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MATCH試合情報

2017明治安田生命J2リーグ 第33節 - 横浜FC vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

上位陣との直接対決が続く9月の4試合。このうち最初の2試合を1分1敗という成績で終えたチームは、アウェイ2連戦へと臨む。今日迎えたのは、勝ち点2差で上位に立つ横浜FCとの一戦。前節はカルロスをスタメン起用したが、今節は2試合前までのメンバー構成に戻し、ドウグラスをワントップに据えた。

 

激しい雨がピッチを濡らす悪コンディションの中、いきなりアクシデントが両チームを襲う。1分、ラインの背後に出たボールに柴崎貴広が飛び出すと、ボールに反応していた横浜FCの永田と交錯。ともに足を痛めてうずくまり、一度は立ち上がってプレーを続けたが、永田は7分に交代。柴崎は足を痛めながらもなんとかプレーを続行した。スリッピーなピッチコンディションで差が出たのは、やはり技術面だった。滑るボールを難なくコントロールしたヴェルディが徐々にボール支配を強め、前からのプレスがはまってカウンタープレスからショートカウンターを仕掛けて相手ゴールへと迫る。特に右サイドの安西幸輝を起点に攻め込み、渡辺皓太や田村直也が絡んでバイタルエリアの深い位置までボールを運んだ。しかし、なかなかゴールには結びつかず、サイドを起点にした攻撃もクロスの精度を欠いて決定機につながらない。その中でも大きなチャンスだったのは29分、自分たちの攻撃のこぼれ球を拾った安西がゴール前にクロスを入れると、相手GKを引き出した状態でドウグラスがヘディングシュート。ボールは逆を突かれたGKの横を抜けたが、ゴール目前でカバーに入ったDFにかき出された。終始ボールを保持してゲームをコントロールしたものの、30分にはミスから押し込まれる場面も。ポストに助けられ、クリアし切れずに波状攻撃を受けると、ゴールカバーに入った井林章がボールをかき出して事なきを得た。

 

前半同様にボールを保持してゲームをコントロールし、さらにはゴールまで結び付けたい後半。やや相手の出足に押される場面もあったが、試合の主導権を握ったままバイタルエリアには何度となく侵入した。流れの中で決定的な場面を作れないでいたが、70分にコーナーキックからチャンスを作る。右から梶川諒太が入れたボールがゴール前の密集を抜けてファーサイドの平智広の足元へ。マーカーはいなかったものの、平の右足のシュートは枠から逸れた。反撃を食らったのは、その2分後だった。最終ラインのギャップを突かれて背後のスペースにパスを通されると、飛び出した柴崎よりもほんの一歩先にボールに到達した野崎が浮かしたシュートで柴崎を越してゴールに流し込んだ。終盤に突入するタイミングでの失点は、精神的に大きなダメージとなった。失点時に交錯した柴崎が頭部に裂傷を負うなど、ともすれば顔を下げて攻勢が鈍る可能性もあった。しかし、失点直後に投入された高木善朗がチームを活性化させる。ボールを受けて高い位置まで運んで起点を作ると、フィニッシュまで持ち込むチャンスを作り出す。そして84分、安西とのコンビネーションで田村がクロスを入れると、カルロスが相手DFと競り合ったボールが高木善の足元へこぼれ、そのまま右足を振り抜いてゴール右隅に叩き込む。

 

一気にボルテージが上がった緑のスタンドに向けて選手たちはラッシュをかけるが、前半からハイプレスを続けたダメージは大きく、陣形が間延びしていきオープンな展開になる。ミスでボールロストしてはまた奪い返して攻め直すという作業を繰り返したが、相手以上にゴール前に迫る場面は多かったものの、ボールをつなぎながらもシュート自体が少なく逆転まで至らずにタイムアップを迎えた。

 

試合の主導権を握りながら、フィニッシュへの意欲や精度を欠いたことで、勝ち切れなかったような印象も残る。しかし、アウェイの地で最低限の結果を残し、先制されながらも追いつくまでの粘り強さを見せたことは先につながるはずだ。次節は難敵名古屋グランパスとの一戦を迎える。9月の上位陣との決戦の戦績をイーブンにするためにも、敵地での一戦という難しい状況を克服し、勝ち点3を東京へと持ち帰りたい。

 

 

【試合後選手コメント:MF 10 高木善朗選手】

――ゴールシーンを振り返ってください。

「良いところにこぼれてきたので、しっかりと枠に飛ばせて良かったです」

――途中出場からどんなプレーのイメージを持っていましたか?

