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MATCH試合情報

2025 明治安田J1リーグ 第12節 - 東京ヴェルディ vs セレッソ大阪

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
平日のナイターなので、なかなか来ることが大変ななかにも関わらず、来てくれたファン・サポーターが本当に我々の背中を押す声援を送ってくださって、本当にありがたいなというふうに思います。しばらく悔しい思いをさせていたので、彼らと一緒に喜び合えたことはよかったと思います。 試合については最初の15分ぐらいはおそらく圧力をかけられるだろうと、ボールを握られる可能性もあると、これは選手とも共有をしていました。なぜならばインテンシティの高い時間帯のセレッソというのは、圧力のかけ方も収める技術も含めて非常に高いレベルを示していたからです。できることならば相手陣でやる時間をもう少し増やしたかったです。ただシュートまで行かれるシーンも含めて少し押し込まれるのは前半の途中までだなという予想は選手とも共有していました。途中から自分たちの時間になることも含めて想定内でした。押されているときに失点しなかったというのは非常に大きかったと思います。自分たちの時間がある程度できたなかで、我々が突き詰めている攻撃のやり方で点を取れたということは、非常に大きかったなと思います。できることならば、後半の決定的なシーンで2点目を取れれば、もう少し落ち着いた展開になったと思いますが、非常に個のレベルの高いセレッソさん相手に終盤まで0-1になれば、最後に何が起こるかわからないような状況になる。自分たちがそうしてしまったことなので、反省点としたらいくつかありますが、よく最後まで選手が体を張ってゴールを防いでくれたというふうに思います。

スタメン起用となった山見大登選手に関して前節のインアウトの流れから今日の起用に至るまでの流れを聞かせてください。
彼にとってインアウトというのは本当に屈辱的なことですし、それは彼だけではなくて選手にとっては公衆の面前で本当に屈辱を味わうようなことだと思います。それは自分もその視点で見れば、とてもじゃないけど、その決断はなかなかできないです。しかも彼はインアウトが初めてではない。ただ、何故に彼にそれをやるかといえば、やはり彼に期待しているからです。期待を寄せる選手への方法論はいろいろあるれど、言うべきときややるべきときにはしっかりとそれを伝えること。本人がそれをどう受け取って、リバウンドメンタリティをどう示すかと。そこがまた次の伸びしろで、積み重なった土台になっていくというふうに思っています。次の日の練習がものすごく大事だということは彼にも伝えていましたし、彼は本当に悔しい思いのなかでそれを実行してくれたので、この前のインアウトだから彼が出たのではなくて、試合終わった後のオフ明けのトレーニングを見たら、誰しも彼が先発と言ってもおかしくないというふうに感じたと思いますし、それこそが大事だと思います。人間の成長は、三歩進んで二歩下がるものなので、願わくば下がってほしくはないですが、彼はまたひとつベースが上がってくれたとしたら、このチームにとって非常に大きな戦力になるのではないかなというふうに思います。

4バックに対するミスマッチの部分で前半はサイドを起点に優位性を作れる場面が目立った印象です。
システムのアンマッチというのは、立たしてみればそう見えるのですが、それにはやはりへそをしっかり使えなければ幅は使えない。へそと幅と裏とのバランスというところが、我々のサッカーの肝になるので、例えば木村勇大が相手のセンターバックの背中をなめて翁長聖から縦パスを受けたようなシーン。ああいう相手を引っ張るところがあって初めてへそが使えますし、へそを使えば相手は中に固まってくるので初めて幅が使えると。このサイクルが我々の目指すところなので、そこは特に前半の途中からうまくいったなというふうに思います。後半もそのリズムのなかで追加点を取り切るというところが、このチームのまだ課題ではあると思いますが、あの前半の途中の20分過ぎぐらいからのリズムというのは、忘れないようにしたいなというふうに思います。

ボランチの齋藤功佑選手と平川怜選手を比較的早いタイミングで交代させた点について聞かせてください。
ボランチはボールアタックにも行かなければいけないし、バイタルエリアの守備というのも大事になります。加えてへそを使うためにサポートもしてほしいと。できれば、ペナ(ルティエリア)・トゥー・ペナまで行ってほしいという意味では多くのことを要求しているので、連戦が続いているなかで、多少の打撲であったり、それをかばいながらのプレー。それによって筋肉が少し硬くなってきたりとか、事前の情報もあれば、試合中のコミュニケーションもあってやや早め早めの交代を決断しました。

