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MATCH試合情報

2016明治安田生命J2リーグ 第17節 - 東京ヴェルディ vs FC岐阜

マッチレポート

【試合展開】

引き分け、勝利と流れに乗りかけたところで前節、敵地でのレノファ山口FCとの一戦で1-3の敗戦を喫したヴェルディ。今節は平日ナイターで今シーズン初開催となる味の素フィールド西が丘でのホームゲームに臨んだ。対戦相手はかつてチームの顔としてプレーし、監督としても指揮を執ったラモス瑠偉監督率いるFC岐阜。中3日での連戦の中日にあたる過酷な状況での試合だが、昨シーズン劇的な逆転劇で勝利を収めたカードだけに、良いイメージを持って臨む一戦。前節から攻守両面でメンバーを入れ替えたヴェルディは、FWに平本一樹を起用し、最終ラインはウェズレイをスタメンで起用して井林章とコンビを組ませ、田村直也を右サイドバックに起用した。

序盤からお互いのカラーが明確になった。岐阜はサイドを起点にしながらやや長めのボールを前線のブラジル人選手に入れて押し込んでくる。ヴェルディは奪ったボールを中盤を経由しながらつないで、2トップに当てて距離感を大切にボールを動かしながらバイタルエリアの攻略を試みる。前半の半ばまではフィニッシュに至る前に中盤での主導権争いで球際での攻防が続く。短いパスでバイタルエリアまで侵入したヴェルディは、中央からは筋道が出ずにサイドを使いながら攻めると、26分には中盤の位置から思い切りよく井上潮音が放ったシュートがゴールをかすめた。ゴールを狙いやすい位置でのセットプレーも多く、ゴール前に鋭いボールが入ったが、ゴールをこじ開けることができない。このまま前半が終わると思われた44分、相手のクリアボールを井林が頭で左サイドにつなぐ。このボールを安在和樹がボレーで処理して前線へとロングフィードを供給すると、これをペナルティエリアの左角で受けたドウグラスが反転しながら相手DFを引きはがしにかかる。そこで相手の足がボールではなくドウグラスの足をとらえてPKの判定。45分に中後雅喜がPKを落ち着いて決めて、最高の時間帯に先制に成功した。

ところが「攻守の切り替え、競り合いで負けないこと、セカンドボールを拾うこと、そしてゴール前で粘り強く対応すること。残る45分は、これをしっかりとできないとやられるぞ」と、冨樫監督がハーフタイムに基本原則の大切さを説いたものの、一瞬の隙を突かれてしまう。49分、右サイドで人数をかけてダイレクトプレーで自陣深くまで侵入されると、横パスをブロックできずに手薄なゴール正面でもクリアし切れず、ボールはファーサイドでフリーの阿部のところまでこぼれる。押し込むだけの場面をきっちりとゴールに流し込まれ、前半とは変わって一番気を付けなければいけない時間帯に失点してしまった。後半開始直後に前線への圧力を強めようと縦へのスピードを意識して攻め込んだものの崩し切れず、守備陣形のバランスの崩れを突かれてしまった。その後は勢いに乗る岐阜を前に受け身に回り、バイタルエリアで押し込まれる時間帯が続く。交代策で流れを変えたいヴェルディは、前節で怪我から復帰した永井秀樹を83分に投入。その投入直後に少ないタッチでボールをさばいてバイタルエリアに走り込み、DFの背後に流されたボールに反応してボレーで合わせたがGKの正面を突いた。その永井が3分後にアクシデントにより交代。オープンな展開になってきてゲームを落ち着かせたいところで、そのキーマンを失う形になった。代わりに投入された高木大輔はボールへの執着心をむき出しにして、永井とは違う形で攻撃を活性化しようと奔走したがゴールを奪うには至らず。1-1でタイムアップを迎えた。

次節、連戦の締めくくりの相手は上位に食い込んでいるジェフ千葉。その後、京都サンガF.C.、セレッソ大阪と上位勢との戦いが続く。まずは目前のジェフ千葉戦に集中し、3日の準備期間を有効活用してフクダ電子アリーナに乗り込む。

 

【試合後選手コメント:MF 8 中後雅喜選手】

――PKを蹴ることになった経緯を教えてください。

「元々、ドウグラスがまず蹴ろうというのが、チームの中で話があって、彼が蹴らないなら僕が蹴ろうと名乗りでました。彼が点を取ることが大事だと思いますし、彼に点を取らせて乗らせたいという気持ちもあります。ただ、ちょっと倒された影響もあって万全ではなかったようで、彼が僕に譲ってくれました。あの場面では片言でしたが、僕に蹴るかと言ってくれました」

――前半と後半の展開に関してどのような印象を持っていますか?