「前線にドウグラスがいたので、良いクロスが入れられれば、頭で決めてくれる感覚はありました。また、相手がかなり間延びしていたので、中央から入っていくイメージもありましたし、その両方の使い分けというイメージでした」

――相手のストロングポイントを抑えつつ、フィニッシュの一歩手前までは良いイメージで進められた印象ですが。

「もう少し自分たちがボールを支配できるシーンは前後半を通じてあったと思うので、そこの攻めるところ、やり直すという部分を個人個人がこの後に映像で確認してほうが良いと思います」

――最後の場面がうまくいかない中、ご自身のチャンスできっちり決め切りましたね。

「決定機自体がなかったので、自分のところが決定的な場面だと思いました」

――後半立ち上がりに少しイージーなミスで流れを失った場面もありましたが。

「シーズン通して後半からやり方を変えてくる相手に対して、うまく対応できない形が続いているので、相手がやり方を変えようが、しっかりと自分たちの戦い方ができるように修正していきたいです」

――今日は同じく途中出場のカルロス選手と良い関係性を築けていましたね。

「結構、みんなが疲労していたので、パスコースに入ってくる選手がカルロスか走れる幸輝という場面が多かったので、その2人とは連係できる感じでした」

――勝ち点3がほしい展開でのドローでしたが。

「失点の場面も防げたと思いますし、攻撃でももっとチャンスを作れたと思います。反省する試合になってしまいました」

――追いついたという部分で最低限粘り強さは見せられたでしょうか?

「負けではなく引き分けで終われるようになったことはシーズン序盤から成長した部分だと思います」

 

 

【試合後選手コメント:DF 5 平智広選手】

――試合を振り返ってください。

「相手も強いチームで決定機を作られ、こっちも決定機を作った中、勝ちたかったですが、引き分けは妥当だと思います」

――守備陣としては相手のストロングポイントをうまく抑えられた印象ですが。

「そこに入ってからの動き出しが相手は速いので、そこに入れないことと、ボランチのプレスバックによってイバ選手やレアンドロ・ドミンゲス選手をうまくサンドして対応できました。あまり恐い攻撃にさせませんでした。センターバックの連係では相手に前を向かせてしまうと、そこから展開されるので、まずは前を向かせない対応を心掛け、うまくブロックできました」

――相手2トップの緩いプレッシャーに対して、前半は特に後ろでボールを動かしやすい展開でしたが。

「相手の2トップは攻撃で良い部分を持つ一方、守備では劣る印象なので、攻撃時に自分たちのところで相手の2トップを剥がせれば、相手のラインも引くと思うので、そこを井林と自分のところでもっとやりたかったですが、後半は相手の運動量も落ちてボールを持てる時間が長かったので、もっと攻撃に行きたかったです」

――今日は最後の精度という部分で苦しんだ試合になりましたね。

「今日は雨も降っていたし、相手のキーパーもシュートを打たれるのが嫌だったと思うので、もっと遠目からでも打っていくべきでした。打てば何か起きると思うので、そこはフォワードにもっと要求していきたいです」

――ご自身にもセットプレーの流れから決定機がありましたが。

「ああいう部分を決められるかが、勝敗に直結するので、今後自分が試合を決められる選手になりたいです」

――勝ち点3がほしい展開でのドローでしたが。

「今日は松本に負けて絶対に落とせない試合でしたが、そこは勝ち点3を取りたかったですが、先制された中でのドローという結果は次に繋がると思います」

――次節の名古屋戦はより勝ち点3が求められる試合になりますが。

「名古屋はホームで勝てましたが、内容では相手の方が良いサッカーをしていたと思います。来週に向けてしっかりと練習から準備をして勝ち点3を取りたいです」

 

 

【試合後選手コメント:GK 1 柴崎貴広選手】

――序盤の相手の決定機を防ぎましたが、接触は大丈夫でしたか?

