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MATCH試合情報

2016明治安田生命J2リーグ 第38節 - 東京ヴェルディ vs 愛媛FC

マッチレポート

【試合展開】

前節、首位をひた走る北海道コンサドーレ札幌の本拠地に乗り込み、今シーズンホーム無敗の相手と対峙したヴェルディ。井林章と中後雅喜を怪我で欠く中、高木大輔とドウグラスのゴールで2-1と競り勝ち、大きな勝ち点3を持ち帰ってきた。終盤に入って巡ってきた今シーズン初の連勝のチャンス。チームは前節と同じメンバー構成と配置で愛媛FCとの一戦に臨んだ。

 

序盤からテンポよくボールを動かしてくる愛媛に対して、ヴェルディは前線でボールがなかなか収まらずに攻撃が単発に終わり、徐々に自陣で受けに回る時間が増えていく。自分たちのリズムがなかなか作れない中、耐える時間が続いた中でもカウンターからチャンスを作った。9分、カウンター気味に右サイドのスペースにドウグラスが抜け出し、バイタルエリアに鋭いクロスボールを入れる。これを高木大がボレーで合わせたが、相手GKの好守に阻まれた。31分には左サイドでボールを受けた高木善朗がスピードに乗ってドリブルで中央突破し、バイタルエリアで相手GKの意表を突くシュートを放つ。これはゴールのわずか上に抜けたが、相手が攻め込みながら決め手を欠く中で、わずかな隙を逃さずにチャンスを創出した。

 

攻守のポイントを整理して迎えた後半、相手が再びリズムを掴む前にヴェルディがワンチャンスをモノにする。53分、高木大が倒されて得たゴール正面のフリーキック。壁のブラインドを絶妙に調節し、高木善がコースを突いたキックでポストと相手GKに当たる形でボールをゴールに流し込んだ。その後、相手の猛攻を受ける時間が続くが、反撃のチャンスもあった。62分、自陣の深い位置で渡辺皓太が左サイドのスペースへ長いボールを入れる。相手DFとの競り合いに勝利したドウグラスが抜け出し、右サイドから加勢した高木大と2対1の場面を作った。しかし、判断が遅れて高木大を狙ったパスを相手DFにクリアされた。この場面の直前には楠美圭史のオーバーラップからペナルティエリアに侵入するチャンスを作るが、ラストパスがずれて高木大には合わなかった。決定機を決め切れないでいると、相手についに均衡を破られる。71分、左サイドを阪野に反転しながら突破されてペナルティエリアに侵入されると、GKも含めて4選手がカバーに入りながらもボールがすり抜けてゴールに流れた。ここから試合はオープンな展開になっていく。ヴェルディもカウンターからチャンスを作った。84分、相手の猛攻に耐えるヴェルディに62分とまったく同じ場面が訪れる。カウンターから二川孝広がスペースに出したボールにドウグラスが抜け出す。またも高木大が右サイドからサポートに入って2対1の場面を作った。しかし、ドウグラスのパスは再び相手DFにはじき返される形に。アディショナルタイムの90+1分には右サイドでドウグラスがおとしたボールを二川が受けて、相手の背後へ絶妙なスルーパスを供給する。これに澤井直人が反応して抜け出したが、シュートは飛び出した相手GKにはじかれた。

 

手に汗を握るような攻守の入れ替えが激しいゲームだったが、最後の精度を欠いたことが響いた格好だ。勝ち点1を拾ったことを前向きに捉えて、中3日でホーム連戦を戦える日程を好機ととらえて、次節で再び勝ち点3とホームでの歓喜を目指す。

 

【試合後選手コメント:MF 10 高木善朗選手】

――ゴールシーンを振り返ってください。

「壁が遠かったので、ファーサイドを狙うよりも壁を越す可能性が高かったので、ニアを狙いました。最近チームがあまり流れに乗れていない中で、一発の集中力で点やアシストができていることは継続していきたいです」

――ここ最近、良いフィーリングのプレースキックが続いていた中でのゴールでしたが。

「これまではフリーキックも決め切れていなかったので、そこは課題ですし、自分が決められれば、チームも楽になると思っていたので、決められて良かったです」

――前半の劣勢の時間帯にどんなことを考えていましたか?

「奪った後のボールを簡単に取られていたので、簡単に自分たちの流れにならないことを分かっていました。やっぱり、間延びしてくるのは後半だと思っていたので、しっかりとゼロでいければいいと思っていました」

――システム変更をして後半に良い時間帯もありましたが。

「後半は特に直人が上下動に加え、中にも入ってきてくれたので、そこでチームのパスコースや選択肢が増えたと思います。それが大きかったのと、カウンターが機能したことが大きかったです」

――積極的にドリブルを見せた狙いを教えてください。

「中央でドリブルをすると、相手が中を絞ってきてパスコースも空くので、そこでドリブルを仕掛けていきました。やっぱり、パスだけで崩れないと思っていたので、運べる時は運ぼうという意識でした」

――オープンな展開の中でフィニッシュの場面で焦りなどはありましたか?

