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MATCH試合情報

2017明治安田生命J2リーグ 第35節 - 東京ヴェルディ vs FC町田ゼルビア

マッチレポート

【試合展開】

9月の上位陣との直接対決で2分2敗と未勝利だったヴェルディ。FC町田ゼルビアとの『TOKYO CLASSIC』は、昇格プレーオフ圏内から離れないように、仕切り直しで勝利のみが求められる一戦となった。ヴェルディは、停滞した流れを変えるために、再びシステムチェンジを断行した。畠中槙之輔をセンターに据え、左右に井林章と平智広を並べた3バック。ボランチは渡辺皓太と内田達也が組み、右に安在和樹、左に安西幸輝の両翼。3トップは、ドウグラスを頂点に、右にアラン、左に高木善朗を起用した。

 

序盤からボールを保持したのはヴェルディだった。ワイドな展開から相手の背後のスペースを突いて相手を押し込んでいく。最初のチャンスは9分、左サイド浅い位置でのフリーキックを平が逆サイド目掛けて大きく蹴り出す。スペースに向けて飛んでいくボールに安在が走り込み、スライディングしながら折り返すと、これをアランがワンタッチで詰めるが、わずかにゴール上へと逸れた。豪快な展開でスタジアムを沸かせると、このサイドが試合を動かす。12分、右サイドでボールを持った安在は縦のスペースへパスしてアランを走らせる。フリーで抜けたアランが早いタイミングえクロスをゴール前に入れると、相手GKとDFの間を抜けたボールをファーサイドで町田の大谷がクリアしようとしてゴールに蹴り込み、オウンゴールでヴェルディが先制に成功した。勢いに乗ろうとしたところで、17分にクリアミスからピンチを招くも、柴崎貴広のファンセーブで凌いだ。ここからはスペースを使う策がはまり、立て続けにチャンスを創出する。22分、左サイドを高木善が抜け出すと、横パスをドウグラスがワンタッチで合わせたが、相手GKのファインセーブに防がれた。しかし直後の23分、またも左サイドからのサイドチェンジが安在の元へ届く。ゴール前の様子を確認した安在がピンポイントのクロスを入れると、アランがボレーで合わせて追加点を奪った。その後もバイタエルエリアに効率良くボールを運んでチャンスを作るが、なかなかフィニッシュ手前でプレー精度を欠く。その後、34分には不用意なバックパスからピンチを招き、43分にはコーナーキックでネットを揺らされるがファウルの判定に助けられた。

 

ロティーナ監督から「2点差は一番難しいスコア。前半以上に集中し、3点目をとって試合を決めよう」と発破を掛けられて臨んだ後半。ヴェルディのギアは一段階上がった。仕切り直し早々の46分、左サイドから安西が抜け出してゴール前まで独走。いざシュートの場面で後方から追いついた相手DFのスライディングに阻まれたが、前半の勢いをそのままに町田に圧力を掛けていく。53分には一度ボールを失いながらも内田がカウンタープレスでボールを奪い返すと、前線のスペースへスルーパス。アランが抜け出してドリブルで相手ゴールに迫ったが、シュートはGKにブロックされた。しかし、これで得たコーナーキックが歓喜を呼ぶ。53分、右からのコーナーキックが相手ゴール前に入ると、ゴール中央に飛び込んだ畠中が打点の高いヘディングでゴール左上に流し込んで、「一番難しいスコア」から脱する大きな3点目を挙げた。その後も攻め手を緩めないヴェルディ。64分にはカウンターから一連の流れで3つの決定機を作る。右サイドから抜け出したアランがバイタエルエリアで中央へ横パス。ドウグラスが右足を強振したシュートはDFにブロックされたが、こぼれ球は後方から飛び込んできた高木善の元へ。高木善もワンタッチで豪快に強振したが、これは相手GKがはじく。そのこぼれ球がまたドウグラスの元へこぼれると、ドウグラスがミートできなかったボールが、再び倒れ込んでいた高木善の元へ。倒れた状態のままボレーで合わせたシュートは、ゴール上へと逸れた。その後はややトーンダウンして反撃を受けるが、70分にはカウンターから1対1の場面を作られるが、柴崎が冷静に反応してセービング。75分にも守備陣が止め切れずにバイタルエリアに侵入を許すが、タイミングよく前に飛び出した柴崎がセーブ。こぼれ球を詰められたシュートも柴崎が身体を投げ出して弾き出した。76分に流れの中で失点して完封はならなかったが、終盤はまたも相手を押し込むなど攻めの姿勢を貫き、リードを保ったままタイムアップ。

