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MATCH試合情報

2017明治安田生命J2リーグ 第37節 - ザスパクサツ群馬 vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

ホーム連戦で連勝し、プレーオフ圏内の争いに食らい付いているヴェルディ。流れをつなぎ、最終節まで勝利のサイクルを継続したい中で、アウェー連戦を迎えた。乗り込むのは群馬。最下位に沈み、この試合の結果次第で降格圏内が確定するという、追い詰められた相手と対峙することになった。ヴェルディにとっても、すでに他会場の全試合が終わった状態で迎え、上位陣に動きがある中で、是が非でも勝ち点3を積み上げたというプレッシャーがかかる試合。チームはメンバーに若干の変化を加えた。右サイドバックに田村直也を入れ、出場停止のアランの代わりにカルロスを右FWで起用し、4-3-3の並びでスタートした。

 

雨が降り注ぐピッチはかなり芝が長く、ボールの勢いが削がれるコンディションだった。しかし、その影響を感じさせず、序盤はヴェルディがボールを保持して相手を押し込んだ。球際で先手をとって相手を剥がし、高い位置へとボールを運んでいく。最初のシュートは8分。ドウグラスが起点を作り、相手ゴール方向いこぼれたボールを高木善朗が回収してドリブルで運び、ミドルシュートを放つ。これは枠を捉え切れなかったが、ヴェルディが主導権を握ったかに思える場面だった。しかし、ここから試合は一転する。ビルドアップの部分で相手のプレッシャーをモロに受けてボールロストし、自陣に押し込まれる時間帯が続く。カウンター気味にサイドを起点に攻め込んでシュートまで持ち込むが、すべて単発に終わる。相手の徹底したマンツーマンの前にパスコースが限られ、中盤の位置からスピードアップしたい場面でチーム全体がノッキングして個々のプレー速度が落ちてしまった。苦しい中でも前半終了間際にはビッグチャンスを作り出した。45分、ドウグラスが相手DFをひきつけて足先で左へつなぐと、安西幸輝がマークを振り切ってゴール前へ。しかし、GKとの1対1で放ったシュートは大きく枠から逸れてしまった。

 

細かく修正点を伝えられたチームだったが、後半も流れは変わらない。自分たちがボールを保持する時間もあれば、中盤の攻防でボールロストし、なかなか相手の起点を潰し切れずに深いところまで下がって押し込まれる時間もあった。拮抗した試合展開の中、ビッグチャンスが到来する。65分、自陣深い位置でボール奪ってカウンターを発動し、スムーズに相手陣内右サイドの深いところまでボールを運ぶ。田村直也がマイナス方向にシュート性のクロスを入れると、ニアで高木善がスルーして相手を釣り出し、背後から飛び込んできた内田達也がフリーの状態で合わせたが、シュートは枠のわずか左へと逸れた。ここから一転して押し込まれる時間帯に突入した。70分にはワイドな展開からカンに柴崎貴広の頭上を越えるヘディングシュートを打たれるが、内田がギリギリのところでゴールカバーしてクリアする。まだピンチが続く。74分には、ペナルティエリア内に釘付けにされて立て続けに3本の決定的なシュートを打たれるが、1本目は井林章がクリアし、2本目は柴崎がファインセーブで弾き出し、最後はゴール目の前でカンにフリーでヘディングシュートを打たれるが、これも柴崎が鋭い反応で弾き出した。ここから反転攻勢に出たいところだが、流れは相手に傾いたまま。75分、3度目の正直とばかりにペナルティエリア内でカンに押し込まれてついに失点する。意気消沈してもおかしくない場面だったが、ヴェルディの11人の目は死んでいなかった。スペースを消してくる相手を前に、サイドで辛抱強くつなぎながら反攻の決め手を探り続ける。クロスから何度かゴール前に押し込む場面ができると、82分に好機到来。右サイドからのクロスボールに合わせようと飛び込んだドウグラスが倒されてPKを獲得する。ドウグラスのキックは相手GKに触られながらもゴールネットを揺らし、終盤に入って試合を振り出したに戻した。出足が鈍る相手を前に、サイドで細かくボールを動かし続けるヴェルディ。その粘り強い攻めの姿勢が88分に報われた。右サイドで高木善との連携から梶川諒太が前を向いてボールを持つと、相手守備陣のタイミングをズラすようにマイナス気味にクロスを供給。ゴール前に飛び込んでいた内田が頭ですらすように方向を変えると、これがゴール左隅に流れて試合をひっくり返すことに成功した。逆転以降は前線からの圧力でボールの出処を厳しくチェック。自分たちで試合をコントロールして、タイムアップを迎えた。

