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MATCH試合情報

2017明治安田生命J2リーグ 第22節 - 東京ヴェルディ vs ファジアーノ岡山

マッチレポート

【試合展開】

アウェイ連戦での連勝を期して臨んだ前節、0-4という今シーズン稀に見る大差で敗れたヴェルディ。切り替えて今節は、後半戦のスタートを勝利で飾りたい一戦となった。ロティーナ監督は大差での敗北からの切り替えの一手としてスタメンに変化を加えた。最終ラインの中央には永田充を置き、ボランチには橋本英郎をスタメンで起用。3-4-3のシステムは変えずにこの一戦を戦った。

 

序盤はお互いにボールが落ち着かずにバタバタする展開だったが、徐々に前線でボールが収まってヴェルディがファジアーノ岡山を押し込んでいく。最初の決定機は12分、アランと安西幸輝のコンビネーションでサイドを攻略してクロスを入れると、ゴール前に走り込んだアランが豪快にボレーで狙ったがミートせずブロックされる。16分にはバイタルエリアに押し込んだこぼれ球がフリーの橋本の目の前にこぼれ、思い切りよくボレーで叩いたシュートはクロスバーに弾き返された。これでもかと押し込むと、18分にも好機を作る。右サイドでドウグラスが粘って相手からボールを奪うと、こぼれたボールにアランが反応して左足を強振するが、今度はポストに直撃してネットを揺らせない。逆に20分にはカウンターからワイドな展開でピンチを招くが、狙いすましたシュートは柴崎貴広が鋭い反応ではじき出した。すかさずヴェルディも反撃に出る。23分に好位置でフリーキックを得ると、高木善朗がコースを狙ったシュートを放つ。これもわずかにゴール左へと逸れて、決定機は立て続けに得るものの、なかなかゴールに結びつけることができない。するとワンチャンスを相手に生かされる。40分、左からのコーナーキックをニアですらされると、クリアできずにゴール中央へと流され、豊川に押し込まれて先制を許す。

 

好機を何度となく作りながらゴールを奪えないムードを断ち切るために、指揮官はリスクを負って攻め切ることを選択した。前線からの連動したプレスと、ゴール前に人数をかけて押し込むような形へと指示を変え、立ち上がりから岡山を自陣に貼りつかせる。53分にはドウグラスと高木善とのコンビネーションでバイタルエリアを攻略すると、高木善が中央から抜け出してシュートを放つ。一度は相手GKにはじかれたものの、こぼれ球にアランがフリーで飛び込むが、シュートはまたもポストにはねかえされた。62分には途中投入された梶川諒太のミドルシュートが相手に当たってハイボールとなってペナルティエリアに落ちてくると、これをドウグラスが頭で合わせてきわどいコースへシュート。しかし、これは相手GKが鋭い反応でかき出した。高木善に加えて梶川がボールを運ぶことで、ヴェルディの縦への推進力は増し、バイタルエリアに度々侵入する。73分には立て続けに決定機を創出。高木善がドリブルからフリーキックを得ると、梶川が鋭いフリーキックでゴールを狙うもポストに弾き返された。そのこぼれ球をダイレクトボレーで高木善が狙うも、これも枠を捉え切れない。ゴールまで何度も迫るもどかしい展開だったが、前半の借りを75分に返す。左からのコーナーキックを得ると、梶川が鋭く曲がりながら落ちるボールをゴールニア寄りの位置へ入れると、平智広が頭で流し込んで同点に追いついた。その後は、お互いに消耗した展開の中でオープンな展開に。カウンターの応酬の中でヴェルディがボールを保持して攻め込んだが、最後はプレーの精度を欠いてゴールは奪えずに1-1のドローでタイムアップを迎えた。

 

仕切り直しとなった3週間ぶりのホームゲームで、幾度となく作った決定機を決め切れなかった感は否めない。あと一歩。ポストやバーに阻まれた数々の決定機を、数センチの差を突き詰めてゴールへと結びつけるために――。ゴールへの精度と渇望をトレーニングで高めて、次節は、敵地に乗り込んで首位の湘南ベルマーレと対峙する。