「決め切るというプレッシャーよりも、良い形ができていてもフィニッシュに持ち込めないとか、最後の部分で合わないことが多かったので、やっぱり勝てる試合だったという感想で終わる試合が今年は何試合もあったので、そこはしっかりと練習からやっていきたいです」

――カウンターが機能したことに関してはポジティブに捉えてもいいという感覚でしょうか?

「今までああいうカウンターのシーンがなかったので、ああいう形が出るとチームが勢いに乗れるというのは体感しています。逆に、相手にカウンターをやられて勢いに乗せないという部分では、自分たちが身をもって体感したことなので、それをやらせないようにしていきたいです」

――今日の勝ち点1という結果をどのように捉えていますか?

「やっぱり、残り試合が少なくなっているので、ポイントを取れない試合を無くしていかないといけないです。そういう意味でこの勝ち点1は大きいです。ただ、失点場面は守り切れたとも思うので、もったいない2ポイントでもあります」

――また、連勝を逃してしまいましたね。

「そこは本当にこのチームの課題だと思います。前節、札幌相手に勝てて他のチームに勝てないというのは、どこか別の問題があると思うので、しっかりと自分を見つめ直してやらないといけないです。また、来年に繋げる残りの試合にしないとダメです。個人個人のレベルアップもですし、来年の自分の課題を克服する4試合にしていかないといけないです」

 

 

【試合後選手コメント:MF 32 二川孝広選手】

――試合を振り返ってください。

「ある程度、守備の時間が長かった中で集中して守れていたと思いますし、セットプレーで先制もできました。ただ、こういう一瞬の隙でヤラれてしまったことはもったいなかったです」

――投入前に監督からどんな指示を受けましたか?

「ボールを奪った後にバイタルエリアでボールを受けてチャンスに絡んでほしいと言われていました。ゴールに繋がるプレーを目指してやっていました」

――ドウグラス・ヴィエイラ選手へ素晴らしいノールックスルーパスがありましたね。

「声も聞こえていたので、あとは感覚的に出しました」

――ご自身の投入からかなり決定的な場面も作れていた印象ですが。

「奪ってからのカウンターという部分では、結構チャンスも作れてはいたので、最後のところできっちり決めていけるようにしていきたいです」

――前節の勝利から良い形で今日の試合に臨むことができたという感覚でしょうか?

「前回勝てたということで、気持ち的にノッて行ける感覚はあったと思います。前半に関しても粘り強く戦えて、セットプレーから先制もして、追加点を奪うチャンスもありました。そこでもう1点取れれば、前回のような形にできたと思います」

――追加点を奪え切れないという部分が今の順位にいる要因の1つでしょうか?

「そうですね。そういう部分もあると思いますし、一瞬の隙でやられてしまうということに関しても、修正すべき点だと思います」

――最下位と勝ち点8差という中で残り4試合の戦い方について聞かせてください。

「今回のように守る時間が長くてもしっかりと守って、少ないチャンスでもしっかりと決めていく戦いも必要になってくると思います。一戦一戦大事に戦っていきたいです」

 

 

【試合後選手コメント:DF 23 田村直也選手】

――試合を振り返ってください。

「守備としてはゼロで終わりたかったです。今日はお互いにピンチもチャンスもあった中で、失点の場面以外は踏ん張れたと思います」

――システム変更で守り易くなった感覚はありましたか?

「相手の1トップ2シャドーに対して、ウチの3枚で付くという部分でわかり易くはなったと思います。あとは攻撃の部分ではシュート数が7本だったので、もう少しそこを上げていきたいです」

――今日はロングカウンターの形からゴールに迫る場面もありましたが。

「相手が前に出てきたぶん、相手の両サイドが上がっていたので、そこを善朗や大輔、ドウグラスがうまく突いて、あわや得点という場面も作っていました。決められれば一番良かったですが、そういう狙いはこの先も狙っていけると思います」

――追いつかれてから守備でバタ付いた時間がありましたが?

「相手も自信を持って、ウチの3枚の脇を突いてきていたので、我慢の時間が続くなと感じていました。そこでもっとクリアを大きくするとか、ラインを上げるとか、もっとできることもあったのかなと、そこは反省しています」

――2点目をやらなかったという部分は、終盤戦の戦いの中で評価できる部分でしょうか?

