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MATCH試合情報

2023 明治安田生命J2リーグ 第18節 - 東京ヴェルディ vs いわきFC

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
勝てなくて悔しいです。もちろんPKという相手にとって大きなチャンスを与えてしまいましたが、それ以外のところでいうと、勝ち点1という結果はなかなか受け入れがたいゲームをしてしまったと思います。台所事情などを含めてファン・サポーターから最後に拍手をいただいたことはありがたいですが、彼らも無念さを感じていると思いますし、この思いを次につなげたいと思います。ゲームに関してはとにかくクロス、我々の徹底しようとしているところが徹底できなかった前半でした。ちょっと色気を出して切り返すシーンはあまり見たくなかったです。余裕がありすぎたのか、こういうことをやっていると、このチームは勝てないです。シュートも前半何本打ったかわからないぐらい少ないですし、多少後半は徹底できた部分でビッグチャンスや入れるべきシーンはつくれましたが、前半からそれをできなければこのチームは勝てないと思います。それを徹底できなかった、徹底させられなかった自分の責任かなと思います。

前半の攻撃に関してもっと速いタイミングでクロスを入れていくというプランということでしょうか。
このチームはずっとそれをやっています。なぜそれができないのか、自分のアプローチが悪いのか、なぜなのかは今も消化できていないです。

可変式の布陣に関して攻撃時は[4-3-3]という捉え方でいいのでしょうか。
我々がどういうふうに相手を広げるかという意味では、ウイング的な役割をする場面やサイドハーフ的な役割をする場面があります。それは属人的なものもあります。今のいろんなチーム状況を俯瞰したときに、今やれる選手で何が最大値かを考えたとき、属人的なものは無視できないので、それを踏まえながらという基本的な考えがあります。

チーム事情で初めてセンターバックでプレーした深澤選手の評価を聞かせてください。
素晴らしかったと思います。我々にはエクスキューズはないということを確認して、ピッチに送り出しています。それは彼だけでなくみんながこれだけセンターバックが不在だからということを感じさせずに、しっかりと試合を進められました。もちろん他にも不足しているポジションはありますが、チームとしては今出せるものをしっかりと出せたと思います。ただ、繰り返しますが、このチームは徹底できないと決して今の順位にとどまることはできません。それを強く選手たちが感じないといけない試合だったと思います。

チームを救う好パフォーマンスを見せたマテウス選手に関して、今季ここまでのピッチ内外での評価について聞かせてください。
語弊を恐れずに言うのであれば、彼は基本的な良さはシュートストップのキーパーだと考えています。シュートストップに関してはおそらくこのリーグでも屈指だと思います。ただ、我々が求めているのは、それに加えてビルドアップのところです。いかにビルドアップに関わっていくのかという部分は、プレシーズンからずっと取り組んでいて、彼のところでひとつ飛ばすパスのラインを見つけられたり、フィールドプレーヤーが安心してキーパーにまず預けながらビルドアップするというところは、彼自身が前向きに取り組んでくれているので、今年に入っても成長が見られていると思います。彼自身のシュートストップに加えたもう一つの武器を携えてくれると、このチームはさらにレベルアップします。また、バイスキャプテンになってロッカールームでも非常によい声かけをしてくれているので、完封の試合が多いのは彼の貢献が大きいと思います。

後半途中に接触プレーがあったマリオエンゲルス選手の状態はいかがでしょうか。
今のところは問題ないと聞いています。重要なのは、おそらく今までであれば、あのシーンで彼は頭から行かなかったと思います。なぜ彼がピッチに立てないのかというところを、我々は辛抱強く彼にアプローチしてきたひとつの成果が今日出ました。それは悔しい試合でしたし、彼にアシストや得点をしてほしかったですが、ひとつ彼がピッチに近づく大きなプレーをしたと思っています。

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選手コメント

GK 1マテウス

PKストップを振り返ってください。
日々の練習の成果だと思っていますし、自分自身常に考えているのは、試合で起こることは日々の練習の結果。そういう意味でゲームにその結果が出るという部分で、今日はそれがPKストップという形で表れてよかったと思います。