プロ初ゴールを決めた新井悠太選手について聞かせてください。
大事なことは、彼は攻撃的な選手ですが、ウイングバックとしてレギュラーで出るということは守備なんです。彼は何度も裏を取られかけながら追いついていってカバーもしましたし、一対一のところでも粘り強くやりました。前のプレッシャーと最終ラインに戻るところはいま学んでいる最中です。それをやり続けられるからこそいまはピッチに立ち続けられていますし、ピッチに立てれば、彼のドリブルとシュート力と運動量というのは間違いなくJ1で通用すると思っているので、いまの守備を続けること。そしてさらにカットインからのシュートやクロス。縦と中に入る選択肢の判断というところを磨いていってくれれば、もっともっと伸びしろが多いというふうに思っています。

再三の好守を見せたマテウス選手について聞かせてください。
マテウスのビッグセーブが多いというのを我々は望んではいないです。そういう試合というのはディフェンスラインが崩されているということなので、そこはしっかり見直して、チームとしてボールの出どころなのか、最終ラインなのかというのは反省したいと思います。我々はできるだけ高いラインを保っているなかで、裏を走られるシーンというのは必然的に出てくる。そのなかでシュートを打つ体勢に入る相手選手のスピードと角度と、自分が出ていく間合いというのはマテウスが持っている真骨頂で、シュートストップだけではなくて、ゴールから飛び出してアングルを狭くする。あるいはシュートを体に当てるという感覚というのは、本当に高いレベルを持っています。願わくばそのシーンというのは少ないにこしたことはないですが、ハイラインを保っている限り、ああいうシーンというのが出てくるので、彼の判断力というのは非常に頼もしいものがあります。

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選手コメント

GK 1マテウス

チームが4試合ぶりに得点を決めたなかで、それを守り切るという気迫を感じました。
勝てたという結果には要因があると思いますが、そのなかで11人がしっかり走り切って、ディフェンスのところでも貢献した結果、こういう1-0というゲームで終われたのかなと思います。ただ、今日の試合のなかでもチャンスを作った機会というのが多々あったなかで、やっぱり決め切ることができなかったというところは、もう一度振り返らないといけない部分だと思います。このレベルを続けているようだと、J1では勝ち切れない試合というのは増えてくると思うので、しっかり最後の決定機のところは全員でもっとよくしていかないといけないかなと思います。

前節を踏まえてシュートや攻撃の意識は高まったように見えました。
ゴール数というところを見ても、12試合すぎているなかで、なかなか点が入っていないという部分で、攻撃陣はもう一回自分たち自身に問いかけないといけない部分だと思います。そうは言っても、シュート数のところでいえば、川崎戦と比べればシュート数は増えましたし、もちろん1点目の(新井)悠太のゴールもそうですけど、いいクロスからの得点だったと思うので、そういった部分はポジティブに捉えていいかなと思います。ただ、決める切るところを決められないと、勝てるゲームも勝てなくなってしまいます。

試合を通してファインセーブが目立ちました。どのセーブが一番難しい対応でしたか?
選ぶのは難しいですけど、(79分にボックス左に抜け出した)北野颯太選手のシュートを小指に当てたセービングは自分のなかではいいセービングでした。

試合終了間際にも阪田澪哉選手のゴール前での左足シュートを見事に止めました。
勝っている状況での最後のシーンで、ペナルティエリア内で相手選手にフリーで打たれるというのは、今後は絶対に起きてはいけないですし、試合の進め方だったりはもう一度考えなければいけないです。それでも今日は勝ったことに価値があると思います。

勝てそうな試合で勝ち切れない状況が続いたなか、今日の勝利の意味は大きいでしょうか?
今日の勝利はここからよくなっていく一歩だと思うので、ここから続けてこの勝利を意味があるものにするには、勝ち続けないといけないです。そういった意味でも次の試合だったり、この先の試合というのは大事になってくるのかなというふうに思います。

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MF 7森田 晃樹

試合を振り返ってください。
得点シーンもチームとしてやりたかったシーンというか、練習してきたシーンだったので、すごくいい得点シーンでした。守備陣も今日はマテウスがすごかったですが、最後まで集中して今日は守り切れた。2試合連続クリーンシートですし、守備のところに関しては自信を持っていいかなと思います。

前節を踏まえて前半はシュートや攻撃への意識が非常に高かったように見えました。
本当に練習していたことが出たというか、あとは意識のところが、やっぱり今日は高かったかなというふうには感じます。

比較的早いタイミングでの投入になりましたが、状態は上がっているように見えます。
ちょっと今日に関しては(齋藤)功佑くんが早い時間で厳しいということだったので、思ったよりも早く試合に出ました。個人としては順調にゲーム時間を増やせているので、そこはすごく前向きに捉えています。コンディションの部分も見てもらえたらわかると思いますが、上がってきていると思うので、コンディション自体は全然問題ないかなと思います。

