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MATCH試合情報

2019天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会 2回戦 - 東京ヴェルディ vs 法政大学

マッチレポート

【試合展開】

リーグ戦の合間、水曜日開催で天皇杯の初戦を迎えた。西が丘で対戦した相手は法政大学。昨シーズン、天皇杯を機に勢いを取り戻してリーグ戦で調子を上げた経験があるだけに、直前のリーグ戦で敗れたヴェルディにとって、相手が大学生であろうと結果にこだわってリーグ戦につなげたい試合となった。

 

スタメンはリーグ戦から全員を入れ替えた。1トップにコイッチが入り、2シャドーは右に河野広貴、左にヴァウメルソンを起用。中盤は右ウイングに安在達弥、左ウイングに梶川諒太を配置し、ダブルボランチは藤本寛也と森田晃樹で組んだ。最終ラインは田村直也、内田達也、近藤直也が3バックを形成し、最後尾に柴崎貴広が構えるシステムで臨んだ。

 

立ち上がりから出足の良さが際立ったのは法政大学だった。前線からの積極的なチェイスでヴェルディのパスワークを狂わせる。序盤から自陣に押し込まれたヴェルディは、両ウイングが高い位置をとれずに最終ラインに吸収され、5バックで堪える戦いをよぎなくされる。マイボールを奪っても、組み立てのスタートが低く、また相手のプレッシャーを避けてロングボールを多用したものの前線に収まらずにすぐに逆襲を食らう悪循環に陥る。守備では、柴崎貴広のファインセーブもあって大崩れはしなかったが、全体的に陣形が間延びして各所にエアポケットができ、そこを上手く相手に使われて前向きでフィニッシュできる状況を作ってしまった。結局、最後までマイボールを保持することも、効果的な崩しもなく、シュートすら打てずに前半を折り返した。

 

システムを変えて臨んだ後半は、序盤こそ中盤のパスワークで優位性を持って相手を押し込んだが、カウンターを受けて高めに設定しようとした陣形をひっくり返されてしまう。それでも、ゴールに向かうべく個々の距離を縮めるように陣形をコンパクトにし、バイタルエリアに侵入する回数は格段に増えた。しかし、前線でボールを受けた選手へのサポートが遅く、またFW陣はボールを収めることができない。攻めあぐねていると、57分に左サイドからノンプレッシャーでクロスボールを入れられると、ゴール前ファーサイドで松澤をフリーにしてヘディングシュートをゴール左隅に流し込まれ、先制を許してしまう。さらに79分には、ハーフライン付近右サイドで連携ミスからマイボールを失い、高く設定した最終ラインの裏のスペースを使われてしまう。勢いに乗った相手のドリブルを止められず、右からクロスボールを入れられると、ファーサイドで走り込んできた選手に押し込まれて追加点を許す。反撃に出なければいけないチームだが、攻撃の形は見出せず、中盤でボールを持つ時間は増えたものの、数名の選手の連係だけでチームとして攻撃を組み立てる手立てがない。結局シュートも相手の5分の1の2本にとどまり、決定機らしい決定機を作れずにタイムアップを迎えた。

 

一発勝負のトーナメントで、学生を相手に戦うことの難しさは天皇杯につきものとはいえ、攻守ともに持ち味を出せないまま90分を終えてしまった。中3日で迎えるリーグ戦、ツエーゲン金沢との一戦に向けて、勝って勢いをつけるのではなく、課題を克服して穴をつぶして準備をする状況になった。ひとつの大会から早々に姿を消すことになるショックは計り知れないが、そればかりを引きずってリーグ戦も低迷するわけにはいかない。無意識にうなだれてしまう中でも、強引にでも前を向いてチームの方向性をできる限りすり合わせたい。少なくとも、この3日間で闘う気持ちを再び奮い立たせなければいけない。