PKキッカーの情報はあらかじめ得ていましたか。
あの選手(有田稜選手)とは違う選手の分析はしていましたが、実際に蹴った選手は分析していなかったです。だから情報はなかったです。

これまでの経験や洞察力を含めて相手のPKに対応した形でしょうか。
自分は小さいころからサッカーをやってきた中で、頭や身体に染みついているものなので、それを言葉で表現するのは少し難しいのかなと思います。

今日の0-0のドローという結果をどのように受け止めていますか。
修正しなければいけない部分は、もちろん中盤から前線のところでほとんどうまくやれなかったと捉えられるところもあります。でも、後ろの部分は選手がいない中でしっかりとできていたと見ていて感じました。

後半は少し相手にチャンスを作られるシーンもありました。
後ろの部分は映像を見返してみないと、どこが悪かったかをこの段階で言うことはできません。ただ、チャンスを作られていたことは事実なので、自分を含めてしっかりと向き合って試合を見返して確認したいです。

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DF 2深澤 大輝

試合を振り返ってください。
PKを決められていたら負けていましたし、最後にチャンスもありましたが、0-0という堅い試合になってしまったという感じです。本当に勝たなければいけない試合でしたが、試合前から監督に1-0でいいと言われていて、堅い試合になると考えていました。ただ、もう少しチャンスを作りたかったです。後ろはマテウスのセーブもあってゼロで抑えられました。そこはよかったと思います。

プロでは初めてのセンターバックでのプレーになりましたが?
そこは身体が覚えていたというか、緊張もなく監督にセンターバックとして起用してもらったので、その期待に応えようと思ってやりました。無失点だったことはよかったと思います。

城福監督の求めるセンターバックという部分でどういった意識をもってプレーしましたか。
センターバックもサイドバックもラインコントロールのところでは一緒というか、サイドバックであればセンターバックにラインを合わせますが、センターバックでは自分主導でラインを上げます。そのラインコントロールの部分ではコシくん(山越)が隣にいてくれたおかげで、自分も思い切って上げることができました。上げてステップバックで対応するところは監督からも言われている中、相手も自分たちのラインが相当高かったことで、自分が思ったような形で競ることができなかったと思いますし、そのラインコントロールはよかったと思います。

相手が積極的にロングボールを使ってきた部分を含めサイドバックとは異なる疲労感があると思いますが?
もう少しきついのかなと思っていましたが、やっぱりサイドバックのほうがきついと思いました。ジャンプが増えるぶん、筋肉系の疲労は出てきて最後のほうは足が攣りかけましたが、センターバック歴のほうが長いので、そのあたりは柔軟に対応できました。

相手の有田稜選手は国士舘大学で谷口選手や飯田選手などと一緒にプレーした選手ですが、事前に特徴を確認しましたか。
去年のJ3リーグの得点王で知っている選手でしたが、なんでもできるというか、ヘディングも強くスピードもあってシュートを打てる選手でした。ただ、今日はそこまでチャンスを作られなかったですし、コシくんと協力しながら相手2トップに仕事をさせないという部分でよい仕事ができたと思います。

ビルドアップのイメージはいかがでしたか。
相手がたくさんスライドするという部分で、(バスケス)バイロンや(北島)祐二のところは空くという話はしていましたし、左サイドで作っているときに自分がもらってバイロンのところに通したシーンなんかもありましたが、そこはチーム全体で共有していました。ただ、サイドチェンジして終わってしまったというか、サイドチェンジしたあとのプレーはチームとしてやっていく必要があります。

前半特に攻めあぐねた部分でどういった改善点を考えていましたか。
相手のディフェンスラインがヘディングに強いという部分で、クロスのところで相手がもっといやがるようなディフェンスラインとキーパーの間にボールを送り込むなど、もう少し工夫が必要だったと思います。あとはミドルシュートなどシュート自体が少なかったので、その辺りは次の試合に向けて改善したいです。