 

 

【試合後選手コメント:DF 5 平智広選手】

――ゴールシーンを振り返ってください。

「ドンピシャで合わせられました。セットプレーでチャンスが来ると思っていましたし、自分のマークが外れることも多かったので、後半に良いボールが来て良かったです」

――逆にセットプレーから失点してしまいましたね。

「自分たちがゾーンで守っているので、絶対に相手がニアですらしてという形を狙ってくると思っていただけに悔しいです。相手はセットプレーが一番チャンスだと思っていますし、ウチも警戒していたのですが、そこでやられてしまい、もったいない失点でした」

――前半は良い形で押し込めて流れの中の守備でも安定していたと思いますが。

「相手にボールを奪われた後のカウンタープレスを徹底することは監督から強く言われていましたし、今日はいつもよりボランチが前でプレッシャーをかけていたので、そこでボールを奪える回数も多かったです。そこで相手もロングボールを蹴るしかないというシーンを作り、そのボールを自分たちのものにできていました。そこは今後も続けていきたい」

――あれだけサイドで押し込めると、後ろも守りやすいですね。

「それによって自分たちでボールを奪い返してリズムを作れていたので、そこは続けていきたいです」

――橋本選手と永田選手という百戦錬磨のベテラン選手がピッチ内でうまくコミュニケーションを取っていた印象ですが。

「あの2人が試合中にしゃべりながらうまくやってくれていましたし、その指示を自分も聞きながらプレーできました。2人の存在は大きかったと思います。自分がクリアをしようとした場面でも後ろからフリーという声をもらい、トラップしてボールを繋げたりとか、守備の場面でのカバーの指示など、その声によってピンチを未然に防げたと思います」

――前節に続き後半途中から攻撃的な4バックの布陣に変更しましたが。

「監督的にはもっとやるべきことをやってほしいと思っていたと思いますが、ああいう展開では3枚よりも2センターにして前の枚数を1枚増やして、もっと前からの圧力を強める狙いがあったと思います。そこは4バックになった時、もっとセンターバックのところでコミュニケーションを取ってやりたかったです。サイドはウイングバックからサイドバックに役割が変わる中で上がったままの状況が多く、そこはリスク管理の部分でもっと声をかけたかったです」

――4バックのサイドバックが逆足という部分でかなりリスキーな印象を受けましたが。

「僕もそう思いました(笑)。 サイドを変えないのかと思いました」

――2バックというよりも4バックという戦い方でしたか?

「そうですね。ボランチの1枚が後ろに残って、ボール回しに参加すると共に、守備の局面ではリスク管理もしていました。2バックというか、あそこまでサイドバックが高い位置を取って押し込めれば、後ろの僕たちがリスクを管理し、空いた中盤でカジ君も攻撃に絡めていたので、あれはあれで良かったと思います。ただ、終盤に相手のカウンターから失点しそうになっていたので、そこは2センターとボランチが絞らないとダメでした」

――1-1となり中後選手を投入したことで、よりバランスを持って戦う考えがあった中、かなり攻撃的に戦いましたが、戦い方を変更する指示はなかったのでしょうか?

「それはなかったです。両ワイドがかなりイケイケだったので、後ろはリスク管理をしないと失点すると思ったので、イバと中後さんと話し合い、そこのリスク管理は徹底しました」

――前節の熊本戦から守備面の修正はできましたか?

「あの試合から切り替えて、あの試合では自分たちの悪いところが全部出たと思いますし、熊本の勢いもかなりあったので、監督も自分たちのやるべきことは変えないで戦おうと話していました。センターバックにミツさんが入り、声を出しながら統率してくれたので、そこで試合全体が締まったと思います」

 

 

【試合後選手コメント:MF 38 梶川諒太選手】

――交代の際に監督からどんな指示を受けて入りましたか?

