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MATCH試合情報

2022 明治安田生命J2リーグ 第31節 - 水戸ホーリーホック vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
約5週間前に長崎に勝って意気揚々とこの地に来ましたが、ちょっとプロセスに関して我々は思うところがあります。直前に試合が中止になり、我々のファン・サポーターも非常に残念な思いでこの地を後にして、そこからこんな5週間を過ごすことになるとは思っていませんでした。本当に苦しかったですし、内容に対して結果が伴わない5週間を過ごしてきました。あれ以来勝てていなかったので、ファン・サポーターに悔しい思いをさせてしまいました。我々がその状況を乗り越えた姿をこの地で見せたいと思い試合に臨みました。この地で取り戻せたら、ここから先の4週間、5週間にまた違う我々の姿を見せられると考えていました。正直なところ、選手たちは疲れていましたが、本当によく走ってくれました。コンディション面のディスアドバンテージに関しては今回水戸に泊まれなかった部分を含め、非常に厳しかったです。そのディスアドバンテージをよくはね返してくれたと思います。

水戸に前泊できなかったという原因は?
こちらでのイベントが多くあり、どう手を尽くしても無理でした。これは延期になった瞬間から分かっていたことでした。運営やフロントが手を尽くしてくれましたが、違うところに泊まることになりました。まあ、ホテルからこんなに遠いのは初めてでした。

ここ2試合では試合終盤に重要なゴールが続いていますが、思い当たる節はありますか?
前半受けた相手の攻撃に対して修正しました。サイドアタックに対して、簡単に穴をあけないこと。センターバックが相手の2トップ、その後の1トップとトップ下をうまく抑え込めたことで、自分たちの時間が増えたことが、あの得点につながったと思います。やはり良い守備や安定した守備があって初めて良い攻撃があるので、そこがまず良かったと思います。あとは最初から出た選手も途中から出た選手も、本当によく走ってくれたと思いますし、彼らが足を止めなかったからこそ、最後にああいう形での得点が生まれたと考えています。

試合を通してハードワークを続けて決勝点をアシストした河村選手に対する評価を聞かせてください。
最後のあのシーンになる数分前に右と左のサイドを入れ替えました。それはある意図があって入れ替えたものでした。それがああいう形で成就するとは思っていませんでした。ただ、あれは深澤大輝が抜き切らずに良いクロスを上げてくれたので、『誰か入ってきてくれ』と思っていた中で彼が大外から入ってきてくれました。後から話を聞いたら信じて絶対にボールが来ると思って入っていたと言っていましたが、足が止まらなかったことが大きかったと思います。

あらためてリーグ戦8試合ぶり勝利が持つ意味を聞かせてください。
勝ててなかった5週間ですが、内容的には下を向くようなものではなかったです。65%のボール保持率を記録しながら勝てなかった試合が何試合もありましたし、自分たちを見失うことなく、ただこの5週間を取り戻し、ここから先の残り試合をすべて勝つという気持ちでここでの仕切り直しという気持ちは私を含めて全員が持っていました。今日ここに来たファン・サポーターのみなさんの中にも、前回このスタジアムに来ていて足止めをくらってしまった方たちがという話を聞いていましたし、いろんなプロセスが非常に悔しく残念なものだったので、その思いを晴らせて良かったと思います。

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選手コメント

MF25稲見 哲行

試合を振り返ってください。
試合に臨むうえで結果が出ていないので、とにかく内容に関わらず結果を残すということ。あとは自分自身は守備の面で特長を出していこうと考えて試合に臨みました。そこが結果につながって良かったです。

前半に関しては守備面での課題を含め少し難しい状況でしたが、どのような感覚でしたか?
前に行きたい気持ちが強いぶん、逆に相手もそこを狙っていて自分たちのサイドバックの背後を取られるシーンが幾度かあったので、話しながら改善し、後半は修正することができました。

攻撃面ではビルドアップやボランチからの配球という部分でいかがでしたか?
相手のラインが高いので背後を狙っていくところは練習から取り組んでいて、試合中も実践していました。ただ、それだけだとフォワードがきつくなってしまいますし、簡単に相手にボールを渡してしまうので、自分はセカンドボールを拾ってから落ち着かせて、タイミングを見ながらサイドにボールを展開したり、サイドバックにつなぐような形を意識していました。

今季初めてのフル出場となりました。
自分の特長を最後まで出したいという気持ちと、勝利への執念。ここ数試合勝てていなかったので、なんとしても勝利のために最後まで走り切るところ意識していました。