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MF 25稲見 哲行

個人としてご自身の仕事がうまく整理できてきた印象ですが?
自分の強みを周りもわかってくれているので、自分もやりやすく感じています。自分がファーストディフェンダーになった際には周りがカバーに入ってくれます。あとはセカンドボールに関しても拾ったあとに、周りのサポートが早いので、自分の強みを理解してくれているところでやりやすさを感じてきています。自分としてはまずはそこを出し続けてチームに貢献していくことが仕事だと考えています。プラスアルファでボールを受けたりしていくところは、これからも取り組んでいきたいです。

球際を特徴とする相手との試合はご自身として臨むところだったと思いますが?
こういう試合は楽しいというか、自分の土俵だと思って今日は戦っていました。山越選手が競り勝ってくれたりする部分もあったので、自分は前で拾うところを意識したり、あとはボールをもらってチャンスにつなげる意識をもってやっていました。

前半のビルドアップや崩しの手前の部分でどういった改善点を感じていましたか。
展開していく中で自分が最後にゴール前に入っていくところであったり、相手がゴール前を固めている印象だったので、もう少し自分と森田の両方が低い位置に落ちるのではなく、どちらかが前に出て行って、そこに出てきた相手が空けたスペースを味方に使わせることができれば、もっと得点のチャンスにつなげられたと思います。そこは自分の課題だと思います。アンカーのポジションに入ることもありますが、自分は前目のポジションもやらせてもらうことがあるので、貪欲にもっとゴールへつながるプレーをしていくことが課題だと捉えています。

引いた相手に対してもっと積極的に足を振っていくことも重要でしたか。
前半に関してシュートが少ないという反省がありました。それが後半に入って増えたかと言えば、そこまで満足できるものではなかったので、自分を含めもっとシュート意識を高めていきたいです。

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FW 27山田 剛綺

試合を振り返ってください。
ボールを持つ展開が長かった中で後半ぐらいの迫力でクロスに入っていくところを前半からできなかったことが、得点に至らなかった要因のひとつだと考えています。フォワードだけでなくサイドの選手やボランチの選手も常にもっとゴールを目指す意識をもってやっていかないとダメです。

攻撃に関してチームとしての約束事、個人のアイデアを出すという部分のバランスをどう感じていましたか。
一個目で入っていく準備は常にしていて、自分は結構ニアに入るのが得意なので、潰れ役としてニアを狙っていました。ただ、サイドの選手が切り返す場面が多くて、切り返したときに2つ目の動きがフォワードとしてできなかった部分で、ニアに入ればオーケーというわけではなく、そのあとにボールが来る可能性のある場所に動き直していく形を徹底していくことが大事だったと思います。そこは課題だと捉えています。

ハーフタイムに選手間では攻撃面に関してどういったコミュニケーションを取っていましたか。
フォワードとしては常に背後を狙っていくところ、一人が走った動きに対して、たとえボールが出なかったとしても2枚目、3枚目も出ていくところは言われていました。クロスに関してはもっと人数をかけて入っていくことを全員で意思統一していました。

前半は最前線のところでなかなか効果的にボールが入らない焦れる展開だったと思いますが?
フォワードとして点を取る部分では、ボールをもらってなんぼというポジションなので、常に要求し続けますが、何回も出てこなかったとしても動きを止めてしまうと、後ろが嵌ってしまうので、常に動き続けることを意識しています。

球際の勝負を特徴とする相手に対して、攻守両面でよく戦えていた印象です。
個人としてはもっと丁寧にボールを扱っていく必要がありますし、ひとつ落とすパスがずれると攻撃すべてが乱れてしまうということを、もっと考えながらプレーしなければいけないです。守備のところではしっかりと相手に蹴らせないぐらいの迫力をもってやっていくところは意識していました。ただ、前線にターゲットがいるチームに対しては、もっともっと迫力をもって出ていく必要があります。

