MATCH試合情報
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試合を振り返ってください。
本当に今日来てくれたファン・サポーターには感謝しかないです。景色としたら3年前の我々の週末の公式戦のような景色だったのですが、そういう懐かしさを覚えました。それでもボリュームのある声援を送ってくれて、平日の夜に来てもらえるということのありがたさをとても感じました。そういう人たちを残念な気持ちにさせるわけにはいかないので、今日はよかったと思います。ゲームは非常にいい入りをして、1点取った後も2点目をこのペースのなかで取りたいなという思いがあったなかで、ワンチャンスを決められた。そこはボールに行くべきところに行けなかったです。今日は今シーズン初めて試合に出たような選手たちがいるので、そこの判断を誤ったところ、またそれでもゴール前で弾かなくてはいけないという意味での最終ラインのところを含めて、そこに至るプロセスも含めて、しっかり反省をしないといけないです。ただ、後半もいい入りができたので、ゲームとしたら少しラクになったかなというふうに思います。負傷明けの選手がいたので、彼らのことを気にしながらもやはり公式戦のゲームから遠ざかっているというか、なかなか出るチャンスのない選手は筋肉的な疲労というか、持続性の部分で慣れていないので、どうしても痙攣が心配でした。怪我明けの選手をどう休ませていくかというところと、そうは言ってもいつ誰がどこで痙攣するかというのが、少し読みづらい感じでした。宮原和也は怪我明けでしたが、最後まで引っ張りました。我々が予想していたというか、範囲のなかで痙攣が起きたので、そこは今シーズン初めて出場した選手がゲームをクローズしてくれたというのは、チームにとっても非常によかったというふうに思います。
今季初出場の選手を含めて直近の試合から先発10人を入れ替えました。今日の試合で得た手応えについて聞かせてください。
もちろんルヴァンで敗退してしまったので、カップ戦は残り天皇杯しかない。したがって、絶対に負けられないというふうに認識しています。ただ、誰を起用するかという時に日頃歯を食いしばってエクストラトレーニングをやっている選手たちにこのタイミングでチャンスを与えないと、なかなかいきなりリーグ戦では難しいなというふうに思っていたので、歯を食いしばってやっている選手たちのなかで、不安というよりも彼らがあれぐらいやっているのだからここで見せなければという思いでやってくれるだろうという期待の方が大きかったです。ゲーム勘とかゲーム体力、それは筋肉的なものも含めて、自分がジャッジを間違えると、1人少ない状況で最終盤を迎えるような状況になりかねないので、そこさえ間違えなければ彼らの思いというのは、絶対に試合で出してくれるだろうなと思っていました。
2点リードで森田晃樹選手を起用した意図を聞かせてください。
ボランチの選手がベンチにたくさんいたので、食野壮磨でもよかったですし、平川怜でもよかったと思いますが、森田晃樹がゲームを落ち着かせながら前線をもっと叱咤激励して走らせてほしいという意図で送り出しました。キャプテンでもあるので、彼のリーダーシップの発揮のしどころということも含めて、彼を選択しました。彼がそれを周りに伝えたかどうかはちょっとわからないのですが、彼の起用後に前の選手がしっかり走り出した。できることなら交代出場してすぐからフルスロットルと言いますか、エンジン全開でやってほしかったのですが、俯瞰してみれば後半途中から入った選手というのは、非常に踏ん張ってくれてチャンスメイクもしてくれたという意味では百点満点とは言えないですが、やっていないというふうに言うのはかわいそうすぎるところです。ただ、出た瞬間からチームの空気を変えるぐらいのスイッチャーに、これはもうチーム全員、ベンチに入った全員がそうなってもらえるようなチームにはなりたいというふうに思います。
FW 11山見 大登
ゴールシーンを振り返ってください。
最初はニアに入ろうと思ったのですが、相手が下がるのが早かったので、早めに止まって自分の前にスペースを作ってという感じでした。
今日は最前線での起用となりました。
チームとして背後への動きが少ないということが課題として挙がっていたので、自分が頂点に入ることで、足元とか自分のところの頭ではなくて、背後を狙うというのは、全体として統一してやれていたと思います。ボールを持っているいい時間帯というのは、自分のところにも多くボールが入ったので、そこが狙いなのかなというふうに思います。
動き出しのわかりやすさは以前から城福監督も評価している部分でした。今日も意識してプレーしていましたか?
