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MATCH試合情報

2017明治安田生命J2リーグ 第39節 - 東京ヴェルディ vs アビスパ福岡

マッチレポート

【試合展開】

ホーム連戦、アウェー連戦の4試合で4連勝し、プレーオフ圏内に入ったヴェルディ。2位と勝ち点5差まで肉薄し、残り4試合という状況を迎えた。ホームに帰ってきた今節は、2位のアビスパ福岡との上位直接対決。勝利することで、遠くに見えていた自動昇格圏も視野に入ってくる、まさにシーズン終盤の大一番となった。メンバーの構成は前節がベース。出場停止が明けたアランがスタメン起用された。

 

試合は、上位決戦に相応しい激しい攻防となった。前半はお互いにボールを保持する時間を分け合い、やや福岡がポゼッションを高めてヴェルディがカウンターを狙う図式で進んだ。最初のチャンスは16分、カウンターからアランが右サイドを抜け出し、角度がないところから右足を振り抜いたが、後方から追いすがった相手DFにクリアされた。27分にはドウグラスが相手DFと身体をスイッチしながら抜け出し、フリーで相手ゴールまで迫る。後方からホールディングでドリブルを止められたように見えたが、勢いを持ったドウグラスはそのまま突き進み、GKとの1対1でシュート。しかし、これもギリギリで足を伸ばした相手DFにブロックされた。36分にはゴール右に抜けたアランがシュートを放つが、これもゴールを捉え切れなかった。ボールを持った福岡がやや攻めあぐねるような展開だったが、40分に決定機を作られる。左サイドを突破されてゴール前の絶妙な位置にピンポイントのクロスを入れられる。ファーサイドで松田が打点の高いヘディングシュートを放つが、ゴール左隅に飛んだボールを柴崎貴広が鋭い反応で飛びついて弾き出し、ビッグセーブで窮地を脱した。

 

ハーフタイムに、ロティーナ監督とイバンコーチは選手個々に細かい指示を与え、微修正は加えたものの「前半と同じように攻守ともに続けることが大事」と選手たちをピッチに送り出した。すると、前半から一転して立ち上がりからヴェルディが主導権を握る。ラインを押し上げられない相手を押し込み、セカンドボールをことごとく回収して分厚い攻撃を仕掛けた。しかし、サイドを起点にした攻撃はなかなか決定機に結びつかない。60分には、渡辺皓太がフリーで抜け出し、ゴール右斜めで相手GKとの1対1という絶好機を迎えるが、シュートは相手GKにブロックされた。直後にはコーナーキックの流れから畠中槙之輔が華麗なボレーシュートを放ったが、これも相手GKの好守に阻まれた。相手GKの負傷で試合が止まり、再開後には福岡が攻勢に出るかと思われたが、高い集中力を保ったヴェルディは福岡の攻撃陣を自由にさせず。再びヴェルディが主導権を握って押し込んでいく。試合終盤のオープンな展開の中でも、ペースはヴェルディが握った。少ないタッチ数で細かくボールをつないでサイドで優位に立ち、きわどいクロスボールを起点に攻め込んでいく。しかし、ゴール目前までボールを運ぶものの、フィニッシュのあと一歩が出ずにスコアレスドローで決着した。

 

内容、決定機の数、特に後半のゲーム支配を考えれば、勝ち点1という結果は非常に悔しいものかもしれない。しかし、またもやプレーオフ圏内を争う徳島や大分が敗れる中、勝ち点1をしっかりと積み上げたことは、この終盤では大きな『1』となるはずだ。その価値を高めるためにも、ホーム連戦の次節できっちりと勝ち点3を積み上げたい。

 

 

【試合後選手コメント:GK 1 柴崎貴広選手】

――試合を振り返ってください。

「惜しい試合というか、勝てた試合だったと思います。ただ、こうなってしまったので、今日の結果を残りの試合に繋げていけるようにしていきたいです。まずは練習から突き詰めていきたいです」

――前半はビルドアップの部分でかなり苦戦しましたね。

「良い時ばかりではないので、その中でもやれること。繋ぐところと割り切る部分を使い分けていく、その判断はチームとして共有していきたいです。今日に関してはもっと長いボールを使った方が良かったということは、試合後にみんなで話していました。両方、しっかりとやれるように練習からやっていきたいです」

――前半終了間際に松田選手の決定的なヘディングシュートを見事なセーブで防ぎましたね。

「対策というか、今週はああいった形を想定してキーパー練習をやっていましたし、映像でも見ていたので、そこまでは難しいセーブではなかったです。ああいう良いセーブといわれる形の中に失点することも多かったので、今日はゼロで終われたことはチームとしても大きかったです。個人的にはああいったセーブでチームに流れを持って来れれば良いと思います。ただ、ああいうピンチが減ることを願いたいです」

――後半はビルドアップのやり方を変えて上手くいきましたが。

「上手くやれたこともありましたが、簡単なミスも出ていましたし、結果的に点を奪うこともできなかったので。その辺で惜しさはあります。今はどんな内容でも勝たなければいけない状況なので、次の試合に向けて修正していきたいです」

――リスクを冒した結果、相手のワンチャンスに泣くという展開はこれまでのチームでよくありましたが、そこで守り切れるという部分は成長と捉えていいですか?

