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MATCH試合情報

2017明治安田生命J2リーグ 第10節 - アビスパ福岡 vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

前節、上位の名古屋グランパスと湘南ベルマーレが揃って敗れ、ヴェルディが勝利したことで、今シーズン2度目の首位に返り咲いた。前回は湘南を相手に惜敗して1試合で転がり落ちたが、今節はしっかりと首位の座を守り、中3日で3試合を戦う連戦に良い流れを作りたいところ。敵地に乗り込んで戦う今節の相手は、勝ち点3差で上位陣に追いすがるアビスパ福岡。昨季はJ1で戦った難敵だ。その難敵との一戦に向けて、ヴェルディは右サイドMFに安西幸輝を起用した。

 

序盤から圧力を掛けてきたのは、ゴールデンウィークで駆け付けた多くのサポーターの後押しを受けたホームチームだった。前線で起点となる高くて強いウェリントンをターゲットにロングボールを入れ、そこを起点に押し込んでくる。ヴェルディも抑えるポイントはウェリントンに絞っていたが、起点を潰し切れずに全体がズルズルと下がって自陣に引く形を強いられる。ボールを奪ってからは素早く攻撃に移りたいが、前線と最終ラインとの距離感がいつももよりも長く、サポートが遅くれるためボールが落ち着かずシュートすら打てずに時間が過ぎていく。防戦一方の中で、守備ではウェリントンを二人で挟んで対応するなど、最後の最後のところでやられない粘り強さを見せた。ようやく決定機を作ったのは34分。ゴール正面からやや右寄りの長めの位置でフリーキックを得ると、高木善朗が入れたクロスにファーサイドの位置で平智広が頭で合わせる。これは相手GKに阻まれる。逆に44分にはセットプレーからバー直撃のヘディングシュートをウェリントンに打たれるなど反撃を食らって前半を終えた…というタイミングでこの試合の分水嶺となるアクシデントが起こる。

 

コーナーキックの流れから内田達也がボールをファーサイドに流したタイミングで前半終了の笛が鳴ったが、内田の背後からウェリントンが勢いを持って身体を内田の背中にぶつけたように見られる行為があった。つぶさに見ていたヴェルディ側は、ピッチ上の選手、ベンチに控えるスタッフと選手が飛び出して、その行為を猛烈にアピールした。しかし、これはお咎めなしで警告などは出ず、前半のうちに一度警告を受けているウェリントンは、そのまま後半のピッチに立った。

 

一度はヒートアップしたヴェルディ側だが、ロッカーに入ってからは冷静さを取戻し、相手の対策を攻守両面で細かく確認。トレーニングで取り組んできた内容を、今一度再確認し、さらに前半からの修正点をチームで共有して後半のピッチに立った。

 

後半の序盤、修正点を頭にしっかりとビルドアップしながら相手を押し込み、セットプレーからチャンスを作り出す。51分、コーナーキックのセカンドボールを拾った安在和樹がミドルシュートを放つ。これは相手GKに防がれたが、こぼれ球を中後雅喜が拾うと、クロスと見せかけてショートパスをつないで相手を引き出し、大きなクロスで手薄になったファーサイドを狙う。これをドウグラスが競り勝って頭で折り返したが、ゴール前に詰めた井林章の手前で相手GKが僅差でクリアした。この試合最大のチャンスを逃すと、ここからは一方的に押し込まれる。57分には直接フリーキックを柴崎貴広がファインセーブで防ぎ、61分には、アーリークロスをウェリントンに頭で合わされるがポストに助けられた。ギリギリのところで踏ん張っていたヴェルディだが、82分に守備の防波堤が決壊した。左からクロスを入れられると、ニアでウェリントンに頭で合わされる。マークが寄せるのが一歩遅れたタイミングでコースを突かれ、反応した柴崎の指先を抜けてボールはゴールへと転がり込んだ。

 

