んでいく。39分には、右サイドで安西が相手のプレスの前に前線へのフィードを選択。ここに猛プレスをかけられてボールを弾き返されると、センターバックのギャップを使われて難なく追加点を奪われてしまう。

前半で2点のビハインドという状況で、指揮官が動いた。前半終盤に足首を負傷した安西に代えて永井秀樹を投入。そして選手たちに個々のプレーに連続性がないことを指摘し、1プレーの後にすぐに次のプレーに移って、それを続けていくことを指示した。「早い段階で点を返されると相手はバタバタするぞ!」と檄を飛ばされた選手たち。その檄に早速応えて魅せた。47分、右からのコーナーキックでキッカーの井上潮音はゴールニアサイドを選択。高木大輔が走り込みながらワンタッチボレーシュートをゴールに流し込んだ。永井の投入は大きな変化を生んだ。ボールを受けて前を向いてプレーし、中央やサイド、パスのスピードにも緩急をつけて攻撃の組み立てを活性化すると、周囲も呼応して連続性のあるプレーでボールに関わっていく。特に大きくサイドを変える展開からチャンスを作り出すと、52分には立て続けに決定機が訪れる。左サイドのスペースに安在和樹が走り込んでボールを呼び込むと、ゴール前に鋭いクロスを供給する。ニアで合わせた高木大のシュートはブロックされ、こぼれ球に反応した高木善朗のシュートも身体を投げ出した守備に撥ね返された。徐々に強くなる雨足は、そのままヴェルディの攻撃の勢いを表わすようだった。体力を気にせずに前からのプレスを強めると、苦し紛れのロングボールを最終ラインが弾き返して反撃を抑え、何度も相手陣内の深い位置まで潜り込んでいく。しかし、ゴールは遠く、バイタルエリアも完全には攻略できない。終盤にはまたもや左サイドの安在から鋭いクロスがゴール前に入り、ファーサイドでフリーになったドウグラスが頭で詰めるもディフェンダーにかき出された。攻撃の手を緩めずに最後までゴールを信じて攻め続けたヴェルディだが、アディショナルタイムに突入した90+3分に試合を決められる。後方に戻したボールを粘り強く追いかける相手に拾われると、そのままカウンター気味にゴール前に庄司の侵入を許し、強烈なシュートを叩き込まれた。反撃の勢いに乗りながらもフィニッシュを決め切れず、ミス絡みの失点で敗れる形となった。

今後は中3日でホームのFC岐阜戦、アウェイのジェフ千葉戦と過密日程の連戦が続く。厳しく前向きな言葉で後押ししてくれるサポーターの惜しみない声援に報いるためにも、まずは、サポーターの熱気を間近に感じられる西が丘の雰囲気を味方につけて、雨中の激戦の悔しさを晴らしたい。

 

【試合後選手コメント:DF 3 井林章】

――試合全体を振り返って、もったいない試合だった?

「守備陣としてというより、チームとして悔いが残る試合でした。ミスからの失点だったので、2失点目も3失点目もそうだったので、ミスさえなければ少なくとも1-1だった可能性もあるので。2失点目のようなミスがあってはいけないと思います。ダメージも大きいです」

――相手の出方は予想通りでしたか?

「前から来るというのは分かっていたので、その中でプレーの判断だったり、個々の判断というのが大事なのかなと思います」

――失点する前から後方のビルドアップでバタバタしていたように見えました。

「そういうわけではないのですが、プレッシャーが来てもはがしていけば絶対にチャンスになるというのはあったので。それを怖がらずにやっていこうという方向性は皆の中でありました。それが変な意味で徹底し過ぎたというか、だからこそ食われるシーンが多かったのかなと思います」

――後半は逆に勝ち越せるだけのチャンスを作れていました。

「その通りなのですが、それを決められないと。それが今のウチの実力なので、どの相手にも1点しか獲れないとなると勝つのは難しくなってきます。今日も得点はセットプレーからだったので、チーム全体的にチャンスを決め切れるようにならないといけないですね」

――連戦で次は西が丘での試合になります。

「西が丘は皆もイメージはいいと思います。連戦だということは気にせずにプレーすることが大事だと思います。次の試合に集中して、切り替えて戦っていきたいと思います」

 

 

【試合後選手コメント:MF 45 永井秀樹】

――ようやく復帰できましたね。

「そうですね。約3か月遅れの開幕だったので、やっぱり勝ちたかったですけど、悔しい結果になって。アウェイでもたくさんサポーターの方が来てくれていたし、申し訳ないという気持ちです」

――安西選手の怪我で急きょ出番が来た形でした。監督からの指示は?

「0-2で負けていたし、リズムがあまりよくなかったので、きちっと一回リズムを作って、自分たちのペースでサッカーができるようにして追加点を獲りにいきたいという指示でした」

――永井選手が入ってボールが動くようになりました。

「20分くらいまでは良かったんですが、そこからちょっと相手を押し込んだ時に相手を見ながら効果的なサッカーをしないといけないし、もっとしたたかに賢くサッカーをしないといけないという部分は、まだまだこれからですね」

――バイタルエリアに入ると慌ててしまうのでしょうか?

「なかなかサッカーはそんなに簡単ではないので、その中でもやらないといけないのが我々ですから。次はいよいよラモスさんとの対戦となるので、また良い準備をして、良いサッカーをして、当然結果も必要ですし頑張りたいと思います」

 

 

【試合後監督コメント:冨樫剛一監督】

――試合を振り返ってください。

「遠く山口まで来てくれたサポーターのためにも、自分たちも山口さんと同じように攻撃的なサッカーを志向している中で、しっかりとお互いの良さを出しながら良いゲームにしていきたいと選手と取り組んできました。前半、入りは悪くはなかったと思いますが、自分たちの一瞬の隙を突かれて失点してしまい、またミスも重なって0-2にしてしまったことは非常に悔いが残ります。後半、少し怪我人も出たことも含めてシステムと人を替えて攻撃的に出る中で、コーナーキックから1点を獲り、その後も自分たちの2点目を獲れるチャンスを構築できたんですが、そこから自分たちが良い状態、相手のゴール方向に向けた攻撃をしている中で大事にいきすぎたのか、なぜか自分たちのゴール方向に戻るようなパスが多くなってしまい、相手が苦しい時間帯から少し楽な時間帯になってしまったのは自分たちにとっては残念でした。最後の最後まで追いつくまでに選手たちは走ってくれたと思いますが、それも最後、自分たちのゴール方向に飛ばしてしまってから3失点目になってしまった。もしかしたら自分たちから追いつくチャンスを逃してしまったゲームだったかなと感じています。連戦なのでホームに戻って、準備期間は少ないですけれどコンディションを見極めて、戦える選手でホームゲームはぜひ勝ち点3を獲る戦いをしていきたいと思います」

――永井選手が後半に入って、特別なことをしているようには見えなかったのですが、チームには確実に影響があったと思います。

「次のプレーのビジョンがある、または人を見る、スペースを見るというところで戦術眼の部分で非常に優れている部分が次のプレーにつながっているんだと思います。前半、チーム全体がパスを出した後に止まってしまったり、競った後に止まってしまったり、自分のポジションを空けることが非常に多かったですが、後半に永井が入ることによって、永井が出して動く、3人目の動きをするということで全体が上手く回ったんじゃないかなと感じています」

 

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