守備面では中盤のフィルター役としての役割をしっかりと完遂しました。
まだまだボールを奪い切れる場面もあったと思いますし、ファウルで止める形も多かったので、そこは自分自身でもっとうまく奪い切る必要を感じています。自分が奪いやすいように仲間を動かしたり、あとは仲間と協力しながら集団でボールを奪う形をできるようにしていきたいです。

マッチアップした前田椋介選手はかなり対応が難しい素晴らしい選手だったと思いますが?
相手の攻撃は前に速い形でしたが、中盤は落ち着いている選手が多いというか、巧い選手が多かったので、そこは自分も西谷も森田も苦戦はしましたが、逆にそこでセカンドボールを拾ったり、攻撃をひとつ遅らせることを意識して後半は良い対応もできたと思います。

後半は森田選手の投入によってボールの収まり、展開の部分で盛り返せた印象ですが?
タメを作れる選手なので、自分もポジションを作る時間を与えてくれますし、前に関わるタイミングもうまいので、彼の技術によって周囲が助かっています。

課題とされる攻撃へのかかわりという部分でも徐々に良いプレーが増えている印象ですが?
試合勘というか、少しずつ試合の中でチャレンジしないと学べない部分でもあるので、試合に出続けることが大事だと思います。試合の中でチャンスにつながるパスや前進させるパスに挑戦していきたいです。

前節の試合後にはゴール裏のサポーターから熱い檄も飛んでいましたが、今日はそれに応える勝利となりました。
熱いサポーターの方が多く、自分たちに期待してくれているぶん、そういった強い指摘や熱い声が多いので、今日はそれに応えられたことが嬉しいです。そういったサポーターがいることを誇りに思い、自分たちが勝てばそのぶん喜んでくれるので、応援してくれるファン・サポーターをこれからも喜ばせられるように、一緒に戦えるように全員でやっていきたいです。

7連戦の最後は中2日で山形という難しい相手とのホームゲームになります。
総力戦だと思いますし、連戦の中で練習がなかなかできない中では日ごろの練習の成果が重要になると思っているので、試合に出る選手、出ない選手に関わらず、全員の行動が大事になると思うので、とにかく全員で良い準備をして戦っていきたいです。

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FW27佐藤 凌我

試合を振り返ってください。
本当にチーム全員で勝ち取った勝利だと思います。前半に出ていた(佐古)真礼やトヨさん(阪野)が力を出し切ってくれたからこそ、最後にこういう結果につながったと思います。ようやくですが、チームで勝ち取れた勝利です。

決勝点は多くの選手の思いを引き継ぐ形でのゴールとなりました。
僕は初めクロスに入る形でしたが、その後に(河村)慶人がよく折り返してくれたので、自分は気持ちで押し込むだけでした。

4試合ぶりのゴールで昨季のキャリアハイの13ゴールにあと1点に迫る形になりました。
あと1点、2点と残り5試合でよりチームのために走って点を取れればと思っています。そうすれば自ずと結果は付いてくると思うので、とにかく自分ができることを精いっぱいやっていきたいです。

前半に関しては守備面での課題を含め少し難しい状況でしたが、外からどのように見ていましたか?
前にアグレッシブに守備していこうという話をしていましたが、そういう中でも優先順位や誰がマークに付くのかという部分で、若干整理されていない部分がありました。ただ、前に行く守備は継続的にやっていかないとダメですし、そのバランスというか、メリハリをもう少しつけて左サイドを崩された部分に関しても、しっかりと人に付けていれば大きな問題にはならなかったと思います。コミュニケーションを取りながらより良い守備をやっていければと思います。

アグレッシブな守備の部分では相手のビルドアップのミスを誘発し、ショートカウンターに持ち込む良い形も幾度か見られました。
その部分は良いシーンもありましたが、はがされるシーンも多かったので、行く判断や決断をもっと高めていければ、良い守備から良い攻撃につなげてもっと点が取れると思いますし、質を上げていきたいです。

後半は森田選手の投入によってボールの収まり、展開の部分で盛り返せた印象ですが?
ボールを引き出してくれて運べますし、ゴール前に入ったところでも出してから入ってくるなど、いろんなバリエーションを持っているので、(森田)晃樹が入ってくると攻撃のバリエーションが増え、ボールを持つ余裕もできるので、自分たちにとって優位な状況にできたと思います。