「前半は相手の勢いもあって、少しロングボールが多くて、堅い試合というか、ガチガチな展開になっていました。あまり自分たちの戦いではなかった面もありましたが、その中でPKから良い時間に点を取れて良い形で試合を折り返せました。ただ、後半開始早々にああいった形で決められてしまいました。それまではそこまで危ない場面も作られていなかったですし、90分間を通じて僕たちの方がチャンスも多かった気がしています。もちろん、岐阜の選手に僕と同じことを聞いたら同じことを言うと思いますが、勝たなければならない試合でしたし、僕たちは勝つためにやっているので、勝てる可能性が高い試合を落としたというふうに捉えています」

――後半の入りは失点まで良い入りができていましたが、そこで少し油断があったのでしょうか?

「攻めに行き過ぎたというか、個人個人としてもチームとしても一瞬の隙を与えてしまった結果です。ああいう状況で決められてしまったのは、チームとして甘さというか、隙があったと思います。そういうのをなくしていかないと厳しいと思いますし、最後の最後に相手が流し込むだけという決定機を外してくれた部分もありましたが、捉え方はその人次第ですが、僕は勝てる試合だったと思っています」

――後半終盤にご自身にも決定機がありましたが。

「あそこはトラップが大きくなってしまいました。相手がその前に触るか、触らないかの際どいスライディングをして微妙に触っていたので、トラップが大きくなってしまいました。ああいう場面で冷静にコントロールして流し込まなければいけないなというのは、自分の中でも反省しています。あそこにいるだけではしょうがないので、決めて結果を残さないとダメですし、あそこに行っただけではダメです」

――失点後からそれまでの良い流れが一転して相手に流れを渡してしまった印象ですが、チームとして気落ちした部分がありましたか?

「その通りだと思います。やっぱり、チームとして1失点した後に、まだ1-1の状況で下を向くというかペースダウンしてしまうのは、チームとして課題だと思います。あそこからもう1つ、盛り返すではないですけど、気持ちを見せないとダメです。あれで勝ち越しを許したわけではなく同点にされただけであって、あの後に何度か気になるシーンもありました。シュートまでの持っていかれ方とかを見れば、気落ちしているのではないかと指摘されてもしょうがないと思います。そこはチームの課題としてみんなで共有していきたいです。まだ、同点だから気にすることなくしっかりと切り替えて、今日は残り40分もあったので勝ち越すためにもう一度踏ん張っていかないとダメです。前節もそうですし、失点後に続けて点を取られるとキツいですし、そこで踏ん張ってやらないといけないと感じています」

 

 

【試合後選手コメント:DF 3 井林章選手】

――試合を通しての率直な感想を教えてください。

「個人的にはこの前の群馬戦に近いのかなと思います。良い形というか、点に繋がりそうな場面は作れていましたし、逆に自分たちが点を取られそうな部分もあったので、引き分けに相応しい結果だったのかなと思います」

――失点場面以外は粘り強くやれていた印象でしたが。

「いや、最後の場面は決められてもおかしくなかったのかなと思います。結局、ウチは獲られ方が悪いので、あそこを自分たちで何とかしないとダメです。最後も後ろからかっさらわれて中も数的不利になることが何度かあったので、そういう部分をもうちょっとプレーするポジションだったりを意識したうえで、プレーの選択をしないといけないですね。それで勝てなくなると、したいサッカーどうこうではなくなるので、もっと大事にしなければならないですね」

――失点場面に関してもボールの獲られ方が悪かったという印象でしょうか?

