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MATCH試合情報

2021明治安田生命J2リーグ 第19節 - SC相模原 vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

ミッドウィークの天皇杯2回戦ではファジアーノ岡山には惜敗したが、リーグ戦は3連勝と好調を維持しているヴェルディ。アウェイ3連戦の締めくくりは、SC相模原との公式戦初対決となった。

 

メンバーは前節のジェフ千葉戦がベース。地元相模原市の高校出身の山口竜弥は左ワイドアタッカーでスタメン出場し、古巣対戦となる富澤清太郎がベンチ入り。相模原市出身で、ヴェルディS.S.相模原出身の山本理仁もベンチスタートとなった。

 

立ち上がり、相手の出足が早く押し込まれると、無理をせずにシンプルにクリアをして陣形を押し上げて押し返そうとする。しかし、前線でボールが上手くつながらず、収まりもよくないことですぐにマイボールを失ってしまい、またカウンターを食らって深い位置まで押し込まれる展開。ややオープンな展開で自分たちのリズムを作ることができない。そんな中でも、11分には佐藤優平が相手の中途半端なクリアに反応し、思い切りの良いミドルシュートを放つ。枠を捉えたシュートは相手GKに弾き出されたが、そこで得たコーナーキックでは、加藤弘堅がゴール正面の位置でわずかに枠から逸れるヘディングシュートを放つ。じっくりと相手を押し込む時間帯もあったが、連係のわずかなズレや技術的なミスで前線の選手に上手く収まらず、なかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。むしろ、自陣ゴール前で耐えた後のカウンターで数的優位を作って逆襲を繰り出し、何度かゴール前まで侵入するシーンを作りだすことができた。42分はパスミスで逆襲を食らって押し込まれるものの、マテウスの機転を利かせたスローからパライバがカウンターを発動。井出遥也、端戸仁が絡む中で、パライバが相手ペナルティエリアに入り込んでシュートを放つが、これはブロックされてコーナーキックに。ここが分岐点だった。44分、このコーナーキックのチャンスで、佐藤優がニアにピンポイントのボールを入れると、ゴール前からニアに走り込みながら頭で合わせにいった端戸が、難しい角度からゴールニア隅を抜いて先制点をもぎとった。

 

ここで落ち着きを取り戻したチームは、前半の終盤にボールをゆっくり動かし、相手を自分たちでコントロールしながらリードを持って試合を折り返した。

 

後半は一転してヴェルディがテンポの良いパスワークを取り戻し、相手のプレスをいなしてパスワークを使ってじわじわと相手を押し込んでいく。53分にはゴール正面のペナルティエリア際でフリーキックのチャンス。佐藤優のシュートはゴールわずか上へと逸れたが、流れの中でもセットプレーでも相手に脅威を与えた。57分にはこの日最大のピンチ。コーナーキックのトリックプレーから、ゴール正面、ゴールエリア目前の位置で相手のエース・ユーリの前にボールがこぼれてしまう。右足を強振された強烈なシュートがゴールに飛んだが、マテウスの前でシュートコースを読んだ若狭大志が足を出して渾身のシュートブロック。決定的な場面を身体を張って切り抜けた。すると、66分に好機が訪れる。ポゼッションを高めて試合を進めていく中で、最終ラインも含めてワイドにボールを動かして相手を揺さぶっていき、一度はマテウスまで戻す。相手が果敢に前出てくるのを見て、マテウスはサポートに入ったDFの味方を使うのではなく、ハーフライン手前で右サイドに開いた佐藤優にミドルレンジのパスを通す。佐藤優が頭で流したボールを小池純輝が受けて前方の端戸へ。ターンした端戸は中央のペナルティエリア手前のスペースに飛び込んできた井出を使う。左からはパライバが飛び込んできて相手を引き付ける。中央やや左寄りの位置でキックフェイントを入れた井出は、ゴール正面に向けてカットインしながら相手DF3人をいなしてダイアゴナルにグラウンダーのシュート。これが左サイドネットに吸い込まれて、勝利に近付く大きな追加点を手に入れた。

 

その後は、交代カードを切りながらも、リードを守りに入るのではなく、あくまで自分たちでボールを保持して相手をいなし、攻め続ける姿勢で試合を進めていく。終盤に投入された持井響太は、3日前の天皇杯で見せたようなしなやかなドリブルで相手ペナルティエリアの深くまで侵入し、そこに佐藤凌我がサポートに入って分厚い攻撃につながるなど、最後までゴールへの執着心をむき出しに戦う。87分には井出のドリブルから福村貴幸が狙いすましたシュートを放つが、これは惜しくもゴール左へと逸れてしまう。アディショナルタイムに入っても攻守の切り替えが早く、最後まで攻撃姿勢を貫いたヴェルディが、3試合連続のクリーンシートでアウェイ3連戦を3連勝で切り抜けた。