「藤田選手の決定機は完全に運で防いだものだったので、そういうことに頼ってしまうと、この先も厳しいと思うので、そういうピンチを未然に防いでいきたいです。守備としてはゼロで行かないといけないですし、2点目を取り切ることも大事なので、その両方を求めていきたいです」

――最下位と勝ち点8差という中で残り4試合の戦い方について聞かせてください。

「近い順位のチームとは勝ち点差も迫っていますし、1つでも上の順位に上がっていきたいですが、下との勝ち点差も気になります。早く残留を確定させて純粋にサッカーを突き詰めていきたいので、まずは次の試合で勝ちたいです」

 

 

【試合後選手コメント:FW 18 高木大輔選手】

――試合序盤の決定機を振り返ってください。

「正直、自分でもビックリしたというか、あまり当たっている感じがなかったので、意外に良いところに飛んだという感覚でした。枠に飛んだことは良かったですが、あれが入らなかったことはよくなかったです」

――その後は耐える時間が続きましたね。

「行ったり来たりの展開になることは予想していました。相手も守備ではマンツーマン気味に守っていて、僕とドウグラスが前に残って相手も2枚で守っていたので、カウンターという部分ではハマっていました。ただ、そこで決め切れなかったことはもったいない部分だと思います」

――カウンターの場面で味方のサポートが少ない印象もありますが。

「どうしても行ったり来たりの中で、僕らは前に残っているぶん、前へのパワーがありましたが、ボランチの選手もサイドハーフの選手もサイドバックの選手も、かなりしんどかったと思います。だからこそ、僕とドウグラスで2点ぐらい取れるチャンスがあったので、2人で攻撃を完結できれば、もっと楽にできる展開、2点差、3点差にできる試合になっていたと思います」

――交代の場面では少し時間をかけていた印象がありますが。

「流れが行ったり来たりになっていて、あそこは相手ボールになっていたので、一回流れを止めることが大事だと思っていました。もちろん、僕らは勝ち点3、連勝を目指していました。だから、ネガティブに勝ち点1を取りに行ったというわけではなく、試合の流れを考えてという形でした」

――後半はドウグラス・ヴィエイラ選手との関係で2度のビッグチャンスもありましたが。

「あそこの場面は結局、少ない人数でカウンターに行けているという部分でチームとしての成長を感じています。ただ、あそこで決め切れないというのが、まだまだです。ドウグラスの特長も生かせているからこそ、あそこまで行けていると思いますし、僕もあそこまで走れてチャンスになっているので、あとは最後のところだと思います。ただ、ああいう形はポジティブに考えたいです」

――ドウグラス選手はシュートという選択もあったと思いますが。

「1本はシュートを打つか悩んだと聞いています。ただ、お互いの信頼関係でいえば、僕が彼の立場でも同じ選択をしたと思います。そういう面でドウグラスは日本人の僕を尊重してくれて、お互いに良いコミュニケーションができていると思います。だから、やり易い選手です」

 

 

【試合後監督コメント: 冨樫剛一監督】

――試合を振り返ってください。

「試合の前からOBの皆さん、あるいは育成、女子の皆さんが良いゲームをしてくれて、雰囲気も素晴らしい中で、自分たちは前節できたことをよりこのゲームで表そうというふうに入りました。スタートのところは自分たちが持っている形からスタートし、相手のシステムに合わせていくような形の中で、上手くシナリオを作って前半を0-0で終える。そして、また後半のところでリスタートから点を取るところで、自分たちにとっては我慢強くサッカーができていたのかなと思います。ただ、カウンターのスイッチを入れてシュートまで行くという部分で、なかなか最後のところで引っかかってしまうことが多く、2点目が取れないという状態の中で、一発でヤラれて追いつかれたことは、非常に悔いが残る点でした。そこからは相手にもチャンスがあり、自分たちにもチャンスがあり、お互いに決め切れないまま、結果としては勝ち点3は惜しいですが、この時期の1というのは、すごく大きくなるというようにしていかなければならないと、強く思います。サポーターにもすごく期待してもらい、勝つゲームを見せたかったですが、終わった後に本当にたくさんのコールを頂いていく中で、自分たちがよりその声を強く持たないとなりませんし、次のゲームではホームで2回続けて戦えるという部分は、自分たちにとってアドバンテージだと思うので、次に向けて準備をしていきたいです」

――試合終盤の戦い方に関して、最悪勝ち点1を取るという感覚だったのでしょうか?

「自分たちはスタートから勝ち点3をいかに奪っていくかと考えていたので、その時点でも1ではなく、いかに3を取っていくか、と選手たちも考えていました。ただ、その得点を取るということに関しては、バランスを崩していかないと取れないので、試合の機微を感じて出ていかなければ、やはり逆に自分たちがバランスを崩した中で相手の攻撃を受けてしまう。そういう部分でチーム全体がリスクマネジメントをしながら、チャンスの中で飛び出していく形を作りましょう、という中で澤井の飛び出しから二川のパスで良い形を作れたのかなと思います。最後の交代の場面に関しては、交代に時間をかけたわけではなく、大輔が疲れていただけだと思います」

――前半途中からシステムを変更したことに関して守備的な問題か、攻撃的な問題のいずれの影響が関係しているのでしょうか?

「ミスマッチからスタートしていく中で、なかなか自分たちがボールを動かせなかったということが、システムを変えた一番の要因です。特に、人がハッキリと攻撃も守備もやっていく中でボールを上手く動かせなかった。あるいはもう一回、空間でボールをもらうことができなかった点で、少しシステムを変えました。そこで自分たちがフォワードを上手く使っていく形、人合わせをしていく中でリズムを取って行こうと考えて変更しました」

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