 

5試合ぶりの勝利で一度手放しかけた流れを今一度掴んだ。次節もホームで戦う以上は、連勝以外に目指す道はない。モンテディオ山形は決して簡単な相手ではないが、プレーオフ圏内浮上のためには、相手どうこうは関係ない。残り7試合は、一戦必勝の姿勢で死にもの狂いで勝ち点3を掴み続けるだけだ。

 

 

【試合後選手コメント:MF 10 高木善朗選手】

――試合を振り返ってください。

「あまり勝てていなかったので、いつも通りに入りましたが、とにかく勝ちたいという思いを持ってプレーしました」

――相手の攻撃へのアプローチに関してはいかがでしたか?

「両サイドの裏に簡単に入れてくることが多いので、自分としてはセンターバックにプレッシャーに行く役割や、パスコースを切るという部分で守備は入りました。うまく相手がウチのディフェンスにハマってくれましたし、自分も守備は意識してやっていたので良かったと思います」

――今日のような運動量が今のヴェルディの最低限のベースですね。

「僕自身、今日のポジションで出るのは初めてでしたが、あれはやらないとダメだと思っていました」

――2点目のゴールに繋がる起点となったプレーについて説明してください。

「アランもいましたが、あそこはアンカズが呼んでいて、アランに釣られて相手も空くと思ったので入れました。個人的にはアンカズがシュートを打つと思いましたが、最終的にクロスからゴールに繋がりました」

――細かいターンやキープ、的確な捌きとご自身の真骨頂が出た試合になりましたね。

「まずはボールを失わないようにと思いながら、そこから前にボールを運ぶ意識を持っていました。あとはゴールのところとかアシストの部分では、あとは誰かがちゃんと決めてくれれば、自分にアシストが付いたのですが(笑)、自分も周りが見えていたし、周りも良い動き出しをしてくれて良かったと思います」

――守備時に4バック、攻撃時に3バックと複数のシステムを使い分ける中でチームとしての対応力が付いてきた印象ですが。

「あれが自然にゲームの中でできればいいと思います。今日はそこができていて、それをより効率的にできれば、今後相手の脅威にもなっていくと思います。こっちもうまくボールが動く感覚がありました」

――斜めのボールで背後を突くなど、相当相手の背後を狙った中でオフサイド2本という数字はかなり効率的でしたね。

「効果的に裏が取れていましたし、一番外から入っていく選手がチャンスになると思いますし、一番外から入っていくとオフサイドにもかかりづらかったです」

――アジリティやスピードのない相手右サイドバックに対して、安西選手との連係でかなり優勢に立ちましたね。

「相手の選手がコウキにプレッシャーに行った場合、自分が背後を狙おうと思っていましたし、来なければコウキが縦に仕掛けて抜ける場面が多かったので、自分は中に入ってパスコースを作って待っていようという感覚でした。そこを僕とコウキの2人で狙っていくことはプランでもあったので、うまくやれたと思います」

――惜しい決定機も幾つかありましたね。

「結構、体力的にキツい時間帯でしたが足を伸ばして触りましたが、狙ったコースとは少し違って甘いコースに行きました。ボレーの場面は完璧に捉えましたが、相手のディフェンスに当たってしまいました」

――今日の試合に向けてどんなモチベーションで臨みましたか?

「自分がいつベンチ外になるかも、スタメンで出るかも自分を含めてすべての選手が分からないですが、こういうふうに急にスタメンで出てもいいようにという中、今日は今までにないぐらい良い準備ができました」

 

 

【試合後選手コメント:DF 4 畠中槙之輔選手】

――久々のスタメン起用でしたが。

「いつ声が掛かってもいいように準備をしてきたので、そんなに準備は難しくなかったです。この間の名古屋戦で4点取られて負けたこともありましたし、今週の相手が町田だったということもあり、前半戦3バックでハマっていたので、もしかしたら声がかかるかもしれないという気持ちはありました」

――先発で試合に出た感覚はいかがでしたか?

