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MATCH試合情報

2020 明治安田生命J2リーグ 第41節 - 松本山雅FC vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

今シーズンも残り2試合。2020シーズン最後のアウェイゲームは、平日ナイターで松本山雅FCと対戦した。数日前の天気予報の通り、当日は朝から気温が低く、チームバスが到着した17時過ぎには雪がちらつき始め、ピッチ内アップが始まる頃にはピッチを覆うほど雪が強くなり、ホームチームスタッフ総出で雪かきをしてなんとか芝生が出た状態でキックオフを迎えた。

 

前半は、ほぼヴェルディが主導権を握り続ける展開だった。雪かきをしたとはいえ、ピッチが凍結してボールコントロールが難しい中、通常のピッチと同じように『止めて蹴る』を続け、相手のプレッシングをはがして、じわじわと押し込んでいく。すると11分、マテウスから縦パスがフリーマンの森田晃樹に通ると、相手を背負いながらボールをキープしてボールを残す。森田が残したボールを奈良輪雄太が左サイドから走り込んで回収すると、相手DFの背後のスペースへ。山下諒也がスピードを生かしてスペースへ抜け出すと、相手GKの出端でループシュートを流し込んで、ヴェルディが先制に成功した。先制後も前に出てきた相手をいなし、セカンドボールも回収してマイボールを保持し、追加点こそ奪えなかったものの、その雰囲気を感じさせながら前半を終えた。

 

後半に入ると一転、勢いを持って前に出てきた松本に押し込まれ、自陣で耐え忍ぶ時間が続く。56分、左サイドから崩されてゴール前で合わされたシュートは、マテウスが鋭い反応で飛びつき、ゴールマウスからかき出す。その後もなかなかビルドアップが思うように進まない中、ギリギリのところで踏ん張っていたが、66分、中盤でボールロストして左サイドを深くえぐられると、クロスボールを頭て押し込まれて追いつかれる。流れを変えて勝ち越しを狙うヴェルディは直後に交代カードを切る。投入された佐藤優平と小池純輝がアクセントを加えて徐々にポゼッションを回復していく。77分にもペナルティエリア付近で押し込まれると、ゴール目前で豪快にシュートを打たれるが、至近距離からの一撃をマテウスがスーパーセーブで防ぐ。ヴェルディの反撃は終盤の87分、右からのコーナーキックをゴール前で馬場晴也が頭で合わせると、ゴール前ファーに流れたボールを小池と平智広がプッシュするがわずかに外れる。ラストワンプレーのセットプレーもゴール前でフィニッシュまで持ち込んだが、ネットを揺らせずタイムアップを迎えた。

 

前半の思い通りの展開から一転、相手が前に出てきた時の戦い方を改善し、今シーズン最終戦、ホームでの一戦をしっかりと勝ち切って来季へとつなげたい。

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監督コメント

永井 秀樹 監督

試合を振り返ってください。
アウェイの地でなかなか我々が経験したことのない雪の中で非常に難しいピッチコンディションでスタートしましたが、前半に関しては本当に選手たちが自分たちのプラン通りにサッカーを存分にやってくれて、良い形でゴールを奪えました。非常に素晴らしい前半だっったのかなと思います。 後半に関しては少し山雅さんが前から来る中で、相手が前から来るのであれば、当然背後にスペースができるので、そこを上手く見られなかった、使えなかったところが後半の反省です。選手交代をしていく中でさらに背後を狙う、もう一度相手のラインを下げる、我々のスペースを作るというところで徐々に自分たちのペースも少し取り返すことができた後半かなと思います。やはり前半同様にきちんと相手を見ながら自分たちのサッカーを45分だけでなく、やはり90分間きちんとゲームデザインできるように最終戦に向けて選手たちと良い準備をしたいと思います。 そして、最後にこれほど大変な雪の中でアウェイの地まで来ていただいたヴェルディのファン・サポーターの皆様に心から感謝したいと思います。その感謝を恩返しをぜひ勝利という形で返したかったですが、それができなかったことをチームを代表して申し訳なく思っています。最後にホームで最終戦がありますが、本当に1年間支えていただいたファン・サポーターの皆様のために素晴らしい試合をしてしっかりと恩返しができるようにしっかりと準備したいと思います。

