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MATCH試合情報

2021 明治安田生命J2リーグ 第41節 - ブラウブリッツ秋田 vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

【試合展開】

今シーズンもアウェイゲームはラストマッチを迎えた。序盤戦、そして夏のアウェイ8連戦ではなかなか勝利がなく、アウェイゲームを苦手としてきた今季のヴェルディ。終盤戦に入ってからは、山形、金沢とアウェイゲームで勝利し、サッカーの内容の面でも調子を上げてきた。次週、ホーム最終戦に勢いをつなぐために、なんとしても勝利が求められる一戦となった。

 

ヴェルディは前節からいくつかのポジションでメンバーを変更した。センターバックには若狭大志に代えて馬場晴也がスタメンで起用され、アンカーには山本理仁を配置。前線では右ウイングに小池純輝が3試合ぶりのスタメンでピッチに立った。

 

立ち上がりはロングボールを多用する相手の勢いに押し込まれるが、徐々にマイボールの時間を増やしていく。13分には後方からのビルドアップで、深澤大輝と小池のパス&リターンから深澤がワンタッチで相手最終ラインの背後へ。佐藤凌我が抜け出してシュートを放ったが、相手DFの必死のブロックに阻まれた。このチャンスで得たコーナーキック。14分、サインプレーでキッカーの梶川諒太はペナルティエリアの外へふわりとしたボールを入れる。走り込んできた森田晃樹が合わせたシュートはミートしなかったが、ボールはゴール前の馬場の元へ。ワントラップから放った強烈なシュートは相手GKの正面ではじかれ、こぼれ球を佐藤凌がプッシュしてヴェルディが先制に成功した。そのまま勢いに乗っていこうとした16分、アクシデントに見舞われる。ゴール前までボールを運んだ相手の決定機でマテウスが顔面でシュートをブロック。大事をとって交代することとなり、移籍後初出場、J2リーグ初出場となる長沢祐弥がピッチに送り込まれた。難しいタイミングでの出場ながら、長沢は30分に相手の強烈なミドルシュートに反応してセービングするなど落ち着いたプレーでチームを安心させる。36分には右サイドをドリブル駆け上がる新井瑞希が一度はボールを奪われたものの、相手が下げたボールに対して猛プッシュ。クリアしようとしたボールをブロックしてそのままゴール前に運ぶと、GK目前で横パス。ゴール前に詰めていた小池が押し込んでキャリハイとなる17ゴール目をマークした。相手の反撃は41分、右サイドからのフリーキックをニアに入れられると、選手が密集した中をボールが抜けて長沢が処理し切れずゴールに流れ込んで1点を返された。

 

後半に入ってもボールを保持するヴェルディは、最後のフィニッシュの部分でゴール前に入り切ることはできないものの、相手にほとんどボールを奪われることなく自分たちのペースで試合を進めていく。焦れずにボールを保持しつつ、相手がギャップを作った時には見逃さずに縦へとスピードアップしてフィニッシュへの意欲を見せる。奪われた後も後方からラインを押し上げてコンパクトな陣形でボールを囲って奪い返し、また分厚い攻撃へとつなげる。守備陣も焦れずに対応し続け、決定的な場面を作らせずに、むしろビルドアップの部分でボールを落ち着いてつないで試合を進めていく。88分には、ゴール前に相手を押し込むと、浮き球を競り合う中で相手のクリアボールがゴールに流れ込んで思わぬ形でリードを広げる。さらに90+2分には高い位置で相手ボールを奪ってショートカウンターを発動すると、山下諒也がドリブルで仕掛けてDFをかわし、最後はGKの逆をついて4点目。2試合ぶりの4ゴールで今季敵地でのラストマッチを勝利で飾った。

 

2試合ぶりの4ゴールで弾みをつけて、次節、ホームでの2021シーズンラストマッチに臨む。

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監督コメント

堀 孝史 監督

試合を振り返ってください。
今シーズン残り2試合という中で、選手たちとこの2試合を無駄なものにしないためにもしっかりと戦うことをテーマにやってきました。難しい時間帯もありましたが、選手たちがしっかりと耐えるところは耐える。そして、攻撃へと移っていくというところが、しっかりとできたのではないかと思います。あと来週にホームでの1試合が残っていますの、そこでしっかりと締めくくりたいと思います。

前半にアクシデントで交代したマテウス選手のケガの種類について聞かせてください。
脳震とうというわけではなく、ただ眼のところが少しおかしいというところで、交代する必要があるという形でした。

2点リードを奪った後の1失点によって少し押し返される形で前半を終える形になりましたが、後半に向けて重点を置いた部分はどの辺りでしょうか?
秋田さんは本当にタフに戦うチームなので、そこのところのハードワークというか、球際といった部分で負けないという部分が一番大きなところだったと思います。

対秋田という部分でチームに最も強調した部分を聞かせてください。
走ること、逃げずに自分たちの戦い方をする。良い選手たちが揃っていますが、その戦う部分を強調することが、チームにとってプラスになると考えた中で、選手たちはよくやってくれました。

後半の我慢の時間帯を凌ぐ上で選手交代を行わずに戦っていましたが、あの時間帯をどのように捉えて采配していましたか?
ボールを必ず蹴らせるなということは難しいですが、前線の方からしっかりと規制というか、少しでも相手が難しい状態で蹴らせること。そして、後ろはしっかりと弾く、セカンドボールを拾うという、当たり前のことですが、その辺を中の選手たちがしっかりと声を掛け合いながらやってくれていたので、その時点では交代することを考えずに試合を進めました。