 

リーグ戦では4連勝を果たし、来週にはようやくホームに戻って戦う。その後にはアウェイ8連戦が待ち受けている。ホームでの後押しを受けて連勝を『5』に伸ばして、その後の厳しいアウェイロードに勢いをつなげていきたい。

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監督コメント

永井 秀樹 監督

試合を振り返ってください。
我々は週中に天皇杯での大変悔しいといいますか、積み上げている熱量を持ったサッカーを出せない不甲斐ないゲームがあった中で、もう一度全選手と向き合いました。我々のボール保持、ゲーム支配というものは、熱量を持たないと全く意味がない、ゴールを目指さないボール保持は全く意味がないということを、もう一度全員で共有した中で今日の試合に入りました。もちろんサッカーですから、我々が90分間通して完璧に美しいゲームデザインの下で完成形には至っていませんが、90分の中で非常に良い形を作れましたし、狙い通りのカウンターも何度かあと一歩のところまで運べました。そして、セットプレーのところでも、日常からの努力、積み重ねが出たことは、選手たちが高い志の下で我々が目指す目標に向かって100%を出して取り組んでくれている結果だと思います。 この勢い、良い流れ、チームとしての成長過程の中で、次はホームゲームを戦うことができるので、ファン・サポーターのためにもさらに良い試合をして勝利をお届けできるサッカーをしたいと思いますし、そのための準備、努力をしていきたいと思います。そして、スタジアムになかなか来られない状況の中で色々な形を通して我々を支え続けてくれているヴェルディファミリーの方々、そしてファン・サポーターの方々に勝利を届けられたことを嬉しく思います。また、次に向けて油断することなく過信することなく精進していきたいと思います。

就任以降、初の4連勝に関して率直な気持ちを聞かせてください。
自分自身は采配を含めて反省の連続ですし、選手たちのおかげで自分自身はまだまだですが、少しずつ成長できているとは思います。ただ、日常から選手たちが取り組んでくれている姿勢を見ると、まだまだ自分自身の成長が足りないと実感していますし、さらに良いサッカーを追求し、さらに勝つ確率を高めていきたいです。自分自身としては今後も全力を尽くしていきたいです。チームとしては間違いなく自信になると思いますが、我々が目指すところはまだまだ上にありますので、油断することなく積み上げていけるようにやっていきたいと思います。

相手の守備の出方に関しては予想通りという感覚でしたか?
予想通りといえば予想通りでしたが、もう少し上手くやれたのかなという自分自身の反省はあります。相模原さんが活きがいい選手を前に入れて前から来るという予想はありました。

2点目を奪って以降、後方でのボール回しの部分などで少しバタつく場面が見受けられましたか?
もう少しハッキリと2-0からのゲームデザインというものをチームとしてどうしていくか、さらに保持率を上げて3点目を奪いにいくというところは、自分自身の反省を含めもっと上手くやれると思いますし、次に向けて改善していきたいです。

端戸選手の今日のパフォーマンスに対する評価を聞かせてください。
もちろん佐藤凌我の成長も素晴らしいですし、彼のパフォーマンスにも満足していますが、本来のフリーマンストライカーという非常に難しい役割の第一人者としてやってきた端戸仁が、今日に関しては相手が5バックでのスタートだったので、真ん中をしっかりと固めてくれる仕事、そして前線でのボールの収め、そこから攻撃の起点という役割を彼に託しました。よくやってくれたと思います。 そして、彼としてもストライカーとしてなかなか点が来なかったというところで、今日は素晴らしいセットプレーからのゴールを決めてくれ、我々も嬉しいですが、やっと我々のフリーマンストライカーが帰ってきたことを嬉しく思います。成長著しい佐藤凌我と共に、きちんと相手を見ながら我々のプランの中で今後の起用法を考えていきたいと思います。チーム内で良い競争ができていることを嬉しく思います。そして、今日の仁の1点は父の日であることを考えれば、可愛い愛娘2人に捧げる良いゴールだったのかなと思います。

今後の課題として選手たちに強調していきたい部分を聞かせてください。
まだまだ自分自身の反省を踏まえて、数的優位がどこにできているのか、どこで作れるのか、というところはもっと上手くやれると思います。選手の距離感やスペースの認知、支配というところの精度を高めていきたいと思います。