「最初にヒザの打撲を受けました」

――その後、ピッチサイドで薬を飲んでいる場面もありましたが。

「あれは痛み止めです。時間が早かったので後のことを考えて、少しでも効けばいいという思いで飲みました。気休めでしたけどね」

――失点場面を振り返ってください。

「警戒していましたが、相手が巧かったという面がかなりあります。相手の野崎選手は知っている選手だったので、ドリブルでかわす可能性もあった中、引っ掛けてPKを与えないようにするという選択肢も頭をよぎった中、先にボールに触ろうと思い飛び出しましたが、彼の方が先にボールに触れたという感じです。あの場面に関してはやり方次第で防げたという印象はあります。カウンターに対するリスクマネジメントを徹底するという部分はできていましたが、あそこではうまく相手にやらせてしまい、悔しいです。今日もウチは1点取っているので、失点せずに1-0で勝ちたかったです。そこが一番悔やまれます」

――頭部の裂傷の具合はいかがですか?

「2針縫いました」

 

 

【試合後選手コメント:MF 17 内田達也選手】

――レアンドロ・ドミンゲス選手と激しくやり合いましたね。

「イバと共に相手の起点となるので。前半の交錯は真後ろから来られ、悪質ではなかったですが、ただただ勢いが強かったです。ちょっとイライラしていた感じでしたね」

――あとはフィニッシュの精度という流れの前半でしたが。

「前半の始めは相手の圧力を感じてうまくいかない感じはありましたが、最終的に90分で考えれば、自分たちの方がうまくプレーできたと思います。相手の攻撃も恐いのはカウンターだけだったので、うまく自分たちの試合にできました」

――失点場面はそのカウンターですが。

「分かっていたというよりも、あそこは自分たちのミスが招いたものでした。僕も個人的にどうだったか、また皓太が自分の前のマークの選手に振り切られたとか、色んな要素がありますが、そこは自分たちの弱さだと思います。逆に、自分たちで改善できることなので、残り9試合ですが修正していきたいです」

――攻撃面ではフィニッシュの一歩手前まではうまくいきましたが、そこから苦しみましたね。

「そこまでは運べていましたが、その後のパスやクロスの精度という部分です。僕がアンカーから見ていてもチャンスになりそうな匂いはしていたので、最後はほんの少しの部分です。それでも、1点は獲っているので、そこは自信を持っていきたいです。相手も1-0で逃げ切りたいという中で僕たちが点を獲れているので。あとは先制点を奪いたいですね。そうすれば、相手も前から来ますし、そうなれば自分たちのやり方で進められるので。松本戦もそうですが、これからは先制点が重要となるので、もっとチームで意識していきたいです」

――相手の守備が堅かったというとりも、自分たちのミスで崩し切れなかった印象でしょうか?

「自分たちの問題ですかね。相手はクロスへの対応など、20番のヨン・ア・ピン選手など強さはありましたが、そこに行くまでのサイドの攻略の部分、僕たちがどれだけサイドから攻めても相手は4-4-2を崩さず、数的優位も作れたので、そこから最後まで行けたという部分は自信を持っていいと思います。あとはラストパスやフィニッシュの精度ですね」

――後半に入ってミスが増えたのは相手の守備の改善よりも、疲労の影響でしょうか?

「疲れや技術ミスなど色んな要素です。自分たちがもっとやるべきことをできれば、勝てる相手だと思いますし、相手どうこうというよりも自分たちの問題です」

――チームとして徐々にカルロス選手の生かし方を学んできた印象でしょうか?