守備で粘っていた試合展開で先制を許し、ダメージは決して小さくなかった。反撃に出ようにもチーム全体で勢いと迫力を持って攻めることができない。終盤には、中野雅臣、高木大輔と攻撃的なカードを切ったが、思うようにボールを動かすことができず。前半終了直後のアクシデントにもお咎めなかったウェリントンのゴールが、ヴェルディから首位の座を奪う結果となった。

 

厳しい試合を経験したが、中3日で続く連戦の最中にダメージを引きずるわけにはいかない。ここから短い時間で切り替え、ホームでの連戦という好機を生かして、また連勝のサイクルを引き寄せていかなければいけない。

 

 

【試合後選手コメント:DF 4 畠中槙之輔】

――難しい試合でしたね。

「厳しかったですね。ターゲットは(ウェリントンだと)分かっていて、そこを使われる分には悪いとは思っていないから、その後ですね。抑えるところで抑えられずに失点してしまったので、それがすべてでした」

――ビルドアップの部分で、いつもよりもバタバタしていた印象を持ちました。

「ボランチも含めてボールを動かしていこうとしていて、前半は上手くできていたんですが、後半はお互いのポジショニングの部分で、距離感が遠くて、パスを出しづらくて相手に追いつかれて苦しくなるという場面が何回かありました。そこは距離感が問題でした。パススピードもサポートも足りなかった印象です。パススピード自体は遅くなったとは思うので、あとは相手を引きつけてからパスを出すとか、そういう部分でした。相手も読んでいてあまり食いついてこなくて、僕のところには前から全然プレスに来なかったので。逆に、間が空いたところで縦パスを狙ったりしていたから、狙いどころを絞られていました」

――3日後にはすぐ試合があります。

「金沢が相手ですが、相手の順位に関係なく、自分たちの立ち位置として連敗するわけにはいかないので、短い時間ですがまたチームとして方向性を共有してひとつになって戦えるようにしたいです」

 

 

【試合後選手コメント:MF 17 内田達也】

――まずは試合を振り返ってください。

「久々に完敗かなという印象の試合をしました。これまでは負けても、手応えがある試合が多かったんですが、今回は攻撃も守備も良いところがなく終わってしまった感じです」

――守備に回る時間が長く、ボールを奪ってからの攻撃の部分で、落ち着いてボールを動かせていなかったように見えました。

「相手の圧力はあったのはありますが、どこかでできない試合は来るとは思っていたので、なんとかゼロで抑えながらどこかで一本とは考えていたんですが、やっぱり先制点を獲られてしまったので、今日は僕たちの日ではなかったかなと感じています」

――抑えるべきポイントは分かり切っていて、チームとしてカバーし合っていましたが…。

「後ろの3人が頑張って撥ね返してくれていたので、そこでなんとかしたかったですが…」

――内田選手を中心に、サイドで人数をかけてボールを動かす場面も見られました。

「皆が意識を共有して動かせる場面もありましたが、その時間が短すぎたかなと。もっとその時間を長くしたかったです」

――すぐに中3日で試合があります。

「劣勢の中でしっかりと抑えきるというのは続けないといけないですし、もっとボールを積極的に動かすというのは全員がやらないといけないと思います」

 

 

【試合後監督コメント:ミゲル アンヘル ロティーナ監督】

――試合を振り返ってください。

「とても難しい厳しい試合になりました。後半は前半よりも良いプレーができたと思います。ボールを持ってプレーができたと思います。相手のセンタリングを抑えられなかった。それでシュートをたくさん許してしまいました。そのセンタリングの一つがゴールにつながりました」

――まだ0-0の時に相手の3バックの両脇を使うところが見えました。今回、どうやって福岡の守備を崩そうと考えたのですか?

「特にこの試合に向けて攻撃のバリエーションというのは考えていませんでした。いつものように攻撃して、得点を奪おうとしていました」

――前節から、高木大輔選手に代えて安西幸輝選手を右サイドMFで起用しましたが、その意図は?

「幸輝はすごく良い選手で、それは分かっていたがプレシーズンで怪我で出遅れていて、調子が戻ってきたので使っているだけです。大輔も幸輝もとても良い選手だと思っています」

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