 

上位陣に動きがあり、自分たちがプレーオフ圏内争いに食らい付くために勝ち点3が絶対命題というプレッシャーが選手たちの足を重くさせたことは否めない。降格圏を背負う相手の必死のプレーも重なり、非常に苦しい展開が続いた。しかし、追い込まれた状況を打破する力が、今のチームにはある。辛抱強く扉を叩き続ければ、最後には重い扉を開けることができる。その自信をしっかりと糧にして、残り5試合のサバイバルに挑む。

 

 

【試合後選手コメント:MF 38 梶川諒太】

――出場してから試合が大きく動きました。出場していた時間帯を振り返ってください。

「試合を見ていて、もっと良い流れにしたいなと思っていましたし、入ったら絶対にやってやろうと思っていて、入った瞬間にピンチが続いていて、その中で失点してしまったので、チームとしても一瞬怪しい雰囲気になりましたけど、時間もありましたし、全体的にまだまだいけるという雰囲気でした。そこからしっかりと逆転できたのは、本当に強さなのかなと思っています」

――なかなか自分たちの攻撃が組み立てられない中で、どのようなイメージを持って試合に入りましたか?

「善朗が前に行ったので、とにかくもう前にいる相手にとって怖い選手にボールをつけていくために、ボールに触りながら、運べるところは自分で運んでという、スペースも多少ありましたし、上手く前に関わっていけたらなと思っていました」

――大きな仕事になりました。決勝ゴールのアシストを振り返ってください。

「普通ならクロスをGKとDFの間に上げると思うんですが、そっちよりも少しマイナス気味に上げたほうがいいかなと思っていました。ちょっと仕掛けながら相手がとりづらいタイミングで上げてやろうと思っていたので、それが上手く上がってウッチーが決めてくれたので、本当に良かったなと思っています」

――次節もアウェイ連戦です。岐阜戦に向けて意気込みをお願いします。

「今日も遅い時間にも関わらず、雨の中でサポーターの皆さんが駆け付けてくれて、それが力になったので、またアウェイで岐阜ですが皆さんの応援が力になるので、チーム一丸となって勝ち点3をとれるように頑張ります。岐阜戦も応援よろしくお願いします」

 

 

【試合後選手コメント:MF 17 内田達也】

――試合を振り返ってください。

「なんとか負け試合を勝ちにもっていけた試合かな、と」

――自分たちの展開になかなか持っていけなかったですね。

「群馬がボールを持ったら上手いというのは分かっていたんですが、守備でスイッチが入らなくて、あとはボールを持った時に動きも少なかったし、出し手の僕の問題もあったし、後半の最後の部分で行ったり来たりする時間になるまでは攻撃にも苦しんだ印象です」

――特に内田選手のところが狙われた印象があります。

「そんなこともなかったですけど、フリーで運べている時になかなか良いところに後ろの選手が出せなかったので、前の選手もあまり触れなかったかなと感じます。今日は後ろの選手に問題があったかなと思います」

――今日はご自身に二度決定機がありました。

「スムーズにカウンターができて、中の枚数もかけられていて、僕自身も良いところには入って行けたんですけど、決め切れなくて、それが実力ですけど。あそこで決めていればすごく試合展開が楽になるところで外してしまったので、その後もすごく責任を感じていたし、なんとか自分で獲り返したいと思っていたところで失点もしてしまいました。でも、ドゥグがなんとか点をとってくれて、最後は自分で獲り返すことができて良かったかなと思います」