「いや、あれに関していえば、ウチはスローインから失点することが多く、スローインの場面でハメきれずに2列目の選手にスルっと抜け出されてしまい、全部が後手後手になってしまいます。ウェズ(ウェズレイ)も僕も右に寄ってしまったので、あそこはファウルでも止めるべきでしたし、自分が少し見てしまったので、そこは良くなかったです。ボールを獲れないなら獲れないなりの対応もありますし、ある程度プレーを限定できていた部分もありますし、その後を個々が予測していくことが大事です」

――最後はかなりオープンな展開でしたが、チームとしてはどういうふうに持っていきたかったですか?

「オープンになって蹴るような形になっていたので、後ろはとにかく撥ね返してセカンドボールの拾い合いという形でした。自分たちの攻撃も相手の裏にボールを入れて、(平本)一樹さんなりがゴリゴリ行ってくれてチャンスになっていたので、それはある意味1つの戦い方だったと思います」

 

 

【試合後選手コメント:MF 20 井上潮音選手】

――前半はかなりロングボールが多かったですが、あれはチームとしての狙いだったのでしょうか?

「それはセーフティに行こうとして蹴りにいった部分もありましたが、ボールをうまく繋げずに蹴ってしまった部分もありました。それはチームとしてもっと繋げるように、全員がサポートする動きなどを増やしていきたいです」

――永井選手も以前に選手同士の距離感の遠さを指摘していましたが。

「一番はフォワードとボランチの距離がまだまだ遠くて、フォワードにボールが入った時も自分たちが遠くて受けられず、フォワードが孤立してしまうシーンが多かったので、そこはチュウさん(中後)か、僕か1人がサポートにいったり、サポートのスピードを上げていくことが大事です」

――試合終盤に相手に吹き飛ばされてピンチを招く場面もありましたね。

「ああいうところの判断、今日は遅かったことでああいうふうになってしまったので、ああいう判断の速さを上げていかないと、自分のようなプレーヤーはああいうふうになってしまうと、改めて思いました」

――判断やテクニックでああいう部分は解決できるとお考えですか?

「当たらなければできますが、ああいうふうに当てられてしまうと、難しいというのは自分自身分かっているので、そこはこれから意識して減らしていきたいです」

――試合を通しての体力面に関してはいかがですか?

「前よりかは全然動けているという感覚が自分の中でもあります」

 

 

【試合後選手コメント:DF 6 安在和樹選手】

――後半に相手が田中達也選手というスピードのある選手を投入するまでは素晴らしい出来でしたね。

「あれをベースにスタンダードにしていかないとダメです」

――今日の結果に関してどのように捉えていますか?

「勝たないとダメでした。チャンスもありましたし、PKも獲得してその後にチャンスもありました。あそこで仕留めていれば、こっちのゲームでした。後半は立ち上がりの4分で同点ゴールを与えてしまったことが、すごく悔やまれます。それでも、自分たちに決定機もあったので、とにかく決めていればという気持ちです」

――今日は連敗をしなかったことは収穫ですか?

「ただ、勝ちがあまりにも少なすぎるので、勝ち癖を付けていかないと今後苦しくなってしまうので、本当にこの試合で勝ち点を落としたのはもったいないです。ホームですし、勝ち点3が必要でした」

――個人的には攻守の仕事量がかなり増えていますが、実感はありますか?

「上がってきていると思います。量は増えていますし、攻撃にも絡めているので、そこは悪くないので、あとはその量をもっと増やして決定的な仕事に絡めればいいと思います」

――チームとしてもったいないミスが多い印象でしたが。

「そうですね。“あぁ~”ってなるシーンが多いですね。僕はサイドなので、上がった時にそういう場面があると戻るのはキツいですが、ミスはしょうがない部分もあります。もちろん、ミスが少ないチームの方が上位にいるので、とにかくミスを減らしていって、最後に決定的なパスを通せるようなチームになれるように細部にこだわって、より上の順位を目指していきたいです」

――今日は決定機の数が多かったですが、それはチームとしての成長なのか、スカウティングなり、相手の影響があったのか、どちらだと思いますか?

