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MATCH試合情報

2023 明治安田生命J2リーグ 第41節 - 東京ヴェルディ vs 栃木SC

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
本当にいろんなことが起こるなとあらためて思います。我々が想定していないアクシデントの中でも選手は自分たちがやってきたことをしっかりと表現してくれたと思いますし、我々が勝つのであれば、しっかりと我慢してセットプレーでと考えていたので、全部蹴るわけではないですが、ある程度よい守備から奪って相手陣に入ったところでファウルをもらえたことがよかったと思います。1人少なくても自分たちらしくしっかりと守備をすることで、相手陣に入れる回数が何回かあったというところが、今日の勝因かなと思います。ただ、前半からやはり森田晃樹の不在は影響し、正直苦労した部分があるので、もう少し選手層のところで誰かが欠けたときにどのような最大値を出すかというところは、しっかりと振り返って準備したいと思います。今日はファン・サポーターとこういう最高の雰囲気を作れたことがよかったと思います。

前半ビルドアップで苦戦を強いられたなか、途中から綱島選手と齋藤選手を入れ替える形となりました。ベンチからの指示でしたか。
我々のボールをつなぐというところで、アンカーのところはひとつキーとなるので、そこで前を向けるか、そこを閉じてきたときにサイドを使うというようなコンビネーションがなかなかやりづらかった。ただ、それは自分のなかでも試合の入りについては各々のよさがあるので、そのよさを出せればボールもつなげるし、よい奪い方もできると思っていました。ただ、つなぎのところは改善した方がいいと考えて立ち位置を修正しました。

欠場に加えて、ホーム最終戦セレモニーを欠席した森田選手はどういったアクシデントによるものでしょうか。
体調不良なので、ぶり返さないようにしっかりと来週に向けて準備ができるように万全の対応をとったということです。

セレモニーの挨拶でとんでしまったという話がありましたが、思い出されましたか。
思い出したといいますか、そこまで言うつもりはなかったのですが、自分たちから見る景色があるんです。僕は1年半前に来ましたが、1年半前に来たときのあのスタジアムの空き具合という言い方が適切かは分かりませんが、そういう状態がありました。それが熱量と雰囲気という部分で自分たちが歩んできたプロセスのなかで少しずつ人数が増えて熱量が上がってきて、対戦相手にかかわらずに我々が望むような空気で試合ができるようになってきたということは、本当にあの位置にいるとよく分かるんですね。もちろん人数に比例するところはありますが、熱量の違いを感じます。本当に選手にとっては選手冥利に尽きますし、彼らが頑張ってきた1年間のご褒美なのかなというふうに感じていました。本当にああいう空気を作ってくれたことに感謝しています。

数的不利で勝ち点3を目指したなかでどういったプランを描いていましたか。
奪いたいのであれば2トップにしたいんですね。そうしないとずっと相手に持たれてしまうと思いました。後半の一時期は2トップにしましたが、そうするとサイドにプレッシャーに行けなくなります。そこで[4-4-1]の形でしっかりと守ったなかで、ただゴール前に張り付くのではなく、そのなかでよりハーフウェイラインの近くでボールを奪えれば相手陣にも運べますし、そこからクロスやシュートに持っていけると思っていました。そこで[4-3-2]からもう一度[4-4-1]に戻しました。しっかりと守備からやっていくところで我々は10人でもそこは統一できているので、そこからスタートしながら失点を許さなかったことが大きかったと思います。

前日に清水と磐田が大勝していたことで焦りのようなものはありましたか。
もちろん複数得点を狙いたいという思いはありましたが、簡単に勝ち点3を取れる相手ではないですし、焦って我々の守備が粗くなるとか、イージーになってしまうことは避けたかったです。もちろんたくさん点を取って3位になっておきたかったですが、奇跡を起こすには勝ち点3で十分です。あと一つなのか、あと三つなのかは分かりませんが、我々が全部勝てばいいだけの話なので、奇跡を起こす土壌を作れたという意味では今日の勝ち点3の価値は非常に大きかったと思います。

前半終盤に審判団への強い抗議の場面がありました。
反省しています。僕らは映像で見れてしまいますが、レフェリーは映像を見ることができません。そういう意味で我々の言い分は正当だと思いながらも、言いすぎてしまうことはフェアではありません。ただ、僕らは後から「間違っていました」という返事は、ある意味でその試合に命を懸けているので、もらいたくないんです。それで満足するわけではないですし、どれぐらいの緊張感をもってやっているのか、そこは伝えないといけないと思いました。ただ、反省しています。そこは書いていただくださって結構です 苦笑。

最終節の大宮戦に向けてどういった準備を考えていますか。
僕らはこれまでの41試合やってきたような準備をするのみです。メンバーに入りそうな選手も難しい立場にいる選手も、全員が自分たちのスタイルを意識しながらトレーニング、ウォームアップから毎日やる。我々にできることはそれしかないです。それだけやってきたので、42試合目もそうやる。それのみです。

