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MATCH試合情報

2017明治安田生命J2リーグ 第30節 - 愛媛FC vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

真夏の連戦で3連勝し、勢いを取り戻したヴェルディ。前節は5位のV・ファーレン長崎との直接対決を制し、勝ち点差を1に縮めた。ここから5試合も上位を争うチームとの直接対決が続く。どの相手も高いハードルではある。しかし、今節は最難関と言っても過言ではない、鬼門の四国の地、愛媛での一戦となった。スタメンの構成はここ2試合と変わらず。連勝の要因とも言える新しいシステムを継続して、ジンクスを打ち破りたい一戦に臨んだ。

 

立ち上がりこそ、お互いに球際での激しさを見せて一進一退の戦いを予感させたが、ヴェルディが小気味の良いパスワークでプレスをはがしていくと、ボールを保持して試合を優勢に進めていく。ただし、割り切ってブロックを敷く愛媛FCに対して、ボールを動かすものの縦へのスピードアップが上手くフィニッシュまでつながらない時間が続く。最初のチャンスは16分、安在和樹が左サイドを駆け上がり、鋭いクロスをゴール前へ。ドウグラスがワントラップして左足を振り抜いたが、枠を捉えたシュートは身体を張った相手DFにブロックされた。19分には一瞬の隙を突かれてペナルティエリアに侵入されると、河原に右足を強振されるが、シュートはわずかにゴール右へと逸れた。肝を冷やしたが、それがヴェルディの危機感に火を点けたか、そこから縦にラッシュをかける。そして24分、右サイドのスローインを田村直也がドウグラスにあてると、落とされたボールを安西幸輝が拾ってペナルティエリアを横切るパスを入れる。これをアランがワンタッチで流し込んで先制に成功した。その後もボールを保持するヴェルディは、最終ラインから前線までコンパクトな陣形を保って攻守に連動して試合を支配して前半を折り返した。

 

前半戦にホームで対戦した際には、同じように前半を1点リードして迎えたものの、後半に入ると一気に逆転まで持ち込まれ、同点に追いつきながら引き離され、アディショナルタイムで再び追いつくという苦しい試合を強いられた。その経験を例に出し、選手たちに発破をかけたロティーナ監督。しかし、序盤はやはりリードを追う相手の勢いに飲まれた。51分には左サイドを割られて鋭いクロスを入れられると、ニアでフリーで合わされるがわずかにゴールから逸れた。前半同様、ピンチを迎えて目が覚めたチームは反撃に出る。57分、左サイドに流れたドウグラスが狙いを定めたクロスボールをゴール前に入れると、相手DFに競り勝ったアランがヘディングシュートを流し込み、嫌な予感を払しょくする追加点を叩き込んだ。ここからは相手にボールを持たれる時間が続くが、ワイドな展開にも前線からのプレスと連動した中盤のカバーで粘り強く対応。攻撃の狙いを絞り込んでいき、最終ラインがきっちりと回収して、ほとんど決定機らしい場面は作らせない。攻撃はカウンター気味に高い位置までボールを運ぶものの、あと一歩噛み合わずにフィニッシュまで至らない。このまま我慢の時間が続くと思われたが、終盤に鬼門の地での勝利を確信させる一撃が生まれる。86分、内田達也から左サイドのスペースへ大きなサイドチェンジのパスが入ると、そこに途中投入された橋本英郎が飛び込む。一度ボールをコントロールしてゴール前の状況を見やった橋本は、強めのクロスをファーサイドに入れる。ニアに飛び込んだ選手に愛媛のDFが引きつけられると、ファーサイドでフリーになっていたカルロスがダイビングヘッドでゴール右隅へシュートを突き刺して、試合を決定付ける3点目を挙げた。その後、パワープレー気味に押し込んでくる相手に対して、平智広が打点の高いヘディングで起点を潰し続け、88分に迎えたこの日唯一と言っていい決定的なピンチは、柴崎貴広が鋭い反応で弾き出してゴールを割らせず、クリーンシートで試合を終えた。

 