後半途中からの押し込まれる展開でどういったコミュニケーションを取っていましたか?
相手がサイドに運んでから、フォワードの選手に対して中につけるボールとかが怖かったので、守備のところでは、僕たちボランチのところをしっかりバイタルのところに入れさせないところとかは意識して入りました。それでも何本か入ってしまい、ピンチを招いてしまっていたので、そこは反省点かなと思います。

相手を押し返すという部分は少し課題となりました。
前に出てはいけていたと思います。あとは最後のところの質。全員しんどいのはわかっているんですけど、そういうきついときにこそクオリティの高いプレーを出さないと、さらにきつくなるので、そこがパスミスになるかならないかで、全然チームとしても楽さが違うというか、試合の時間の使い方も含めてですけど、もっと楽な展開にできることもあると思うので、そこはチームというよりも、個人でやっていくべきかなと思います。

勝てそうな試合で勝ち切れない状況が続いたなか、今日の勝利の意味は大きいでしょうか?
守備も失点ゼロで抑えましたし、攻撃のところも本当に練習したとおりのことが出ているので、そこはもう自信を持ってチームの形として、次の試合でもそういうシーンが多く出ればいいかなと思います。

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MF 40新井 悠太

ご自身のゴールでチームを勝たせる形となりました。
勝利に貢献できる得点というのは、本当にうれしいです。この試合がきっかけと言えるように、自分もこれから積極的に練習からやっていきたいと思いますし、ゴールをまずは優先順位に。ただ、いろいろなオプションを持ちながら自分の幅を広げていきたいなと思います。

プロ初ゴールを振り返ってください。
本当に狙い通りだと思いますし、シャドーの選手とフォワードの選手がクロスに対して、力強い動きで相手を動かしてくれた結果、自分がたまたまこぼれてきたところにいたという形だと思うので、そういった点で言えば、前線のストライカーの選手たちに感謝したいと思います。

右サイドで深い位置を取れていたところで、あの辺りにボールが来そうな気配は感じていましたか?
ヒジ君(翁長聖選手)が高い位置を取って、そこからツナくん(綱島悠斗選手)に落として、そこからクロスというのも2回くらいありましたし、そこで自分は中に入ってファーであまりが作れなかったというのもあったので、得点のシーンではちょっと遅れてファーで余る形でうまく点を取ることができてよかったです。

ハーフバウンドをうまく抑えて決め切りました。
自分のなかでも、どこに来るのかというのがうまく判断できなかったなかで、本当にうまくミートすることができたので感触はよかったですし、点が入って本当にホッとしています。

今日はシュートの意識も高く見えました。
ただカットインしてシュートだけではなくて、ファーの選手も余っているというのは、スタッフからも言われていて、そこを狙ったプレーも意識はしていたのですが、そういった形がうまくいったのが前半かなと思います。

いいタイミングで福田湧矢選手に合わせるクロスもありました。
カットインしてシュートだけではなくて、クロスというのも狙いであったので、そういったところは練習からやってきているところで、今日は試合で出せてよかったです。

守備の自己評価はいかがですか?
本当にシャドーの山見(大登)選手とうまく連携することができましたし、本当に山見選手の守備のおかげで自分の狙いというのもうまく定めることができたので、自分だけの個人的な評価はなかなかできないですけど、今日の守備の評価で言えば、最後のところは改善点でありますけど、いい方かなと思います。

後半途中からの押し込まれる展開でどういったコミュニケーションを取っていましたか?
交代選手ともうまくコミュニケーションを取りながらですけど、前からプレッシャーに行けるのが一番いいんですけど、そういったところでもセレッソ大阪のサッカーというか、早いリスタートにちょっと対応し切れなくて、自陣に押し込まれてしまうシーンもありました。ただ、それでもバックラインの選手たちが体を張ったプレーによって無失点で抑えることができたのは本当に収穫かなと思います。

2試合連続クリーンシートで今日は勝ち切れました。
まず勝点3を取れたことが大きいと思いますし、そのなかでもクリーンシートで抑えられた。1-0で勝つことができたことは本当に大きいと思います。

ここ最近は悔しい思いもしてきたなかで、やり続けてきたことが結果につながりました。
個人的には神戸戦もフロンターレ戦も本当に悔しい思いをした試合であったので、その悔しさを練習からぶつけることができましたし、それを試合で体現できたことが、今週はよかったかなと思います。これを継続的に発揮することができないと、上のトップカテゴリーに入っていけないと思うので、そういったところは意識的にやっていきたいなと思います。

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