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選手コメント

DF 6宮原 和也

試合を振り返ってください。
結構フリーな状態でもロングボールを蹴ってしまったり、相手に簡単にボールが渡る機会も多かったですし、そういう部分も含めてもっとチームとしてやっていかないとダメです。まだラスト1試合もありますし、その先もどうなるか分かりませんが、もっと苦しい試合になっていくと思うので、練習からしっかりとやっていきたいです。

数的不利を背負ったなかでどういった勝利へのプランを持っていましたか。
1人少ないなかでカウンターが大事になることは(中原)輝とも話していましたし、状況に応じて行くときは行こうと話していました。

後半は相手も前線の選手を増やしてクリアに逃げる苦しい時間帯も続きました。
相手が1人多い状況で引いてしまうのはしょうがない部分もありますが、いけるときはずれてずれてでいかないとダメですし、点を取った後もラインが下がってしまう感じがあったので、磐田戦もそうでしたが、自分はしっかりとラインを上げようという話をしました。そこに関してはもっとできると思います。

前半はビルドアップのところでかなり苦戦した印象でした。
僕がもっと内側の低い位置を取ってビルドアップに参加して安定させる形もあったというのは感じています。そういうふうにやったときにうまくいくときもあるので、高い位置を取りすぎずにセンターバックを助けてあげるというか、なかなか難しそうな感じに見えていたので、そこはもっと工夫してもよかったと感じています。

勝ち点3が必要な状況で攻守のバランスはどのように考えていましたか。
勝ち点3を狙っていく状況においてしたたかにやることが大事ですし、まずは失点をゼロで抑えながらチャンスがあれば、今日のように1点取って勝つこともあるので、後ろはしっかりとゼロでいこうという話をしていました。

素晴らしいインターセプトや機を見た攻撃参加と勝負の際を見極めたプレーが印象的でした。
サイドバックは上がりすぎて自分のスペースを空けることはダメだと思っていますし、いざというときのタイミングやそういったところでやり切ることが大事だと考えています。そこは意識してやっています。

千葉戦に続く痺れる勝ち方となりました。こういう勝ち方ができるという部分で地力が付いてきた感覚でしょうか。
こうやって難しい試合が何試合か続いていますが、そこで勝ち切れているところでチーム力としては上がっているのかなと思います。ただ、最後もチャンスは作られているので、そこはもっと突き詰めていかないと勝ち点1で終わってしまってもおかしくないので、もっとみんなで話し合っていきたいです。

最終節の大宮戦に向けた思いを聞かせてください。
僕たちは本当に勝つだけだと思っています。勝てば何かが起こるかなと思っていますし、しっかりと勝ち点3を狙っていくというか、勝たなければいけないと思っています。全力で戦っていきたいです。

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MF 8齋藤 功佑

試合を振り返ってください。
前回とフォーメーションや選手が変わったなかで相手の守備も少し特徴的という部分で、それぞれがよいサポートができませんでした。あとは緊張感からかフリーなときにミスをしてしまったり、なんでもないトラップをミスしてしまう場面が多すぎてちょっともったいない前半の感覚でした。それでも勝ち切れたのはすごいです。

試合を通してチームを牽引する気概を感じるプレーが目立ちました。
若い選手が多いですし、こういう緊張感がある試合に関しては自分の方が経験がありますし、見えないプレッシャーをみんなが感じていることを自分が感じていたので、自分のところで落ち着きを取り戻せればと考えながらやっていました。ただ、もっとやれることはありました。

数的不利を背負ったなかでどういった勝利へのプランを持っていましたか。
ポジティブな声はすごく多かったですし、そういう意味ではあまり悲観的にならずにチームとして戦えたことが大きいです。あとは本当にハードワークの部分で、1人少なくなったことで走る距離は長くなりますし、ピッチに出ている選手が体現してゼロで守り切ったなか、輝くん(中原)がああやって1点取ってくれて、みんなのハードワークが勝利につながったと思います。

ポストに助けられる場面もありましたが、耐える状況でしっかりとチーム全体が身体を張れたことも勝利の要因だと思います。
守備のところは積み上がっていますし、ハイラインや前線からスイッチを入れる守備、みんながハードワークしてリカバリーパワーを示すところは1年間積み上げてこれています。それがここまでの結果につながっていると感じます。

今日はファン・サポーターが非常に熱量ある素晴らしい空気を作ってくれました。シーズンを経るごとにそういった熱量の変化を選手として実感されていますか。
正直、選手の感覚としては悔しい思いをたくさんさせてしまった感覚があり、本当にファン・サポーターに救われている感覚が強いです。苦しい時期もホームで勝てない時期もありましたが、一緒に戦ってくれていることを選手たちは感じています。それは僕らの力になっていますし、こういう最終局面で昇格争いができていることはクラブとしてよいことですし、それはファン・サポーター、選手、スタッフの全員が勝つために何をするべきか考えている結果だと感じています。まだまだ伸びしろだらけですが、1年間通してやってきたことが今につながっていると思うので、自信を持つところは持って最後によい結果を出せるといいと思います。