「組織で守るということを第一にやっているので、その部分が機能していると思います。リスクマネジメントも含めてそこは統一できています。ただ、点を獲り切るという部分はまだまだです」

――下位チームの取りこぼしで昇格プレーオフ圏内キープという形になりましたが。

「そういった結果だっただけに、今日は勝ちがほしかったです。最後にこの勝ち点1がどうなるか楽しみでもありますし、良い方向に向かうように、また練習していきたいです」

 

 

【試合後選手コメント:MF 33 渡辺皓太選手】

――ここ最近、チームメートに対して多くの要求をできるようになってきましたね。

「ある程度、できることが増えてきて指示されるだけでなく、自分のやり易いように味方を動かすといったようなことができてきました」

――勝ち点3がほしかった試合でしたが。

「自分も決定機が1つあって、あれを決め切れていればと思っています。今日はいつも以上に重要な試合だったので、次はこういうことがないように練習からゴール前の精度をチーム全体で上げていきたいです」

――決定機の場面を振り返ってください。

「相手にうまく弾かれてしまいました。枠には行っていたと思いますが、少し真ん中に行ってしまいました。狙い過ぎてしまったので、もう少し足を振り切れば良かったです。抜け出しに関してはカジ君なら間違いなくあそこに出してくれると思っていたので、あとは決めるだけでした」

――かなり運動量が多かったですが、足は攣らなかったですか?

「今日は大丈夫でした。まだ走れたと思います」

――ここ最近、球際での強さという特長がかなり出ていますが。

「ボール際は絶対に負けたくないですし、どんな相手でも先に自分がボールに触ってやるという自信も付いてきていて、それが大きいと思います。自分みたいな小さい選手はいかに予測して相手より先に動くかなので、これからやっていくうえでもそこは意識しています」

――セカンドボールを奪ったあとのプレーに関してはいかがでしたか?

「あまりプレッシャーを感じていなかったです。自分のところが空いていたので、そこを起点にサイドを使っていましたが、今日は最後の部分でうまくいかなかったです」

――昇格プレーオフ圏内キープという中で残り3試合に向けてはどのように考えていますか?

「まずはここから1度も負けないこと。そして、3連勝して自動で昇格したいと思いますし、とにかく一戦一戦やっていきたいです」

 

 

【試合後選手コメント:MF 38 梶川諒太選手】

――守備面では成果もあった試合だと思いますが。

「やっぱり、日頃から守備の局面でのスライドなどはかなり厳しく言われていますし、それができないと試合には出られないということも選手は感じているので、そこでゼロで終われたことは大きいと思います。ここから失点せずに戦うことは大事ですが、今日は本当に勝ちたかったです」

――監督が今シーズンここまでの中でやりたいサッカーが出せていたとも話していましたが。

「本当に後半は自分たちのリズムでやれていましたし、それが前半の終わりからできていたので、そういった部分に関しては自分たちの成長だと思います。すべてが外からの指示でうまくやれるわけではないので、自分たちで感じながらちょっとずつやれたことは大きいと思います」

――ビルドアップの修正に関してはピッチ内で行ったものですか?

「多少、外からの指示もありましたが、ウッチーもかなり感じていたので、うまく最終ラインに近づいて、そこから皓太や僕のところを使ってというように、ピッチ内で考えながらやれていたと思います。そういう面では自分たちでちょっとずつ修正できたと思います」

――ボランチに近い感覚でのプレーでしたか?