昨年こそドローで終えたが、それまでは7連敗しており、愛媛はまさに鬼門と呼ぶにふさわしい土地だった。しかし、2009年の5月9日の一戦以来となる勝利を手にし、ここ8年間苦しめられてきたジンクスを打ち破った。4連勝も達成し、終盤戦が見えてきたこの時期に勢いに乗れたことは大きな意味がある。しかし、まだ確信を持つわけにはいかない。今シーズンのJ2リーグは、一瞬の緩みが僅差の敗戦につながり、ひとつの敗戦だけで順位が一気に変わってしまう。先を見据えるのではなく、目の前の一戦に全力を賭し、勝利の山を淡々と積み上げる。その先にしか、見えない景色がある。そのためにも、この勝利の余韻を引きずることなく、明日からはまた次のアウェイゲームへ向けた地道な準備を続けていく。

 

 

【試合後選手コメント:FW 13 カルロス マルティネス】

――Jリーグ初ゴール、移籍後初ゴールを振り返ってください。

「チームに必要なゴールで、チームが求めていたゴールだったと思います。自分にとっても求めていたゴールで、もっと先に決められるチャンスもあったと思います。ただ、アシストしてくれたハシに感謝しています」

――ゴールを待ち望み、今後の活躍を期待しているサポーターにメッセージをお願いします。

「この1か月は、適応するのに時間が掛かって難しい時期でした。それでも、サポーターの皆さんはいつも同じようにサポートしてくれて、とても感謝しています。今日のようなゴールをこの先も繰り返していけるように、頑張っていきたいと思います」

 

 

【試合後選手コメント:FW 7 アラン ピニェイロ】

――ゴールシーンを振り返ってください。

「1点目は、幸輝からとても良いクロスがきて、決めることができてとても嬉しかったです。何よりもチームが勝てたこと、非常に大事な試合が続く中で、自分たちが勝利を手にできたことが非常に嬉しかったです。2点目のゴールは、ドウグラスから良いクロスがきて、同じように良い形で決めることができて良かったです」

――次も上位直接対決です。意気込みをお願いします。

「次もアウェイで難しい試合ですが、今日と同じように、これまでと同じように良いプレーができるように、試合に向けて良い準備をして、もう一度自分たちで勝利をものにできるように戦いたいと思います」

 

 

【試合後選手コメント:DF 5 平智広】

――チームにとっては、ジンクスのあるスタジアムでした。ただ、加入して2年目の平選手にとっては…。

「はい、まったく関係ないです(笑)。8年間勝っていないというのも最近知りました。良かったですね」

――試合展開として、守備陣としてはリードして迎えた後半に少々押し込まれる時間がありました。

「前半は前から追えていたし、ラインも結構上げられたので、前線からの守備もはまっていい形でボールを奪えて、マイボールの時間が増えたというのは大きかったです。後半はウチがリードしていて、相手が前に来るというのは分かっていたし、ある程度はあのような展開になるのは仕方ない部分もあるとは思います。前からプレッシャーがかけられなくなってきて、ラインも上げられなくなってきて、という時間帯もあるとは思っていたので」

――そこで相手に簡単につながれたかというと、そこは組織的に守れていましたね。

「アランと幸輝が中を締めてくれて、あとは外からの攻撃は守れていたので。両ウイングがしっかりと中央を締めてくれて、相手が無理やり通そうとして引っ掛けることができたし、そんなにピンチになる場面がありませんでした。ロングボールに関しては、サイドバックが予測していプレスをかけて、僕のところで弾き返せました。相手が焦れて、強引に中を使ってきたほうが自分たちとしては助かりました」

――後半はピンチらしいピンチは…。

「ありましたけどね。終盤にシバさんのセーブで助けられました。そこでゼロで抑えるというのは、GKも含めて守備陣としては大事なところなので、助かりました」

――チームとして、ここ5試合で1失点しかしていないというのは自信になりますか?