個人としては攻守両面でどんなところを意識していましたか?
相手がハイラインできていたので、背後を取る意識や2トップのどっちかが背後を狙って、もう片方は中盤に落ちるなど、状況を見ながらやれていたと思います。もうひとつ背後をうまく取って崩し切って得点という形ができれば、もっと良かったかなと思います。個人の反省点として次に生かしていきたいです。

前節の試合後にはゴール裏のサポーターから熱い檄も飛んでいましたが、今日はそれに応える勝利となりました。
これだけ勝てていない状況にも関わらず、水戸まで足を運んでくれたり、DAZNで応援してくれるファン・サポーターがいますし、その期待に応えるために残りの試合も全力で戦っていきたいです。

7連戦の最後は中2日で山形という難しい相手とのホームゲームになります。
中2日ですが、チーム全員で総力戦の形で戦って、7連戦の最後を良い形で締めくくって残りの試合につなげていきたいです。

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FW29河村 慶人

2ゴールに絡む見事な活躍でした。今日の試合を振り返ってください。
個人としてはひとつ得点のチャンスがありましたが、それを決められなくて悔しかったです。ただ、2ゴールに絡めたことは自分にとっても大きな自信につながると思いますし、今日は自分の良さである動き出しや守備の粘り強さを出せた試合だったと思います。

相手のハイラインに対してご自身の特長が生きる展開になりました。先制点の場面でも良い形の抜け出しがありました。
常に背後を狙っていくという状況で、先制点は相手の準備が整っていないことがすぐに分かったので、とにかくオフサイドにかからないことだけを意識して動き出しました。そこを(宮本)優がよく見ていてくれてあのボールにうまく反応できました。パスが緩くて(小池)純輝くんには届かなかったですが、こぼれ球をトヨくん(阪野)が冷静に決めてくれたので、チームとして良かったと思います。

前半には素晴らしい左足の反転シュートでゴールに迫る場面もありました。
難しい体勢でしたが、しっかりと良いシュートを打つことができて入った感触はありましたが、相手のキーパーが良い反応をしてセーブされました。非常に悔しいですし、あそこで決められれば、また違う展開にできたと感じています。

前半に関しては守備面での課題を含め少し難しい状況でしたが、どのような感覚でしたか?
今日はアグレッシブに前から守備にいこうという話で、チーム全体としてそうした良さは出せていたと思います。ただ、前に行くときとセットして守備をする際の声掛けの部分が少しうまくいっていなかった印象もあります。前から行くのか、一度セットするかの統一をもっとうまくできれば、失点もなかったと思います。チーム全体でどのように守備をしていくのか、もっと声をかけて集中してやっていきたいです。

かなり疲労を抱えた状態ながらも決勝点の場面では見事なランニングからの折り返しとなりました。
フォワードから右サイドに移ったときに一瞬肺がかなりきつい状態でした。ただ、ラインを割ったときに城福さんから『慶人、お前ならいける』と声をかけてくれて、そこからもう一回ギアが上がりました。左に移って(深澤)大輝くんが突破した瞬間に、絶対に自分のところにボールが来ると思って相手よりも早く走り込みました。少し角度がなかったので、折り返しを選択しましたが、うまく(佐藤)凌我くんが合わせてくれました。あの2点目もチームとして良い狙いが出たゴールだったと思います。

後半終盤に左サイドにポジションを移しましたが、どういった狙いだったのでしょうか?
相手の左サイドの方がより攻撃的で守備のハードワークも残っている感じでした。その部分で僕自身も右サイドでプレーしていたときには外される場面がありました。その後に左へ移った際には守備の部分で軽さも感じられたので、奈良輪さんと内と外を使い分けながら動き出して連動できた部分もありました。そういう狙いだったのかなと思います。

厳しい日程の中で今日も守備面での素晴らしいハードワークが光りました。
失点しなければ負けることはないので、失点しないための守備を個人としても大事にしています。その前線からの守備は必ずチームも助かると思いますし、後々自分のところに良いチャンスが転がり込むことにもつながると思ってやっているので、前半から続けていました。後半2点目を取った後はギアを落とすことなく、勝つために必死にやっていました。

前節の試合後にはゴール裏のサポーターから熱い檄も飛んでいましたが、今日はそれに応える勝利となりました。
応援してくれるファン・サポーターの方々の気持ちは常に自分たちのところに届いていますし、僕はああやって一人残って話を聞きましたが、他の選手にも絶対にその思いは届いているので、今日はチーム全員で結果を残すためにハードワークしました。ただ、これで浮かれることなく中2日で山形戦がホームであるので、次はホームでもチーム全体で戦って勝てるように良い準備をしたいです。

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