「ウッチーが最終ラインに下がった後はダブルボランチのような形になっていました。試合中もコミュニケーションを取りながらやっていましたし、そういうところはウッチーもうまいので、今後ももっと声を掛け合っていければ、もっと良いチームになれると思います」

――4連勝中の対戦相手とは異なり、良い流れの時間帯に点を獲らせてくれませんでしたね。

「向こうも堅いチームで堅いゲームになると思っていました。ただ、完全に相手に抑え込まれたというよりも、こちらが決定機を決め切れなかった印象が強いです。悔しいですが、切り替えてやっていくしかないです」

――相手GKの治療による中断から流れが変わった印象もありますが。

「ああいう時間帯にもっと中で声を掛け合えれば良かったですが、なかなか簡単ではないですね。ただ、こういったタイミングでそういう経験をできたことはプラスに考えていきたいです」

――重要な試合で負けてしまうことが多い中、最低限勝ち点を積むことができましたが。

「緩くなりがちだったり、変な硬さが出てしまうこともありましたが、そこは改善してきていると思います。ただ、勝ちたかったです」

 

 

【試合後選手コメント:MF 23 田村直也選手】

――試合を振り返ってください。

「内容は良かったし、どこかで点を獲れていれば良いゲームになったはずでしたが、残念な結果に終わりました」

――相手GKの治療による中断で流れが変わりましたね。

「それはあると思います。そういった心理戦を彼がやったかは分かりませんが、実際あの中断で試合が落ち着いた部分もあったので、正直あの流れで点がほしかったです」

――前半は相手のハイプレスに苦しんだ中、後半はビルドアップのやり方を変えてうまくいきましたね。

「無理だったらやり直して左右に振るという形をやり出して、相手の前線の選手も疲れてきて、実際に松田選手も足を攣っていたので、サイドに振ってという形でチャンスも作れたので、これは次節以降にも繋げていきたいです」

――アラン選手の復帰でロングボールに対する前線の収まりも良くなっていましたが。

「相手のボランチもウチの方にプレッシャーをかけてきた際に、うまくフォワードの足元にボールを入れればキープしてくれるので、そこは大きいです。個人的にはクロスからの決定機も増えるので、その形からもっとチャンスを作っていきたいです」

――前節、体調不良での途中交代でこの試合に向けて少し怖さもあったのではないでしょうか?

「検査の結果、悪性のものではないと診断されていたので、思いっきりやれました。今日に関して怖さはなかったです。シーズン終わってどうなるか分かりませんが、とにかく残り試合を全力でプレーしたいです」

――相手に欠場者が多かった中、どういうプランで臨みましたか?

「ウェリントン選手が居ないということが一番の違いでしたが、仲川選手も速いですし、侮れない相手でした。その中で自分たちがどういうふうに戦うかという部分を突き詰めて臨みました。皓太に関してもここ最近、良い飛び出しが増えていますし、フィニッシュの部分を今後高めていきたいです」

――良い内容でしたが、相手も簡単に負けてくれない試合運びでした。

「福岡は堅いチームで失点数も自分たちと大きく違うので、負けにくいチームです。簡単にゴールを割らせず、アウェイで最低限勝ち点1を持ち帰ってホームで必ず勝つという形はこちらも学んでいきたいです」

――昇格プレーオフ圏内キープという中で残り3試合に向けてはどのように考えていますか?

「全部勝つつもりでやるのは当然ですし、引き分けでも下のチームに抜かれる可能性も高いので、ここからきっちり3連勝を狙っていきたいです」

 

 

【試合後選手コメント:MF 20 井上潮音選手】

――少し流れが途切れた中での投入でしたが、ピッチ内での状況をどう捉えていましたか?

「ボールは受けられましたが、相手の前でボールを受けてしまっていたので、それでは相手も恐くないですし、ボールを受けてもサイドに簡単に振ってしまったので、それでは相手の脅威にならないので、相手を楽に守らせてしまった印象もあります」

――完全にカウンター狙いの相手に対して、リスク管理の部分はいかがでしたか?

「個人的には前に出て点に絡む仕事に集中し、少し戻りが遅くなることもありました。少しチーム全体で点を奪いに行く意識が強く、カウンターを浴びる場面もありました。ただ、リスクを冒さないと点を獲れる感覚がなかったので、ベンチから前に行き過ぎるなという指示も受けていましたが、素直に勝ちたかったですし、点もほしかったですし、チームのためにゴールを狙いました。そこで少しカウンターに対するケアが足りないプレーになってしまった部分もあります」

――リスクを冒した結果、相手のワンチャンスに泣くという展開はこれまでのチームでよくありましたが、そこで守り切れるという部分は成長と捉えていいですか?

「チーム全体があまりリスクを冒さないというか、今日のような展開での勝ち点1も悪くないと捉えています。個人的にはもっとリスクを冒してチーム全体で勝ちに行きたいという気持ちもありました」

――ビルドアップに苦しんだ前半にもう少しロングボールを使っても良かったという印象もありますが。

「相手が自分たちのゴールキックを含めて、前からプレッシャーに来ていたので、あそこで繋ぐのはなかなか簡単ではなかったです。ただ、そこはチーム全体の意識を統一し、自分たちにはアランやドウグラスという強い選手が前線に居て、そこをシンプルに使ってセカンドボールに備えたポジショニングなど、そういったやり方も必要だったと思います。そこはピッチの中で選手たちが共有し、判断していくことが大事だと思います」

――後半のビルドアップの修正に関してはハーフタイムの指示ですか?