個人としてクロスに入っていくという部分では前節も含めてだいぶよい反応ができていると思いますが?
自分が決めたい気持ちをもってクロスに入っていますが、山口戦は自分がニアで潰れて(深澤)大輝くんが点を取ったように、ああいう形はチームとして大きな1点です。本気でニアに走るからこそ後ろが空くと思っていますし、『どうせボールが来ないだろう』というようなジョグで入っていくのではなく、自分が絶対に点を取ってやるという迫力をもってニアに入ることで、後ろが空きますし、自分のところにボールが来れば点を取れると思っています。その部分でやり続けることが大事だと考えています。自分が触れずにスルーしてもこのチームでは必ず後ろに味方が入ってきてくれるので、そこは徹底していきたいです。

ご自身が毎試合狙っている積極的にシュートを打っていくという部分では難しい試合になりました。
相手の守備意識も非常に高く、中をしっかりと締めてくるチームだったので、自分の形のニアで触っていくところをなかなか出せなかったですが、それ以外の形ももっと磨いていかないと点を取れないと思うので、練習から突き詰めてやっていきたいです。

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FW 29河村 慶人

試合を振り返ってください。
今日の試合で言えば、前半は僕と(山田)剛綺はフォワードの位置で前線からプレスをかけていましたし、何度かクロスが上がってくるチャンスもありましたが、クロスを上げるチャンスに切り返したりしてしまうという部分で、なかなか思った形でクロスが上がってこない部分もありました。後半に関しては修正してクロスの本数も増えて、中の入りも改善されました。最後のミーティングでもあったように前半から後半のような形を増やせればよかったということです。前半から自分はサイドの選手に中にいるからシンプルに上げてきていいと伝えていましたが、それをもっと全体でコミュニケーションできればよかったです。

攻撃に関してチームとしての約束事、個人のアイデアを出すという部分のバランスをどう感じていましたか。
あれだけサイドでポケットも取れていましたし、僕と剛綺も中の入りは間に合っていたので、正直なところは前半から後半のような形を増やせれば、得点を生むこともできたと感じています。そういう部分を監督やスタッフから指摘される前に自分たちで改善していくことが、今日の試合では重要だったと思います。

前半は特にセカンドトップやシャドーの役割がメインでした。山田選手との役割分担のところはいかがでしたか。
攻撃時は[4-3-3]で自分がシャドーの位置に入る形でした。あまり中盤に落ちすぎると、背後への動きもなくなりますし、後ろの選手のスペースも潰してしまうので、バランスを意識しながら組み立てに絡むところ、背後に抜けていくところを意識してやりました。剛綺のところに入ったボールを自分のところでフリックでもらったりするなど、コミュニケーションを取ってやりました。

後半は馬力のある仕掛けからのクロスで決定機を演出する場面もありました。
前半は(バスケス)バイロンも左の(北島)祐二も仕掛けられるシーンが多かったので、そこにフォワードの自分たちが行ってしまうと、ドリブラーたちのスペースを潰してしまうので、どちらかと言えば、中で待つ形を意識しました。後半はサイドで動きを入れるのか、中で待つのかその部分を特に意識していました。

前半は相手を動かしながら後半勝負という部分で、相手も後半にタフさを見せた印象ですが?
球際の部分ではそこまで負けていなかったと思いますし、運動量の部分でも負けていなかったと思います。本当に前半は自分たちがボールを保持して、いわきも結構ブロックを敷いて守る形で、それを崩すのが難しかったという感覚です。後半のような形を前半から出せれば、前半のうちに得点できたのかなと思います。

アウェイ連勝で迎えたホームゲームでのドローという結果をどう捉えていますか。
正直なところ、PKもあって負けてもおかしくなかったと思います。連勝がホームで止まってしまったことに関して、僕たち選手も悔しいです。ただ、そこを引きずってしまうと、上には上がれないと思うので、今日の試合で出た課題を来週修正して、また来週から天皇杯も入って連戦になるので、しっかりと今日出た課題を練習から積み重ねていき、よい形につなていくことが、今後に向けて大事だと思います。

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