五分五分のボールになったら相手の方がフィジカルが強いというのはわかっているので、いかにして自分の方がいい体勢でボールを受けるかというのを意識してやっていたので、それはある程度はできたかなというふうに思います。
前線では福田湧矢選手が中盤に落ち気味で、ご自身は白井亮丞選手と役割を入れ替える形が目立っていました。その辺りの関係性はいかがでしたか?
(福田)湧矢はタイミングよく下りてという動き出しがわかりやすかったので、自分はその奥のスペースを狙いながらという感じでした。クマ(熊取谷一星)のところはクロスのところにうまく入っていこうという話になっていたので、それはできたと思います。白井(亮丞)とは流れを見ながら入れ替わっていた感じです。
クロスにいい形で反応してヘディングシュートを放つ場面もありました。
身長は低いですけど、ある程度ヘディングは合わせる自信があるので、いいところに動き出したと思いますけど、身長が足りなかったです(笑)
公式戦連敗の悪い流れを払しょくする勝利になりました。
ここまであまりメンバーが変わっていないなかで、こういう試合というのは競争を激しくするために絶対に大事だと思います。ここで負けていたらスタメン組にも競争というのを与えられないと思うので、そこは最低限やれたかなと思います。ただ、失点シーンであったり、ボールを持たれているシーンというのがあったと思うので、そこはもう一度改善していくべきかなというふうに思います。
DF 15鈴木 海音
加入後初ゴールを振り返ってください。
自分はヘディングであまり決めたことがなくて、代表とかでもああいうボレーみたいな形で足で決めていたので、今日もうまく合わせられたかなというふうに思います。
チームとして狙い通りのセットプレーからのゴールでしたか?
毎回各々がどこに入るか話し合っています。自分はニアに入ろうと思ったのですが、あの時だけ(山本)丈偉から「ちょっとファーに入ってみて」と言われて入ったらボールが来たので、半分は丈偉のおかげです。
試合出場に飢えるなかで出番が少ない選手の活躍で勝利を手にしました。
でも全員が全く満足していないと思います。今日は勝てましたけど失点もしていますし、個人個人でまだまだできるという部分もあります。それは自分自身もそうです。それでも普段試合に絡めていない選手がこうやってピッチに立って勝利できたということは、チームにとってもすごくプラスだと思います。練習からもっともっと競争を激しくしていかないと、リーグ戦に出ているメンバーを脅かすではないですけど、自分たちが底上げや突き上げをしていかないと、チームの成長というのもなかなかないと思うので、そういった想いは全員が持っていると思いますし、僕も強く思っていることです。今日こうやって勝って終われたのは簡単なことではないと思いますし、すごく自信にしていいと思いますけど、またすぐに次のレイソル戦がある。ルヴァンカップで自分たちはすごく悔しい思いをしているので、それを晴らすではないですけど、絶対に勝たなくてはいけないかなというふうに思います。
古巣の栃木相手に活躍する試合となりました。
知っているメンバーやスタッフの方も結構いましたし、矢野(貴章)選手とかも「点を決めんなよ」みたいな感じで話しかけてきました(笑)。1年間しかいませんでしたが、栃木SCというクラブは自分にとって初めてワンシーズン通して試合に出られたチームで、すごく思い入れのあるクラブです。ファン・サポーターの方も1年でしたけど、温かく迎え入れてくれて、街で応援してくれたり、そういったものをすごく感じていて、自分にとっても愛着のあるクラブです。そのクラブに成長したところを少し見せられたかなというふうに思うので、よかったです。
今日はディフェンスラインの配置を含めて急造な印象がありました。守備面でどういった部分を意識していましたか?