「間でボールを受けながら前の試合と同じようにボランチでプレーし、受けて運びながらということを意識していました。自陣の中央ではボールを奪われるとまずいのでシンプルにプレーし、前では勝負しながらということを言われました。実際、入ってみると、それほど相手のプレッシャーを感じることなくやれましたし、みんなも疲れているので、自分がドリブルでボールを運んだ方が効果的だと思い、運びながらプレーしました」

――積極的にシュートを狙っていましたね。

「かなり前も空いていましたし、昨日の試合で熊本のグスタボ選手が見せたようにシュートを打てば何か起こるかもしれない、打たなければ何もないという感覚で、相手に当てられましたが、そこはきっちり決められるように精度を上げていきたいです」

――平選手のゴールをアシストした場面を振り返ってください。

「あのスペースが空いていましたし、速いボールで行ければ、キーパーもそれほど大きくなかったので、先に味方が触れる感覚はありました。本当にうまく合わせてくれました」

――相手のGK一森選手がプレースキックの場面で積極的に飛び出していた中で駆け引きを狙った部分もありましたか?

「ファーというか、高いボールだと結構前に出てきました。一森選手は一緒にやっていたこともあるので、そうさせないようにしたことがうまくいきました」

――攻撃的な4バックという布陣の中でポジショニングはかなり意識したのではないでしょうか?

「ボランチではなく前で出ることが多いですが、スペースで受けて前を向いてプレーするということはよく言われているので、そこの意識はだいぶ根付いています。ただ、もっとラストプレーに繋がるシーンを増やしていきたいです」

 

 

【試合後選手コメント:DF 19 永田充選手】

――試合を振り返ってください。

「ちょっと失点がセットプレーだったので、あのままズルズルと行ってしまい、負けたら悔しいなという印象でした。ただ、試合を通しては良い攻撃もできていましたし、プレスも嵌っている場面もあったので、試合内容はまあまあだったと思います。バーに4回当ててしまい、最後の詰めのところが甘いのかなと思います」

――攻撃では決定機を決め切れなかった場面が目立ちましたね。

「ゴール前までは行けるので、そこからのアイデアがほしいですし、僕らも後ろでやっていて、そこから供給するボールがあまり効果的ではないのかなとも思います。得点が取れないのはディフェンスのせいでもあると思うので、そこはしっかりと練習から前の選手とコミュニケーションを取ってやっていきたいです」

――ビルドアップの場面でボールを運んで角度を付けた前線へのパスは狙いでしたか?

「前が空いたら自分で行こうと思っていましたし、それをやらないとダメだと思いました。ずっと後ろで回すことは誰でもできるので、そこはやろうと思っていました」

――失点後に少し押される場面もありましたね。

「多少は押されましたが、一番恐いのはセットプレーだったので、それだけはやらせないようにと思っていました」

――相手の赤嶺選手を潰すプレーが印象的でしたが。

「彼が起点になるのは間違いないと思っていましたし、J1でも経験があり、能力があることは知っていました。ただ、個人的にはJ1で知っていた選手だったので、やりにくい感覚はなかったです。逆に、J2で対戦経験がない選手の方が、ビックリすることが多いです。赤嶺選手に関しては良い選手ですが、知っているだけにあまり動揺することはなかったです」

――ビルドアップの場面では持ち上がって相手を引き付けてから出すパスが効果的でしたね。

「後ろは攻撃の始まりになるので、そこでうまくいかないと攻撃も機能しないので、そこは意識してやっていました」

 

 

【試合後選手コメント:DF 2 安西幸輝選手】

――試合を振り返ってください。

「ポストに4本も当たっていたので、それを決めるべきでした。あれが入るか入らないでこれからの勝ち点も全然違ってくると思います。こういうゲームを落とすのはもったいないです」

