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MATCH試合情報

2017明治安田生命J2リーグ 第16節 - V・ファーレン長崎 vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

前節、連戦の締め括りで悔しい敗戦を喫したヴェルディ。再起を目指す重要な局面で迎えたのは、長崎、松本という非常に難しい相手とのアウェイ連戦だった。まずは勝ち点2差で上位直接対決となったV・ファーレン長崎との一戦。1週間の準備期間を置き、チームはこの一戦に臨んだ。

 

警告累積の出場停止が明けたアランは右FWとしてスタメンに戻り、両サイドMFは利き足とは違う配置で、安在和樹を右サイドに、安西幸輝を左サイドで起用した。

 

この試合の流れは、序盤の5分ほどで決まった。序盤は高い位置でプレスをかけてきた長崎だが、ヴェルディがそれをいなして高い位置までボールを運ぶ。すると、たまらず長崎は割り切って自陣に引きこもって守備ブロックを固める。マイボールになった後のカウンターで前に出てくるものの、そこで決め切れないと、前からのプレスを連動して仕掛けるのではなく、一斉に自陣に引いてスペースを消してきた。分かりやすく守備を固めてくる相手に対して、ボールを保持したヴェルディは、ゆっくりとボールを動かしながら相手の穴を探り続ける。データの裏付けを抜きにしても、ボール支配率は8割近くに感じられた。ただし、ハーフタイムにコーチ陣がしきりに指示を出したように、ボールの動かし方にスピードがなく、相手は縦パスに狙いを定めれば済むような単調な攻撃に終始する。バイタルエリアには何度も侵入するが、相手を揺さぶり切るほどスピーディな展開は作れず、セットプレーをきっかけに作った6分のアランのシュートシーン以外は、決定的なチャンスを作れなかった。すると、一瞬の隙を突かれてカウンターからペナルティエリアへの侵入を許す。今シーズンは無理にチャレンジせずに我慢強くボールに対応してきた守備陣だったが、相手のドリブルに一発でボールにアプローチしてかわされ、あっさりとゴールを割られた。

 

後半、チームの共通理解は攻撃時のスピードアップだった。相手が楽に対応してきた前半の拙攻から一転して、素早いワイドにゆさぶって守備ブロックに綻びを作ることを目指す。ボールを失った後の前線からの守備も効果を発揮し、55分にはドウグラスが相手からボールを奪ってショートカウンター。背後からディフェンダーにプレッシャーをかけられながらもなんとか持ちこたえ、相手GKの出端を抜いてシュートを放ったが、わずかにゴール右へとボールは逸れた。後半に入るとボール支配に拍車がかかる。相手の起点であるファンマにはまったく仕事をさせずに守備陣がシャットアウト。チーム全体がほぼ攻撃に意識を傾けてプレーすることで、相手のカウンターも即座に潰してすぐにマイボールを取り戻して攻撃に転じる好循環は作れた。しかし、ワイドに揺さぶってからサイドを起点に攻め込むが、中央を固める相手を前にゴール前に陣取るFW陣にピンポイントのクロスがなかなか合わず、ターゲットとなったドウグラスとアランも決定的な仕事ができない。前半よりもパススピードは上がったが、サイドを起点にした同じような崩ししか展開できず、フィニッシュ手前で相手を引き出すような組み立てがなくシュートを枠に飛ばすこともできない。終盤にはパワープレー気味にサイドや最終ラインからロングボールを入れて押し込むが、ゴールを脅かすようなシュートは最後まで打てなかった。

 

試合を通じて相手の倍以上の19本のシュートを放ったが、ゴール前にびっしりと選手を並べる守備ブロックを攻略することができず、どのシュートも決定機というよりもやや強引にシュートまで持ち込んだ感は否めない。もちろん、ゴールに迫ったチャンスもあったが、組織的に相手をゆさぶって穴を作り出すような工夫もなく、最後まで押し込み続けたものの1点が遠く、ここにきて痛手となる連敗を喫した。

 

ここ数試合、引いた相手に対して攻撃がやや手詰まりになっている印象が強い。J2リーグ特有の割り切った守備的なサッカーに対して、自分たちのフィロソフィーを大切にしつつ、どのようにしてアジャストしていくか。試合支配を強めた先の攻撃の精度とスピードの向上とアイデアが、ヴェルディが苦境を脱するためのキーポイントになる。

 

 

【試合後選手コメント:DF 3 井林章】

――まずは90分を振り返ってください。

「シュート数でも僕たちは上回って、後半特に攻勢に出ていたのですが1点が遠い試合で、あとは先制点をとられてしまったのが大きかったかなと思います」

――長崎は引き気味でブロックを作ってきました。

「僕たちが相手のプレスをいかにかわせるかというのは、練習から取り組んできたことなので、あのようになったのは想定通りでした。ただ、その後のアイデアがなかったから得点が奪えなかったのかなと思います」

――1点をとるためにチームとして高める部分は?

「個の力も必要ですし、最後のこだわりというのは、クロスやシュートは一人ひとりのこだわりがトレーニングから取り組まないと試合につながらないと思います。自分も含めてセットプレーもありますし、しっかりとやらなければいけないですね」

――ファンマとのマッチアップの印象は?

「やはり彼は懐が深くて身体の使い方が上手かったので、非常に強い選手でした」

――これから松本、名古屋と厳しい相手との試合が続きます。

「どこが相手でも自分たちのサッカーをするというのが大事だと思います。ブレずに自分たちのサッカーを貫きたいと思います」

 

 

【試合後選手コメント:MF 10 高木善朗】

――かなり積極的にシュートを打っていた印象です。

「ただ、枠に飛んでいないシュートが多かったので、そこはトレーニングで克服して次につなげていければと思っています」

――ボールを回して相手のスライドが間に合わない展開にしたかったと思うのですが、前半はやはり前につけられる前にもっとスピードがほしかった?

「相手を動かして疲れさせればいいと思っていて、相手がボールを持っても大して怖くなかったので、逆にボールを持たせてカウンターで仕掛けても良かったのかなと感じる試合でした」

――いつものヴェルディに比べると、後半の中盤以降はパワープレー気味に見えました。

「いつも通りだとは思います。相手の守備が特別に強いわけでもなかったですし、早くボールを入れてチャンスを作れればいいなと思っていました。そういった部分でクロスというか、長いボールが増えたのかなと思います。それによってセカンドボールが拾えなくなるなどの反省点はありましたが、この日の長崎を相手にするのであれば、今日のような攻撃でも勝てたのではないかという悔しさがあります」

 

 

【試合後監督コメント:ミゲル アンヘル ロティーナ監督】

――試合を振り返ってください。

「90分間ゲームを支配することはできたと思います。彼らは1点を決めて、僕らは1点も決められなかった。前半はボールを持っていたんですが、ボールの動きが遅くて相手のディフェンスを楽にしていたいと思います。後半は修正してボールの動きが早くなって、よりチャンスを作れました。ペナルティエリアにもより多くの回数、侵入できたと思います。しかし、シュートやセンタリングの精度を欠いて、決めることができませんでした」

――前半にパスワークのテンポが停滞したのは、相手の守備が良かったのか、それとも自分たちが良くなかったのか?

「自分たちの問題だと思います。あれだけパスワークが遅いと、簡単に守れてしまうのは当たり前です。ただ、後半は、ハーフタイムの修正が機能して、よりボールを早く動かせましたが、ゴールを決めることはできませんでした」

――両サイドMFの人間を入れ替えたり、メンバーを替えた意図は?

「いいセンタリングが上がっていなかったので、人や配置を変えて、良いセンタリングを上げたかったのが意図です」

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