「やっぱり、試合に出ていなかったので試合勘が鈍っているかもしれないと思っていましたが、周りに助けられながらできたので、良かったと思います」

――前回対戦を再現するかのゴールでしたが。

「狙い通りというか、和樹君が良いボールを入れてくれたのと。自分のマークが(金)聖基君だと思っていた中、(松本)怜大君だったので、そこは身長の差でボールを確認してからでも競り勝てると思い、それがうまくハマりました。コースを狙うというか、ジャンプする前に相手に右足を踏まれて靴が脱げてしまい、跳べなかった結果、あの形になって結果オーライですね」

――町田相手に2戦連発で“持っていますね”。

「また、恩返し弾ができたので嬉しいです」

――守備時に4バックでプレーしていましたが、バランス面で気を付けた部分はありますか?

「変に意識した部分はなく、形的に4バックで守りましたが、3バックの状態でもうまく守れていましたし、とにかく周りとうまく声を掛け合いながらできました」

 

 

【試合後選手コメント:DF 6 安在和樹選手】

――前回対戦に続き町田対策が完璧に機能しましたね。

「いや、前回の方がもっと気持ちよくプレーできました。今回は少し苦しみましたが、狙い通りの形もありましたし、しっかりと決め切れていれば、もっと大差になってもおかしくない試合でした」

――相手のオウンゴールの起点となったアラン選手へのスルーパスは狙い通りですか?

「あれはチームとしての狙いで、相手のセンターバックの足が速くないので、スピードはウチに分があるので、フォワードを早めに使うということでした。逆に、こねてしまうと町田の囲い込みは速いので、手数をかけずにシンプルにやることを意識しました」

――アラン選手のゴールをアシストしたプレーを振り返ってください?

「ヨシアキ君のクロスに直接合わすのは間に合わないと思ったので、あそこはセカンドボールや流れたボールを待ってという感覚でした」

――3-0になってからの試合運びに関しては少し課題が残りましたね。

「正直、3-0にしてから5、6点取るチャンスがあったと思いますが、そこから決まりませんでした。あの時間帯の猛攻でチーム全員が早く4点目を取りたいと思っていました。相手も4点目が入れば、気持ち的に完全に切れると思っていたので、そこを意識してかなり攻めていました。かなりのチャンスがありましたが、入らなかったです。あれだけチャンスを外せば、相手に流れが行くのも当然なのでどれかを決めたかったです」

――ウイングバックのポジションで久々に攻撃にリスクをかけられましたね。

「必然的にポジションを高く取らなければいけないポジションだったので、うまく攻撃に絡めて楽しかったです。結構、チャンスを作れて絡めていたので、やっていて楽しさはあります。高い位置でのプレーはよりゴールを目指してプレーできるので」

――前線のアラン選手とドウグラス選手があれだけ躍動してくれると、チームとしても楽な展開になりますね。

「今日に関しては相手の個の力という部分で名古屋とかに比べるとあまり高くなかったので、今日に関してはこっちに分があったと思います」

――良いプレーが随所にあった一方、前半にピンチに繋がる危ないプレーもありましたが。

「致命的なスルーパスになりそうでした。あれはやってはいけないプレーでした。相手がいないことを確認してバックパスしましたが、味方と被っていて僕が出した瞬間に抜け出されて、一瞬固まりました」

 

 

【試合後選手コメント:DF 3 井林章選手】

――試合を振り返ってください。

「前回に町田とやっていた時に、ピッチを広く使えると、チャンスの数も増えていたので、あとは相手のセンターバックがあまり速くないので、どんどん裏を狙っていくという部分で結果が出ていました。今日に関しては同じような感じでした」

――チームの狙いがハマった理由に関してはどのように捉えていますか?

「相手のカウンターのプレスをうまくかい潜れて逆サイドに展開できると、よりいいカウンターになるので、それをうまくできていたと思います」

――システムの使い分けに関して、どのタイミングで行っていたのでしょうか?