緊急出場でヴェルディデビューを飾った長沢選手への評価を聞かせてください。
ゴールキーパーというポジションで、非常に難しい状況でゲームに入った中、日ごろなかなか出場の機会はなかったですが、しっかりとトレーニングを積んでくれていたので、本当に思い切りよくやってくれという思いでした。その期待どおりのことをやってくれたと思います。当然、課題もあると思いますが、難しい状況でよくやってくれたと思います。

前節、負傷交代したものの練習には復帰していた若狭選手の今日のベンチ外の理由を聞かせてください。
足の状況など諸々の事情もありますし、常日頃から言っているように、トレーニングからしっかりとやっていこうという部分で、今週は他の選手が良いパフォーマンスを見せていたこともあり、今週はメンバーに入らなかったというシンプルな話です。

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選手コメント

GK21長沢 祐弥

緊急出場の形となりましたが、どういった気持ちで試合に入りましたか?
周りからはとにかく落ち着いていつも通りにという声をもらいました。自分としてはとにかく勝ち点3を取ることだけを考えてプレーしました。

試合の入りの部分はいかがでしたか?
入り自体は比較的ボールに触る回数が多かったので、そこそこ上手く入れたのかなと思います。ただ、まだまだ後ろからの指示といった部分でゲームの流れを掴めていないシーンも多かったので、自分的には試合に入り切れなかったというのが、試合後の率直な感想です。

失点場面では相手のフリーキックが直接ニアに入る形になりましたが、どのような対応をイメージしていましたか?
完全にあそこはリアクションになってしまい、中に入れてくるという予測が強くて完全に後手を踏んだ形になり、ニアに来たボールに対して動きも遅れてしまい、試合が終わった後にキーパーコーチと話をしましたが、まずは身体をボールの軌道にもっていかなければいけなかったという話でしたが、自分もその通りだと感じています。そういう意味で防げたと感じています。

ヴェルディデビューとJ2初出場に対する率直な感想を聞かせてください。
やっぱりアクシデントで出る形だったので、チームとしては良いことではないですが、自分としては初出場ということで、少し進めたのかなと思います。

ピッチに入るまでに油原GKコーチからどんな言葉をかけられていましたか?
「7割のプレーでいいよ」と言われていて、良いことをするよりも普段通りの自分のやるべきことをやるようにという風な声をかけてもらいました。

ファーストセーブの場面は予測したプレーだったのか、反応のプレーだったのか聞かせてください。
結構、密集というか、前がごちゃごちゃしていたので、少しでも予測してしまうとイレギュラーに対応できないので、あそこはリアクション、反応のプレーでした。

ご自身の特長でもある足元の繋ぎの部分に感触はいかがでしたか?
そこに関して自分はすごく試合を通して問題が多かったと思っていて、やっぱりピッチの状態や試合の流れだったり、点差などを考えて、相手も勢いを持って前に来ている時とそうではない時があったので、そういう部分を含めてビルドアップできたかと言われれば、まだ全部は把握できていなかったです。味方がしてほしいことと逆のプレーもあったので、そこはどんどん改善していかないといけないと思います。あとはシンプルに足元の技術の面も全然だったので、そこも改善していきたいです。

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FW27佐藤 凌我

試合を振り返ってください。
チームとしてやるべきことを統一して、相手のサッカーに合わせずに自分たちのサッカーができたので、本当に結果に繋がって良かったです。

サインプレーの流れから奪ったご自身の先制点のシーンを振り返ってください。
自分はニアで最初に潰れて、あそこでは(森田)晃樹がシュートを打つという狙いでしたが、こぼれたところを(馬場)晴也がシュートを打って、それが自分のところにこぼれてきたので、思い切り振った結果がゴールに繋がったので、良かったと思います。

1失点して以降、相手のロングボールの放り込みもあって耐える時間帯が続きましたが、その中でのピッチ内でのコミュニケーションやご自身の感覚を聞かせてください。
相手が前から圧力をかけてきていたので、本当は自分のところでもう少し収まって、そこから前に運べれば良かったです。ただ、なかなかそこでタメを作ることができず、相手の圧力を受けてしまう場面が多かったので、そこは自分の課題として、あそこでタメを作って少しずつでもラインを上げることができれば、自分たちのペースに戻せたと考えています。

球際や走力の部分など、相手の土俵でも十分に戦えていたと思いますが?
シンプルにロングボールを入れてくる相手だったので、良い状況で蹴らせないということを前の選手は意識を持ってやっていましたし、その部分の姿勢やプレスによって少しは相手のボールを乱すことができたと思います。

足元に入れるボールに対して相手が狙っている部分も見受けられましたが、その中で裏へのボールに関してはどの程度意識していましたか?
自分たちのフロントボランチに相手のセンターバックがジャンプ(ラインを越えてプレスに来る)してきた時は、その裏をもちろん狙っていましたし、その中で相手のスライドが間に合っていない時や、中央にスペースができている時は、そのスペースを使ってそこからタメを作って背後を狙っていくという考えはありましたが、そこの部分の質に関して自分のところで流れを崩してしまった部分もあるので、そこらへんの背後への意識はチームとして出せたと思います。

目標のシーズン2桁ゴールを達成して、さらに12ゴールと積み上げている部分に関してはいかがですか?
1試合1試合点を取ることがフォワードの役目だと思っているので、そこは2桁超えたから手を抜くのではなく、やっぱり2点、3点ともっと取れるように、あと1試合しかないですが、さらに得点を重ねていけるように頑張っていきたいです。

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