千葉戦に続く痺れる勝ち方となりました。こういう勝ち方ができるという部分で地力が付いてきた感覚でしょうか。
それはあると思います。勝負所や苦しい試合をシーズン終盤に勝ち切れているところはJ1昇格に値すると思っていますし、自分が昇格したときには実力だけでなく運や勢いを感じていたので、そういうものがこの2試合で感じることができています。自分たちは本当に昇格すると思っていますし、勝つためにまた1週間よい準備をするだけです。

理想は自動昇格ですが、昇格プレーオフを視野に入れたときもこういった痺れる戦いを経験できていることはチームとしてポジティブなものだと思います。
それは間違いないと思います。若い選手が多いなかでこういう経験を初めてする選手が多いですし、その選手にとって間違いなくよい経験になっていると思いますし、この1年間戦ってきた結果でもありますし、そこは今出ている選手だけでなくチーム全員で貢献してきたなかでのこういう立ち位置にいる。こういう経験ができていることを喜びに変えて、勝負にこだわりつつ成長につながると考えることができれば、もう少しプレッシャーを和らげることができると思いますし、その雰囲気を自分がなんらかの形で作れればと思います。

個人としては昇格争いの痺れる戦いを楽しめていますか。
やっぱり自分自身経験していることでもありますし、それが活かせるというか、冷静にこの状況を戦えていると感じています。振り返ってみると、初めて昇格したときは終盤の雰囲気で結構見えないプレッシャーを感じていたこともありますが、今はちょっと別の立場というか、そういう選手たちとともにどうやって戦うか、普段通りのプレーを引き出せるかという部分で経験を活かしたいと思いますし、それが自分の成長につながると考えています。そういった部分とプレー面では毎試合同じように見直して、自分が成長できるようにチームとも共有できるところは共有して成長を軸に戦えていると思います。

そういったメンタリティは先輩の選手たちから受け継いできたものですか。
今まで在籍してきたチームでは、チームのことを考えて行動できる選手の思考をかっこいいなと思っていましたし、人として魅力的だと思ってきました。自分もいろんな経験をしてきたので、そういうところで自分の成長につなげていきたいと思っています。今はある程度経験を得たなかで、また同じような状況を経験できている喜びを感じながら、さらにもう一個成長できるようにしたいです。そうした部分を周りにも還元できるようにやっていきたいです。それは先輩方の影響もありますし、自分自身の経験によって学べている部分もあります。そういったものをこの終盤戦で活かしていきたいです。

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MF 47中原 輝

決勝点を振り返ってください。
壁とキーパーを見てから最終的にニアという判断をしました。壁を越えればうまくいくイメージを持ちながらキックできた感覚はあったので、そのまま入るか、もしくはキーパーが触るかなという感覚もありましたが、入ってくれてよかったです。よい距離感で角度も比較的どちらも狙える位置だったので、キッカーを任されていてこういう状況だったので、決めるという意識で蹴りました。うまく入ってくれてよかったです。

試合後のフラッシュインタビューでは深澤選手も登場していました。何かやり取りはありましたか。
試合が終わった後はかなりみんなにいじられていました。もちろん勝ったからいじれるところはありますが、そうやってチーム全体がよい雰囲気で次の試合に臨めることは大きいです。

J1昇格のためにチームに来たと話していたなかでひとつ重要な仕事を果たせました。
ここ数試合は得点に絡んで自分の特長もうまく出せていますが、チーム全体で失点を少なく戦えていることが大きな要因です。

数的不利を背負ったなかでどういった勝利へのプランを持っていましたか。
ボールは比較的拾われることは多かったですし、相手の時間が増えるということは数的不利になったことによって、自分たちのサッカーがなかなかできなくなると分かっていました。僕のなかではひとつ仕掛けやセットプレーは意識しながらプレーしていました。

千葉戦に続く痺れる勝ち方となりました。こういう勝ち方ができるという部分で地力が付いてきた感覚でしょうか。
勝てたことは大きいですが、退場しないにこしたことはないですし、もしジュビロやエスパルスと数的不利で戦った場合、こんなにうまくいくとは思えません。もっと突き詰めていかないといけないという危機感の方が自分のなかでは大きいです。

退場者を出す前の前半の戦いに関して課題もありました。
今日はどちらかというとフォーメーションが[4-3-3]のような形で入りました。数試合ぶりということもあり、ボールの動かし方に関してはもっとうまくできる感覚がありました。やっぱりうまくいっていないシーンが目立っていました。

最終節の大宮戦に向けた思いを聞かせてください。
他会場の結果にもよりますが、自分たちは勝つだけだと思っています。それが1試合でも3試合でも自分たちが全部勝てば昇格できるので、そこにこだわるだけです。

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