「守備に関しては最近4バックの方がしっくりときていて、この前の名古屋戦では4失点しましたが、やれている部分も多かったので守備に関してはいつも通りでした。攻撃に関してはピッチの幅を使うために3バックにして、ウイングを高い位置に取っていました。守備では僕とハタが2センターバックに入り、平が左サイドバックというイメージでやっていました」

――その流れの中で高木善朗選手が中盤に下りていましたが。

「コウキを高い位置に出すという狙いがあったので、ヨシアキが引き付けて相手を食い付かす狙いもありました。あそこで1人交わせるということも大きかったですし、コウキと一緒に崩す形も多かったので、ヨシアキの機転が利く動きは本当に良かったと思います」

――相手の2トップをうまく封じることができましたが?

「フォワードだけでなく相手は身体が強くてゴリゴリと来る選手が多かったので、自分たちは距離感を意識して、一対一でボールを獲れればいいですが、それができない場合に備えてカバーリングを意識しました。失点シーンに関しては、行かせてはいけない縦に行かれたので、そこは反省点ですが、それ以外は概ねできていたと思います」

――最終ラインからの斜めのフィードに対して、ウイングや2列目が反応していくプレーは狙っていた形ですか?

「基本的に僕はアンカズに渡して逆サイドに出させるか、自分が斜めに入れることしか、あまり考えていませんでした。縦の裏へのボールはあまり通る感じがしなかったので、ちょっと斜めのボールを意識していました」

――4戦未勝利の中で久々に挙げた勝利はどんな影響を与えていきそうですか?

「勝てていなかったですが、上位相手に引き分けで終われた試合もあったので、個人的にあまり落ち込まず、こういう勝てる時期は必ず来ると思っていました。これを続けていきたいです」

 

 

【試合後監督コメント: ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督】

――試合を振り返ってください。

「特に、感情面で難しい試合でした。4試合勝ちなしで来ていたので、勝たないといけないという中での試合でした。スタートは相手が残しているスペースに対して、効果的に突けて良かったと思います。1点目は幸運でしたが、2点目、その後もチャンスを作り出すことができました。後半も集中して良い入りができました。そして、3点目を決めることができました。その後は相手がリスクをかけて攻めてきたので、彼らが残した背後を狙ってカウンターをしました。チャンスはありましたがラストパスの精度を欠きました。相手が素晴らしいゴールを決めて少し難しい試合になりましたが、重要な試合で重要な勝利を挙げ、最近挙げられていなかった勝ち星を挙げられたことはとても重要だと思います」

――システムをシーズン当初から使ってきた3-4-3に戻した狙いを聞かせてください。

「システムは完全な3-4-3ではなく局面に応じて変えていました。今の私たちのアドバンテージは2つのシステムを使いながら、アドバンテージを生かせるのが強みだと考えています」

――町田との前回対戦と同じメンバーを起用したのは、メンタル面の影響でしょうか?

「いいえ。この前の町田戦と同じ11人を起用したことには、いま気付きました。前の試合を見返したことは事実ですが、彼らはその時からあまり戦い方やプレーモデルを変えていなかったからです。選手の選考に関しては、たまたまだったとも言い切れませんが、それほど意識したわけではありません。自分のプランに沿ったメンバーを選んだ結果、今日のメンバーになったという話です」

――9月未勝利で今日の10月最初の試合を迎えるうえで感情的な部分など、チームとして一番意識した部分は何でしょうか?

「集中力という部分を強調しました。この前の名古屋戦では相手のコーナーキックから2失点した影響もあります。今日の対戦相手も190センチ以上の選手が3人いて、自分たちよりも高さがある相手との試合でした。集中力のほかには、これまで自分たちがやってきたプレーのやり方で戦おうということを強調しました。ボールを持って相手が空けたスペースを活用しながら戦っていくことを強調しました」

――残り7試合に向けて今日の勝利はどんな効果があると考えていますか?

「私たちが常に見据えているのは次の試合だけです。したがって、今日の勝利が影響するのは次の試合です。順位表の上には強いチームがおり、私たちが難しいことに挑戦していることは理解しています。それでも、私たちはファンの夢や希望に対して責任を持っています。数は少ないかもしれませんが、いつも自分たちを支えてくれるサポーターに対して、できる限りの喜びを与えるために最後までトレーニングしていくという責任があります」

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