「元からあれぐらいできますし、ボールを受けるのも外すのも巧いので。個人的には一番前で使うよりも、2列目や1.5列目の方が得意という感じですね。やっぱり、背負うよりも前を向いた方が巧さや外すプレーができそうですね。僕たちも彼が前に入った時に、ドウグラスと同じ役割を求めてしまっているので、それは人を見て変えていかないと、後ろの選手が彼の良さを引き出してあげないとダメです。良い選手なので僕らも自信を持ってやってもらいたいですし、僕らがそれをサポートしていきたいです。練習では良い動きも見せていますし、1トップで背負う動きが難しかったり、うまく受けられない部分もあります。この間の松本戦に関しては難しかったですが、あの試合では誰が前に入っても難しかったと思います。今日はスムーズに受けて展開もしてくれたので。僕たちがもっと良さを出してあげたいです」

――勝ち点3がほしい展開でのドローでしたが。

「ゼロよりは1取れた方が良かったですが、今日は3がほしかったです。ゲームの流れ的にも僕たちが勝てた試合だったと思うので。松本戦で1取れればラッキーと思いますが、今日の1は悔しいです」

 

 

【試合後選手コメント:FW 13 カルロス・マルティネス選手】

――試合に入る前に監督からどんな指示を受けましたか?

「内側に入ってボールを受けてチャンスを作ること。あとはセットプレーをしっかりと気を付けるようにと言われました」

――積極的な仕掛けや動き出しなど、ポジティブな変化が見られましたが、個人的に意識の変化がありましたか?

「特に意図したプレーではなかったですが、今日は自分の前にフォワードの選手がいたので、その1つ後ろでボールを受けてドリブルを仕掛けるという、自分の得意なプレーを出せました。ただ、この前の試合と意識が変化したわけではないです」

――ポジションの変更もあって前向きな仕掛けや間で受けて捌くというプレーで良いリズムを与えていた印象ですが。

「ライン間で受けてボールを運ぶというのは自分のキャリアを通じてやってきたことです。ただ、監督が出してくれたポジションでベストを尽くすつもりですし、監督と共に死ぬ気でいます。今日は得意なプレーを出せてチームに良いリズムを与えることができたと思います」

 

 

【試合後選手コメント:DF 24 林昇吾選手】

――投入前に監督からどんな指示を受けましたか?

「左サイドバックに入ったら、まずボールを落ち着かせて、前で受けた際にはどんどん1対1など仕掛けていけと言われました」

――攻撃の面ではかなり相手の深い位置まで侵攻していましたね。

「相手の足が止まっていたので、どんどん行こうと思っていました」

――流れを掴み切れない展開の試合になりましたね。

「ちょっとしたミスなど、自分もあったので、そういう部分で流れが行ったり、来たりしてしまいました」

――守備では相手のストロングポイントを封じた印象ですが。

「基本的にミーティングではセンターバック2枚とアンカーのウッチー君がみるという部分でずっと変わっていなかったので、そこはできていたと思います」

――公式戦3試合目の出場でしたが、だいぶ落ち着いてプレーできるようになりましたか。

「天皇杯で長い時間プレーもさせてもらったので、もう緊張することなくプレーできました」

――本職の左サイドバックでのプレーでしたが。

「やり慣れているポジションで、公式戦では初のプレーでしたが、焦らずにやれました」

――左サイドバックでのプレーで意識した部分はありましたか。

「攻撃的なところを出したかったですが、今日はあまり出せなかったです」

 

 

【試合後監督コメント: ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督】

――試合を振り返ってください。

「基本的に強度の高い試合になりました。前半はとても良いプレーができて決定機も作れました。相手のエリアにも何度も入れました。後半はより相手がプレスをかけてきましたが、相手に1点を取られるまでほとんどチャンスを作らせませんでした。1-0になってからは勝ちたかったのでリスクを冒し、少しゲームが壊れました。そこからは両方のチームに勝つチャンスがありました」

――後半序盤に安在選手から林選手に交代した意図と、途中出場で良いリズムのプレーを見せたカルロス・マルティネス選手に関する評価を聞かせてください。

「アンカズは少し違和感があったので、大事を取って代えました。ハーフタイムの時点で痛みがあり、後半しっかりとリトリートできていないと判断しました。カルロスに関しては、こちらがゲームを支配したときに多くの貢献を見せてくれます」

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