「そうですね。相手がプレッシャーをかけてきても皓太やカジ君のところを一度使ってサイドに振れば、プレスを回避できるので、サイドを切られてもそういった繋ぎ方ができるというのは練習からやっていました。ただ、進んでいくところまでは良かったのですが、最後のゴールに近づく場面で苦労し、相手もかなり中を締めてきていました。サイドから攻めていましたが、効果的なクロスも上がっていなかったので、そこからの工夫がもっと必要です。今日は簡単にサイドを使い過ぎていた印象が個人的にあり、もっと中で集まって中央を崩しに行っても良かったと思います」

――攻撃の緩急という部分が足りなかった印象ですか?

「相手をしっかりと見えていなかったというか、ピッチに入っていた選手たちがどうすれば点が入るかをもっと突き詰めてやるべきでした。相手の嫌がるプレーをするという部分で、今日に関しては試合後にも考えましたが、守っている方は少し楽だったのかなとも感じています。パスだけでなくドリブルや背後へのランニング、パスもロングパスで裏を狙うなど、チームのスタイルに関係なくやっていかないとダメだと思います」

 

 

【試合後監督コメント: ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督】

――試合を振り返ってください。

「すごく難しい激しい試合でした。前半は拮抗した内容で自分たちもチャンスを作れましたし、彼らもチャンスを作っていました。とても拮抗した内容だったと思います。後半はより試合を支配することができたと思います。より相手の陣地でプレーする時間を長くすることができました。チャンスは作れましたが、彼らは非常に良いディフェンスをするチームで点を獲ることができませんでした。恐らく、特に後半は勝利に値するパフォーマンスができましたが、この難しい相手に対しての引き分けという結果は悪くなかったと思います」

――攻撃の部分であと一押しが足りない内容でしたが、今後も同じようなシチュエーションが想定される中、最後の崩しの部分に関してどのように考えていますか?

「彼らはすごく組織的に守るチームで、彼らを相手にチャンスを作ることはそれほど簡単なことではありません。アランと幸輝はディフェンス面で非常によく働いていたので交代させるという決断になかなか至らず、カルロス、ヨシを投入するのが、後半の終わりの方になりました。言う通り、攻撃面では少し足りなかったですが、ディフェンス面ではすごく全体的に良い試合ができたと思います」

――カルロス・マルティネス選手を投入する際に当初の選手ではなく別の選手との交代になった理由について聞かせてください。

「元々はアランと交代させるつもりでしたが、その際にアンカズが痛めていたのでアンカズと交代させ、幸輝をサイドバックに下げてカルロスを前線に入れるプランも考えていました。しかし、アンカズがプレー続行可能だったので、元々のアランとの交代になりました」

――カルロス選手と高木善朗選手の投入によってどんな形で点を奪いに行くプランだったのでしょうか?

「カルロスもヨシも非常に攻撃的な選手で、攻撃面でとてもチームに貢献してくれる選手です。ヨシも得点感覚のある選手で、カルロスもここまで1点しか決めていませんが、彼はゴールゲッターです。交代が遅くなった理由は出ていた選手が非常に良い守備をしていました。アビスパ福岡というチームはこちらがゲームを支配していても非常に危険なチームなので、攻撃的な選手を入れるタイミングが遅れました。彼らは試合を通じて、1本しか決定的なチャンスを作れなかった。前半にシバがヘディングシュートを止めた場面だけです。福岡のような強いチームに対して、決定機を1つしか与えなかったことは、チーム全員がディフェンス面で非常に良い仕事をしたということです。後半の最終局面でより試合 を強く支配したときに、最後にゴールを決めるためにカルロスとヨシを入れました」

――前半拮抗した展開の中でハーフタイムに修正して試合の流れを引き寄せましたが、後半に向けて変えた部分について具体的に教えてください?

「細かい部分の変更があり、わかり易い部分では幸輝とアランのポジションを変えました。ただ、それ以上に前半のプレーを継続すること。前半だけでなくシーズンを通じてできているプレーを続けたことによって、後半はゲームを支配することができました。後半のチームのパフォーマンスを見ていると、フィジカルだけでなくメンタル面でも非常に充実しているように感じられました」

――後半はパスの距離や選手間の距離が近くなった印象でしたが?

「ウッチーをより最終ラインに近い位置でプレーさせるなど、細かい修正を行いました。それによって自分たちが快適にプレーすることができました。加えて、彼らもプレッシャーをかけ辛くなったと思います」

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