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選手コメント

FW25端戸 仁

試合を振り返ってください。
前半の立ち上がりはオープンな展開になってしまい、自分たちも相手にもチャンスがあり、少しやり辛い感じでした。ただ、点を決めた後の前半終了間際はしっかりと自分たちでボールを動かしながらハーフタイムに入ることができたので、ああいう耐える時に耐えられていることが連勝に繋がっているのかなと思います。

先制点となったセットプレーの形はあらかじめデザインされたものでしたか?
ちょっとデザインとは違くて、何回かコーナーがあった中で、自分のブロックをレフェリーに注意されていたので、少し違うところに走ったところで(佐藤)優平から良いボールが来ました。ヘディングはあまり得意ではないですが、感覚ですらしたボールが良いコースに飛んでくれました。一応、枠を狙ってキーパーが弾いて事故が起きればいいなという感じでしたが、そのまま入ってくれてラッキーでした。

今季初ゴールはご自身にとってどんな意味を持ちますか?
僕自身、純粋なストライカーではないと思っているので、ゴールしなければとは思っていましたが、それよりもチームの結果や攻撃が上手くいくにはどうすればいいのかということを考えながらやっています。ひとつ取れたことでラクにはなりましたが、それ以外のプレーでもっとボールに関わり続けてチームのチャンスに絡んでいくことがより重要だと思います。

2点目をお膳立てした場面は狙い通りの形からのカウンターでしたね。
あの形は流れ的にも良かったですし、あの1点によって相手の気力というか、勢いを上手くへし折ることができたと思います。ただ、点に関してはハル(井出)のクオリティが素晴らしかったと思います。

前線で起点になる仕事のところでは感触はいかがでしたか?
もう少しパスがほしかったです。特に左サイドバックのオム(山口)や(加藤)弘堅君からパスがほしいというシーンがあったので、そこはもっと要求したいですし、縦パスが入ってくることでもっとチャンスの数は増えてくるので、自分がしっかりと収めて攻撃の潤滑油というかタメを作ってもっとゴール前でのチャンスを増やしていきたいと思います。

永井体制で初の4連勝をどのように捉えていますか?
ヴェルディに来てからの4連勝は僕自身初めてですが、全部の試合が決して簡単ではなかったです。チームのみんなが最後の局面でスライディングするなど、紙一重のところで勝ってきました。ただ、まだ上に行けるチャンスはありますし、普段やっている練習がすべてだと思うので、また週明けからみんなでひとつになって良いトレーニングができれば、良い試合ができると思っています。

耐える時間帯に耐えられるようになった要因について聞かせてください。
ディフェンスラインで言えば、ワカ(若狭)やボニ(ンドカボニフェイス)がとてもポジティブな声を掛けてくれますし、誰かがミスしたところを他の全員でカバーしようという声掛けがピッチの中であるので、味方がボールを取られた時に「なんだよ!」となるのではなく周りの選手がカバーに戻るなど、誰かを助けようという思いが上手く働いていると思います。

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DF2若狭 大志

3試合連続クリーンシートでの勝利になりましたが、その要因を聞かせてください。
まずはリスクマネジメントの面がよくできていると思います。最近では(ンドカ)ボニフェイスと常に声を掛け合いながら数的優位を作り、攻撃している時ほど集中してプレーできています。

後半序盤のユーリ選手の至近距離からのシュートをブロックした値千金のプレーを振り返ってください。
相手が打つだろうなという感覚で足を出しただけなので、たまたまです。(直後のガッツポーズについて)たぶん、みんなが言うには自分が触っていなければゴールに入っていたというところで、とにかく守れて良かったです。

天皇杯の岡山戦では個人として失点に絡んでしまいましたが、その試合から今日の試合に向けてどのように臨みましたか?
天皇杯を終えてから3日しかなかったですが、ミーティングとかで永井さんからはこの試合に絶対に勝たなければならないということを、すごく熱い気持ちで言われていました。天皇杯での失点は僕だけのミスではないと言ってくれていましたが、あれは僕のミスでしかなかったので、あの時間帯に疲弊している中でもしっかりとやるべきことをやれなかったことに悔いがありましたし、何としてその試合の借りを返すではないですが、しっかりと自分のプレーを表現したいと思っていたので、とにかく勝てて良かったです。また、ここから何試合も無失点、連勝を続けていきたいです。

永井体制で初の4連勝となりましたが、結果と内容の両立という部分ではどのようにお考えでしょうか?
特にウチでいえば、前半を0-0で終えることができれば、必ず点を取って勝てるチームなので、まずは後ろの選手がしっかりと耐えられれば、その後に自分たちの時間帯が来るので、最近は前半から点を取れている試合もありますが、良い感じで試合も運べています。ただ、誰一人ここで満足している選手はいないので、またここからしっかりとやっていきたいです。

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