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監督コメント

ギャリー ジョン ホワイト 監督

試合を振り返ってください。
前半立ち上がりからスローなスタートになってしまい、リズムを向こうに取られるような形になってしまいました。こちらはまず3バックで臨んで立ち上がりからリズムを作ろうと考えていましたが、向こうの前から来るプレスに対して5バック気味になってしまい、どんどん後手を踏んで後ろでプレーする時間が長くなりました。後半に関してはフォーメーションを変えて少し異なるものを入れて行こうと考えていた中、2失点してしまいました。当然、相手の方がかなり試合に対するモチベーション、勝利への強い意志が勝っていると感じました。今までなかなか出てこられなかった自分たちの選手たちがそれぞれの良さを出していく良い機会だと考えていましたが、なかなか自分たちの持っているモノを出し切れずに後半も時間が進んでしまい、最終的に90分間を終えることになりました。

自分たちの良さを出し切れなかったという部分に関して組織としての問題を感じていますか?
今までずっと同じメンバーで戦ってきて、今日の11人で常に戦ってきたわけではないので、そういう部分でのすり合わせの難しさはありました。こういうカップ戦で自分たちの良さを出し切るということに関しては日本に限らず、どこでも難しいもので、特に下のカテゴリーとの対戦においては難しさもありました。リーグが一番優先すべきものであり、それに向けて何人かの選手を休ませたかったという部分もありました。

今日の敗戦はこれからのリーグ戦にも影響があるものでしょうか?
リーグが最優先という部分もありますし、今日の試合に勝って次の金沢戦を迎えたかったというのが、正直な気持ちです。ただ、自分たちのあまり出ていない選手たちに今日はチャンスがあり、チーム全体の底上げに繋げていこうと思っていましたが、今日はそれができなかったというのが正直な感想です。リーグのこれからの試合、シーズン全体に悪影響を及ぼすようなものではないと思いますし、次からのリーグ戦を一戦一戦大事に戦っていきたいと思います。

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選手コメント

GK 1柴崎 貴広

試合を振り返ってください。
天皇杯の初戦はいつも難しい試合になるということは分かり切っていた中で、入りを含めて強く行こうというのはみんなで話していたことでしたが、守備に追われる時間が長く、奪ったボールを簡単に失ってしまい、なかなかリズムを掴めなかった中で前半が終わりました。何とかゼロで耐えられましたし、後半の入りは悪くなかったので、その流れでゴールを奪えれば結果は違っていたと思いますが、向こうの方が単純に良いチームだったということだと思います。決して舐めて試合に臨んだわけではないですし、みんな試合に出られなかった選手が多かった中で監督やコーチングスタッフにアピールしたい気持ちもありましたし、結果を出してサポーターの方々にもまだまだこういう選手が控えているということをアピールしたかったです。自分たちが決して手を抜いてやっていたわけでもないですし、コーチ陣も情報が少ない中でスカウティングをしてくれて、どういう選手がいてどういうサッカーをしてくるかは分かっていましたが、精度の面で向こうの方が完成度が高く自分たちがやりたいことを出せていたと思います。それに対してウチはうまく行かなかった中で修正できずに90分が終わってしまったという感じです。

意識の共有が上手くいかなかった原因のひとつでしょうか?
相手が良いチームであることは分かっていましたし、しっかりと戦えなければやられてしまうと思っていました。入りの部分に関しては悪いなりに失点はしていなかったので、どこかでギアを上げられればという感じでした。なかなか上手く行きませんでした。前半をゼロで終えられたので相手も後半に落ちてくると思っていましたが、相手は後半もしっかりと戦ってきました。そういう中でもったいない失点を2つしてしまい、最終的にこういう結果になってしまいました。

どのような修正のイメージを持っていましたか?
今日に関してはまず前線でなかなか収まらなかったという問題もありましたし、向こうがボールを持った時に自分たちがどういうアプローチで守備をしていくかという部分でなかなか上手くいきませんでした。前から追ってほしいところもありましたし、声を掛け合ってなかったわけではありませんが、もっと上手く共有できなかったのか、という感覚はあります。見ての通り、ずっとフリーで相手にボールを持たれる場面が多かったですし、前半に関しては悪いなりにどうにかゼロで抑えていくという形でした。そこに関しては悪くなかったと思いますが、後半ああいう形の展開になりました。コーナーキックの数も相手が明らかに多かったですし、今日のようなサッカーをしてしまうと勝てないなと思います。相手も弱いチームではなく、本当に反省しないといけないです。ただ、これをリーグ戦に引きずることなく、また明日からしっかりと練習していかないといけないという気持ちです。サポーターのみなさんに関しては平日にも関わらず、多く集まっていただいたのに本当に申し訳ないです。個人的にも去年の天皇杯の浦和レッズ戦以来の90分間のプレーで、キャンプの時を含めて90分はやっていなかったので、こういう公式戦で良いアピールができれば良かったですが、結果がすべての世界なので練習からやり直していきたいです。