前半は良い入りとなりましたが、この一戦に向けて選手たちに対してどんな意識付けを行ったのでしょうか?
昨晩、通常とはまた違う形のミーティングを行い、その中で一人ひとりにあらためてその心意気などをひとりずつ話してもらう中でモチベーションというところでは昨晩のミーティングは価値があるものでした。それが特に前半の入りのところからピッチの上で選手たちが高いモチベーションを持ってやってくれたと思います。今、我々は非常に難しい状況の中にありますが、そんな中で選手たちがモチベーションを乱すことなく、落とすことなく高いモチベーションでこの試合に臨んでくれたことに改めて彼らを誇りに思います。

クラブの経営状況に関する問題は現場にどのような影響を及ぼしていますか?
きちんとその度にクラブの方から現状について我々の方に話をしてもらっています。マスコミの報道に左右されることのないスタンスでいます。ただ、そうは言っても人間ですから動揺するところも少なからずあると思いますが、そういうところを全く見せずに今日の試合に臨んで戦ってくれた選手はあらためて素晴らしいと思います。

後半に関してあまりに中盤でのボールロストが多かったですが、その原因を聞かせてください。
一番はきちんと相手を見られなかったことです。相手を見て判断していくところが大きかったと思います。やはり90分を通して我々のゲームをすると考えている中で今日に関して半分は確実に成功し、7割ぐらいの成功がある中で残りの3割、2割のところ、そして100%完成させるところまで、また選手たちと追求していきたいと思います。

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選手コメント

FW48山下 諒也

特殊なピッチコンディションの中でどんなところを意識してプレーしましたか?
自分のスピードを生かすこと。あとはピッチの感覚がかなり違ったので、常にボールを見ながらプレーすることを意識していました。

先制点の場面を振り返ってください。
(森田)晃樹がボールを受けてから身体を張ってくれたことが大きく、その後に奈良輪さんがセカンドボールを拾ってくれたので、自分はスペースを見つけてそこにタイミング良く走りこんであとはキーパーが転ぶのを待って少し浮かしたシュートを流し込みました。

難しいピッチコンディションの中でファーストタッチが絶妙でした。
普段の意識よりも自分の足に当てることを意識してボールコントロールしました。

後半の劣勢の流れに関してどのように捉えていますか?
ああいうふうに相手が前から来る時は背後を狙って、もう一度相手を間延びさせるように幅を取り、チームとしてボールを保持することが必要でした。走る選手も少なかったですし、自分自身も効果的に走れなかったので、そういった時に自分のプレーで背後を取るような走りができれば良かったのかなと思います。

今季チームトップの8点目を決めましたが、ルーキーでのチーム得点王は素晴らしい仕事だと思いますが?
別にチームトップとかを考えることはなく、個人的にはとにかく点を取ることが前の選手の仕事だと思っていますし、その中でチームを勝たせられていないので、さらに追加点を決められる力を付けていくだけだと思っています。

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MF36藤田 譲瑠チマ

雪の中でも半袖でのプレーでしたが?
長袖でプレーする選択肢もありましたが、プレーしてしまえば変わらないと思いましたが、やっぱり寒かったです(笑)。

前後半で内容が大きく異なる試合になりました。
前半は相手が少し抑え気味だったこともありますが、自分たちもボールを持てました。ただ、もう少し有効的にボールを持てたのかなという印象はあります。後半は相手が一度リセットして強く来はじめてから自分たちがやりたサッカーができなくなってしまった印象です。

先制点の形は狙い通りの崩しでしたか?
相手のウイングバックがすごく前に出てくることは分かっていたので、正直個人的にはなぜあそこがあれほど空いていたのか分からなかったですが、相手がアグレッシブに来るぶん、脇が空いてくるという指示はもらっていたので、上手くセカンドボールを拾ってパスをつけられたのかなと思います。

先ほど永井監督から昨晩に普段とは異なる形のミーティングを開いたとの話がありました。ご自身はどのようなことを話したのでしょうか?
自分は今年想像以上に試合に出させてもらい、その中で先輩方を始めスタッフの方からも色んな指示や要求をもらいましたが、そういう環境は当たり前ではないと思っているということを伝えました。そういう方々に感謝しながら最後の2試合をプレーしたいと伝えました。

特殊なピッチコンディションの中でどんなところを意識してプレーしましたか?
何が起こるか分からないピッチだったので、チーム全体としてカバーの意識やいつもよりも距離感を近くということを意識していました。

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