「4バックにして失点が減ったというのは、とてもいいことですね」

――次もアウェイのジェフ千葉戦です。

「前半戦で勝ったんですが、負けてもおかしくない試合で、結果的に勝てただけの試合でした。相手のやり方もある程度は分かっているし、自分たちがどうしなければいけないのかは、もう一度これから準備していきたいと思います」

 

 

【試合後選手コメント:MF 38 梶川諒太】

――今日も前線からのプレス、攻守の連動性がはまりましたね。

「相手も4バックにしてきて、逆にはめやすかったですね。最初はダブルボランチだったので、皓太と僕が行く形で運動量としてはきつかったですが、相手が嫌がっている感じもしましたし、良い時間帯に得点してくれたので良い形にはなりました。ただ、僕は入りでミスが続いたので、そこはしっかりしなければいけないですね。途中からは間で受けて、皓太がまた上手く前に行ってくれたのでやりやすかったです」

――チームのやりたいことができていて、その中で重要な役割を果たしていますね。

「運動量が求められると思いますし、今はそれが形になっていますけど、毎回言っているんですが、研究されたことに対して対応して変えていけるようにならないと。今日は上手く行きましたけど、まだまだこれからが勝負なのかなと思います」

――愛媛もヴェルディのやり方を研究してきたように見えました。それでもこうした結果を残せているのは、選手個々やチームの成長でしょうか?

「気を利かしてウッチーとかも良いところで受けてくれますし、皓太も低い位置でバランスとりながらやってくれる中で、皆がスペースを見つけながら、僕は同サイドの平やアンカズが多いですけど、そこに上手く入れてくれたりというのができているので、そういう点で上手くいったのかなと思います」

――梶川選手は、ヴェルディのニンスタでのジンクスは知っていましたか?

「僕は、こっそり気にしていました(笑)。プロ1年目で勝てなかったのも分かっていましたし、ヴェルディだけではなくて、湘南で14連勝していて連勝を止められたのもニンスタだったので。しかも、僕はその試合で途中出場途中交代したんです…。すごく嫌な思い出がったので、あまり表に出さないようにはしましたけど(笑)」

――ということは、この勝利は梶川選手にとってもジンクスを破ることになりましたね。

「でも、勘違いしないように、若い選手が多いので、しっかり締めていかなければいけないと思いますし、簡単に足元をすくわれるリーグなので継続してトレーニングに取り組んでいきたいですね」

――順位が上下のチームとの差も詰まったままで残り12試合です。昇格を経験している身として、これからの終盤戦はどのようなメンタルで臨んでいくべきでしょうか。

「勝っている状況とかは関係なしにして、目の前の試合を戦うしかないですし、プレーオフや昇格が残っているという状況はチームにとってモチベーションにもなります。湘南の時は、少し独走していましたが、連敗した時などにはしっかりと締める雰囲気がありましたので、ここでずっと勝ち続けることができるのが一番ですが、そんなに簡単ではないですし、危機感を持ってやなければいけないです。若いからこそ、ノリだけでやらないように、しっかり引き締めてやりたいです」

 

 

【試合後監督コメント:ミゲル アンヘル ロティーナ監督】

――試合を振り返ってください。

「全体的に良いプレーができた、真面目にプレーし続けることができたと思います。ディフェンス面では愛媛にチャンスを作らせませんでした。攻撃に関しては、チャンスを作って決定力もあった。この試合を一言で表すとしたら、『集中』という言葉がふさわしいと思います。攻撃においても守備においても集中力を高く保ってプレーすることができました」

――鬼門である愛媛の地で快勝でした。攻守の連動性も素晴らしく、これで4連勝して1失点しかしていません。チームのレベルが一段階上がったように思うのですが。

「難しいスタジアム、ネガティブなデータがあったスタジアムで勝てました。また、難しいチームが相手でした。リーグの中でも良いサッカーをしているチームでした。確かに4連勝していて以前よりも自信を持ってプレーできていると感じています。しかし、成長を止めるべきではありません。1週間ごとに成長していき、また毎週に重要な試合が待っているからです」

――現時点のチームの出来に不満はありませんか?

「満足することはありません。すべてのことに満足するのはとても難しいです。向上できる部分は常にあるからです。ただ、チームの働きであったり、トレーニングや試合での態度というのものにはとても満足しています」

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