「相手が背後に弱いというスカウティングがあり、そこからPKを取ることができて終盤も裏に蹴っただけで(平本)一樹さんがシュートまで持ち込めたところは相手のウィークを突けたと思っています。そこで決められれば、最高でした。今日に関してはスカウティング通りに試合を運べていたので、そういう意味でも勝ちたかったです」

 

 

【試合後監督コメント: 冨樫剛一監督】

――試合を振り返ってください。

「西が丘という本当にサポーターとの絆を感じられる雰囲気の中、前半しっかりとした戦いをしていく中で、初めてPKを奪取するような攻撃の形。また、前半終了間際にはゴール前をクロスが横切るような形なども出せて良い形の前半だったと思います。後半はもう一回、守備のところの集中力とボールを動かしながら相手の前の4枚をシンプルに外してハーフウェイラインを越えて、シンプルに厚みを持って攻撃をしていこうという中で、早い時間帯にスローインから背後を取られてやられてしまったのは、本当に大きく自分たちの重りとなってしまったと思います。お互いにオープンになった中、中盤が空いてきて自分たちにとっては、むしろやり易い中で、ドリブルとパスの判断がつく永井を入れてチャンスを構築しようとし、実際にペナルティエリアに入ってきて永井のシュートもあったかと思いますが、その後に残念なことに怪我をしてしまい、考えを変えなくてはならなくなりました。ただ、その後に(高木)大輔を入れて、自分たちはホームなので勝ち点3を奪うために、中後と中野と(井上)潮音の中盤3枚にして、その前に(平本)一樹と大輔を置いてドウグラスを一番前に置く形で、自分たちがセカンドボールを拾って、もう一度前に出ていこうという中で、最後ゴールを奪えなかったことは非常に残念でした。ただ、選手たちは本当に相手のゴール方向に向けてプレーし、追い越す形。また、ボールをシンプルに動かす形も今までよりは出ていたのかなと思っています。次のゲームに向けてあまり時間がない中、怪我人も出てしまいましたが、もう一回選手たちとしっかりとトレーニングをし、コンディションを見極めて、自分たちはアウェイですが、できる準備をしていきたいです」

――これまで先発出場していた高木大輔選手をベンチに置いてドウグラス・ヴィエイラ選手と平本選手の2トップを採用した意図を教えてください。

「先ほども言ったように相手の4-2-3-1の前の1と3が守備でルーズなところがあると思っていたこと。また、相手の予想布陣のところでボランチの脇、4枚のバランスが悪いのではないかということで、空間で前を向ける、そしてドリブルで仕掛けながらプレーをする選手の方が効くのではないかと思い、今日の2トップを選びました」

――途中で中野選手を投入した意図を教えてください。

「彼を右サイドに置いて左足でボールを持てば、オープンな形となること。また、彼の縦へのスピード、ドリブルでの仕掛け、カットインしてからの左足のシュート。ないし、逆サイドへの背後へのボールという狙いを持って彼を入れました」

――その投入の後に永井選手の負傷があって、少し狙いが外れた印象でしょうか?

「そうですね。(中野)雅臣自身ももう少し思い切りが出せたり、もう少し守備のところの競り合いでしっかりと自分のボールにできたりする力強さがあれば、もっと彼の良い部分。前を向いて仕掛ける部分が出せたのではないかと思います」

――同点ゴールを決められた後の時間帯にチームとして少し崩れてしまった印象ですが、その原因をどのように考えていますか?

「自分が考えるところでは、ああいう失点の仕方というのが、まずはチームとしての弱さだと思っています。あとはああいうリスタートからやられているチームは、不安があったりするもので揺れ動いてしまったのかなと思います。それでも、キーパーの(鈴木)椋大を中心に声をかけながら中心軸はズラさないように、また多少の距離であれば、そこまで入る可能性も減るという部分で、もう一度リズムが来ると思っていました。相手がそういう攻撃的なチームで得点もリーグで4位か5位のチームですが、そのぶん失点も多いチームなのである意味、得点をやらない部分と相手のウィークを突くことで、もう一度相手のバランスが崩れると思っていました」

 

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