――前半はアラン・ピニェイロ選手との連係で多くのチャンスを作りましたね。

「最近、アランとのコンビネーションがすごく良いので、本当にやり易いですし、アランがキープしてくれるので、僕の推進力も生きてきます。これを継続していきたいですし、あとはもう少し精度の高いボールを入れたいです」

――後半途中から左サイドに移り、その後に左サイドバックでプレーしましたが。

「たぶん、仕掛けてクロスを上げてほしいという狙いがあったと思います。縦を切られていたので、内側からのクロスを何本か入れて、それが繋がるシーンも作れました。あとはもっとコンビネーションで深い位置に入り、シュートなりクロスなりをやり切りたかったです。それができれば、もっとチャンスになったと思います。そこはもっと意識してやりたいです」

――4バックでの逆足サイドバックは守備面でかなりリスキーだと思いますが。

「僕自身は最近、左も右もやっているので満遍なくやれていると思います。そこは自信になっていますが、守備面ではかなり負担が大きいです。アンカズはレフティーなので、右サイドをやるのは難しいと思いますが、僕自身はやり易いです。アンカズが器用にこなしてくれているこその入れ替えなので、感謝しています」

――ここ最近、猛暑を跳ね返す躍動感が目立っていますね。

「ここ4試合ぐらいは自分の中でプレーが落ち着いて整理できているので、その落ち着きを大事にしつつ、判断が良いこともコンディションに繋がっていると思うので、そこは継続していきたいです」

――前半に関しては相手のウイングバックをかなり押し込めましたね。

「ここ最近、前半相手を押し込むことができています。あれだけ押し込めれば、相手に持たれてもあまり恐くないですし、逆に自分たちの攻撃の選択肢も増えるので、そこは良いポジショニングができていると思います。守備に関しては相手のカウンターが多かったので、そこでの対応の仕方やプレッシャーのかけ方でボールも取れたと思うので、修正していきたいです。前半から完全に試合を支配できるチームは、これから勝ち点が伸びていくと思うので、完璧を追求していきたいです」

――押し込んだ中でのセカンドボールの回収という部分ではやり切れなかった面もありましたね。

「その通りだと思います。次は湘南戦なので隙を与えるとやられてしまうので、そこはきっちり修正したいです」

 

 

【試合後監督コメント: ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督】

――試合を振り返ってください。

「前半のスタートは良かったと思います。最初から決定機を作ることができました。徐々に彼らがペースを掴み、それほど決定機を与えませんでしたが、エリアまで近づかれました。そして、コーナーキックからゴールを許しました。後半はリスクを冒して攻め、攻撃的な選手を並べました。相手のエリアに何回もたどり着くことができましたが、それによってカウンターで相手にもピンチを作られました。コーナーキックから追いつくことができ、その後も決定機を作れましたが、相手もカウンターからチャンスを作っていたと思います」

――後半半ばの選手交代で4バックに変更した狙いに関して教えてください。

「相手のエリアの近くにより人数をかけたいと思っていました。同時にボランチでプレーしていたカジもかなりリスクを冒していたと思います。0-1で負けようが、0-2で負けようが、私たちにとって同じことなので、リスクを冒して点を取りに行きました」

――多くの決定機を作った中、決め切れなかった点に関して修正点はありますか?

「まずは岡山がコンパクトな陣形を保ち、エリア内の守備もとても良かったと思います。彼らから点を取ることは、決して簡単なことではなかったです。前半の始めの決定機を決めていれば、1-0のスコアにでき、逆に彼らが前に出てきて、より相手の守備エリアにスペースができたと思います。ただ、実際はその逆のスコアだったので、彼らはスペースを消していて、その攻略は簡単ではなかったです」

――ドウグラス・ヴィエイラ選手を起点にした流れで多くの決定機を作れた印象ですが、それに対する手応えはいかがですか?

「先ほども言いましたが、攻撃は良かったと思いますが、先に点を取れなかったことが痛かったです。加えて、先に点を取られてしまい、この前の大敗の影響もあり、少し自信を失っていたかもしれません。とにかく、難しい試合でした」

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