ロングボールが少し増えてきたりしたところで、綱島(悠斗)選手が競りに行って自分たちがそのカバーに回るところだったり、相手のスカウティングのところでボランチが結構落ちてきてビルドアップに参加してくるということだったので、シャドーの選手に追わせるのか、自分たちが前に潰しに行くのかというところで、前日練習では少し甘くなってしまった部分があったので、そこを全員が今日は集中して入りからいい守備ができていたと思うので、それはよかったかなというふうに思います。
後半は中央を割られる場面もあったものの冷静にリードを守り抜きました。
僕も(3バックの)左は初めてで、ちょっと景色が違った部分があって少し難しい部分もありました。ワンチャンスを決められてしまったところだったりだとか、背後へのパス1本で一対一の決定機を作られてしまったところとかは、本当に修正しなくてはいけないところだと思います。決められなかったからよかったではなくて、本当にああいうシーンをなくしていかないといけないので、練習からもっと気をつけたいなと思います。
普段の試合において声で味方を動かせる選手が今日は不在という部分で、各自がより責任感を持ってプレーする必要があったと思います。どういったコミュニケーションを意識していましたか?
前日練習の紅白戦で確認する時に、セットプレーの時もそうですけど、なかなか声が出ていなくて、少し静かだなという印象を自分自身も持っていました。今日のミーティングでも監督からそういう声をかけられたので、今日ピッチに立つメンバーはなかなか試合に絡めていないメンバーが多いなかで、本当に自分自身の力を証明しなくてはいけないというところでした。声ももちろんすごく大事だと思いますが、そういう気持ちを絶対見せないといけないと思うので、そういった部分で自分が後ろから声を出そうと思っていましたし、そういう気持ちは今日は全員が持っていたと思うので、勝ってよかったなと思います。
DF 26内田 陽介
東京ヴェルディデビューを飾りました。
ちょっと緊張しましたけど、時間が経つにつれて全然慣れてきたので、よかったです。
出場時はどんな指示がありましたか?
勝っている状況だったので、まずは守備からクローザーとして入れというふうに言われました。
出場する際はベンチメンバーから声掛けはありましたか?
呼ばれた時にみんなが笑顔で送り出してくれたので、自分としても緊張していた部分はあったのですが、そこは多少いい方向に向かったのかなというふうに思っています。
短い時間のなかで持ち味を出せた印象です。
球際のところとそこから前に行くところ、戻るところというのは出せたかなと思います。
ヴェルディではあまりやっていない左ウイングバックでのプレーでした。
そんなに違和感はなかったです。試合の最後というのもあったと思うのですが、思い切ってやるだけだと思っていたのでそこはよかったです。
プロとして初めて出場した試合でチームも勝利を手にしました。
自分としてもいい経験ができたなというところです。あとは今後もっと出場機会を増やせればいいなというふうに思っています。試合前にも、なぜプロになったのか、自分の武器でどうやってプロに入ったのか、というふうなことを城福さんがチーム全体に話していて、そこは自分のなかで意識しました。
シーズン半ばでのデビューとなりましたが、ここまで焦りのようなものはなかったですか?
焦りはあったのですが、焦っても変わらないので、自分と向き合ってやるしかないと考えていました。
ここまでエクストラトレーニングで森下仁志コーチから言われた印象的な言葉はありますか?
自分の特長を出すというのは言われています。自分の課題に向き合うのもいいけど、特長がなかったら消えていくぞ、と声を掛けてもらっています。
試合後には恩師である栗田大輔さんから声掛けはありましたか?
試合が終わった後に走っていたのですが、走り終わった時に明治大学ではロストフという走りのトレーニングがあるんですけど、それをまたやるぞみたいなことも言われましたが、喜んでくれました。
明治大学の先輩である稲見哲行選手が今日のゲームキャプテンでした。
守備の部分も攻撃の部分もキャプテンらしく頼もしかったです。本当にいい先輩です。