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MF 8内田 達也

試合を振り返ってください。
全員の力不足というか、90分を通して相手が自分たちを上回っていたと思います。素直に完敗です。

試合を通して厳しい内容になりました。
試合を通して厳しい内容になりました。前半どころか90分を通して上手くいかなかったです。普段、練習で一緒にやっているようなメンバーで僕個人としては練習からチームとして良いプレーはできていると思っていたので、それを今日の試合で出せればという気持ちで臨みました。ただ、みんな力を出せなかったです。力を出すべきところで出せなかったことはみんなの責任です。もっと上手くやれると思っていましたが、90分を通して上手くいかなかったです。とにかく悔しいです。

相手の力が想定よりも上だったという感覚でしょうか?
それももちろんありますが、やっぱり自分たちの問題です。やったことのある相手ですし、大学生のアグレッシブな戦い方というのは分かり切っていた部分でもある中、今日のようなプレーしかできなかったことは、全員が反省しなければならない点です。

チームとしての共通意識が足りなかったように感じられましたが。
そこはもっと上手くやらなければいけなかったです。今日はそこができなかったことが悔しいですし、力不足だと実感しています。相手のプレッシャーだったりで自分たちがミスをしてしまい、とにかく同じミスを繰り返してしまい、修正ができなかったです。後ろから声もかけていましたが、その声で変えられなかったですし、そこはピッチ内で起こっていることに対して、もっと自分たちで感じて改善していくことができず、ずるずると行ってしまいました。

後方からのビルドアップが上手くいかなかった原因をどのように捉えていますか?
いつもであれば、みんながより流動的にボールを受けられる選手がいますが、今日に関しては相手を背負っていたり、動きも少ないと思っていました。それでも、足下で繋いでいこうという考えでしたが、そこでミスが重なってしまい、後ろは少し割り切って長いボールを蹴るという考えでした。長いボールを蹴ることに関しては普段あまりないので、前の選手としては急に蹴られてもという部分はあったかもしれません。

これだけ相手にボールを握られる展開は想定していましたか?
まったく想定していなかったです。自分たちがボールを握っていくというイメージで試合に入っていましたし、それをしないといけなかったです。それができなかったという事実はしっかりと反省して今後に向けて個人個人が実力を付けていかないといけない、という感じです。今日は守備も攻撃も自分たちでアクションを起こすことができなかったです。そういう部分で試合を難しくしてしまいました。

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MF 16森田 晃樹

試合を振り返ってください。
チーム全体で考えがまとまっていなかったというか、後ろの人たちはしっかりと繋いでいこうと話していましたし、前の人は一回蹴って相手を裏返そうと話していました。そういう中でディフェンスラインと前線の間にギャップが生まれてしまい、中盤のところでボールを受けてもサポートがおらず、ショートカウンターを受ける形になりました。後半に関しては相手があまり前から来なかったという部分もあって並びも変えてボールが回るようになりましたが、攻撃された時の守備の堅さがなくて簡単に失点してしまったという感じです。

攻撃に関しては最後の部分で手詰まっていたように見受けられましたが。
最後のシュート意識やボールを持っている人だけでなくボールを持っていない人の動き出しも大事だと思う中、ボックス付近まではボールを運べましたが、最後のところの足りなさを感じました。

当初のプランに関してはどのようなイメージでしたか?
基本的に自分たちがボールを持ちたいというイメージがあった中で少し相手に合わせてしまったというか、そういう部分があったと思います。

試合を通して厳しい展開でしたね。
特に前半は不甲斐ない戦いを見せてしまったと思いますし、チーム全体での意思疎通が上手くいかなかったと思います。

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