――得点の場面を振り返ってください。

「どういう展開であそこにいたのかあまり覚えていないですけど(笑)、入って良かったなというのと、コースもあまり良くなかったんですけど、なんとか入ってくれて良かったです」

――梶川選手は、相手がタイミングをとりづらいテンポでクロスをあげたと言っていました。

「そうですね。そこにたまたま入れていたので、僕も鋭いボールがもうちょっと中に入るかなと思っていた中で、2列目の位置に入ったところにきたので、カジ君が良く見てくれていました。とにかく入って良かったです」

――次もアウェーで連戦が続きます。前半戦も苦しんだ岐阜が相手です。

「残り試合は全部難しいので、今日も粘り強くは戦えていたんですが、先に失点してしまうと難しい展開になってしまうので、できるだけゼロの時間を増やしていきたいです。複数得点をとるのはなかなか難しいと思うので、しっかりゼロで守ってから攻撃に出て、少ないチャンスでもしっかりとモノにしたいですね」

 

 

【試合後選手コメント:GK 1 柴崎貴広】

――自分たちのスタイルがなかなか出せない苦しい展開が続きました。

「相手が前節からメンバーを代えてきたりとか、ウチの攻撃の形などもよく研究しているなと思いながら試合をやっていたんですが、先に失点してしまいましたけど、悪いなりに逆転までいける力が付いてきているのかな、と良い方向に思いたいですね」

――押し込まれる時間帯にビッグセーブが続きましたね。

「たまたま止めることができました(笑)」

――あの時間帯はピンチが続きました。

「どうしても90分間の中で、攻められる時間はあるので、そこを最少失点または無失点で乗り切りたかったところです。ただ、最少失点でなんとか抑えることができて、また1週間反省しながら練習をして、次節を迎えたいと思います」

――次節はアウェイ連戦で岐阜と対戦しますが、難しい試合が想定されます。

「どのチームも、対戦してみるとレベルが高いので、相手に関係なくまた勝てるように、連勝してホームに帰れるように頑張りたいです」

 

 

【試合後監督コメント:ミゲル アンヘル ロティーナ監督】

――試合を振り返ってください。

「試合のスタートは良かったと思います。決定的なチャンスもいくつか作ることができました。その後、試合は前半のうちに拮抗した展開になり、私たちもチャンスを作り、彼らもチャンスを作りました。後半に入ってもその流れは変わらなかったです。その後、10分間彼らの時間がきました。彼らはとても良い攻撃をして1点を決めました。その後反撃してチャンスを作って、それを決めることができた。それは幸運だったと思います。私たちにとって、とても難しい試合でした。他会場の結果がすべて分かっている状況の試合で、チームにプレッシャーがかかっているように感じました。また相手も最下位のチームで、そういった相手と戦うのは難しいことです。特に攻撃の面で自分たちのベストゲームではありませんでした。とても勝たないといけないというプレッシャーがありました。追い詰められたんですが、そこから選手たちがキャラクターを出して試合をひっくり返しました。群馬に対しては、最大のリスペクトを払いたいと思います。彼らはとても素晴らしい試合をしました。彼らにとってもとても難しいシーズンになっていますが、今日見せた姿勢だったり、プレーの質を考えれば素晴らしいチームで、J3に降格したとしても、J2に戻ってくることができる力があるチームだと思います」

――選手がボールを動かしづらそうにしていました。そこは群馬のやり方が予想とは違ったのか、それとも自分たちの問題なのか。それと、畠中選手投入の意図を教えてください。

「彼らが予想していたシステムと違う戦い方をしてきたということはないです。ただ良いプレーができなかった。その理由は相手のプレッシャーが強かったからです。心理的なプレッシャーが自分たちに重くのしかかったのではないかなと思います。平が筋肉系に違和感があったので交代しました」

――決定機を逃した直後にしっかりとモノにした内田選手の評価を聞かせてください。

「二本ともペナルティエリアやゴールエリアに入っていってシュートを打っている。それがシュートを決めたいという意志が表れたプレー。そのことがとても重要だと思っています」

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